JIS X 0607:1996 非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイルの構造

JIS X 0607:1996 規格概要

この規格 X0607は、情報処理システム利用者間での媒体による情報交換のためのボリューム認識,起動ブロック認識,ボリューム構造,ファイル構造及びレコード構造に関するフォーマット及び関連システム要件を規定。媒体への記録は,どのような順序でもセクタを記録可能とする方法で行わなければならない。

JISX0607 規格全文情報

規格番号
JIS X0607 
規格名称
非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイルの構造
規格名称英語訳
Information technology -- Volume and file structure of write-once and rewritable media using non-sequential recording for information interchange
制定年月日
1996年3月1日
最新改正日
2016年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/IEC 13346-1:1995(MOD), ISO/IEC 13346-2:1995(MOD), ISO/IEC 13346-3:1995(MOD), ISO/IEC 13346-4:1995(MOD), ISO/IEC 13346-5:1995(MOD)
国際規格分類

ICS

35.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1996-03-01 制定日, 2001-03-20 改正日, 2005-12-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS X 0607:1996 PDF [59]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
X 0607-1996

非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイルの構造

Information technology−Volume and file structure of write-once andrewritablemedia using non-sequential recording for information interchange

日本工業規格(日本産業規格)としてのまえがき
この規格は,1995年に発行されたISO/IEC 13346-1 (Information technology−Volume and file structure of
write-once and rewritable media using non-sequential recording for information interchange Part 1 : General),
ISO/IEC 13346-2 (Part 2 : Volume and boot block recognition),ISO/IEC 13346-3 (Part 3 : Volume structure),
ISO/IEC 13346-4 (Part 4 : File structure) 及びISO/IEC 13346-5 (Part 5 : Record structure) を翻訳し,技術的内
容を変更することなく一つにまとめて作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,第2部以降の規格内容は,原国際
規格を要約したものである。
第1部 一般
1. 適用範囲 この規格は,情報処理システム利用者間での媒体による情報交換のためのボリューム認識,
起動ブロック認識,ボリューム構造,ファイル構造及びレコード構造に関するフォーマット及び関連シス
テム要件を規定する。
媒体への記録は,どのような順序でもセクタを記録可能とする方法で行わなければならない。
備考 媒体は一種類に限定しない。媒体の種別は追記形,再生専用形,書換形又はそれらを組み合わ
せた複合形のどれであってもよい。
この規格は次の5部構成をとる。
(1) 第1部 一般
(2) 第2部 ボリューム認識及び起動ブロック認識
(3) 第3部 ボリューム構造
(4) 第4部 ファイル構造
(5) 第5部 レコード構造
(6) 附属書1 ICB方策(第4部の一部分とする。)
第1部は,引用規格,定義,表記法及び他の4部に適用する基本構造を規定する。

――――― [JIS X 0607 pdf 1] ―――――

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X 0607-1996
2. 部の参照 この規格で用いる参照番号の最初の数字は,部番号を示す。例えば,2/5は第2部の第5
節を示し,図4/3は第4部の図3を示す。
3. 適合性
3.1 媒体の適合性 媒体が,記録のための規格(1/5.10参照)に適合し,媒体のセクタに記録した情報が,
第1部の規定及び第2部第5部の一つ以上の部の規定に適合する場合には,媒体はこの規格に適合して
いるとする。適合性の表示に際しては,情報をこの規格の規定に従って記録している媒体のセクタ,並び
に媒体のそのセクタの内容が適合している部及び媒体交換の水準(2/10,3/11,4/15参照)を特定しなけ
ればならない。
3.2 情報処理システムの適合性 第1部及び第2部第5部の一つ以上の部が,作成システム(2/12,3/13,
4/17及び5/11参照),受領システム(2/13,3/14,4/18及び5/12参照)又は両方のシステムに関して規定
する要件を,情報処理システムが満たせば,その情報処理システムはこの規格に適合しているとする。適
合性の表示に際しては,その情報処理システムが第何部に適合し,それらの部のどの要求水準に適合し得
るかを特定しなければならない。
4. 引用規格 次の規格に含まれる規定内容は,この規格の文中での引用によってこの規格の規定となる。
表示された版は,この規格の出版の際に有効であったものである。規格はすべて改訂の対象であり,この
規格に基づく合意の関係者は,次に示す規格の最新版の適用可能性を調べるのがよい。現在有効な国際規
格の登録維持は,ISO 及びIEC の構成員が行っている。
ISO/IEC 646 : 1991 Information technology−ISO 7-bit coded character set for information interchange
ISO/IEC 2022 : 1994 Information technology−Character code structure and extension techniques
備考 JIS X 0202(情報交換用符号の拡張法)-1991が,この国際規格の1986年版と対応している。
ISO 2375 : 1985 Data processing−Procedure for registration of escape sequences
ISO/IEC 6429 : 1992 Information technology−Control functions for coded character sets
備考 JIS X 0211(符号化文字集合用制御機能)-1994が,この国際規格と一致している。
ISO 8859-1 : 1987 Information processing−8-bit single-byte coded graphic character sets−Part 1 : Latin
alphabet No. 1
ISO 9293 : 1987 Information processing−Volume and file structure of flexible disk cartridges for
information interchange
備考 JIS X 0605(情報交換用フレキシブルディスクカートリッジのボリューム及びファイル構成)
-1990が,この国際規格に技術的修正を加えたものである。
ISO 9660 : 1988 Information processing−Volume and file structure of CD-ROM for information interchange
備考 JIS X 0606(情報交換用CD-ROMのボリューム及びファイルの構造)-1990が,この国際規
格と対応している。
ISO/IEC 9945-1 : 1990 Information technology−Portable Operating System Interface (POSIX)−Part 1 :
System Application Program Interface (API) C Language]
ISO/IEC 10646-1 : 1993 Information technology−Universal Multiple-Octet Coded Character Set (UCS)−
Part 1 : Architecture and Basic Multilingual Plane
備考 JIS X 0221[国際符号化文字集合 (UCS) −第1部 体系及び基本多言語面]-1995が,この
国際規格に一致(三つの附属書を付加)している。

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X 0607-1996
ISO/IEC 13490 : 1996 Information technology−Volume and file structure of read-only and write-once
compact disk media for information interchange
ISO/IEC 13800 : 1996 Information technology−Procedure for the registration of identifiers and attributes for
volume and file structure
ITU-T Recommendation V. 41 Code−Independent Error−Control System
5. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
5.1 応用プログラム (application) ファイルの内容を処理し,ファイル又はそのファイルを記録したボ
リュームに関するシステム指定の属性データも処理できるプログラム。
5.2 バイト (byte) 単位として取り扱う8個の2進数字の列。記録のための規格(1/5.10参照)がバイ
トを記録する枠組みを8ビットより大きいと規定しているときには,この規格ではバイトはその枠組みの
最下位の8ビットに記録し,その他のビットにはZERO(1/6.7参照)を記録しなければならない。
5.3 記述子 (descriptor) ボリューム又はファイルの記述情報を含む構造。
5.4 ファイル (file)一つにまとまった情報。
5.5 処理システム (implementation) 情報処理システムが作成システム,受領システム又はその両方の
システムとして動作することを可能とする処理の集合。
5.6 作成システム (originating system) 他のシステムとの情報交換を目的としてボリューム集合にフ
ァイルの集合を書き込むことのできる情報処理システム。
5.7 受領システム (receiving system) 情報交換を目的として他のシステムが書き込んだボリューム集
合からファイルの集合を読み出すことのできる情報処理システム。
5.8 レコード (record) 情報の単位として取り扱うバイトの列。
5.9 セクタ (sector)媒体のほかの番地付けた部分とは独立にアクセス可能な最小の番地付けた部分の
データ領域。
媒体中に記録する情報の記録方法及び番地付けの方
5.10 記録のための規格 (standard for recording)
法を規定する規格。記録のための規格中で,この規格に関係のある規定は次のとおりとする。
(1) 各セクタに対する一意の番地
(2) 各セクタの長さ
(3) セクタが再生専用形,追記形又は書換形であるかを判定する方法
(4) 追記形の媒体に対して,各セクタが未記録かどうかを検出する方法
(5) セクタの記録に際して行う事前処理の必要性の有無
この規格と共に用いる記録のための規格には,媒体の作成者と受領者との間の同意が必要である。
5.11 利用者 (user) 処理システムが提供するサービスを呼び出す人又は他の実体(例えば,応用システ
ム)。
5.12 ボリューム (volume)関係する記録のための規格が規定するセクタ番地空間。
備考 通常,媒体はセクタ番地の1個の集合を持つ。このとき,その媒体は1個のボリュームとする。
媒体が媒体の両面に対して別々のセクタ番地を持つ場合には,その媒体は2個のボリュームと
する。
5.13 ボリューム集合 (volume set) 同一のボリューム集合識別子を持つ1個以上のボリュームの集まり。
6. 表記法 この規格では,次の表記法を用いる。

――――― [JIS X 0607 pdf 3] ―――――

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X 0607-1996
6.1 数値表記法
6.1.1 10進表記法 10進表記法における数値は,10進数字で表す。
6.1.2 16進表記法 16進表記法における数値は, “#” を前置した1個以上の16進数字の列で表す。
16進数字 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
10進数値 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
6.2 ビット欄 整数値を含む欄又は整数値を含む欄の一部は,ビットの配列として解釈する。このビッ
トの配列をビット欄と呼ぶ。
nビットのビット欄におけるビット位置は,最下位のビットを0,最上位のビットをn-1に番号付ける。
6.3 記述子フォーマット 位置,長さ,名前及び各欄の内容を規定する図によって,記述子フォーマッ
トを規定する。各欄の解釈は,図に関連する文によって示す。
図1/1 記述子フォーマットの例
バイト 長さ 名前 内容
位置 (バイト)
0 4 データ長 (=DL) Uint32(1/7.1.5)
4 32 応用識別子 Rregid(1/7.4)
36 4 予備 #00バイト
40 2 種別 Int16(1/7.1.4)=57
42 DL 処理システム用 バイト
[DL+42] * 埋込み #00バイト
図1/1によって規定する記述子は6個の欄を持つ。
(1) データ長欄は,記述子のバイト位置03にUint32(1/7.1.5参照)に従って記録した32ビット符号な
し整数とする。この欄の値はDLとして参照する。
(2) 応用識別子欄は,記述子のバイト位置435に1/7.4に従って記録した応用プログラムの識別情報を
規定する32バイトの欄とする。
(3) 予備欄は,記述子のバイト位置3639に記録した,各々が値#00を持つ4バイトとする。
(4) 種別欄は,記述子のバイト位置4041に1/7.1.4に従って記録した16ビット符号付き整数とし,その
値は57でなければならない。
(5) 処理システム用欄は,バイト位置42DL+41に記録したDLバイトとする。ここでDLは,この
記述子のデータ長欄に記録した値とする。記述子の中で参照する記号で表した長さは,その記述子の
中で定義するか,又は欄の解釈の中で記述しなければならない。この欄の解釈を規定する節は,この
規格が規定しないとしてもよいし,このバイトの特定の解釈を規定することもできる。
(6) 埋込み欄は,各々が#00の値を持つ*で表す可変長の欄とする。この欄の解釈を規定する節は,この
欄の長さを規定しなければならない。
6.4 文字列 バイト列の値は,ISO/IEC 646 IRVで符号化した “ ” で囲んだ文字列で規定する。例えば,
“sheep” はバイト列#53 #68 #65 #65 #70を表す。
6.5 算術表記法 表記法ip (x) は,xの整数部を意味する。
表記法rem (a, b) は,a−b×ip (a/b) を意味する。ここで,a及びbは整数とする。
6.6 記述子列スキーマ この節が規定する表記法(以後,スキーマと呼ぶ。)は,構造フォーマットを規
定する。空白は意味をもたない。構造は,項の列でなければならない。項は〈 〉で囲んだ名前,又は [{}]
で囲んだ構造定義のどちらかでなければならない。 [lab] を前置することによって,項に名前1abを付け
てもよい。項には,図1/2に示す繰返し演算子の一つを添え字として付けてもよい。

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X 0607-1996
図1/2 繰返し演算子
演算子 解釈
n+m n回からm回まで繰り返す。
n+ n回以上繰り返す。
n n回繰り返す。
項1|項2という表現は,列中のこの位置に項1又は項2のどちらかが現れることを意味する。
名前は次の三つの方法の一つで決定する。
(1) この規格で定義した記述子又は項の名前とする。
(2) ] 表記法を用いて構造列定義の中で定義する。
(3) 構造列定義に伴う文中で定義する。
項の後に ( ) で囲まれた節があるとき,その項は,その節が真である対象だけを示す。
これらの演算子を,評価する順序が遅いもの順に並べると,次のとおりとなる。
| 繰返し演算子 [ ] ( )
例として,図1/3に示すスキーマは,セットという項が0個以上のグループを意味することを規定する。
ここでグループは,二つ以上のグループ前端,グループ要素及び一つ以上のグループ後端の列とする。グ
ループ要素は,種別1の一つ若しくは二つの記述子,長さが偶数である種別2の一つの記述子,又は種別
3の一つ以上の記述子のいずれかである。
図1/3 構造列スキーマの例
[セット]{
[グループ]{
<グループ前端> 2+
[グループ要素]{
<種別1の記述子> 1+2
|<種別2の記述子>(記述子長が偶数)
|<種別3の記述子> 1+
}
<グループ後端> 1+
}0+
}
6.7 他の表記法
図1/4 他の表記法
表記法 解釈
BP 記述子内のバイト位置。0から始まる。
RBP 記述子内の相対バイト位置。0から始まる。
ZERO 値が0である一つのビット。
ONE 値が1である一つのビット。
7. 基本種別 この規格は,次の基本種別を使用する。
7.1 数値 2進表記法で表したnビットの数値の記録フォーマットは,種別名Intn又はUintnで示す。こ
こで,
(1) は,2進数のビットの個数を表す。

――――― [JIS X 0607 pdf 5] ―――――

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JIS X 0607:1996の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 13346-1:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-2:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-3:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-4:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-5:1995(MOD)

JIS X 0607:1996の国際規格 ICS 分類一覧