JIS T 8106:2016 安全靴・作業靴の耐滑試験方法 | ページ 5

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T 8106 : 2016
附属書JC
(参考)
動摩擦係数の高い耐滑靴の選定
JC.1 非常に高い耐滑性能の問題点
この規格の耐滑試験方法で得た動摩擦係数は,潤滑剤で覆われた滑りやすい床面で滑っているときの止
まりやすさの程度を示すものであり,動摩擦係数の高い靴底ほど,急滑りすることはなく,潤滑剤で覆わ
れた滑りやすい床面,傾斜面での作業などでの滑りを減少させることができる。しかし,動摩擦係数があ
まりにも高くなりすぎると,作業中に,滑りにくい床面で方向転換したときには足首を捻挫したり,つま
ずきによる転倒を引き起こしたりすることがある。激しい動きを伴う作業,スムーズな動きを必要とする
作業では,適度な滑り特性が靴に求められるため,非常に高い耐滑性能の靴の選択をする場合は,作業内
容,作業環境などに応じて事前につまずきや足首の捻挫の危険性について検討する必要がある。
JC.2 高い耐滑性能を示す靴を選定する場合の注意点
この規格で使用する床材は,ステンレス製の鋼板及びセラミックタイル(ユーロタイル)の2種類があ
る。
水,油などが介在するような滑りやすい床に対しては,ステンレス板の試験による動摩擦係数を参考に
するとよい。
セラミックタイルは,一般的な床材の代表床材と考えるとよく,コンクリート,塗床などに対しては,
セラミックタイルでの動摩擦係数を参考にするとよい。しかしながら,実際の作業場の床が特殊な場合に
ついては,その床と同じ床面を使用して動摩擦係数を測定するなどの確認をする必要がある。簡易的には,
作業現場での実地の試験履きによって確認することができる。
“つまずき”に関する危険性は動摩擦係数だけでは判断ができないため,引っかかりを評価する新たな
試験法の開発が待たれるが,現時点では当該作業場において試験履きを実施し,実際の作業において“滑
り”“つまずき”などが生じないかの確認を行うことが必要となる。
参考文献 ISO 5725-2,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results−Part 2: Basic
method for the determination of repeatability and reproducibility of a standard measurement
method
ISO 20344,Personal protective equipment−Test methods for footwear
ISO 20345:2011,Personal protective equipment−Safety footwear
ENV 13005:1999,Guide to the expression of uncertainty in measurement

――――― [JIS T 8106 pdf 21] ―――――

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T 8106 : 2016
T8
2
附属書JD
10
(参考)
6 : 2
JISと対応国際規格との対比表
0 16
JIS T 8106:2016 安全靴・作業靴の耐滑試験方法 ISO 13287:2012,Personal protective equipment−Footwear−Test method for slip
resistance
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 の評価
10 耐滑靴 耐滑靴の選定方法 − − 追加 ISO 13287では,床面の状態によ
この規格の試験方法は水,油に対す
の選定方 って選定すべき耐滑靴が異なる
る耐滑試験方法であり,床面に粉体
法 場合があることの記載がないた
がある場合,及び氷面上の耐滑性と
め,追加記載した。
は一致しない場合があるので,それ
らの場合の耐滑靴の選定方法とし 一層の研究を進め,ISOに提案
て附属書JA附属書JCを参考とし することを検討する。
て追加した。
附属書A 靴の試験のための標準 附属書A 靴の試験のための標準 追加 形状的に近似の靴型を使用できる 靴型の使用条件としては適合性
(規定) 製造用靴型及び人工足 (規定) 靴型及び人工足 ことを追加した。 のため,近似のものであっても
図A.1では,モンドポイントを主表使用可能と考える。
示とし,( )にヨーロッパサイズ技術的な差異はない。
を表示し,さらにJIS S 5037の靴の
サイズを追加表示した。
附属書B セラミックタイルの仕 附属書B ユーロタイル1,2に関す 削除 ユーロタイル1の情報は,日本ではISOへの提案はしない。
(規定) 様 (参考) る背景情報 不要のために削除した。国際規格の
附属書C ユーロタイル1の仕様 削除 附属書Dに記載された内容だけを,
(規定) この規格の附属書Bに記載
附属書D ユーロタイル2の仕様 一致
(規定)
附属書C セラミックタイル及び 附属書E ユーロタイル及び他の 一致 国際規格の附属書Eの内容を,こ −
(規定) 他の試験床の校正手順 (規定) 試験床の校正手順 の規格の附属書Cに記載

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T 8106 : 2016
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 の評価
附属書JA 床面上に粉体が介在す − − 追加
(参考) る場合の耐滑靴の選定
附属書JB 氷面上で使用する耐滑 − − 追加
(参考) 靴の選定
附属書JC 動摩擦係数の高い耐滑 − − 追加
(参考) 靴の選定
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 13287:2012,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 技術的差異がない。
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。
T8 106 : 2
0 16
2

JIS T 8106:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 13287:2012(MOD)

JIS T 8106:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8106:2016の関連規格と引用規格一覧