JIS X 0607:1996 非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイルの構造 | ページ 4

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X 0607-1996
図3/2 タグ (tag) のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 タグ識別子 Uint16 (1/7.1.3)
2 2 記述子版数 Uint16 (1/7.1.3) =2
4 1 タグチェックサム Uint8 (1/7.1.1)
5 1 予備 #00バイト
6 2 タグ通し番号 Uint16 (1/7.1.3)
8 2 記述子CRC Uint16 (1/7.1.3)
10 2 記述子CRC長 Uint16 (1/7.1.3)
12 4 タグ位置 Uint32 (1/7.1.5)
7.2.1 タグ識別子 (RBP0) 記述子種別を指定する。種別0は,第3部で規定する記述子のフォーマッ
トでないことを示す。種別17及び9は,図3/3で示すとおりに規定する。種別8は,第3部及び第4部
で同一に規定する。種別256265は,第4部で規定する。その他の種別は,将来の標準化のための予備と
する。第3部で規定する記述子種別を,図3/3に示す。
図3/3 記述子の解釈
種別 解釈
1 基本ボリューム記述子 (3/10.1)
2 開始ボリューム記述子ポインタ (3/10.2)
3 ボリューム記述子ポインタ (3/10.3)
4 (3/10.4)
処理システム用ボリューム記述子
5 区画記述子 (3/10.5)
6 論理ボリューム記述子 (3/10.6)
7 未割付け空間記述子 (3/10.8)
8 終端記述子 (3/10.9及び4/14.2)
9 論理ボリューム保全記述子 (3/10.10)
7.2.2 記述子版数 (RBP2) 記述子の版数を示し,値2を指定する。
7.2.3 タグチェックサム (RBP4) タグの03バイトと515バイトとの和を256で割った余りを指定
する。
7.2.4 予備 (RBP5) 将来の標準化のための予備とし,0に設定する。
7.2.5 タグ通し番号 (RBP6) 記述子集合の識別を指定する。この欄の内容が0の場合は,記述子集合
の識別を指定しないことを示す。
参考 この欄は,記述子をグループに分けるために使用できる。例えば,書換形媒体を再使用する場
合,処理システムでは,ボリュームを初期化したときに使用した通し番号と異なる通し番号を
選択してもよい。これによって,障害回復機構は,回復する必要のない以前のデータの回復を
避けることができる。この方式を代替する唯一の方式は,ボリュームの初期化を強制すること
である。
7.2.6 記述子CRC (RBP8) 記述子タグ直後の先頭バイトから始まる記述子バイトのCRCを指定する。
バイト数は,記述子CRC長欄で指定する。CRCは,16ビットでCRC-ITU-T多項式(ITU-T勧告V. 41
参照)で生成する。
x16+x12+x5+1
備考 例えば,#70 #6A #77の3バイトのCRCは,#3299である。処理システムは,記述子CRC長欄
の値を0にすることで,CRCの計算を避けられる。このとき,記述子CRCの値も0とする。
7.2.7 記述子CRC長 (RBP10) 記述子CRCを計算するのに使用したバイト数を指定する。

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7.2.8 タグ位置 (RBP12) 記述子の先頭バイトを含む論理セクタの番号を指定する。
参考 タグ位置は冗長に見えるが,その主な目的は,論理セクタ又は論理ブロックの先頭16バイトが
記述子タグと同一フォーマットの場合,高い確度でそれを記述子タグとすることである。
第2章 ボリューム構造のための媒体に対する要件
8. ボリューム構造
8.1 ボリューム中の情報の構成
8.1.1 セクタ番号 ボリューム中の各セクタは,一意のセクタ番号で識別する。
8.1.2 論理セクタ ボリュームは,等しい長さの論理セクタで構成する。
8.1.2.1 論理セクタ番号 ボリューム中の各論理セクタは,一意の論理セクタ番号で識別する。
8.1.2.2 論理セクタの記録 論理セクタの未記録セクタは,すべて#00バイトと解釈する。
8.2 ボリューム空間 ボリューム中の情報は,ボリュームの論理セクタの集合に記録する。この論理セ
クタの集合を,ボリューム中のボリューム空間と呼ぶ。
8.3 ボリューム記述子 ボリュームの特性は,3/8.4.2で示すボリューム記述子列に記録するボリューム
記述子で規定する。
8.4 ボリューム記述子列
8.4.1 ボリューム記述子列の内容 ボリューム記述子列は,1個以上の基本ボリューム記述子,0個以上
の処理システム用ボリューム記述子,0個以上の区画記述子,0個以上の論理ボリューム記述子,及び0
個以上の未割付け空間記述子から成る。各々のボリューム記述子には,ボリューム記述子順序番号を割り
当てる。
8.4.2 ボリューム記述子列の記録 ボリューム記述子列は,ボリューム空間の論理セクタのエクステント
列として記録する。ボリューム記述子列のエクステントは,図3/4(原文参照)のスキーマに従って記録
する。
8.4.2.1 開始点 ボリューム空間の最大論理セクタ番号をnとし,k=ip (n/59) とした場合,256,n−256,
n,kの0ではない整数倍(nより大きくない。)の論理セクタ番号のうち2個以上を開始点とする。
8.4.2.2 予備ボリューム記述子列集合 予備ボリューム記述子列をボリューム中に記録してもよい。予備
ボリューム記述子列を識別する場合,予備ボリューム記述子列は,主ボリューム記述子列と同等のボリュ
ーム記述子列(3/8.4.2.3参照)を規定しなければならない。
8.4.2.3 同等ボリューム記述子列 二つのボリューム記述子列の同等性は,ボリューム記述子列の各々の
正規形で決定する。
8.4.3 最新記述子 次に示す記述子のクラスにおいて,最大のボリューム記述子順序番号をもつ記述子を
最新記述子として使用する。
(1) ボリューム識別子,ボリューム集合識別子及び記述子用文字集合の欄の内容が同じ基本ボリューム記
述子
(2) 同じ区画番号をもつ区画記述子
(3) 論理ボリューム識別子及び記述子用文字集合の欄の内容が同じ論理ボリューム記述子
(4) 未割付け空間記述子
8.4.4 記述子の記録 フォーマットをバイト位置 (BP) で示す第3部の記述子は,論理セクタの先頭バイ
トが記述子の先頭バイトになるように記録する。

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フォーマットを相対バイト位置 (RBP) で示す第3部の記述子は,記述子の説明で指定する以外に論理
セクタ中の位置に関する制限はない。
記述子を論理セクタに記録するとき,記述子の終端から論理セクタの終端までの空間は,将来の標準化
のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
8.5 ボリューム空間の割付け 論理セクタをボリューム空間の割付け単位とする。
8.6 ボリューム集合 ボリューム集合は,共通のボリューム集合の識別情報をもつ1個以上のボリュー
ムで構成する。
8.7 区画 区画は,ボリューム中のエクステントとして記述し,065535の区画番号で識別する。
8.8 論理ボリューム 論理ボリューム記述子は,論理ボリューム識別情報,論理ボリュームの論理ブロ
ック長,論理ボリュームを構成する区画リストの順序を規定する。
8.8.1 論理ブロック 論理ボリューム中の区画の論理セクタは,等しい大きさの論理ブロックを構成する。
8.8.2 論理ボリュームの保全 論理ボリュームの保全は,論理ボリューム中に記録した情報の状態を記述
する。この状態は,論理ボリューム保全記述子(3/10.10参照)によって規定する。
9. ボリューム認識構造
9.1 NSR記述子 NSR記述子は,図3/5(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
9.1.1 構造種別 (BP0) 0を指定する。
9.1.2 規格識別子 (BP1) “NSR02” を指定する。
9.1.3 構造版数 (BP6) この記述子の版数を示し,値1を指定する。
9.1.4 予備 (BP8) 将来の標準化のための予備とし,0を設定する。
9.1.5 構造データ (BP8) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
10. ボリュームデータ構造
10.1 基本ボリューム記述子 基本ボリューム記述子は,ボリューム及びボリュームの属性を識別し,図
3/6(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
10.1.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(3/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を1とする。
10.1.2 ボリューム記述子順序番号 (BP16) この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定す
る。
10.1.3 基本ボリューム記述子番号 (BP20) この基本ボリューム記述子に割り当てた基本ボリューム記
述子番号を指定する。
10.1.4 ボリューム識別子 (BP24) ボリュームの識別情報を指定する。
10.1.5 ボリューム順序番号 (BP56) このボリュームが属しているボリューム集合中のこのボリューム
の順序を示す番号を指定する。
10.1.6 最大ボリューム順序番号 (BP58) この記述子を記録するときに割り当てたボリューム集合の最
大ボリューム順序番号を指定する。
10.1.7 交換水準 (BP60) この記述子で記述するボリュームの現状の媒体交換水準(3/11.参照)を指定す
る。
10.1.8 交換最大水準 (BP62) この記述子の交換水準欄で指定可能な交換水準の最大値を指定する。
10.1.9 文字集合リスト (BP64) この記述子によって記述するボリューム中に記録する,第3部で規定し
た記述子の,内容をcharspec(1/7.2.1参照)とする欄が指定する文字集合を識別する。

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10.1.10 文字最大集合リスト (BP68) この記述子の文字集合リスト欄には,この欄(1/7.2.11参照)で規
定していない文字集合を指定してはならない。
10.1.11 ボリューム集合識別子 (BP72) このボリュームが属するボリューム集合の識別情報を指定する。
10.1.12 記述子用文字集合 (BP200) ボリューム識別子欄及びボリューム集合識別子欄で使用可能なd文
字(1/7.2参照)を指定する。
10.1.13 説明用文字集合 (BP264) ボリューム抄録及びボリューム著作権通告エクステントの内容を説明
する方法を指定する。
10.1.14 ボリューム抄録 (BP328) このボリュームの抄録情報を含む論理セクタのエクステントを指定す
る。
10.1.15 ボリューム著作権通告 (BP336) このボリュームの著作権通告情報を含む論理セクタのエクステ
ントを指定する。
10.1.16 応用プログラム識別子 (BP344) 応用プログラムの識別情報を指定する。
10.1.17 記録日時 (BP376) この記述子を記録した日時を指定する。
10.1.18 処理システム識別子 (BP388) 処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能な
処理システムに対する識別情報を指定する。
10.1.19 処理システム用 (BP420) 処理システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規定しな
い。
10.1.20 先行ボリューム記述子列位置 (BP484) ボリューム記述子列の一つ前のボリューム記述子列を記
録する論理セクタのエクステントの番地を指定する。
10.1.21 フラグ (BP488)図3/7(原文参照)に示す基本ボリューム記述子の特性を指定する。
10.1.22 予備 (BP490) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
10.2 開始ボリューム記述子ポインタ 開始ボリューム記述子ポインタは,ボリューム中に記録する主ボ
リューム記述子列及び予備ボリューム記述子列のエクステントを規定し,図3/8(原文参照)に示すフォ
ーマットで記録する。
10.2.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(3/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を2とする。
10.2.2 主ボリューム記述子列エクステント (BP16) 主ボリューム記述子列のエクステントを指定する。
10.2.3 予備ボリューム記述子列エクステント (BP24) 予備ボリューム記述子列のエクステントを指定
する。
10.2.4 予備 (BP32) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
10.3 ボリューム記述子ポインタ ボリューム記述子ポインタは,ボリューム中に記録するボリューム記
述子列のエクステントを規定し,図3/9(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
10.3.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(3/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を3とする。
10.3.2 ボリューム記述子順序番号 (BP16) この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定す
る。
10.3.3 ボリューム記述子列続きエクステント (BP20) ボリューム記述子列における続きのエクステン
トを指定する。
10.3.4 予備 (BP28) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
10.4 処理システム用ボリューム記述子 処理システム用ボリューム記述子は,この記述子の処理システ
ム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能な処理システムを識別し,図3/10(原文参照)に示す
フォーマットで記録する。

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10.4.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(3/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を4とする。
10.4.2 ボリューム記述子順序番号 (BP16) この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定す
る。
10.4.3 処理システム識別子 (BP20) 処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能な処
理システムの識別情報を指定する。
10.4.4 処理システム用 (BP52) 処理システム用に確保する。この規格では,この欄の内容を規定しない。
10.5 区画記述子 区画記述子は,区画の大きさ及び位置を規定し,図3/11(原文参照)で示すフォーマ
ットで記録する。
10.5.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(3/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を5とする。
10.5.2 ボリューム記述子順序番号 (BP16) この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定す
る。
10.5.3 区画フラグ (BP20) 図3/12(原文参照)で示す区画の特性を指定する。
10.5.4 区画番号 (BP22) 区画に対する数値識別情報を指定する。
10.5.5 区画内容 (BP24) 区画の内容を解釈する方法の識別情報を規定する。第3部で規定する識別情報
を図3/13(原文参照)に示す。
10.5.6 区画内容用 (BP56) この区画記述子で識別する区画中に記録した情報の解釈に必要な情報を指
定する。この欄の内容は,区画中に記録した情報を解釈するための関連する規格で規定する。
10.5.7 アクセス種別 (BP184) この区画記述子で識別する区画中の論理セクタで許可するアクセス方法
を指定する。アクセス種別を図3/14(原文参照)に示す。
10.5.8 区画開始位置 (BP188) 区画が始まる論理セクタ番号を指定する。
10.5.9 区画長 (BP192) 区画に含まれる論理セクタの個数を指定する。
10.5.10 処理システム識別子 (BP196) 処理システム用欄の内容を認識し,その内容に従って実行可能な
処理システムの識別情報を指定する。
10.5.11 処理システム用 (BP228) 処理システム用に確保し,この規格では,この欄の内容を規定しない。
10.5.12 予備 (BP356) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
10.6 論理ボリューム記述子 論理ボリューム記述子は,図3/15(原文参照)で示すフォーマットで記録
する。
10.6.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(3/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を6とする。
10.6.2 ボリューム記述子順序番号 (BP16) この記述子に対するボリューム記述子の順序番号を指定す
る。
10.6.3 記述子用文字集合 (BP20) 論理ボリューム識別子欄で使用可能なd文字(1/7.2参照)を指定す
る。
10.6.4 論理ボリューム識別子 (BP84) 論理ボリュームの識別情報を指定する。
10.6.5 論理ブロック長 (BP212) 論理ブロックの大きさをバイト数で指定する。
10.6.6 範囲識別子 (BP216) 媒体の作成者と受領者との間で同意した記述子の欄の使用規則及び制限を
規定する範囲の識別情報を指定する。
10.6.7 論理ボリューム内容用 (BP248) この論理ボリューム記述子で識別する論理ボリューム中に記録
した情報の解釈に必要な情報を指定する。
10.6.8 マップ表長 (=MTL) (BP264) 区画マップの長さをバイト数で指定する。
10.6.9 区画マップの個数 (=NPM) (BP268) 区画マップ欄に記録した区画マップの個数を指定する。

――――― [JIS X 0607 pdf 20] ―――――

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JIS X 0607:1996の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 13346-1:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-2:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-3:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-4:1995(MOD)
  • ISO/IEC 13346-5:1995(MOD)

JIS X 0607:1996の国際規格 ICS 分類一覧