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a) 車輪の直径は,前・後輪共に100 mm以上でなければならない。
b) 前輪の幅は,22 mmより大きくなければならない。一つの位置に車輪が複数付いているものについて
は,複数の車輪の外側で測った幅が22 mmより大きくなければならない(図1参照)。
c) 走行を制御する制動用ブレーキをもたなければならない。
なお,制動用ブレーキは,操作が容易で,かつ,確実に行え,後輪の左右両輪を制御できなければ
ならない。
d) 駐車用ブレーキをもたなければならない。
なお,駐車用ブレーキは,操作が容易で,かつ,確実に行え,後輪の左右両輪を固定できなければ
ならない。
e) 折り畳み式のものにあっては,折り畳み操作が容易で,かつ,確実に行え,使用中に折り畳まれては
ならない。
f) 高さ調整機能をもつものにあっては,高さ調節が容易で,かつ,使用中に緩んではならない。また,
伸長可能な最高位置を明示しなければならない。
g) 休息用椅子をもつものにあっては,その椅子が使用中に容易に外れたり,折り畳まれてはならない。
h) ハンドルの握り部分の直径は,20 mm以上50 mm以下でなければならない。
i) キャスターをもつものにあっては,キャスター構造は,左右にぶれないよう措置を講じなければなら
ない。
j) ハンドルは,後輪軸の中心軸より前方となる構造でなければならない(図3参照)。
k) ハンドルの握り部分は,ハンドルに確実に固定されなければならない。
l) 休息用椅子座面の高さは,350 mm以上でなければならない。
図3−ハンドル及び後輪軸の位置
7 性能
性能は,表1による。
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表1−性能
項目 性能 試験箇条
転倒してはならない。
安定性(前方,後方及び側 8.2
方)
ハンドル負荷時安定性及 転倒することなく,各部に破損,外れ及び使用上支障の 8.3
び強度 ある変形を生じてはならない。
休息用椅子負荷時安定性 転倒してはならない。 8.4
制動用ブレーキの制動力 制動用ブレーキを作動させたときに,制動用ブレーキを 8.5
作動させていないときに比べ,自然に滑走しようとする
力が1/2以下にならなければならない。
駐車用ブレーキの保持力 車輪が回転することなく,試験終了後にも操作に問題を 8.6
生じてはならない。
肘掛け強度 各部に破損,外れ及び使用上支障のある変形を生じては 8.7
ならない。
ハンドルトルク 各部に破損,外れ及び使用上支障のある変形を生じては 8.8
ならない。
休息用椅子の強度 各部に破損,外れ及び使用上支障のある変形を生じては 8.9
ならない。
折り畳み機構の保持力及 折り畳まれることなく,各部に破損及び使用上支障のあ8.10
び強度 る変形を生じてはならない。
走行耐久性 固定用ロックに緩みを生じることなく,各部に破損,外8.11
れ及び使用上支障のある変形を生じてはならない。
8 試験方法
8.1 試験条件
a) 試験は,(20±15)℃で行う。
b) 高さ調節は,試験手順に指定されない限り,最も不利な位置にして試験を行う。
例 高さ調節が可能なひじ掛けは,最も伸ばした状態で試験を行う。
c) 車輪は,試験手順に指定されない限り,最も不利な状態にして試験を行う。
例 旋回抑制が可能なキャスターは,解除した状態で試験を行う。
d) ハンドルは,試験手順に指定されない限り,最も不利な位置にして試験を行う。
例 角度調整が可能なハンドルは,最も後方へ倒した状態で試験を行う。
e) 制動用ブレーキ及び駐車用ブレーキは,試験手順に指定されない限り作動させない。
f) 試験は,表1の右欄の番号順に行い,1台の供試体で全ての試験を行う。
g) 各試験前及び試験終了時の点検における欠損などは全て記入し,後の試験による不合格品と確実に区
別する。
h) 載荷重を均一に行うために,おもりは小質量の砂袋を用い,荷重面に均一に並べて行う。
8.2 安定性試験
8.2.1 前方傾斜安定性試験
前方傾斜安定性試験は,次による(図4参照)。
a) 丁番と平行にストッパ(車輪の直径の1/2以上かつ2/3以下の高さ)を取り付けた傾斜台を水平状態
にし,傾斜台の床面と垂直に供試体を静置する。このとき,駐車用ブレーキを作動させる(ブレーキ
をかけた状態にする。)。
b) ストッパに左右の前輪を接触させる。このとき,旋回するキャスターの接地点は,前輪は前進方向,
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後輪は後退方向とする。また,ハンドルの高さ調節が可能なものにあっては,最大高さに調節する。
c) 搬送用バッグ付きのものにあっては,搬送用バッグ内に発泡スチロールを均等に底から高さ約15 cm
入れた上に表示された最大載荷重相当の質量のおもりを載せる。
なお,座面にかごなどを載せることができるものについては,搬送用バッグではなく,座面に表示
された最大載荷重相当のおもりを載せて試験を行う。
d) この状態で傾斜板角度を15°まで変動させ,転倒の有無を確認する。
a) 上面図 b) 側面図
図4−前方傾斜安定性試験
8.2.2 後方傾斜安定性試験
後方傾斜安定性試験は,次による(図5参照)。
a) 丁番と平行にストッパ(車輪の直径の1/2以上かつ2/3以下の高さ)を取り付けた傾斜台を水平状態
にし,その上に供試体を静置する。このとき,駐車用ブレーキをかけた状態にする。
b) ストッパに左右の後輪を接触させる。このとき,旋回するキャスターの接地点は,前後共に内向きと
する。また,ハンドルの高さ調節が可能なものにあっては,最大高さに調節する。
c) 搬送用バッグ付きのものにあっては,搬送用バッグ内に発泡スチロールを均等に底から高さ約15 cm
入れた上に表示された最大載荷重相当の質量のおもりを載せる。
なお,座面にかごなどを載せることができるものについては,搬送用バッグではなく,座面に表示
された最大載荷重相当のおもりを載せて試験を行う。
d) この状態で傾斜板角度を15°まで変動させ,転倒の有無を確認する。
――――― [JIS T 9263 pdf 8] ―――――
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a) 上面図 b) 側面図
図5−後方傾斜安定性試験
8.2.3 側方傾斜安定性試験
側方傾斜安定性試験は,次による(図6参照)。
a) 丁番と平行にストッパ(車輪の直径の1/2以上かつ2/3以下の高さ)を取り付けた傾斜台を水平状態
にし,その上に供試体を静置する。このとき,駐車用ブレーキをかけた状態にする。
b) 進行方向に対して90°となるようにセットした前輪をストッパに接触させ,接触させた前輪の中心と
後輪の中心を結ぶ線分がストッパに対して平行になるようにする[後輪が固定式の場合,前輪の中心
及び後輪の中心を結ぶ線分がストッパに対して平行になり,前輪半径(r1)とストッパから後輪の中
心までの距離(r2)も等しくなるように設置すると,後輪はストッパに接していない状態となる。]。
c) 搬送用バッグ付きのものにあっては,搬送用バッグ内に発泡スチロールを均等に底から高さ約15 cm
入れた上に表示された最大載荷重相当の質量のおもりを載せる。
なお,座面にかごなどを載せることができるものについては,搬送用バッグではなく,座面に表示
された最大載荷重相当のおもりを載せて試験を行う。
d) この状態で傾斜板角度を15°まで変動させ,転倒の有無を確認する。
e) 左右非対称のものは,逆側についても同様の手順で交互に試験を行う。
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a) 上面図 b) 正面図
図6−側方傾斜安定性試験
8.3 ハンドル負荷時安定性及び強度試験
8.3.1 ハンドル一体形負荷時安定性及び強度試験
ハンドル一体形のハンドル負荷時安定性及び強度試験は,次による[図7 a) 参照]。
a) 試験床に供試体を静置する。このとき,駐車用ブレーキはかけない状態で,搬送用バッグ付きのもの
にあっては,搬送用バッグ内は空の状態とする。
b) ハンドル外端からハンドル長さ(L)の1/4の位置に,質量20 kgのおもりを載荷する。
c) この状態のまま2分間放置し,転倒の有無を確認する。
d) その後,おもりを取り除き,各部について破損,外れ及び使用上支障がある変形の有無を確認する。
e) 左右非対称のものは,逆側も同様の手順で交互に試験を行う。
a) ハンドル一体形の例 b) ハンドル分離形の例
図7−ハンドル負荷時安定性及び強度試験
――――― [JIS T 9263 pdf 10] ―――――
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JIS T 9263:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.10 : 移動用介護用具
JIS T 9263:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]
- JIST9265:2019
- 福祉用具―歩行補助具―歩行車