9
T 7309 : 2002
附属書B(参考) 遠距離視力検査方法及び検査報告書
この附属書(参考)は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
1. 検査距離 検査距離は,標準視力検査装置と准標準視力検査装置については最短を4 mとし,5 mを
推奨する。
特殊視力検査装置については,特に定めない。
2. 検査室の照明
a) 検査室の照明は,50 lx以上とし,視標輝度を上回らない照度とする。
b) 試験領域の周囲視野(検査室)の輝度は,直径10°の領域内では,試験領域の輝度の10 %以上,25 %
以下とする。
c) 直径10°の領域外の輝度は,試験領域の輝度の1 %以上,10 %以下で,直径10°の領域内の輝度を
超えてはならない。
d) 直径10°の視界内には,何らかの直接又は間接のまぶしい光源(例 : 光源,光源の反射像,光沢面又
は非常に明るいつや消し面など)があってはならない。
3. 視標の提示方法
a) 切れ目方向が8方向のランドルト環を使用する場合は,少なくとも本体の表1に示す最少の視標数に
応じて異なった切れ目方向を提示しなければならない。提示の50 %は,切れ目が水平又は垂直方向
を提示することとし,提示個数が奇数の場合には,例えば,3個の場合は2個,5個の場合は3個のよ
うに,提示の50 %以上は,水平又は垂直方向の切れ目を提示しなければならない。
b) ランドルト環以外の視標を使用する場合は,各視力値段階で五つ以上を提示することが望ましい。
c) 連続する提示は,できるだけ多様になるようにし,任意の順序とすることが望ましい。
d) 視標を一つだけ提示して検査を行った場合は,検査結果に記載しなければならない。
4. 視力値の判定基準
a) 使用した視標の数が2個又は3個の場合は,2個以上,4個又は5個の場合は,3個以上,6個又は7
個の場合は,4個以上,8個又は9個の場合は,5個以上,10個の場合は,6個以上とする。
b) 提示の好ましい個数は,5個,8個,10個で,それぞれの場合につき,最低正答個数は,提示個数の
約60 %とする。
c) 視力値は,判定基準を下回った段階で終了し,終了した段階より1段階低い視力値の段階とする。
5. 検査報告書 検査報告書を必要とする場合は,次の内容を含むことが望ましい。
a) IS T 7309への言及
b) 検査に使用した視標の視力値の段階
c) 使用した装置の名称
d) 各視力値の段階についてランドルト環の切れ目方向の個数
e) 検査距離
――――― [JIS T 7309 pdf 11] ―――――
10
T 7309 : 2002
f) 視力値
g) 検査日
――――― [JIS T 7309 pdf 12] ―――――
11
T 7309 : 2002
T7
2
3
附属書1(参考) ISと対応する国際規格との対比表
09 : 2
00
視力検査装置
JIS T 7309 : 2002 ISO 8596 : 1994眼科光学―視力検査―標準視標とその表示
2
光学と光学機器―視力検査―各種視標の相関
ISO 8597 : 1994
(I)JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V)JISと国際規格との技術的差
(IV)JISと国際規格との技術的差異の項目ご
規格番号 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
1. ・視力検査装置と視力検ISO 8596 1. ・視力検査に用いられるMOD/追加 ・ISO規格は,視標だけの規定で ・各国で固有の視力検査装置が用
適用 査用視標を規定 ランドルト環視標を規 あるのに対し,JISは,国内で いられている。我が国固有の視
範囲 定し,遠距離視力の測 用いられている各種視力検査 力検査装置の標準化を図る。標
定方法を記述 装置自体とこれら装置に用い 準視力検査装置の視標は,ISO
られる視標を規定している。 規格の規定どおりとしている。
2. ・JIS B 7153 測定顕微 ISO 3 2. ・標準数―基本数列の標MOD/追加 ・ISO 3の引用は,共通。その他, ・JISは,視力検査装置と視標を規
引用 鏡 準数 JISは,視力検査装置の性能試 定しているのに対し,ISO規格
規格 ・JIS B 7184 測定投影 ISO 8597 ・光学と光学機器―視力 験及び安全に関する試験,並び は,視標だけの規定となってい
機 検査―各種視標の相関 に用語の定義に関するJISを引 る。視力検査装置の性能・安全
・JIS C 7614 照明の場 国際眼科 ・国際眼科学審議会―視 用している。一方,ISOは,標 試験の標準化は,必要と考える。
における輝度測定方 学審議会 機能委員会―視力測定 準視標のランドルト環とラン ISO 8597は,JISの対応国際規
法 基準 ドルト環以外の視標との相関 格で,附属書Aに,国際眼科学
・JIS T 0601-1 医用電 試験方法に関する規定ISO 審議会の視力測定基準は,JIS,
気機器―第1部 : 安全 8597と国際眼科学会審議会の ISO規格とも引用していないの
に関する一般的要求 視力測定基準を引用している。 で,関連規格とし,本体の最終
事項 ページの下方に記載している。
・JIS Z 8120 光学用語 JISどおりとする。
・ISO 3 標準数−基本数
列の標準数
3. ・標準/准標準/特殊視力 ― ― MOD/追加 ・ISO規格は,視力検査装置を規・我が国で使用されている固有の
定義 検査装置と特殊視力 定していない。 視力検査装置の標準化を図る。
検査装置に例示した
T7
各種の視力検査装置
30
を定義
9 : 2
・検査距離を定義 ISO 8596 6.3 ・遠距離視力検査の検査MOD/変更 ・ISO規格は,6.3で定義してい ・JISどおりとする。
0
距離 る。技術的差異はない。
02
2
――――― [JIS T 7309 pdf 13] ―――――
12
T 7309 : 2002
T7
2
(I)JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V)JISと国際規格との技術的差
(IV)JISと国際規格との技術的差異の項目ご
3
規格番号 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
09
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
: 2
番号 番号 の評価
002
4. ・標準視力検査装置 ― ― MOD/追加 ・ISO規格は,視力検査装置を規・我が国で使用されている固有の
種類 ・准標準視力検査装置 ― ― MOD/追加 定していない。 視力検査装置の標準化を図る。
・特殊視力検査装置 ― ― MOD/追加
5. IEC
・輸送及び保管,作動(運 10 ・環境条件 IDT ―
環境 転)時の環境条件 60601-1
条件
6. ・視標 ISO 8596 3. ・標準視標をランドルトMOD/追加 ・JISは,ランドルト環以外に文・我が国固有の文字,図形視標が
視標 環と規定している。 字視標,図形視標も規定してい 数多く使用されている。JISどお
る。 りとする。
・ランドルト環視標の寸ISO 8596 3. ・視力値1.0のランドル MOD/追加 ・JISは,視力値1.0のランドル ・視力値1.0のランドルト環寸法の
法 ト環の寸法を規定して ト環の寸法と各視力値の寸法 規定は,同じ。JISどおりとする。
いる。 算出法を規定している。 ・整合している。JISどおりとする。
・ランドルト環以外の視ISO 8597 ・光学と光学機器−視力MOD/変更 ・JISは,ISO 8597の規定を附属
標 検査−各種視標の相関 書Aに規定している。技術的差
異はない。
7. 7.1標準視力検査装置の
性能 性能
ISO 8596
・使用する視標,視力値 4. ・視力値の段階と標準視MOD/変更 ・JISは,ISO規格の規定を箇条 ・整合している。JISどおりとする。
と視力値の段階,視標 標の段階 に細分している。技術的差異は
の精度,同一段階の最 ない。
少視標数 ・視標の背景及び視標を回転さ
ISO 8596
・試験領域,視標相互の 5. ・試験領域と標準視標間MOD/変更 ・JISは,ISO規格の規定を箇条 せて別の方向を示す場合の品
間隔 の間隔 に細分している。技術的差異は 質,機能に関する規定は,7.構造,
ない。このほか,ISO規格は, 機能及び品質に規定している。
視標の背景及び視標を回転さ JISどおりとする。
せて別の方向を示す場合の品
質,機能を規定している。 ・検査室の照明条件は,視力検査
・輝度,コントラスト ISO 8596 7. ・輝度 MOD/変更 ・JISは,ISO規格の規定を箇条に 装置と視標自体に関するもので
T7
細分している。技術的差異はな ない。附属書Bに補足している。
309
い。このほか,ISO規格は,検査JISどおりとする。
: 2
室の照明条件を規定している。
002
2
――――― [JIS T 7309 pdf 14] ―――――
13
T 7309 : 2002
(I)JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V)JISと国際規格との技術的差
(IV)JISと国際規格との技術的差異の項目ご
規格番号 との評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
7.2准標準視力検査装置
の性能
・使用する視標,視力値 ― ― MOD/追加 ・ISO規格は,規定していない。・我が国で使用されている固有の
の段階,視標の精度, 視力検査装置の標準化を図る。
同一段階の最少視標
数
・試験領域,視標相互の ― ― MOD/追加 ・同上 ・同上
間隔
・輝度,コントラスト ― ― MOD/追加 ・同上 ・同上
7.3特殊視力検査装置の
性能
・使用する視標,視標の ― ― MOD/追加 ・ISO規格は,規定していない。・我が国で使用されている固有の
精度,同一段階の最少 視力検査装置の標準化を図る。
視標数
・その他の性能 ― ― MOD/追加 ・同上 ・同上
8. ・視力表の品質 ISO 8596 6.1 ・提示の品質 IDT ―
構造, ISO 8596
・視標の背景及び視標を 5. ・視標の背景及び視標をMOD/変更 ・JISは,箇条に細分している。・整合している。JISどおりとする。
機能及 回転させて別の方向 回転させて別の方向を 技術的差異はない。
び品質 を示す場合の品質,機 示す場合の品質,機能
能
9. ・安全に関する試験 IDT ―
試験
・性能試験 MOD/追加 ・ISO規格は,規定していない。・性能試験の標準化を図る。
10. ・取扱説明書 6.8 ・附属文書 IDT ―
取扱説
明書
11. ・製造・発売元,所在地, 6. ・標識,表示及び文書 MOD/変更 ・IECは,医用電気機器全般につ ・整合している。JISどおりとする。
表示 名称,形名,定格電源 いて規定している。JISは,視
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周波数,定格電源電圧, 力検査装置に対する要求事項
309
電源入力,ヒューズの を箇条に細分している。
: 2
定格電流値の表示
002
2
――――― [JIS T 7309 pdf 15] ―――――
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JIS T 7309:2002の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8596:1994(MOD)
- ISO 8597:1994(MOD)
JIS T 7309:2002の国際規格 ICS 分類一覧
JIS T 7309:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7153:1995
- 測定顕微鏡
- JISB7184:1999
- 測定投影機
- JISB7184:2021
- 測定投影機
- JISC7614:1993
- 照明の場における輝度測定方法
- JIST0601-1:2017
- 医用電気機器―第1部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項
- JISZ8120:2001
- 光学用語