JIS X 0609:1998 情報交換用非逐次記録高密度光ディスクのボリューム構造及びファイル構造 | ページ 15

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3. UNIX
3.1 ビット6,7及び8 (Setuid, Setgid, Sticky) これらのビットは,これに相当するUNIXファイルシス
テムに相当するビットに配置する。
3.2 ビット10 (System)
a) 意味 無視する。
b) 設定値 ファイル作成時だけZEROを設定し,ほかはメンテナンスする。

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附属書8(規定) 許可条件
セキュリティ情報を扱う許可条件の概念は,オペレーティングシステム間で完全には移植可能でない。
この附属書では,次に示す3項目を考察することによって,許可条件ビットを処理する処理システム間で
一貫性を保持する。
a) オペレーティングシステムが利用者ID及びグループIDの概念をもたない場合の,所有者,グループ
及びその他の許可条件の扱い方
b) オペレーティングシステムが利用可能にする許可条件ビットに直接配置していない特定の許可条件ビ
ットがある場合の,許可条件ビットに対する処理方法
c) 新しいファイルを作成するときの,オペレーティングシステムが利用可能にする許可条件ビットに直
接配置していない許可条件に関してのデフォルト値
1. 利用者,グループ及びその他 利用者ID及びグループIDを利用可能にしないオペレーティングシス
テムでは,許可条件ビットを処理するとき,次に示すアルゴリズムを使用する。
a) 特定の許可条件を読み出す場合,すべての三つ(所有者,グループ及びその他)の許可条件の論理和
で値を検査しなければならない。例えば,OWNERWrite,GROUPWritc及びOTHERWriteの論理和
がONEに等しかった場合,ファイルは書込み可能を示す。
b) 特定の許可条件を設定する場合,処理システムは許可条件ビットの三つ(所有者,グループ及びその
他)の集合を設定しなければならない。例えば,書込み可能なファイルを示す場合,OWNERWrite,
GROUPWrite及びOTHERWriteをすべて値ONEに設定する。
2. 許可条件処理 この規格で扱うオペレーティングシステムにおいて,許可条件ビットの処理法を記述
する附属書8表1に従って,処理システムは許可条件ビットを処理する。この表は,オペレーティングシ
ステムが利用可能な許可条件ビットに直接配置していない許可条件ビットに関連する項目を示す。
附属書8表1 OSの許可条件ビット処理
許可条件 ファイル/ 解釈 DOS OS/2 Mac UNIX
ディレクトリ OS
読出し ファイル ファイルを読み出してもよい。 E E E E
読出し ディレクトリ ディレクトリを読み出してもよい。 E E E E
書込み ファイル ファイルの内容を更新してもよい。 E E E E
書込み E
ディレクトリ ファイル又はディレクトリを作成,削除又は E E E
名前変更してもよい。
実行 ファイル ファイルを実行してもよい。 I I I I
実行 ディレクトリ ファイル又はサブディレクトリを規定するE E E E
ために,ディレクトリを検索してもよい。
属性 ファイル ファイルの許可条件を変更してもよい。 E E E E
属性 E
ディレクトリ ディレクトリの許可条件を変更してもよい。 E E E
削除 ファイル ファイルを削除してもよい。 E E E E
削除 ディレクトリ ディレクトリを削除してもよい。 E E E E
E : 実施する,I : 無視する
検索ビットとしてときどき参照するディレクトリの実行ビットは,特別な意味をもつ。このビットは,
ディレクトリの検索を可能にするが,その内容を一覧表示できるわけではない。例えば,実行許可条件だ

――――― [JIS X 0609 pdf 72] ―――――

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けを設定し,さらに読出し許可条件ビットを設定しないPRIVATEと呼ぶディレクトリがある場合,ディレ
クトリPRIVATEの内容は,一覧表示できない。PRIVATEディレクトリ中にREADMEと呼ぶ一つのファイ
ルがあると仮定する。利用者は,PRIVATEディレクトリが検索可能であるため,READMEファイルにア
クセスすることは可能である。
ディレクトリの内容を一覧表示するためには,読出し許可条件ビット及び実行許可条件ビットの両方を
ディレクトリに設定しなければならない。ファイル又はサブディレクトリの作成,削除及び名前変更をす
るためには,書込み許可条件ビット及び実行許可条件ビットの両方をディレクトリに設定しなければなら
ない。
参考 ディレクトリの実行ビットに定義する規則は,すべての処理システムで実施する。
備考 ファイル又はサブディレクトリを削除するには,ファイル又はサブディレクトリの削除許可条
件ビットが設定されており,ファイル又はサブディレクトリを含むディレクトリには,書込み
許可条件ビット及び実行許可条件ビットの両方が設定されていなければならない。
3. 許可条件のデフォルト値 この規格で扱うオペレーティングシステムでは,新しいファイルを作成す
るとき,オペレーティングシステムが利用可能な許可条件ビットに直接配置していない許可条件ビットを
使用する場合のデフォルト値を,附属書8表2に示す。
附属書8表2 許可条件ビットのデフォルト値
許可条件 ファイル/ 解釈 DOS OS/2 Mac UNIX
ディレクトリ OS
読出し ファイル ファイルを読み出してもよい。 1 1 1 U
読出し 1
ディレクトリ ディレクトリの実行許可条件を設定している 1 1 U
場合だけディレクトリを読み出してもよい。
書込み ファイル ファイルの内容を更新してもよい。 U U U U
書込み ディレクトリ ディレクトリの実行許可条件を設定していU U U U
る場合だけファイル又はサブディレクトリ
の名前変更,追加及び削除してもよい。
実行 ファイル ファイルを実行してもよい。 0 0 0 U
実行 ディレクトリ ファイル又はサブディレクトリを規定する1 1 1 U
ために,ディレクトリを検索してもよい。
属性 ファイル ファイルの属性を変更してもよい。 1 1 1 (1)
属性 ディレクトリ ディレクトリの属性を変更してもよい。 1 1 1 (1)
削除 ファイル ファイルを削除してもよい。 (2) (2) (2) (2)
削除 ディレクトリ ディレクトリを削除してもよい。 (2) (2) (2) (2)
U : 利用者規定,1 : 設定,0 : 解除
注(1) NIXでは,ファイル又はディレクトリの所有者だけがその属性を変更してもよい。
(2) 削除許可条件ビットは,書込み許可条件ビットの状態を基に設定しなければならない。DOS,OS/2
及びMacintoshでは,ファイル又はディレクトリが書込み可能(書込み許可設定)の場合,ファイ
ルは削除可能を示し,削除許可条件ビットを設定しなければならない。ファイルが再生専用の場合,
削除許可条件ビットは設定してはならない。これは,ファイル属性の変更と同様にファイル作成に
も適用する。

――――― [JIS X 0609 pdf 73] ―――――

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附属書9(規定) 一意ID
幾つかのオペレーティングシステム(例えば,Macintosh)に関しては,この値は,Int32の最大値 (231
−1) より小さくする必要がある。Macintoshオペレーティングシステムでは,この値は,Macintoshのディ
レクトリID又はファイルIDを表すために使用する。そのために,処理システムは,Int32の最大値 (231
−1) より小さい値を設定しなければならない。値115は,Macintosh用に確保する。

――――― [JIS X 0609 pdf 74] ―――――

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附属書10(規定) ファイル日時拡張属性
1. ファイル日時存在
1.1 Macintosh OS この欄は,ファイル作成日時の記録を示すためだけに設定する。
1.2 ほかのOS この構造を記録する必要はない。
2. ファイル日時
2.1 Macimosh OS
a) 意味 関連ファイルの作成日時と解釈する。
b) 設定値 関連ファイルの作成日時を設定する。
ファイル日時拡張属性が存在しない場合,Macintosh処理システムは,このファイル作成日時を表す
ためにファイルエントリの変更日時欄を使用する。
2.2 ほかのOS この構造を記録する必要はない。

――――― [JIS X 0609 pdf 75] ―――――

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JIS X 0609:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0609:1998の関連規格と引用規格一覧

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