この規格ページの目次
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T 9267 : 2020
a) 3脚の例 b) 4脚の例 c) 5脚の例
記号
1 前方(進行方向) 9 ベース
2 ハンドグリップ 10 脚端部
3 後方 11 内側(体に近い側)前方分離脚
4 シャフト(上部) 12 内側後方分離脚
5 つえ高さ調整具 13 外側(体から遠い側)前方分離脚
6 つえ高さ調整穴 14 外側後方分離脚
7 シャフト高さ固定具 15 外側分離脚
8 シャフト(下部)
図2−多脚つえの例
単位 mm
記号
F 負荷方向
1 荷重面
2 荷重当具
3 傾斜台角度
図3−荷重当具及び当具を使用した負荷方法(例)
――――― [JIS T 9267 pdf 6] ―――――
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T 9267 : 2020
4 リスクマネジメントによる設計
リスクマネジメントによる設計は,多脚つえの使用によって発生が想定されるリスクについて実施し,
実施手順及び実施結果は,製造業者又は販売業者によって文書化され維持されなければならない。また,
福祉用具全般に想定されるハザード及び関連する要因にも配慮することが望ましい。それらを附属書JA
に例示する。
a) 多脚つえにおけるリスクマネジメントによる設計を,次の事項について実施しなければならない。
1) 製品の突起などによって衣服などが絡みつくリスク,製品の端部などが袖口に入り込むリスク,及
び製品の一部が身体を傷つけるリスク。
2) 製品を構成する部品の材料(表面の塗装,被膜,その他の表面処理を含む。)が人体に対して化学的
危害(アレルギー,毒性など),表面温度変化などによる危害(やけどなど)を及ぼすリスク。
3) 製品を構成する部品(脚など)が隙間に挟まれるリスク。
b) 個別製品の設計においては,a) 以外に想定されるリスクはないか考慮し,あればリスクマネジメント
を実施する項目として付け加えなければならない。
c) リスクマネジメントによってリスクを低減させた後にも残るリスクは,残留リスクとして取扱説明書
等に示さなければならない。
5 外観,材料及び構造
5.1 外観
衣類を損傷したり,使用者に不快感を与えるばり,鋭いエッジ及び突起があってはならない。
5.2 材料
材料は,過度にたわ(撓)むものを使用してはならない。また,材料には調節·固定用部品(固定具,
ボタンなど)も含め,機構を考慮して想定される使用環境に耐え得る材料を選定するか,又は劣化を考慮
し必要な防せい(錆)処理を施さなければならない。
5.3 構造
構造は,次による。
a) ハンドグリップの幅は25 mm以上50 mm以下とし,長さは75 mm以上とする(図4参照)。ただし,
アナトミックハンドグリップにこの規格は適用しない。
b) ハンドグリップは取外しができるか,又は洗浄が容易でなければならない。
c) つえ高さ調節は,固定装置でロックをして使用中に緩んではならない。
d) つえ高さ調節があるものは,伸縮可能な最高位置をつえに表示する。
e) 伸縮機構,差込み部などのあるものは,容易にスライドできなければならない。
――――― [JIS T 9267 pdf 7] ―――――
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T 9267 : 2020
記号
1 ハンドグリップ長さ
2 ハンドグリップ幅
図4−ハンドル及びハンドグリップの詳細
a) 3脚の例 b) 4脚の例 c) 5脚の例
記号
1 ハンドグリップ長さ
2 つえ幅
3 つえ奥行き
4 つえ高さ
図5−寸法の定義
6 性能
性能は,表1による。
――――― [JIS T 9267 pdf 8] ―――――
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T 9267 : 2020
表1−性能
項目 要求性能 試験項目
安定性 7.2
右欄に規定する試験を実施し,その結果を表示·公表しなけれ
ばならない。ただし,内側及び全ての外側(図7に示す隣り合
う2脚の脚端部を結ぶ線を軸とし,3脚の場合は2か所,4脚
の場合は3か所存在する。)での表示転倒角度が0度であって
はならない。
静的強度 7.3
右欄に規定する試験を実施した結果,多脚つえに,安全を損な
う損傷及び亀裂又は破損があってはならない。また,使用上支
障のある変形を生じてはならない。
脚部がその脚端部を貫通してはならない。
分離脚強度及び接合·分 7.4
右欄に規定する試験を実施した結果,分離脚及び接合·分離部
離部強度 分に安全を損なう損傷,外れ及び亀裂又は破損があってはなら
ない。また,使用上支障のある変形を生じてはならない。
耐久性 7.5
右欄に規定する試験を実施した結果,多脚つえに,安全を損な
う損傷及び亀裂又は破損があってはならない。また,使用上支
障のある変形を生じてはならない。
脚部がその脚端部を貫通してはならない。
7 試験方法
7.1 試験条件
試験条件は,次による。
a) 試験は室温21 ℃±5 ℃で行う。
b) つえ高さは最高位置にして試験を行う。
c) 試験は安定性,静的強度,分離脚強度及び接合·分離部強度,耐久性の順に行い,全ての試験を1本
の供試体で行う。ただし,分離脚強度試験は脚端部を外して実施するので,予備の脚端部を再施工し
て耐久性試験を実施してもよい。
d) 試験前及び各試験後に確認した明白な欠損などは全て試験報告書に記入し,後の試験によって発生し
た異常と明確に区別する。
7.2 安定性試験
7.2.1 内側方向安定性試験
内側方向安定性試験は,次による。
a) 丁番と平行に高さ8 mmのストッパを取り付けた平らで傾斜可能な試験台を準備する(図6参照)。
b) 供試体を,進行方向に対し製造業者が意図する使用方向で使用者に近くなる2脚の脚端部をストッパ
に接触させ静置する。7.1 b) に規定するように,つえ高さは最高位置とする。また,この際,高さ調
節は製造業者が提供する取扱説明書の指示に従い,固定する。
c) 直接又は荷重当具を介してハンドグリップ荷重参照点に25 kg±0.5 kgのおもりを鉛直に負荷し,この
状態を維持する。
d) 負荷方法は,安定性試験に影響を与えない方法とする。
e) 試験台の傾斜角度を0度から増加させ,供試体が転倒する角度を測定し測定転倒角度として記録する。
測定転倒角度の小数点第1位を0.5度単位で切り捨てて表示転倒角度として公表する(例 : 0度≦測定
転倒角度<0.5度は0度,0.5度≦測定転倒角度<1.0度は0.5度と表示する。)。
――――― [JIS T 9267 pdf 9] ―――――
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T 9267 : 2020
記号
1 傾斜台角度
2 丁番の中心線と平行な線
3 3脚つえ
4 丁番の中心線
5 4脚つえ
6 5脚つえ
7 ストッパ
使用者側
(右手の場合)
a) 内側方向安定性試験(上方から)
(右手使用者の場合,手前が進行方向)
記号
F 負荷方向
1 負荷位置(ハンドグリップ荷重参照点)
2 傾斜台角度
3 ストッパ
b) 内側方向安定性試験(正面から)
図6−内側方向安定性試験
7.2.2 外側方向安定性試験
外側方向安定性試験は,次による。
a) 丁番と平行に高さ8 mmのストッパを取り付けた平らで傾斜可能な試験台を準備する(図7参照)。
b) 供試体を,製造業者が意図する使用方法で使用者から遠い側の隣り合う2脚の脚端部をストッパに接
触させ静置する。7.1 b) に規定するように,つえ高さは最高位置とする。また,この際,高さ調節は
製造業者が提供する取扱説明書の指示に従い,固定する。
c) 直接又は荷重当具を介してハンドグリップ荷重参照点に25 kg±0.5 kgのおもりを鉛直に負荷し,この
状態を維持する。
d) 負荷方法は,安定性試験に影響を与えない方法とする。
e) 試験台の傾斜角度を0度から増加させ,供試体が転倒する角度を測定し測定転倒角度として記録する。
測定転倒角度の小数点第1位を0.5度単位で切り捨てて表示転倒角度として公表する(例 : 0度≦測定
――――― [JIS T 9267 pdf 10] ―――――
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JIS T 9267:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11334-4:1999(MOD)
JIS T 9267:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具
JIS T 9267:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]