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第2部 ボリューム認識及び起動ブロック認識
第1章 一般
1. 適用範囲 この規格は,第1部の適用範囲(1/1.参照)に加えて,第2部として,次を規定すること
によって,ボリューム認識及び起動ブロック認識に関するフォーマット及び関連システム要件を規定する。
(1) ボリューム認識
(2) システムを動作状態にするために使う起動記述子
(3) 媒体交換の水準
(4) 異なるシステムの間での情報交換を可能にするため,情報処理システムが提供する処理に対する要件
第2部は,この要件を規定するため,第2部に適合する媒体を作成又は受領しようとするシステム
が提供する機能を規定する。
2. 部の参照 第1部の部の参照(1/2.参照)を第2部に適用する。
3. 他の部との関係 他の規格又は他の部に対する第2部の関係を,3.が規定する。
3.1 入力 第2部は,他の規格又は他の部による次の規定を必要とする。
(1) 記録のための規格(1/5.10参照)
(2) ボリューム中の物理的先頭セクタの番地(2/8.1.1参照)
(3) ボリューム認識空間(2/8.2参照)
3.2 出力 第2部は,他の規格又は他の部が使ってもよい次の内容を規定する。
(1) ボリュームに情報を記録するために使った規格(2/9.1.2参照)の識別
(2) システムを動作状態にするために使ってもよい情報
4. 適合性
4.1 媒体の適合性 第1部の媒体の適合性(1/3.1参照)を第2部に適用する。
4.2 情報処理システムの適合性 第1部の情報処理システムの適合性(1/3.2参照)を第2部に適用する。
5. 定義 第1部の定義(1/5.参照)に追加して,次の定義を第2部に適用する。
5.1 エクステント (extent)セクタ番号が昇順に連続するセクタの列。エクステントの番地又は位置は,
セクタ列の最初のセクタの番号とする。
6. 表記法 第1部の表記法(1/6.参照)を第2部に適用する。
7. 基本種別 第1部の基本種別(1/7.参照)を第2部に適用する。
第2章 ボリューム認識及び起動ブロック認識のための媒体に対する要件
8. ボリューム認識
8.1 ボリューム中のデータの構成
――――― [JIS X 0607 pdf 11] ―――――
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8.1.1 セクタ番号 ボリュームの各セクタは,ここに規定する一意のセクタ番号で識別する。セクタ番号
0はボリュームの最初のセクタに割り当てる。
8.2 ボリューム認識空間 ボリューム認識空間のバイトは,昇順に割り当てた連続整数で番号付けする。
8.3 ボリューム認識領域 ボリューム認識列は,ボリューム認識空間のバイト番号32767の後から始ま
る最初のセクタの最初のバイトで開始する連続番号付きセクタに記録する。第2部では,ボリューム認識
空間に記録した,ボリューム認識領域以外の情報の解釈は規定しない。
8.3.1 ボリューム認識列 ボリューム認識列は,図2/1(原文参照)のスキーマに従って連続的に記録し
た1個以上のボリューム構造記述子(2/9.1参照)の列から成る。各ボリューム構造記述子は,記述子の内
容の解釈及びnの値(図2/1参照)を規定する規格又は節を規定する。
8.3.1.1 CD-ROMボリューム記述子集合 規格識別子欄が “BEA01” を含まず,JIS X 0606に従って解釈
される,連続的に記録したボリューム構造記述子の集合とする。
8.4 記述子の記録 第2部の全記述子は,記述子の最初のバイトをセクタの最初のバイトに一致させて
記録する。
9. ボリューム認識構造
9.1 ボリューム構造記述子 ボリューム構造記述子は,図2/2(原文参照)に示すフォーマットで記録す
る。
9.1.1 構造種別 (BP0) この欄の番号は,ボリューム構造記述子の種別を指定する。
9.1.2 規格識別子 (BP1) 図2/3(原文参照)に示すとおり,ボリューム構造記述子の解釈を指定する。
9.1.3 構造版数 (BP6) この欄の番号は,ボリューム構造記述子の版を指定する。
9.1.4 構造データ (BP7) この欄の解釈は,規格識別子欄で識別する規格又は節が規定する。
9.2 拡張領域先頭記述子 拡張領域先頭記述子は,図2/4(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
9.2.1 構造種別 (BP0) 0を指定する。
9.2.2 規格識別子 (BP1) “BEA01” を指定する。
9.2.3 構造版数 (BP6) この記述子の版数を示し,値1を指定する。
9.2.4 構造データ (BP7) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
9.3 拡張領域終端記述子 拡張領域終端記述子は,図2/5(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
9.3.1 構造種別 (BP0) 0を指定する。
9.3.2 規格識別子 (BP1) “TEA01” を指定する。
9.3.3 構造版数 (BP6) この記述子の版数を示し,値1を指定する。
9.3.4 構造データ (BP7) 将来の標準化のための予備とする。
9.4 起動記述子 起動記述子は,図2/6(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
9.4.1 構造種別 (BP0) 0を指定する。
9.4.2 規格識別子 (BP1) “B00T2” を指定する。
9.4.3 構造版数 (BP6) この記述子の版数を示し,値1を指定する。
9.4.4 予備 (BP7) 将来の標準化のための予備とし,#00に設定する。
9.4.5 体系種別 (BP8) 起動識別子欄を認識して,その起動識別子欄の内容に応じて動作できるシステ
ムの識別情報を指定する。
9.4.6 起動識別子 (BP40) 起動エクステント位置,起動エクステント長,ロード番地,開始番地及び起
動用の欄の内容を認識して,それらの内容に応じて動作できる処理システムの識別情報を指定する。
――――― [JIS X 0607 pdf 12] ―――――
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9.4.7 起動エクステント位置 (BP72) 起動情報を含むボリュームのエクステントの番地を指定する。
9.4.8 起動エクステント長 (BP76) 起動エクステント位置欄が指定するエクステントの長さを,バイト
数で指定する。
9.4.9 ロード番地 (BP80) 起動エクステントの欄が指定するエクステントの中の情報を複写するメモ
リの番地を指定する。
9.4.10 開始番地 (BP88) 起動エクステントの欄が指定する情報をメモリに複写した後に,制御を転送す
るメモリの番地を指定する。
9.4.11 記述子生成日時 (BP96) この記述子を記録した日時を指定する。
9.4.12 フラグ (BP108)図2/7(原文参照)に示す起動記述子の特性を指定する。
9.4.13 予備 (BP110) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
9.4.14 起動用 (BP142) 処理システム用とし,その内容は第2部では規定しない。
10. 媒体交換の水準 第2部は,媒体交換の二つの水準を規定する。
10.1 水準1 水準1には,起動記述子の起動識別子欄は,体系種別欄が同じ内容であるほかのすべての起
動記述子の起動識別子と異なっていなければならない。
10.2 水準2 水準2には,制約がない。
第3章 ボリューム認識及び起動ブロック認識のためのシステムに対する要件
11. システム記述に対する要件 第2部は,ある情報を利用者と処理システムとの間で通信することを規
定する。
12. 作成システムに対する要件
12.1 一般 処理システムは,第2部 第2章のボリュームの規定に従って,拡張領域先頭記述子及び拡
張領域終端記述子を記録できなければならない。
12.2 利用者による選択可能アクセス
12.2.1 記述子 処理システムが,規格識別子欄の値を “CD001”, “CDW02” 又は “NSR02” とするボリ
ューム構造記述子を記録できるなら,処理システムはその記述子を,規格識別子欄の値に対応する規格又
は2/9.1.2に規定する節に従って記録しなくてはならない。
13. 受領システムに対する要件
13.1 一般 処理システムは,第2部 第2章のボリュームの規定に従って,拡張領域先頭記述子及び拡
張領域終端記述子を解釈できなければならない。
13.2 利用者による選択可能アクセス
13.2.1 記述子 処理システムが,規格識別子欄の値を “CD001”, “CDW02” 又は “NSR02” とするボリ
ューム構造記述子を解釈できるなら,処理システムはその記述子を,規格識別子欄の値に対応する規格又
は2/9.1.2に規定する節に従って解釈しなくてはならない。
――――― [JIS X 0607 pdf 13] ―――――
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第3部 ボリューム構造
第1章 一般
1. 適用範囲 この規格は,第1部の適用範囲(1/1.参照)に加えて,第3部として,次を規定すること
によってボリューム構造に関するフォーマット及び関連システム要件を規定する。
(1) ボリュームの属性及びボリュームに記録する記述子
(2) ボリューム集合のボリューム間の関連
(3) ボリュームの区画の属性
(4) 論理ボリュームの属性及び論理ボリュームに記録する記述子
(5) 媒体交換の水準
(6) 異なるシステムの間での情報交換を可能にするため,情報処理システムが提供する処理に対する要件
第3部は,この要件を規定するため,第3部に適合する媒体を作成又は受領しようとするシステム
が提供する機能を規定する。
2. 部の参照 第1部の部の参照(1/2.参照)を第3部に適用する。
3. 他の部との関係 他の規格又は他の部に対する第3部の関係を,3.が規定する。
3.1 入力 第3部は,他の規格又は他の部による次の規定を必要とする。
(1) 記録のための規格(1/5.10参照)
(2) ボリューム中の論理セクタ(3/8.1.2参照)の大きさ
(3) 第2部に従って記録したボリュームでは,第2部で規定するボリューム認識列に3/9.1で記述する記
述子(複数回記録することができる。)を含まなければならない。
(4) 第2部に従って記録したボリュームでは,ボリューム認識空間(2/8.2参照)がボリューム全体となる。
(5) 第2部に従って記録したボリュームでは,ボリュームの物理的先頭セクタ(2/3.1参照)をボリューム
中の先頭セクタとする。
(6) 区画記述子(3/10.5.6参照)の区画内容用欄に記録する情報
(7) 論理ボリューム記述子(3/10.6.7参照)の論理ボリューム内容用欄に記録する情報
3.2 出力 第3部は,他の規格又は他の部が使ってもよい次の内容を規定する。
(1) 1個以上のボリュームから成るボリューム集合(3/8.6参照)
(2) ボリューム中のボリューム空間(3/8.2参照)
(3) ボリューム中の固定の大きさの論理セクタ(3/8.1.2参照)
(4) 区画(3/8.7参照)
(5) 区画で構成する論理ボリューム(3/8.8参照)
(6) 論理ボリューム中の区画の数値識別情報(3/8.8参照)
(7) 論理ボリュームを構成する固定の大きさの論理ブロック
(8) 論理ボリュームを構成する論理ブロックの大きさ
(9) ボリュームの属性
(10) 論理ボリュームの属性
(11) 区画の属性
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(12) この部(3/9.1参照)に従って記録したボリュームであることを示す識別情報
4. 適合性
4.1 媒体の適合性 第1部の媒体の適合性(1/3.1参照)を第3部に適用する。
4.2 情報処理システムの適合性 第1部の情報処理システムの適合性(1/3.2参照)を第3部に適用する。
5. 定義 第1部の定義(1/5.参照)に追加して,次の定義を第3部に適用する。
5.1 開始点 (anchor point) ボリューム記述子列のエクステントを識別する記述子を記録するための,
規定された論理セクタ番号集合中の一つの論理セクタ番号。
5.2 巡回冗長検査 (cyclic redundancy check, CRC) バイト列の正しさを計算する方法。
5.3 昇順に連続する論理セクタ番号(3/8.1.2.1参照)をもつ論理セクタの集合。
エクステント (extent)
エクステントの番地又は位置は,論理セクタ列の最初の論理セクタ番号とする。
5.4 論理ボリューム中の割付けの単位。
論理ブロック (logical block)
5.5 ボリューム中の割付けの単位。
論理セクタ (logical sector)
5.6 1個以上の区画の集合。
論理ボリューム (logical volume)
5.7 区画 (partition) ボリューム中の論理セクタから成る一つのエクステント。
6. 表記法 第1部の表記法(1/6.参照)を第3部に適用する。
7. 基本種別 第1部の基本種別(1/7.参照)に追加して,次の基本種別を第3部に適用する。
7.1 エクステント記述子 エクステント記述子は,以降extentadで示し,図3/1で示すフォーマットで
記録する。
図3/1 エクステント記述子 (extentad) のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 4 エクステント長 Uint32(1/7.1.5)
4 4 エクステント位置 Uint32(1/7.1.5)
7.1.1 エクステント長 (RBP0) エクステント位置欄で識別するエクステントの長さをバイト数で示す。
エクステントの長さは,230未満とする。
特記しない限り,エクステントの長さは,論理セクタの大きさの整数倍とする。
7.1.2 エクステント位置 (RBP4) エクステントの位置を論理セクタ番号で指定する。エクステントの
長さが0の場合は,エクステントを指定しないことを示し,この欄には0を設定する。
7.2 記述子タグ 第3部で規定する記述子には,16バイト長の構造であるタグ (tag) を記述子の先頭に
記録する。タグは,図3/2に示すフォーマットで記録する。
参考 共通のタグ構造を使用するのは,二つの主な理由がある。一つは,ほとんどの記述子は,共通
なCRC及びフォーマット版数を扱う必要があるためである。もう一つの理由は,媒体の破壊又
は何らかの方法で不正となった後の回復を実現するためである。ここで記述するタグは,自己
識別する構造であり,小さな環境でも確認できる。
――――― [JIS X 0607 pdf 15] ―――――
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JIS X 0607:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 13346-1:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-2:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-3:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-4:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-5:1995(MOD)
JIS X 0607:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化