JIS X 0607:1996 非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイルの構造 | ページ 2

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X 0607-1996
(2) intは,2進数で表す,0≦x<2nの範囲の符号なし整数を示す。
(3) ntは,2の補数で表す,−2n-1<x<2n-1の範囲の符号付き整数を示す。
数値は,この規格が規定する構造の欄を次のフォーマットの一つによって記録する。適用するフォーマ
ットは,構造の記述の中で規定する。
参考 符号付き数値は,−2n-1を含まない。
7.1.1 8ビット符号なし数値 Uint8の数値は,8ビット符号なし数として1バイト欄に記録する。
7.1.2 8ビット符号付き数値 Int8の数値は,2の補数として1バイト欄に記録する。
7.1.3 16ビット符号なし数値 16進表現で#wxyzと表すUint16の数値は,2バイト欄に#yz #wxと記録
する。
参考 例えば,10進数4660は16進表現で#1234となり,#34 #12と記録する。
7.1.4 16ビット符号付き数値 16進表現#wxyzによって,2の補数で表すInt16の数値は,2バイト欄に
#yz #wxと記録する。
参考 例えば,10進数−30845は16進表現で#8765となり,#65 #87と記録する。
7.1.5 32ビット符号なし数値 16進表現で#stuvwxyzと表すUint32の数値は,4バイト欄に#yz #wx #uv #st
と記録する。
参考 例えば,10進数305419896は16進表現で#12345678となり,#78 #56 #34 #12と記録する。
7.1.6 32ビット符号付き数値 16進表現で#stuvwxyzによって,2の補数で表すInt32の数値は,4バイ
ト欄に#yz #wx #uv #stと記録する。
参考 例えば,10進数−559038737は16進表現で#DEADBEEFとなり,#EF #BE #AD #DEと記録す
る。
7.1.7 64ビット符号なし数値 16進表現で#klmnopqrstuvwxyzと表すUint64の数値は,8バイト欄に#yz
#wx #uv #st #qr #op #mn #klと記録する。
参考 例えば,10進数12345678987654321012は16進表現で#AB54A9A10A23D374となり,#74 #D3 #23
#0A #A1 #A9 #54 #ABと記録する。
7.2 文字集合及び文字符号化 この規格で規定する記述子中の文字は,この1/7.2に規定する事項を除き,
ISO/IEC 646 IRVに従って符号化しなければならない。
文字列を規定する欄で使用可能な文字集合をd文字と呼ぶ。文字列を規定する欄は,d文字又はdstring
(1/7.2.12参照)のいずれかを含むものとして指定する。これらの欄に使えるd文字の指定及び記録方法
は,1/7.2.1が定義するcharspecによって規定する。
備考 多様な文字集合の利用を可能にすることは,この規格の要件である。一つの文字規格を使用す
るのが理想であるが,実際にはISO/IEC 646 IRV,ISO/IEC 2022,ISO 8859-1及びJIS X 0221
を含む数種類の文字規格を使用する。この規格は,数種類の文字集合を規定し,ほかの文字集
合を規定する機構を提供することによって現状の慣行に適応する。
例えば,CS2(1/7.2.4参照)は基本文字集合としてISO/IEC 646 IRVを使用する。したがっ
て,文字を含む欄は,広く利用可能なこの文字集合の部分集合を使用する。
7.2.1 文字集合の指定 記述子のある欄に使用可能な文字集合は,図1/5に示すフォーマットを持つ
charspecによって規定する。

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図1/5 charspecフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 1 文字集合の種別 Uint8(1/7.1.1)
1 63 文字集合情報 バイト
7.2.1.1 文字集合の種別 (RBP0) この欄は,図1/6に示す文字集合を識別することによって,使用可能
な文字を指定する。
図1/6 使用可能な文字集合
種別 使用可能な文字
0 CS0符号化文字集合(1/7.2.2)
1 CS1符号化文字集合(1/7.2.3)
2 CS2符号化文字集合(1/7.2.4)
3 CS3符号化文字集合(1/7.2.5)
4 CS4符号化文字集合(1/7.2.6)
5 CS5符号化文字集合(1/7.2.7)
6 CS6符号化文字集合(1/7.2.8)
7 CS7符号化文字集合(1/7.2.9)
8 CS8符号化文字集合(1/7.2.10)
9-255 将来の標準化のための予備
備考 これらの文字集合を簡潔に次に示す。
(1) S0 合意による。
(2) S1 JIS X 0221によって指定する図形文字の全体又はその部分集合。
(3) S2 ISO 9660のファイル識別子中の文字を含む38個の図形文字の移植性の高い文字集合。
(4) S3 ISO/IEC 9945-1の移植性のあるファイル名集合の63個の図形文字。
(5) S4 ISO/IEC 646 IRVの95個の図形文字。
(6) S5 ISO 8859-1の191個の図形文字。
(7) S6 ISO/IEC 2022及びJIS X 0211によって指定する図形文字の集合。
(8) S7 ISO/IEC 2022及びJIS X 0211によって規定する図形文字の集合,ISO/IEC 2022及びJIS
X 0211符号拡張文字。
(9) S8 多くのパーソナルコンピュータに移植しやすい53個の図形文字の集合。
7.2.1.2 文字集合情報 (RBP1) 次に示すCS0からCS8までの文字集合で規定するものを除いて,この欄
の内容はすべて#00バイトに設定する。
備考 文字集合の種別CS0,CS1,CS6及びCS7は,文字集合情報欄を用いて図形文字集合を指定する
必要がある。CS1は,図形文字集合をISO/IEC 10646-1によって指定する図形文字集合に限定
する。CS0,CS6及びCS7は,特定な図形文字集合に限定されない。CS7は,符号拡張文字(1/7.2.9.1
を参照)を用いて,記述子欄で使うことができる。同じ図形文字集号を,文字集合の種別CS0,
CS1,CS6,又はCS7,を使って指定してもよい。文字集合情報欄においてエスケープシーケン
ス及び制御シーケンスを指定する順序は,この規格では規定しない。例えば文字集合の指定に
際して,G1文字集合を識別するエスケープシーケンスを,G0文字集合を指定するエスケープ
シーケンスの前に記録してもよい。別のバイト列をもつ文字集合情報欄が,同じ図形文字集合
を識別していることもある。
7.2.2 CS0文字集合 CS0文字集合及びそのd文字は,媒体の作成者と受領者との間の同意に従わなけれ
ばならない。

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文字集合の識別を,文字集合情報欄に指定してもよい。その識別情報は,欄の先頭から連続して記録し,
使用しないバイトには#00を設定する。
7.2.3 CS1文字集合 CS1のd文字は,文字集合情報欄で規定した文字集合の図形文字でなければならな
い。
文字集合情報欄は,ISO/IEC 2022及びJIS X 0211に従って,一つ以上のエスケープシーケンス,制御シ
ーケンス又はエスケープ・制御両シーケンスを規定する。これらのシーケンスは,JIS X 0221に規定する
8ビット環境で使用する図形文字集合を指定し,暗黙的に呼び出す。これらのシーケンスは,欄の先頭か
ら連続して記録し,使用しないバイトには#00を設定する。
7.2.4 CS2文字集合 CS2のd文字は,ISO/IEC 646 IRVの位置02/14,03/0003/09,04/0105/10及び
05/15の38文字とする。
参考 これらの文字は,ピリオド,数字,英大文字及びアンダラインである。
7.2.5 CS3文字集合 CS3のd文字は,ISO/IEC 646 IRVの位置02/1302/14,03/0003/09,04/0105/10,
05/15及び06/0107/10の65文字とする。
参考 これらの文字は,ハイフン(負符号),ピリオド,数字,英大文字,英小文字及びアンダライン
である。
7.2.6 CS4文字集合 CS4のd文字は,ISO/IEC 646 IRVの位置02/0007/14の95文字とする。
7.2.7 CS5文字集合 CS5のd文字は,ISO 8859-1の位置02/0007/14及び10/0015/15の191文字とす
る。
7.2.8 CS6文字集合 CS6のd文字は,文字集合情報欄で規定する文字集合の図形文字とする。
文字集合情報欄は,ISO/IEC 2022及びJIS X 0211に従って一つ以上のエスケープシーケンス,制御シー
ケンス又はエスケープ・制御両シーケンスを規定する。これらのシーケンスは,ISO/IEC 2022又はJIS X
0221に従って8ビット環境で使用する図形文字集合を指定し,暗黙的に呼び出す。これらのシーケンスは,
欄の先頭から連続して記録し,使用しないバイトには#00を設定する。
7.2.9 CS7文字集合 CS7のd文字は,文字集合情報欄及び符号拡張文字(1/7.2.9.1参照)で規定する文
字集合の図形文字とする。
文字集合情報欄は,ISO/IEC 2022及びJIS X 0211に従って一つ以上のエスケープシーケンス,制御シー
ケンス又はエスケープ・制御両シーケンスを規定する。これらのシーケンスは,ISO/IEC 2022又はJIS X
0221に従って8ビット環境で使用する図形文字集合を指定し,暗黙的に呼び出す。これらのシーケンスは,
欄の先頭から連続して記録し,使用しないバイトには#00を設定する。
7.2.9.1 符号拡張文字 CS7文字集合で規定するd文字を含むとした記述子の欄は,符号拡張文字と呼ぶ
次のものを一つ以上含んで別の文字集合を記述子欄に使用してもよい。
(1) SO/IEC 2022又はJIS X 0221に従うエスケープシーケンス
(2) SO/IEC 2022に従うシフト機能
(3) IS X 0211又はJIS X 0221に従う制御機能
7.2.10 CS8文字集合 CS8のd文字は,ISO/IEC 646 IRVの位置02/01,02/0302/09,02/1302/14,03/00
03/09,04/0005/10,05/1406/00,07/11及び07/1307/14の53文字とする。
参考 これらの文字は,感嘆符,番号記号,ドル記号,パーセント,アンパサンド,アポストロフィ
ー,左小括弧,右小括弧,ハイフン(負符号),ピリオド,数字,英大文字,アクサンシルコン
フレックス,アンダライン,アクサングラーブ,左中括弧,右中括弧及びオーバラインである。

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7.2.11 文字集合のリスト 文字集合の種別(1/7.2.1.1参照)のリストは,文字集合の種別がそのリストに
属する場合は,対応するビットをONEとし,それ以外はZEROにするUint32(1/7.1.5参照)で記録する。
文字集合の種別CSnのビットは,Uint32(1/7.1.5参照)のビットnに記録する。ビット931は将来の
標準化のための予備とし,ZEROに設定する。
7.2.12 固定長文字欄 長さnのdstringは,d文字(1/7.2参照)を記録するnバイトの欄である。文字の
記録に使用するバイトの数は,バイトnにUint8(1/7.1.1参照)で記録する。ここでnは,この欄の長さ
とする。文字は欄の先頭バイトから記録し,記録した文字以後からバイトn−1までのバイト位置に,すべ
て#00を設定する。
特記しない限り,dstringはすべてのバイトが#00であってはならない。
7.3 日時表示 timestampは,図1/7に示すフォーマットで記録日時を指定する。すべての欄が0の場合,
日時は指定しないことを意味する。
図1/7 timestampフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 種別及び時間帯 Uint16 (1/7.1.3)
2 2 年 Int16 (1/7.1.4)
4 1 月 Uint8 (1/7.1.1)
5 1 日 Uint8 (1/7.1.1)
6 1 時間 Uint8 (1/7.1.1)
7 1 分 Uint8 (1/7.1.1)
8 1 秒 Uint8 (1/7.1.1)
9 1 1/100秒 Uint8 (1/7.1.1)
10 1 100マイクロ秒 Uint8 (1/7.1.1)
11 1 マイクロ秒 Uint8 (1/7.1.1)
7.3.1 種別及び時間帯 (RBP0) この欄の最上位4ビットは,4ビット数として解釈し,図1/8に示す
timestampの解釈を規定する。下位12ビットは,2の補数で表す符号付き12ビット数として解釈し,次の
とおりに解釈する。
(1) 値が−14401440の範囲では,その値は協定世界時からの日時の差を分で指定する。
(2) 値が−2047の場合には,時間帯を指定していない。
図1/8 timestampの解釈
種別 解釈
0 timestampは協定世界時を指定する。
1 timestampは現地時を指定する。
2 timestampの解釈は媒体の作成者
と受領者との間の同意に従う。
315 将来の標準化のための予備とする。
7.3.2 年 (RBP2) この欄は,19999の数値で年を指定する。
7.3.3 月 (RBP4) この欄は,112の数値でその年の月を指定する。
7.3.4 日 (RBP5) この欄は,131の数値でその月の日を指定する。
7.3.5 時間 (RBP6) この欄は,023の数値でその日の時間を指定する。
7.3.6 分 (RBP7) この欄は,059の数値でその時間の分を指定する。
7.3.7 秒 (RBP8) 種別欄の値が2の場合,この欄は060の数値でその分の秒を指定する。それ以外
は,この欄は059の数値でその分の秒を指定する。
7.3.8 1/100秒 (RBP9) この欄は,099の数値で1/100秒を指定する。

――――― [JIS X 0607 pdf 9] ―――――

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7.3.9 100マイクロ秒 (RBP10) この欄は,099の数値で100マイクロ秒を指定する。
7.3.10 マイクロ秒 (RBP11) この欄は,099の数値でマイクロ秒を指定する。
7.4 実体識別子 regidは,実体識別子を規定し,図1/9に示すフォーマットで記録する。regid中の識別
情報は,ある情報に関係し,この情報をregidの適用範囲と呼ぶ。regidの適用範囲は,regidを記録した欄
と,その欄の記述がregidの適用範囲部分であると指定するすべての情報とから成る。
図1/9 regidフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 1 フラグ Uint8(1/7.1.1)
1 23 識別子 バイト
24 8 識別子添字 バイト
7.4.1 フラグ (RBP0) この欄は,図1/10に示すregidの特性を規定する。
図1/10 regidの特性
ビット 解釈
0 不正 : 処理システムがこのregidで規定する識別情報が有効でないregidの適用範囲内に媒体上の情報を
修正する場合には,このビットはONEに設定する。
それ以外は,ZEROに設定する。
1 保護 : このビットがONEの場合には,このregidの内容を修正してはならない。
このビットがZEROの場合は,このregidの内容を修正してもよい(3/13.1及び4/17.2.3参照)。
27 将来の標準化のための予備とし,すべてのビットにZEROを設定する。
7.4.2 識別子 (RBP1) この欄の先頭バイトが#2Bの場合には,この欄は,ISO/IEC 13490-2又はこの規
格で規定する識別子を含む。この欄の先頭バイトが#2Dの場合には,この欄は登録してはならない識別子
を含む。この欄の先頭バイトが#2Dでも#2Bでもない場合には,この欄は,ISO/IEC 13800に従って登録
可能な識別子を規定する。この規格と共に使用した識別子の登録に使う手続き規格は,媒体の作成者と受
領者との間の同意に従わなければならない。その手続き規格は,1バイトから23バイトまでの少なくとも
一つがゼロでない列として,識別子を規定する。この列は,この欄のバイト0からバイト22へ順に記録す
る。使用しないバイトには#00を設定する。
識別子欄の内容の解釈は,regidを記録する記述子欄の記述中で規定しなければならない。
この欄にすべて#00バイトを指定する場合には,この欄は識別子を規定しない。
参考 値#2Bと#2Dは文字を表しているわけではない。しかし文字を表すために1バイトで記録する
値を用いる一般の符号化文字集合では,ISO/IEC 646 IRVのように,値#2Bは“+”に値#2D
は“−”に対応する。
7.4.3 識別子添字 (RBP24) この欄は,追加の識別情報を指定する。ただし,その方法は,この規格で
は規定しない。

――――― [JIS X 0607 pdf 10] ―――――

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JIS X 0607:1996の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 13346-1:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-2:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-3:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-4:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-5:1995(MOD)

JIS X 0607:1996の国際規格 ICS 分類一覧