JIS T 8165:2018 墜落制止用器具 | ページ 7

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8.2.6 ロック装置付き巻取式ランヤードのロック引張試験
巻取器からロープ又はストラップを巻取り長さの1/2を引き出した位置でロックさせ,図25 a)に示すよ
うに引張試験機によって力を加える。
環がなく巻取器がベルトに直接接続されている場合には,図25 b)に示すようにベルトをドラムに巻き,
ロープ又はストラップをクランプして,引張試験機によって力を加える。
注記 試験を行う位置(1/2引き出し)について,極端に短い状態及び全て引き出して使用する状態は
まれと考えられるため,通常,使用される頻度が最も高いと考えられる巻取り長さの1/2を引
き出した位置でのロックを,試験時の引き出し長さとして採用する。
8.2.7 伸縮調節器の引張試験
ワークポジショニング用ロープの中間の位置に印を付け,伸縮調節器を通して印の所に取り付け,伸縮
調節器の連結フックに引張用金具をかけ,引張試験機によって力を加える(図26参照)。
図26−伸縮調節器の引張試験(形状は一例を示す。)
8.2.8 バックサイドベルトの引張試験
バックサイドベルトのつりベルト及び環に引張用金具をかけ,引張試験機によって力を加える(図27
参照)。
図27−バックサイドベルトの引張試験(形状は一例を示す。)

8.3 耐衝撃性及び関連性能の試験

8.3.1  試験装置及び試験器具
試験装置及び試験器具は,次による。
a) 試験装置 試験装置は,次による。
1) 試験に使う取付設備は,試験時の衝撃荷重に対して十分な剛性をもち,上部にロードセルを取り付
ける箇所と,十分な空間をもつ構造物とする。
2) ロードセルは,定格荷重50.0 kN以下のものとする。
3) 荷重測定装置は,ISO 10333-2に規定する±2 %の精度で1.220 kNの荷重を測定でき,最小1 000 Hz
のサンプリングレートで最小2秒間の測定・記録が行えるものとする。最大衝撃荷重の測定装置の
周波数特性は,カットオフ周波数を100 Hzに設定してその周波数の振幅特性が図28に示す斜線エ
リア内であるものとする。

――――― [JIS T 8165 pdf 31] ―――――

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)
B
(dB)
入出力比(d

入力出
周波数応答値 :
a=±1/4 dB FL=0.1 Hz
b=+1/2 dB,−1 dB FH=60 Hz
c=+1/2 dB,−3 dB FN=100 Hz
d=−30 dB
L H N
1 傾斜=−9 dB/オクターブ
対数周波数 F(Hz) 2 傾斜=−24 dB/オクターブ
図28−荷重測定装置の周波数応答特性
b) 試験器具 試験器具は,次による。
1) 落下体にトルソーを用いる場合は,質量85±1 kg又は100±1 kgとする。また,重量者用として100
kg超の質量(許容差は±1 kg)としてもよい。ただし,フルハーネスの試験には動的トルソー1型
3型のいずれか,胴ベルト型の試験には砂のう又は動的トルソー1型3型のいずれか,ショック
アブソーバの試験には重すいを用いるものとする(図29参照)。
注記 動的トルソー1型はISO 10333-1に,動的トルソー2型はISO 10333-6に規定する人体の模
型式の動的トルソーテストマスであり,動的トルソー3型は落下試験用ジグとして,硬質
プラスチック,金属又はこれらの組合せから成るものである。
なお,動的トルソー2型は,8.2.2に示すISO 10333-1に規定された静的トルソー1型と同
じものである。

――――― [JIS T 8165 pdf 32] ―――――

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単位 mm
245
540 152
50 12
ABCDEFGHIJKLMN
50
E-1
49
a
860 ±1 5
22°30'±5°
a 66
80
326 23 45
5 95
400 152
262
a) 動的トルソー1型
90
483 15°
R20 60
125
245
R45 R200
425
75
660
680
a
a
255
200
3
60
10
R150
R75
a : 重心 R110 30°
R75 R50
380
50
223 R203
b) 動的トルソー2型
図29−落下体

――――― [JIS T 8165 pdf 33] ―――――

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単位 mm
c) 動的トルソー3型
d) 重すい
図29−落下体(続き)
20 20
2) 落下体に砂のうを用いる場合は,砂のうの質量が85 + kg又は100 + kgであることを確認する。
20
また,重量者用として100 kg超の質量(許容差は + kg)としてもよい。
3) フルハーネス及び第一種ショックアブソーバの試験に用いるテストランヤードは,両端にテスト用
コネクタを備えたワイヤロープとし,その長さは2 400±25 mmとする。また,その仕様は,呼び
径がφ9φ10 mm,構成はJIS G 3535に規定する7×19航空機用ワイヤロープ,材質はタイプ
SUS302又はSUS304のステンレス鋼のものとする。
4) 第二種ショックアブソーバの試験に用いるテストランヤードは,全長が2 000±25 mmのリンクチ
ェーンとし,そのチェーンはJIS B 8812に規定する6 mm以上のチェーンの要求を満たすものとす
る。エンドリンク及び結合リンクも同じ要求を満たすものとする。
8.3.2 試験方法一般
試験方法の一般事項は,次による。
a) 試験器具の点検 試験器具に変形,損傷などがないかを点検する。
b) 衝撃荷重及びショックアブソーバの伸びを測定する場合 6.4の耐衝撃性及び関連性能において,衝
撃荷重及びショックアブソーバの伸びが規定されている場合はその測定を行う。
c) 保持時間 落下試験後は,要求される性能が確認できるまで保持するものとする。

――――― [JIS T 8165 pdf 34] ―――――

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8.3.3 フルハーネスの耐衝撃性及び関連性能の試験手順
フルハーネスの試験手順は,次による。
なお,この試験には8.3.1 b) 3)に規定するテストランヤードを用いるものとする。
a) 脚部から先の落下試験 脚部から先の落下試験の試験手順は,次による。
1) 一般作業時と同じようにフルハーネスを動的トルソーに取り付ける。
2) テストランヤードの一端をフルハーネスの環に連結し,他端をテスト用コネクタに連結する。
3) テスト用コネクタを構造物にかけ,動的トルソーを頭部を上側,脚部が下側になるようにつり下げ
る。
4) 動的トルソーを1 m以上つり上げる。このとき,構造物の支持部と動的トルソーの支持部との水平
距離が300 mm以下になるようにする[図30 a) 参照]。ただし,100 kg超の場合の動的トルソーを
つり上げる高さは,落下したときの衝撃荷重が16 kN以下とならない高さとしてもよい。
5) 動的トルソーを切り離し,自由落下させる。
300mm以下 300mm以下
トルソー
トルソー
テストランヤード テストランヤード
a) 脚部から先 b) 頭部から先
図30−フルハーネスの落下試験
b) 頭部から先の落下試験 動的トルソーをつり上げるときに頭部を下側,脚部が上側になるようにして,
8.3.3 a) と同様の手順を繰り返し,頭部から先に1 m以上自由落下させる[図30 b) 参照]。ただし,
100 kg超の場合の動的トルソーをつり上げる高さは,落下したときの衝撃荷重が16 kN以下とならな
い高さとしてもよい。
8.3.4 ショックアブソーバの耐衝撃性及び関連性能の試験手順
ショックアブソーバの試験手順は,次による。
なお,第一種ショックアブソーバの試験には8.3.1 b) 3)に規定するテストランヤードを用いるものとし,
第二種ショックアブソーバの試験には8.3.1 b) 4)に規定するテストランヤードを用いるものとする。

――――― [JIS T 8165 pdf 35] ―――――

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JIS T 8165:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10333-1:2000(MOD)
  • ISO 10333-1:2000/AMENDMENT 1:2002(MOD)
  • ISO 10333-2:2000(MOD)
  • ISO 10333-5:2001(MOD)
  • ISO 10333-6:2004(MOD)

JIS T 8165:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8165:2018の関連規格と引用規格一覧