JIS T 8165:2018 墜落制止用器具 | ページ 6

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ない。
b) ベルト ベルトは,マルチフィラメントを用いた合成繊維とする。
注記 フィラメント(長繊維)をよ(撚)り合わせて1本の糸にしたものをマルチフィラメントと
いう。
c) ロープ又はストラップ ロープ又はストラップは,マルチフィラメントを用いた合成繊維,又は金属
とする。
d) バックル,コネクタ,環及び伸縮調節器 バックル,コネクタ,環及び伸縮調節器の主として荷重を
受ける部分の材料は金属とする。

8 試験

8.1 部品の引張試験及び耐力試験

8.1.1  一般
a) 引張試験 引張速度は,繊維製品の場合,規定強度の50 %までは毎分300 mm以内とし,それ以上は
毎分150 mm以内とする。金属製品の場合は,毎分25 mm以内とする。
b) 耐力試験 押さえ速度は,毎分75 mm以内とする。
c) 保持時間 荷重を負荷して保持する際は,要求される性能が確認できるまで保持するものとする。
8.1.2 ベルトの引張試験
試験片両端の全幅をチャック,その他の方法でつかみ,試験部分の間隔を200 mm以上として引張試験
機によって力を加える(図14参照)。
図14−ベルトの引張試験(形状は一例を示す。)
8.1.3 ロープ又はストラップの引張試験
試験片は,ロープ又はストラップの単体とし,引張試験機によってそれらの両端に力を加える。両端の
アイ加工部分を含めた製品のロープ又はストラップ全体を試験片とし,引張試験機によってそれらの両端
に力を加える。
試験の都合で,ロープ又はストラップを2分割し,それぞれの部分を試験してもよい。
試験部分の間隔は,ロープの場合,呼称太さの30倍以上とし,ストラップの場合,220 mm以上となる
ようにして引張試験機によって力を加える。
なお,アイ加工が同等であるときは,一方の側だけを試験してもよい(図15参照)。
a) ロープ又はストラップの単体 b) アイ加工部含む
図15−ロープ又はストラップの引張試験(形状は一例を示す。)
8.1.4 コネクタ(フック及び専用カラビナ)の全長方向の引張試験
コネクタのかぎ部と,ランヤードの通し孔とに引張用金具をかけ,引張試験機によって力を加える(図
16参照)。

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a) フック b) 専用カラビナ
図16−コネクタの引張試験(形状は一例を示す。)
8.1.5 外れ止め装置の耐力試験(縦荷重)
開口部を上向きにして固定ジグにコネクタをセットし,外れ止め装置に対して垂直に,かつ,できるだ
けかぎ部先端に近づけた位置で,1.0 kNの力を加える。耐力試験ジグの先端部の丸みの半径はR5±0.5 mm
とする。
1.0 kNの荷重負荷時に外れ止め装置とかぎ部先端との隙間にφ3 mmのピンゲージを外れ止め装置に対
して垂直に通したとき,ピンゲージが通らないことを確認する(図17参照)。
1 固定ジグ
2 外れ止め装置
3 耐力試験ジグ
4 コネクタ
5 固定ジグ
6 安全装置
7 固定台
図17−外れ止め装置の耐力試験(縦荷重)(形状は一例を示す。)
8.1.6 外れ止め装置の耐力試験(横荷重)
側面を上にして固定ジグにコネクタをセットし,外れ止め装置の側面に対して垂直に,かぎ部先端とリ
ベットとの間のほぼ中間の位置で,1.5 kNの力を加える。耐力試験ジグの先端部の丸みの半径は,R5±0.5
mmとする。
1.5 kNの荷重負荷時に外れ止め装置とかぎ部先端との隙間にφ3 mmのピンゲージを外れ止め装置に対
して垂直に通したとき,ピンゲージが通らないことを確認する。荷重を撤去し外れ止め装置の永久的変形
を測定する(図18参照)。

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1 外れ止め装置
2 固定ジグ
3 耐力試験ジグ
4 固定台
5 リベット
6 かぎ部先端
7 かぎ部先端とリベット間の中間点
図18−外れ止め装置の耐力試験(横荷重)(形状は一例を示す。)
8.1.7 ショックアブソーバの作動力及び引張試験
ショックアブソーバの両端に引張用金具をかけ,引張試験機によって1.5 kNの力を2分間加えショック
アブソーバが作動していないか確認する。
その後,完全に伸び切るように力を加える(図19参照)。
図19−ショックアブソーバの引張試験(形状は一例を示す。)
8.1.8 環の引張試験
環(D環,角環など)にそれぞれ引張用金具をかけ,引張試験機によって力を加える(図20参照)。
a) 環 b) 角環
図20−環の引張試験(形状は一例を示す。)

8.2 連結部の引張試験

8.2.1  一般
引張速度は,規定強度の50 %までは毎分300 mm以内とし,それ以上は毎分150 mm以内とする。
8.2.2 フルハーネスの引張試験
フルハーネスの引張試験の試験手順は,次による。
a) フルハーネスの試験には,静的トルソー1型又は2型を用いるものとする(図21参照)。
なお,静的トルソーには,引張用の環を設けてもよい。
注記 静的トルソー1型は,ISO 10333-1に規定する人体の模型式の静的トルソーテストマスであり,
静的トルソー2型は,引張試験用ジグとして,鋼管などを組み合わせたものである。

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単位 mm
90
483 15°
60
R20
125
245
R45 R200
425
660
75
680
a
a
255
200
60
310
R150
R75
R110 30°
a : 重心 R50
R75
380
50
223 R203
a) 静的トルソー1型
b) 静的トルソー2型
図21−静的トルソー
b) フルハーネスを静的トルソーに取り付け,環と静的トルソーとの間に1)又は2)の力を加える(図22
参照)。
1) 順方向(静的トルソーの頭部方向)引張は,フルハーネスの環及び静的トルソーの下端部に引張荷
重を加える。
2) 逆方向(静的トルソーの脚部方向)引張は,フルハーネスの環及び静的トルソーの上端部に引張荷
重を加える。

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a) 順方向引張 b) 逆方向引張
図22−フルハーネスの引張試験(形状は一例を示す。)
8.2.3 バックルによる結合部の引張試験
試験片の全幅をチャック,その他の方法でつかみ,試験部分の間隔を300 mm以上として,引張試験機
によって力を加える(図23参照)。
図23−バックルによる結合部の引張試験(形状は一例を示す。)
8.2.4 環取付部の引張試験
B種(胴ベルト型)の場合は,図24 a)に示すように直径250300 mm,幅100 mm以上のドラムに胴ベ
ルトを付け,環に引張用金具をかけ,引張試験機によって力を加える。また,環が縫製されている場合に
は,図24 b)に示すように製品となったベルトに取り付けた環に引張用金具をかけ,ベルトは全幅をチャッ
ク,その他の方法でつかみ,引張試験機によって力を加える。
a) 環が縫製されていない場合
b) 環が縫製されている場合
図24−環取付部の引張試験(形状は一例を示す。)
8.2.5 巻取器の引張試験
巻取器本体,及びロープ又はストラップを全て引き出した状態で,図25 a) に示すように引張試験機に
よって力を加える。環がなく巻取器がベルトに直接接続されている場合には,図25 b) に示すようにベル
トをドラムに巻き,ロープ又はストラップをクランプして,引張試験機によって力を加える。
a) 巻取器本体での引張 b) ベルト取付状態での引張
図25−巻取器の引張試験(形状は一例を示す。)

――――― [JIS T 8165 pdf 30] ―――――

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JIS T 8165:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10333-1:2000(MOD)
  • ISO 10333-1:2000/AMENDMENT 1:2002(MOD)
  • ISO 10333-2:2000(MOD)
  • ISO 10333-5:2001(MOD)
  • ISO 10333-6:2004(MOD)

JIS T 8165:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8165:2018の関連規格と引用規格一覧