この規格ページの目次
9
T 9263 : 2017
8.3.2 ハンドル分離形負荷時安定性及び強度試験
ハンドル分離形のハンドル負荷時安定性及び強度試験は,次による[図7 b) 参照]。
a) 左右いずれかのハンドルの握り部分の中央点に質量20 kgのおもりを載荷する。
なお,ハンドルの握り部分の後端が明確でない場合には,ハンドルの握り部分端部から10 mm内側
を後端とする。また,パイプを曲げることによってハンドルを構成しているものなどは,パイプの直
線部分の端部から30 mmの位置におもりを載荷する。
b) この状態のまま2分間放置し,転倒の有無を確認する。
c) その後,おもりを取り除き,各部について破損,外れ及び使用上支障のある変形がないことを確認す
る。
d) 左右非対称のものは,逆側のハンドルの握り部分についても同様の手順で交互に試験を行う。
8.4 休息用椅子の負荷時安定性試験
休息用椅子の負荷時安定性試験は,次による(図8参照)。
a) 試験床に供試体を静置する。このとき,駐車用ブレーキをかけた状態で,バッグ付きのものにあって
は,バッグ内は空の状態とする。
b) 休息用椅子の座面で,最も安定性が悪いと想定できる部位(通常は,座面前縁角部の両側・座面後縁
中央部)のそれぞれについて,直径200 mmの荷重用当て板を載せ,当て板の質量を含む60 kgのお
もりを当て板のほぼ中央部に載荷する。
なお,当て板は,座面からはみ出さない位置に載せる。
c) この状態のまま2分間放置し,転倒の有無を確認する。
図8−休憩用椅子の負荷時安定性試験
8.5 制動用ブレーキの制動力試験
制動用ブレーキの制動力試験は,次による(図9参照)。
a) 傾斜台の上に供試体を静置する。制動用ブレーキ及び駐車用ブレーキはかけない状態で,バッグ付き
のものにあっては,バッグ内に発泡スチロールを均等に底から高さ約15 cm入れた上に表示された最
大載荷重相当の質量のおもりをバッグ内に入れる。
――――― [JIS T 9263 pdf 11] ―――――
10
T 9263 : 2017
b) ハンドル中央部に質量6 kgのおもりを載荷する。
なお,分離形ハンドルの場合には,左右のハンドルをバーなどによって結び,その質量を含み6 kg
となるように調整し載荷する。
c) この状態で供試体が前下がり6°となるように傾斜台を調整し,そのときに供試体が自然滑走しよう
とする力をハンドル部で測定する。
d) 次に,制動用ブレーキを40 Nの力で固定し,制動用ブレーキをかけた状態で,供試体が自然滑走しよ
うとする力をハンドル部で測定する。
図9−制動用ブレーキの制動力試験
8.6 駐車用ブレーキの保持力試験
駐車用ブレーキの保持力試験は,次による(図10参照)。
a) 傾斜台の上に供試体を静置する。駐車用ブレーキをかけた状態で,バッグ付きのものは,バッグ内に
発泡スチロールを均等に底から高さ約15 cm入れた上に表示された最大載荷重相当の質量のおもりを
バッグ内に入れ,座面付きのものは座面中央部に質量60 kgのおもりを載荷する。
b) この状態で供試体が前下がり6°となるように傾斜台を調整し,車輪が回転しないことを確認する。
c) 引き続き,供試体が後ろ下がり6°となるように傾斜台を調整し,車輪が回転しないことを確認する。
d) 傾斜台をほぼ水平となる位置に戻し,駐車用ブレーキの作動及び走行が円滑であることを確認する。
――――― [JIS T 9263 pdf 12] ―――――
11
T 9263 : 2017
図10−駐車用ブレーキの保持力試験
8.7 肘掛け強度試験
肘掛けの強度試験は,次による(図11参照)。
a) 試験床に供試体を静置する。このとき,駐車用ブレーキを作動させる(ブレーキをかけた状態とする。)。
b) 左右の肘掛けの製造業者が指定する位置(製造業者の指定がない場合は,最も破損しやすいと思われ
る位置)を結ぶ線の中心に,幅80 mmの載荷用当て板の重心を合わせて載せる。
c) 載荷用当て板(図11参照)に,当て板の質量を含み1 000 Nの力を垂直方向下向きに加える。
d) この状態のまま1分間放置した後,負荷を取り除き,各部について破損,外れ及び使用上支障がある
変形の有無を確認する。
図11−肘掛け強度試験(肘掛けへの荷重)
8.8 ハンドルトルク試験
ハンドルトルク試験は,次による(図12参照)。
――――― [JIS T 9263 pdf 13] ―――――
12
T 9263 : 2017
a) 試験床に供試体を静置し,全ての車輪下部を固定する。
b) ハンドルにバー(横棒)を固定する。
c) 固定したバー(横棒)のハンドル中心部から500 mmの位置に100 Nの力を水平方向後ろ向きに1分
間加える。
d) その後,100 Nの水平力を取り除き,各部について破損,外れ及び使用上支障がある変形がないこと
を確認する。
e) 左右非対称のものは,逆側についても同様の手順で交互に試験する。
図12−ハンドルトルク試験
8.9 休息用椅子の強度試験
休息用椅子の強度試験は,次による(図13参照)。
a) 試験床に供試体を静置する。このとき,駐車用ブレーキを作動させ(ブレーキをかけた状態で),バッ
グ付きのものは,バッグ内に発泡スチロールを均等に底から高さ約15 cm入れた上に表示された最大
載荷重相当の質量のおもりをバッグ内に入れる。
b) 休息用椅子の座面中央部に直径200 mmの載荷用当て板を載せる。
c) 荷重用当て板に,当て板の質量を含み1 200 Nの力を当て板のほぼ中央部に垂直方向下向きに加える。
d) この状態のまま2分間放置した後,1 200 Nの垂直力を取り除き,各部について破損,外れ及び使用上
支障がある変形がないことを確認する。
――――― [JIS T 9263 pdf 14] ―――――
13
T 9263 : 2017
図13−休息用椅子の強度試験
8.10 折り畳み機構の保持力及び強度試験
折り畳み機構の保持力及び強度試験は,次による。
a) 試験床に供試体を静置する。
b) 前後方向に折り畳むものは,供試体の前輪を壁などに押し当てて固定した状態で,ハンドル部に100 N
の力を水平に前方向に加え,10秒間保持した後に力を除去する操作を10回行い,試験中に本体が折
り畳まれないことを確認する[図14 a) 参照]。
c) 試験後に,供試体の各部について破損,外れ及び使用上支障がある変形の有無を確認する。
d) 左右方向に折り畳むものは側方から折り畳まれる方向に,100 Nの力を加えて10秒間保持した後,力
を除去する。この操作を10回行い,試験中に本体が折り畳まれないことを確認する[図14 b) 参照]。
なお,力を加える部位はハンドル部とするが,折り畳み機構の構造などによって,ハンドル部より
も折り畳まれやすい部位がある場合には,その部位についても同様の試験を行う。
e) 試験後に,供試体の各部について破損,外れ及び使用上支障のある変形の有無を確認する。
f) 引き続き,供試体のハンドル中央点に100 Nの力を垂直方向に加え,10秒間保持した後,力を除去す
る。この操作を10回行い,試験中に本体が折り畳まれないことを確認する[図14 c) 参照]。分離形
は,それぞれのハンドルの握り部分の中央点に50 Nずつの力によって同様の試験を行う。
g) 試験後,各部について破損,外れ及び使用上支障がある変形の有無を確認する。
――――― [JIS T 9263 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS T 9263:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.10 : 移動用介護用具
JIS T 9263:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]
- JIST9265:2019
- 福祉用具―歩行補助具―歩行車