JIS X 0609:1998 情報交換用非逐次記録高密度光ディスクのボリューム構造及びファイル構造 | ページ 16

                                                                                             75
X 0609 : 1998
附属書11(規定) 処理システム用拡張属性
オペレーティングシステム固有の拡張属性を記録するために,各種のオペレーティングシステムで処理
システム用拡張属性を使用する方法を記述する。
ここで定義する構造は,ヘッダチェックサム欄を含む。この欄は,処理システム用拡張属性ヘッダの16
ビットチェックサムを表す。
属性種別から処理システム識別子までの欄を,チェックサムで保護するデータとして表す。ヘッダチェ
ックサム欄は,拡張属性空間の障害回復の支援として使う。
1. すべてのオペレーティングシステム
1.1 空き拡張属性空間 この拡張属性は,拡張属性空間で未使用な空間を示すために使用する。この拡
張属性は,処理システム識別子 “*UDF FreeEASpace” を設定する処理システム用拡張属性として記録する。
この拡張属性の処理システム用領域は,附属書11表1に示す構成とする。
附属書11表1 空き拡張属性空間のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサムUint16
2 IUL−1 空き拡張属性空間 バイト
この拡張属性は,拡張属性空間のすべてを再度書き込むことなく,処理システムが他の拡張属性を縮小
又は拡大することを可能にする。空き拡張属性空間の拡張属性は上書きしてもよく,上書きを必要とする
処理システムがその空間を再利用してもよい。
1.2 DVD著作権管理情報 この拡張属性は,DVD著作権管理情報を示すために使用する。この拡張属
性は,処理システム識別子 “*UDF DVD CGMS Info” を設定する処理システム用拡張属性として記録する。
この拡張属性の処理システム用領域は,附属書11表2に示す構成とする。
附属書11表2 DVD著作権管理情報のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム Uint16
2 1 著作権管理情報 バイト
3 1 データ構造種別 Uint8
4 4 保護システム情報 バイト
この拡張属性は,DVD著作権管理情報の記録を可能にする。この拡張属性を利用可能にすることは,オ
プションとする。
参考 このフォーマットの解釈は,DVDコンソーシアムが出版するDVD規定で定義する。
2. MS-DOS
a) 意味 無視する。
b) 設定値 利用可能としない。媒体中の既存ファイルの拡張属性は保存する。
3. OS/2 OS/2は,制限のない個数の拡張属性を利用可能にする。これらの拡張属性は,次に示す二つの
処理システム用拡張属性の使用によって利用可能にする。

――――― [JIS X 0609 pdf 76] ―――――

76
X 0609 : 1998
3.1 OS/2拡張属性 この拡張属性は,OS/2で定義可能なすべての拡張属性を含み,処理システム識別子
に “*UDF OS/2EA” を設定する処理システム用拡張属性として記録する。
この拡張属性の処理システム用領域は,附属書11表3に示す構成とする。
附属書11表3 OS/2拡張属性のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム Uint16
2 IUL−2 OS/2拡張属性 全拡張属性
OS/2拡張属性欄は,附属書11表4に示すOS/2の全拡張属性の表を含む。
附属書11表4 全拡張属性のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 1 フラッグ Uint8
1 1 名前の長さ (=LN) Uint8
2 2 値の長さ (LV) Uint16
4 LN 名前 バイト
4+LN LV 値 バイト
参考 全拡張属性の完全な記述については,次に示すIBMの文献を参照されたい。
“Installable File System for OS/2 Version 2.0”
OS/2 File Systms Department, PSPC Boca Raton, Florida, Feburary 17, 1992
3.2 OS/2拡張属性長 この拡張属性は,OS/2拡張属性情報の長さを規定する。この値は,ディレクトリ
操作でOS/2に通知する必要があるため,効率上の理由から,ファイルエントリの拡張属性欄に記録しな
ければならない。この拡張属性は,処理システム識別子に “*UDF OS/2 EALength” を設定する処理システ
ム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,附属書11表5に示す構成とする。
附属書11表5 OS/2拡張属性長フォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム Uint16
2 4 OS/2拡張属性長 Uint32
OS/2拡張属性長欄に記録する値は,OS/2拡張属性の処理システム用長欄の値から2を減算した値と一
致しなければならない。
4. Macintosh OS Macintosh OSは,次に示す四つの拡張属性の利用を要求する。
4.1 Macintoshボリューム情報 この拡張属性は,Macintoshボリューム情報を含み,処理システム用識
別子に “*UDF Mac VolumeInfo” を設定する処理システム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理
システム用領域は,附属書11表6に示す構成とする。
附属書11表6 Macintoshボリューム情報フォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム Uint16
2 12 最後の更新日時 timestamp
14 12 最後のバックアップ日時 timestamp
26 32 ボリュームファインダ情報 Uint32
Macintoshボリューム情報の拡張属性は,ルートディレクトリのファイルエントリの拡張属性として記録
する。

――――― [JIS X 0609 pdf 77] ―――――

                                                                                             77
X 0609 : 1998
4.2 Macintoshファインダ情報 この拡張属性は,関連ファイル又はディレクトリのMacintoshファイン
ダ情報を含む。この情報は頻繁にアクセスするため,効率上の理由からファイルエントリの拡張属性欄に
記録しなければならない。
Macintoshファインダ情報の拡張属性は,処理システム識別子に “*UDF Mac FinderInfo” を設定する処理
システム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,附属書11表7及び附属書
11表8に示す構成とする。
附属書11表7 ディレクトリに対するMacintoshファインダ情報フォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム Uint16
2 2 埋込み (=0) Uint16
4 4 親ディレクトリID Uint32
8 16 ディレクトリ情報 UDFDInfo
24 16 ディレクトリ拡張情報 UDFDXInfo
附属書11表8 ファイルに対するMacintoshファインダ情報フォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム Uint16
2 2 埋込み (=0) Uint16
4 4 親ディレクトリID Uint32
8 16 ファイル情報 UDFFInfo
24 16 ファイルの拡張情報 UDFFXInfo
40 4 リソースフォークデータ長 Uint32
44 4 リソースフォーク割付け長 Uint32
Macintoshファインダ情報の拡張属性は,論理ボリューム中のすべてのファイル及びディレクトリの拡張
属性として記録する。
参考 Macintoshファインダ情報中で使用する次に示す構造は,明確化のために附属書11表9附属
書11表14で示す。これらの構造の完全な情報については, “Inside Macintosh” と呼ぶMacintosh
の文献を参照されたい。各構造のボリューム及びページ番号は, “Inside Macintosh” 固有のボ
リューム及びページに対応する。
附属書11表9 UDFPointフォーマット(ボリュームI,139ページ)
RBP 長さ 名前 内容
0 2 v Int16
2 2 h Int16
附属書11表10 UDFRectフォーマット(ボリュームI,141ページ)
RBP 長さ 名前 内容
0 2 up Int16
2 2 left Int16
4 2 bottom Int16
6 2 right Int16
附属書11表11 UDFDInfoフォーマット(ボリュームIV,105ページ)
RBP 長さ 名前 内容
0 8 frRect UDFRect
8 2 frFlags Int16
10 4 frLocation UDFPoint
14 2 frView Int16

――――― [JIS X 0609 pdf 78] ―――――

78
X 0609 : 1998
附属書11表12 UDFDXInfoフォーマット(ボリュムIV,106ページ)
RBP 長さ 名前 内容
0 4 frScroll UDFPoint
4 4 frOpenChainInt32
8 1 frScript Uint8
9 1 frXflags Uint8
10 2 frComment Int16
12 4 frPutAway Int32
附属書11表13 UDFFInfoフォーマット(ボリュームII,84ページ)
RBP 長さ 名前 内容
0 4 fdType Uint32
4 4 fdCreator Uint32
8 2 fdFlags Uint16
10 4 fdLocation UDFPoint
14 2 fdFldr Int16
附属書11表14 UDFFXInfoフォーマット(ボリュームII,105ページ)
RBP 長さ 名前 内容
0 2 fdIconID Int16
2 6 fdUnused バイト
8 1 fdScript Int8
9 1 fdXFlags Int8
10 2 fdComment Int16
12 4 fdPutAway Int32
備考 Macintoshファインダ情報の構造は,元のMacintosh構造と実際に異なることを示すために,
“UDF” が先行する元のMacintosh名をもつ。媒体中では,ビッグエンディアン形式の元の
Macintosh構造に対して,この規格の構造ではリトルエンディアンで記録する。
4.3 Macintosh一意ID表 この拡張属性は,規定する一意IDのファイルエントリを調査するために使
用する表を含む。この表は,処理システム識別子に “*UDF Mac UniqueIDtable” を設定する処理システム
用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,附属書11表15附属書11表17に
示す構成とする。
附属書11表15 Macintosh一意ID表フォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 ヘッダチェックサム Uint16
2 2 埋込み (=0) Uint16
4 4 Uint32
一意IDマップ数 (=NDID)
8 NDID×8 一意IDマップ 一意IDマップ
附属書11表16 一意IDマップフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 8 ファイルのエントリ位置 smallad
附属書11表17 smalladフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 エクステント長 Uint16
2 6 エクステント位置 lbaddr (4.2.1)
この一意ID表は,規定するMacintoshディレクトリID又はファイルID(一意ID)に関して,これに相

――――― [JIS X 0609 pdf 79] ―――――

                                                                                             79
X 0609 : 1998
当するファイルエントリを調査するために使用する。例えば,MacintoshディレクトリID又はファイルID
がiの場合,これに相当するファイルエントリ位置は,一意ID表中の (i−2) の一意IDマップにある。一
意IDが0から始まるのに対して,MacintoshディレクトリID又はファイルIDは2で始まるため,一意ID
は,相当するディレクトリID又はファイルIDから2を減算した値となる。Macintoshのルートディレク
トリは,常に値2のディレクトリIDであるので,このルートファイルエントリの一意IDは,値0である。
ファイルエントリ位置のエクステント長欄の値が0の場合,これに相当する一意IDは未使用とする。
Macintosh一意ID表の拡張属性は,ルートディレクトリの拡張属性として記録する。
Macintosh一意ID表は,Macintoshを利用可能にする処理システムだけが作成及び更新を行う。
参考 Macintosh一意ID表を利用可能にしない処理システムが論理ボリュームを更新したとき,論理
ボリュームは,次に示すくいちがいを生じる。
a) acintosh一意ID表から参照されていないファイルが媒体上に存在する。これは,Macintosh
でない処理システムが媒体中に新たなファイルを作成した結果である。
b) acintosh一意ID表で管理するファイルがもはや媒体上に存在しない。これは,Macintosh
でない処理システムが媒体中のファイルを削除した結果である。
Macintoshは,ファイル名を参照しないで,媒体中のファイルに直接位置付けをするのに一意
IDを使用する。これは,Macintoshでない処理システムが,最初にファイルを作成したときだ
けに行われる。したがって,Macintoshを利用可能にしない処理システムが論理ボリュームに追
加した新たなファイルは,常にファイル名による参照が最初に行われ,一意IDによる参照は
最初には行われない。ファイル名によるファイルヘの最初のアクセス時に,Macintosh用の処理
システムは,そのファイルの一意IDがMacintosh一意ID表にないことを検出し,その表を正
しい状態に更新することが可能である。
2番目の問題は,Macintosh用の処理システムが,媒体中のファイルヘの参照を,一意IDに
よって与えられたときに発生する。Macintosh用の処理システムは,一意IDが参照するファイ
ルが存在することを確認する必要がある。次の手順を実施できる。
a) 一意IDが示すファイルエントリが,同一の一意IDを含むことを確認する。
b) さらに,ファイルエントリを含むブロックが空きリスト中にないことを確認する。これは,
Macintoshでない処理システムがファイルを削除して,ファイルエントリが未だ上書きされて
いないときのためである。
これらの二つの確認によっても捕らえることができない唯一の例は,Macintoshでないシステ
ムがファイルを削除し,ファイルエントリに関連する論理ブロックが,新たなファイルに再割
付けされ,新たなファイルはそのブロックを,割付け済みで未記録のエクステントとして使用
している場合である。
4.4 Macintoshリソースフォーク この拡張属性は,関連ファイルに対してMacintoshのリソースフォー
クデータを含む。
リソースフオークデータは,処理システム識別子欄に “*UDF Mac ResourceFork” を設定する処理システ
ム用拡張属性として記録する。この拡張属性の処理システム用領域は,附属書11表18に示す構成とする。

――――― [JIS X 0609 pdf 80] ―――――

次のページ PDF 81

JIS X 0609:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0609:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称