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図24−昇降形便座面鉛直荷重試験
9.3.2.2 肘掛けへの鉛直荷重試験(肘掛けがある場合)
使用状態とした供試体を,8.5 b) の試験台Bに製造業者又は販売業者が指定する方法で取り付け,昇降
状態を最も低い高さにする。次に,肘掛けの最も破損しやすい位置が分かる場合はその位置に,肘掛けの
最も破損しやすい位置が分かり難い場合は肘掛けの中央に8.4 a) の荷重用当て板を介して,荷重用当て板
の質量を含め800 Nの垂直力を10回加えた後,荷重を除去し,各部について使用上支障のある破損,変形
などの有無を確認する。鉛直荷重は少なくとも各回10秒間維持する(図25を参照)。
なお,荷重用当て板は,荷重時に肘掛け端部から外れない位置とする。また,供試体が転倒するおそれ
がある場合には,試験結果に影響がでない方法によって,転倒防止対策[8.3 b) の転倒防止用おもりを載
せる,脚部を固定するなど]を施して,試験を行ってもよい。
図25−昇降形肘掛け鉛直荷重試験
9.3.2.3 肘掛けへの水平荷重試験(肘掛けがある場合)
使用状態とした供試体を,8.5 b) の試験台Bに製造業者又は販売業者が指定する方法で取り付ける。次
に,肘掛けの最も破損しやすい位置が分かる場合はその位置に,肘掛けの最も破損しやすい位置が分かり
難い場合は肘掛けの中央に8.4 a) の荷重用当て板を介して400 Nの水平力を左右同時に,肘掛けの内側か
ら外側へ10回加えた後,荷重を除去し,各部について使用上支障のある破損,変形などの有無を確認する。
鉛直荷重は少なくとも各回10秒間維持する(図26を参照)。
なお,荷重用当て板は,荷重時に肘掛け端部から外れない位置2) とする。また,供試体が転倒するおそ
――――― [JIS T 9268 pdf 21] ―――――
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T 9268 : 2013
れがある場合には,試験結果に影響がでない方法によって,転倒防止対策[8.3 b) の転倒防止用おもりを
載せる,脚部を固定するなど]を施して,試験を行ってもよい。
図26−昇降形肘掛け水平荷重試験
9.3.3 耐衝撃試験
使用状態とした供試体を,8.5 b) の試験台Bに製造業者又は販売業者が指定する方法で取り付け,昇降
状態を最も低い高さにする。次に,8.4 b) の便座の全面を覆う当て板を載せ,便座の全面を覆う当て板の
中央となる位置から100 mmの高さから8.2 b) の耐衝撃用砂袋を自由落下させる操作を,10回繰り返し行
った後,各部について使用上支障のある破損,変形などの有無を確認する(図27を参照)。
図27−昇降形耐衝撃試験
9.3.4 耐久性試験
9.3.4.1 便座面の耐久性試験
使用状態とした供試体を,8.5 b) の試験台Bに製造業者又は販売業者が指定する方法で取り付け,昇降
状態を最も低い高さにする。次に,8.4 b) の便座の全面を覆う当て板を載せ,便座の全面を覆う当て板の
中央となる位置に,便座の全面を覆う当て板の質量を含め950 Nの鉛直力を毎分40サイクルを超えない速
度で12 500回繰り返し加えた後,荷重を除去し,各部について使用上支障のある破損,変形などの有無を
確認する(図28を参照)。
――――― [JIS T 9268 pdf 22] ―――――
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図28−昇降形便座面耐久性試験
9.3.4.2 昇降機構の耐久性試験
使用状態とした供試体を,8.5 b) の試験台Bに製造業者又は販売業者が指定する方法で取り付け,昇降
状態を最も低い高さにする。次に,8.4 b) の便座の全面を覆う当て板を載せ,便座の全面を覆う当て板の
中央となる位置に,便座の全面を覆う当て板の質量を含め質量80 kgのおもりを載せ,最大範囲の昇降動
作を1往復とし休止動作を加えて12 500回往復させた後,荷重を除去し,各部について使用上支障のある
破損・変形等の有無を確認する(図29を参照)。
なお,この試験に際しては,可動部を冷却しながら,試験を行ってもよい。
図29−昇降形昇降機構耐久性試験
9.3.4.3 肘掛けへの鉛直方向耐久性試験(肘掛けがある場合)
使用状態とした供試体を,8.5 b) の試験台Bに製造業者又は販売業者が指定する方法で取り付ける。次
に,肘掛けの最も破損しやすい位置が分かる場合はその位置に,肘掛けの最も破損しやすい位置が分かり
難い場合は肘掛けの中央に8.4 a) の荷重用当て板を介して,当て板の質量を含め400 Nの垂直力を毎分40
サイクルを超えない速度で12 500回繰り返し加えた後,荷重を除去し,各部について使用上支障のある破
損,変形などの有無を確認する(図30を参照)。
なお,荷重用当て板は,荷重時に肘掛け端部から外れない位置2) とする。また,供試体が転倒するおそ
れがある場合には,試験結果に影響がでない方法によって,転倒防止対策[8.3 b) の転倒防止用おもりを
載せる,脚部を固定するなど]を施して,試験を行ってもよい。
――――― [JIS T 9268 pdf 23] ―――――
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図30−昇降形肘掛け鉛直方向耐久性試験
9.3.4.4 肘掛けの水平方向耐久性試験(肘掛けのある場合)
使用状態とした供試体を,8.5 b) の試験台Bに製造業者又は販売業者が指定する方法で取り付ける。次
に,肘掛けの最も破損しやすい位置が分かる場合はその位置に,肘掛けの最も破損しやすい位置が分かり
難い場合は肘掛けの中央に8.4 a) の荷重用当て板を介して200 Nの水平荷重を左右同時に,内側から外側
に向かって毎分40サイクルを超えない速度で12 500回繰り返し加えた後,荷重を除去し,各部について
使用上支障のある破損,変形などの有無を確認する(図31を参照)。
なお,荷重用当て板は,荷重時に肘掛け端部から外れない位置2) とする。また,供試体が転倒するおそ
れがある場合には,試験結果に影響がでない方法によって,転倒防止対策[8.3 b) の転倒防止用おもりを
載せる,脚部を固定するなど]を施して,試験を行ってもよい。
図31−昇降形肘掛け水平方向耐久性試験
10 検査
補高便座の検査は,形式検査3) と受渡検査4) とに区分し,検査の項目は,それぞれ次の項目を箇条8,
箇条9及び目視によって試験したとき,箇条6,箇条7,箇条11及び箇条12に適合したものを合格とする。
なお,受渡検査の抜取検査の方式は,受渡当事者間の協議による。
注3) 製品の品質が,設計で示した全ての特性を満足するかどうか判定するための検査。
4) 既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める
――――― [JIS T 9268 pdf 24] ―――――
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特性が満足するものであるかどうかを判定するための検査。
a) 形式検査項目
1) 外観
2) 性能
3) 構造
4) 表示及び取扱説明書
b) 受渡検査項目
1) 外観
2) 表示及び取扱説明書
11 表示
この規格の全ての要求事項に適合した補高便座には,次の事項を表示しなければならない。
a) 規格名称又は規格番号及び種類
b) 製造年又はその略号
c) 製造業者名又はその略号,及びその住所又は電話番号
d) 製品名又は製品を特定できる品番
e) 寸法,材質及び使用上の注意
f) 蓋をもつものにあっては,蓋に関する注意喚起ラベルを蓋に貼る(蓋部に寄りかからない,など)。
g) 必要な場合,用具を安全に操作する方法についての適切な警告又は指示[6.3 c)参照]
12 取扱説明書
取扱説明書には,次の事項を記載しなければならない。
a) 使用方法
b) 本体と便座,便器との適合情報
c) 取扱説明書を必ず読み,読んだ後保管する。
d) 取扱い上の注意事項
e) 各部の名称(図で示す。)
f) 手入れの方法
g) 諸元表(各部の寸法,質量,材質,最大使用者体重など)
h) 製造業者,輸入業者又は販売業者の名称,住所,電話番号及びファクシミリ番号
――――― [JIS T 9268 pdf 25] ―――――
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JIS T 9268:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.20 : 排泄物の回収
JIS T 9268:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6253-3:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]