この規格ページの目次
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T 8025 : 2018
単位 mm
a) 正面図 c) −A' 断面図 d) 金属溶滴ガイド取付け例
b) 上面図
図3−金属溶滴ガイドの例
5.2 金属溶滴ガイド(図3参照) この装置は,垂直にたてられた試験片に,金属溶滴を誘導するための
装置。
PTFE樹脂のじょうごと,3面の位置調節が可能なジグとからなる。じょうごは水平面に対して45°に
傾けられ,その円筒状部分は直径5±0.2 mmの棒を通すことができるものとする。
使用しない金属溶滴ガイドの上部には覆いを付け,清浄に保つようにする。
5.3 温度センサー及び記録装置 センサー支持ブロックは,断熱材を機械加工したものを用い,寸法は
図4による。断熱材の熱特性は40 ℃で0.125±0.015 W/(m・℃)の熱伝導度をもち,比熱容量が1.15±0.1
J/(g/℃)。中央部の直径1.2 mmの2個の穴は,センサーへの導線を通すためのものであり,四隅の穴は支
持ブロックを試料支持枠に取り付けるためのものである。
センサーには,JIS C 1602に規定するT熱電対クラス1,銅板厚さ1.6 mm程度を用いるか,又はJIS C 1604
に規定する白金測温抵抗体の場合には0 ℃での規準抵抗値が100 Ω,平型,寸法は12.5 mm×10 mm,PTFE
被覆したものとする。
センサー支持ブロックには,センサーが収まる13.5 mm×11 mmのくぼ(窪)みを設ける。センサーは
耐熱接着剤を用い0.5±0.2 mm突き出るように固定する。
――――― [JIS T 8025 pdf 6] ―――――
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T 8025 : 2018
単位 mm
a) 正面図 b) 側面図
図4−センサー支持ブロックの例
5.4 試験片ホルダー 試験片ホルダーは試験片を支え,試験片に一定張力を加えることができるものと
する(図5参照)。
試験片の両側に175±5 gの質量おもりをかけるか,又は試験片の一端を固定し,他端に175±5 gの質量
おもりをかけてもよい。試験片ホルダーの位置は,水平及び垂直方向に調節可能でなければならない。
――――― [JIS T 8025 pdf 7] ―――――
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T 8025 : 2018
図5−試験片ホルダー及び試験片取付け方の例
単位 mm
120
15 15
20
1 1
A A B B
A B
2
15 15
3 3
1 折り返し位置
2 クランプ
3 ステープル
図6−試験片のクランプへの取付け方の例
5.5 軟鋼棒 軟鋼棒は,JIS Z 3316で規定する化学成分の記号3,径3.2 mmとする。
6 試験片
試料の端から50 mm以上離れたところから約120 mm×約20 mmの試験片を採取する。試験片がクラン
プでしっかり固定されるようにする(図6参照)。
注記 試験片は,10枚以上用意した方がよい。
――――― [JIS T 8025 pdf 8] ―――――
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JIS L 0105で規定する標準状態[温度20±2 ℃,相対湿度(65±4)%]で試料を24時間以上調整する。
7 試験
警告 試験者の安全管理
試験片が溶融金属にさら(曝)されると,有機材料は熱分解し,有害物質を生成するおそれ
がある。したがって,この試験を行う際には,十分な換気設備を設けた試験室で実施する。
高温物を扱う際には防護手袋を着用する。試験中に装置及び試験片に近づいて目視観察する
場合には,保護眼鏡及び顔面保護具を着用する。
金属溶滴は,試験片ホルダーの下に設けた容器で捕集する。
7.1 試験環境
試験中に環境温度は±5 ℃を超えて変動しないことが望ましい。試験前に,センサーの温度を試験環境
温度の±2 ℃にする。
なお,測定中は換気設備を停止する。
7.2 軟鋼棒の準備及び調整
軟鋼棒(5.5)が10±1 g/minで溶融するようにモーター速度を設定する。溶接トーチバーナーの位置及
びガス流量を調節して,質量mの金属溶滴が落下頻度fで生成するようにする。
金属溶滴1滴の質量mは,20滴落としたときの軟鋼棒の質量差を20で除したものとする。
任意の数の金属溶滴を生成するのに必要な時間をストップウォッチで記録し,頻度fを決定する。最初
の金属溶滴は計測から除外する。
測定(7.3)には金属溶滴1滴の質量mは0.50±0.03 g,及び落下頻度fは60±3秒当たり20滴とする。
注記 次の条件を満たすことで上記の質量m及び落下頻度fが得られることが経験的に分かっている。
酸素圧=250 kPa
アセチレン圧=50 kPa
軟鋼棒からのバーナーノズルまでの距離=12 mm
暗青色部の火炎長さ=8 mm
金属溶滴が吹き飛ばされたり火炎の中で飛散するリスクを最小限にするため,ガス流量はで
きるだけ小さくするのが望ましい。軟鋼棒の位置は,火炎の最も高温の位置に保つのが望まし
い。例えば,暗青色の火炎先端の直縁位置が考えられる。
7.3 測定
試験片ホルダーはバーナーの軸の中心とセンサー(5.3)の水平中心線との垂直距離が110±10 mmとな
る位置に設置する。軟鋼棒の中心軸はセンサー表面との距離が60±10 mmになるように調整する。加えて,
軟鋼棒の中心軸と,センサーの垂直中心線との距離はバーナーの軸の反対側で15±10 mmになるように調
整する(図1参照)。
金属溶滴ガイド(5.2)を45°に傾け,金属溶滴を集めやすく,センサーの高さの位置で金属溶滴が確実
に試験片に衝突するようにする。試験片と金属溶滴ガイド先端との距離を1.5±1 mmに設定する(図1参
照)。
試験片の裏面がセンサーに接する状態で完全に覆うようにクランプを用いて試験片ホルダーに取り付け
た後,質量おもりを付ける。
試験ごとに,試験片裏面の温度が40 ℃上昇した時の金属溶滴の滴数Xを記録する。試験を10回行う。
金属溶滴ガイドが最初の金属溶滴で詰まるのを防ぐため,最初の金属溶滴がガイドに落下するのを遮蔽
――――― [JIS T 8025 pdf 9] ―――――
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物などを用いて防ぐ。2滴目の金属溶滴から試験を開始する。
8 試験報告書
試験報告書には次の事項を記載する。
a) この規格の番号及びその西暦年
b) 試料の仕様(品名,品番など)
c) 試験実施日及び試験環境温度
d) 各試験片の結果及びその平均値
e) 特記事項(例えば,発煙,着火,溶融滴下物の有無,炭化など)
f) 試験結果に影響した可能性のある,試験手順に規定されていない実施事項
――――― [JIS T 8025 pdf 10] ―――――
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JIS T 8025:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9150:1988(MOD)
JIS T 8025:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8025:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISC1604:2013
- 測温抵抗体
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISZ3316:2017
- 軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼のティグ溶接用ソリッド溶加棒及びソリッドワイヤ