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a) データは,特定の利用者の要件を満たす論理的なグループかどうか。
− アプリケーションは,同じILF又はEIFを複数の処理で使用することができる。しかし,そのILF
又はEIFは1回だけ計測する。
− 同じアプリケーションで一つの論理ファイルをILF及びEIFの二つの論理ファイルとして計測する
ことはできない。データのグループがILF及びEIFの両方の規則を満たす場合には,ILFとして計
測する。
− データのグループをILF又はEIFとして計測しないときは,そのデータ項目はそのデータのグルー
プを含むILF又はEIFのDETとして計測する。
− 利用者の観点からデータを論理的に見るとき,一つの物理的ファイル,テーブル又はオブジェクト
クラスが一つの論理的ファイルに相当すると想定しない。
− リレーショナルDBMSのテーブル又は順編成ファイル若しくはオブジェクトクラスのように,ある
種のデータ蓄積技術は,ILF又はEIFと密接に関連しているが,このことが常に物理対論理の1対1
の対応関係に等しいと想定しない。
− すべての物理的ファイルは,ILF又はEIFの一部として計測又は包含されなければならないと想定
しない。
b) データは,アプリケーション境界の内部又は外部のどちらで維持管理されているか。
− 業務の手順書を調べる。
− 業務処理の機能分解で,利用者と他のアプリケーションとの間のインタフェースを明確にする。
− 手掛かりを得るために手順図を調べる。
− あるアプリケーションのファンクションポイントを計測するとき,二つ以上のアプリケーションに
よって維持管理されるILFは,それぞれのアプリケーションのILFとして計測する。ただし,それ
ぞれの計測対象アプリケーションで使用するDETだけを計測対象アプリケーションのILF及び/又
はEIFの計測に使用することが望ましい。
c) LFのデータ項目がアプリケーションの要素処理で維持管理されているか。
− アプリケーションは,同じILF又はEIFを複数の処理で使用することができる。しかし,そのILF
又はEIFは,1回だけ計測する。
− 一つの要素処理は,複数のILFを維持管理することができる。
− 手掛かりを得るために手順図を調べる。
− アプリケーションのファンクションポイントを計測するとき,二つ以上のアプリケーションによっ
て維持管理されるILFは,それぞれのアプリケーションのILFとして計測する。
7.5 ILF及びEIFの計測事例
ここでは,関連するセキュリティシステム及び郵便発送システムを伴って,人事情報システムを事例と
して,データファンクションの識別及び計測手順を示す。
注記 この細分箇条の事例には,次の二つの目的がある。
1) ファンクションポイントの計測規則を,与えられた利用者要件に対してどう適用するかを示す。
2) 計測手順の使用に習熟する。
計測者は,次の点に注意しなければならない。
− 計測対象のプロジェクト又はアプリケーションの利用者要件を分析する。
− 利用者要件に基づいて計測する。
7.5.1 計測事例の構成
――――― [JIS X 0142 pdf 31] ―――――
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ここでは,事例の記述方法について説明する。
7.5.1.1 記述の構成の概略
事例における説明の順序は,次のとおりである。
事例ごとには,次のように説明する。
a) LF又はEIFを識別する。
b) ファンクションの複雑さに寄与するRET及びDETを識別し,計測する。
すべての事例を集約して,次のように説明する。
c) LF又はEIFとして計測するかどうかにかかわらず,識別された全項目を集約する。
d) 識別したすべてのILF又はEIFに対して,未調整ファンクションポイントに対する複雑さ及び寄与を
決定する。
7.5.1.2 各事例の計測
各事例は,次の構成要素からなる。
a) 計測及び/又は識別の基礎情報
b) 計測規則及び/又は識別規則を適用するための表
7.5.1.2.1 構成要素の図
各事例の構成要素及び情報の流れを,図5に示す。
――――― [JIS X 0142 pdf 32] ―――――
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計測及び/又は識別の基礎情報
利用者要件
1 Xxxxxxxxxxxx
2 Xxxxxxxxxxx
3 Xxxxxxxxxxx
識別表
ILF及びEIFの識別
識別規則 規則の該当・非該当
Xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 当てはまる。 又は 当てはまらない。 説 明 ――――
Xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 当てはまる。 又は 当てはまらない。 説 明 ――――
Xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 当てはまる。 又は 当てはまらない。 説 明 ――――
識別したEI,EO及びEQに対して,
FTR及びDETを計測する。
識別規則 規則の該当・非該当
Xxxxxxxxxxxxxxxx 説 明 ―――――
Xxxxxxxxxxxxxxxx 説 明 ―――――
Xxxxxxxxxxxxxxxx 説 明 ―――――
図5−構成要素及び情報の流れ
7.5.1.2.2 計測及び/又は識別の基礎情報
各事例は,最初に計測及び/又は識別の基礎情報を提示する。図5に示すように,計測及び/又は識別
は,次の情報に基づいて行う。
− 利用者要件
− データモデル及びプロセスモデル
− 画面,画面情報又は報告書
――――― [JIS X 0142 pdf 33] ―――――
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注記 図のすべての情報がすべての例に含まれているわけではない。事例の中には,利用者要件だけ
が計測の基本になるものがある。他の例では,データモデル又はプロセスモデル,画面,画面
情報及び報告書を含んでいるものもある。
7.5.1.2.3 識別表
ファンクションを識別するための分析は,そのファンクションの識別規則を列挙した表を使用して行う。
その規則は,計測及び/又は識別の基礎情報を作り上げる構成要素に適用する。分析内容は,表中の規則
の該当・非該当の欄で説明する。
注記 すべての規則が当てはまる場合は,事例をILF又はEIFとして計測する。
次に示す表は,識別した各ファンクションに対する複雑さの識別規則及びその説明を示している。
7.5.1.3 識別したILF及びEIFの概要
各事例に対してすべての規則を適用した後,計測したもの及び計測しなかったものを概要の項で一覧表
示する。
7.5.1.4 すべてのILF及びEIFに対する複雑さ及び寄与
説明の最後の項は,未調整ファンクションポイントに対する複雑さ及び寄与の計算を示す。
7.6 ILFの識別事例
ここでは,人事情報システムを事例として,データファンクションの識別手順及び計測手順を示す。
7.6.1 ILF識別事例の概要
ILFの事例一覧を,表2に示す。
表2−事例一覧
事例 概要
人事情報システムのデータ 結合したデータに対してILFの識別を行う事例
人事情報システムのセキュリティ 人事情報システムのセキュリティ要件に対してILFを識別する
事例
照会及び報告書出力のための監査データ 実装面の要件に対してILFを識別する事例
未確定業務情報 アプリケーション境界の内部で維持管理される中断業務情報に
対してILFを識別する事例
報告書書式定義 アプリケーション境界の内部で維持管理される利用者要件に基
づく報告書書式定義に対してILFを識別する事例
代替索引 報告書定義の事例で記述した利用者要件のほかに,物理実装要
件に焦点を当てた事例
共用データ 二つ以上のアプリケーションで維持管理されるデータに対して
ILFを識別する事例
異なる利用者及び/又は異なるデータ視点 二つのアプリケーションが同一ファイルの異なるDETを利用す
る事例
7.6.2 事例1 : 人事情報システムのデータ
7.6.2.1 利用者要件
利用者は,業務情報の入力,照会及び報告書出力ができることを要求している。
一緒に維持管理されなければならない業務情報には,次のものが含まれる。
− 業務番号
− 業務名称
− 業務給与等級
− 業務説明行番号
――――― [JIS X 0142 pdf 34] ―――――
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− 業務説明
業務説明は,1行当たり80文字の行を複数行使用して記述することが望ましい。
7.6.2.2 E-R図
データの正規化によって得られた二つの実体を次のE-R図(図6)に示す。実体は,業務及び業務説明
である。
業務 業務
説明
凡例 :
実体型
属性実体型
必す(須)の1対多の関係
図6−人事情報システムの業務のE-R図
業務には,次を含む。
− 業務番号
− 業務名称
− 業務給与等級
業務説明には,次を含む。
− 業務番号
− 業務説明行番号
− 業務説明
7.6.2.3 データベース構造
人事情報システムのデータベース構造を,図7に示す。
――――― [JIS X 0142 pdf 35] ―――――
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JIS X 0142:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 20926:2003(MOD)