JIS X 0609:1998 情報交換用非逐次記録高密度光ディスクのボリューム構造及びファイル構造 | ページ 4

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表2.6 起動記述子の特性
ビット 解釈
0 消去 : ボリューム認識列の,この起動記述子が記録されているセクタのセクタ番号より小
さいセクタ番号をもつセクタに記録されている起動記述子で,体系種別欄及び起動
識別子欄の内容がこの起動記述子と同一であるすべての起動記述子について,
ZEROの場合には,この起動記述子がそれらの起動記述子を無効とすることを示し,
ONEの場合には,それらの起動記述子及びこの起動記述子を無視することを示す。
115 将来の標準化のための予備とし,すべてのビットにZEROを設定する。
2.3.4.13 予備 (BP110) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
2.3.4.14 起動用 (BP142) 処理システム用とし,その内容は第2章では規定しない。
2.4 媒体交換の水準 第2章は,媒体交換の次の水準を規定する。
2.4.1 水準1 水準1には,起動記述子の起動識別子欄は,体系種別欄が同じ内容であるほかのすべての
起動記述子の起動識別子と異なっていなければならない。
2.4.2 水準2 水準2には,制約がない。
2.5 システム記述に対する要件 第2章は,ある情報を利用者と処理システムとの間で通信することを
規定する。
2.6 作成システムに対する要件
2.6.1 一般 処理システムは,第2章のボリュームの規定に従って,拡張領域先頭記述子及び拡張領域終
端記述子を記録できなければならない。
2.6.2 利用者による選択可能アクセス
2.6.2.1 記述子 処理システムが,規格識別子欄の値を “CD001”, “CDW02” 又は “NSR02” とするボリ
ューム構造記述子を記録できるなら,処理システムはその記述子を,規格識別子欄の値に対応する規格又
は2.3.1.2に規定する節に従って記録しなくてはならない。
2.7 受領システムに対する要件
2.7.1 一般処理システムは,第2章のボリュームの規定に従って,拡張領域先頭記述子及び拡張領域終端
記述子を解釈できなければならない。
2.7.2 利用者による選択可能アクセス
2.7.2.1 記述子 処理システムが,規格識別子欄の値を “CD001”, “CDW02” 又は “NSR02” とするボリ
ューム構造記述子を解釈できるなら,処理システムはその記述子を,規格識別子欄の値に対応する規格又
は2.3.1.2に規定する節に従って解釈しなくてはならない。
第3章 ボリューム構造
3.1 ほかの章との関係 ほかの規定又はほかの章に対する第3章の関係を,3.1が規定する。
3.1.1 入力 第3章は,ほかの規定又はほかの章による次の規定を必要とする。
a) 記録のための規格(1.4.19参照)
b) ボリューム中の論理セクタ(3.3.1.2参照)の大きさ
c) 第2章に従って記録したボリュームでは,第2章で規定するボリューム認識列に3.4.1で記述する記述
子(複数回記録することができる)を含まなければならない。
d) 第2章に従って記録したボリュームでは,ボリューム認識空間(2.2.2参照)がボリューム全体となる。
e) 第2章に従って記録したボリュームでは,ボリュームの物理的先頭セクタ(2.1.1参照)をボリューム
中の先頭セクタとする。
f) 区画記述子(3.5.5.6参照)の区画内容用欄に記録する情報

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g) 論理ボリューム記述子(3.5.6.7参照)の論理ボリューム内容用欄に記録する情報
3.1.2 出力 第3章は,ほかの規定又はほかの章が使ってもよい次の内容を規定する。
a) 1個のボリュームから成るボリューム集合(3.3.6参照)
b) ボリューム中のボリューム空間(3.3.2参照)
c) ボリューム中の固定の大きさの論理セクタ(3.3.1.2参照)
d) 区画(3.3.7参照)
e) 区画で構成する論理ボリューム(3.3.8参照)
f) 論理ボリューム中の区画の数値識別情報(3.3.8参照)
g) 論理ボリュームを構成する固定の大きさの論理ブロック
h) 論理ボリュームを構成する論理ブロックの大きさ
i) ボリュームの属性
j) 論理ボリュームの属性
k) 区画の属性
l) この章(3.4.1参照)に従って記録したボリュームであることを示す識別情報
3.2 基本データ種別 第1章の基本データ種別(1.6参照)に追加して,次の基本種別を第3章に適用す
る。
3.2.1 エクステント記述子 エクステント記述子は,以降extentadで示し,表3.1に示すフォーマット
で記録する。
表3.1 エクステント記述子 (extentad) のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 4 エクステント長 Uint32 (1.6.1.5)
4 4 エクステント位置 Uint32 (1.6.1.5)
3.2.1.1 エクステント長 (RBP0) エクステント位置欄で識別するエクステントの長さをバイト数で示
す。エクステントの長さは,230未満とする。
特記しない限り,エクステントの長さは,論理セクタの大きさの整数倍とする。
3.2.1.2 エクステント位置 (RBP4) エクステントの位置を論理セクタ番号で指定する。エクステントの
長さが0の場合は,エクステントを指定しないことを示し,この欄には0を設定する。
3.2.2 記述子タグ 第3章で規定する記述子には,16バイト長の構造であるタグ (tag) を記述子の先頭
に記録する。タグは,表3.2に示すフォーマットで記録する。
参考 共通のタグ構造を使用するのは,二つの主な理由がある。一つは,ほとんどの記述子は,共通
なCRC及びフォーマット版数を扱う必要があるためである。もう一つの理由は,媒体の破壊又
は何らかの方法で不正となった後の回復を実現するためである。ここで記述するタグは,自己
識別する構造であり,小さな環境でも確認できる。

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表3.2 タグ (tag) のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 タグ識別子 Uint16 (1.6.1.3)
2 2 記述子版数 Uint16 (1.6.1.3) =2
4 1 タグチェックサム Uint8 (1.6.1.1)
5 1 予備 #00バイト
6 2 タグ通し番号 Uint16 (1.6.1.3)
8 2 記述子CRC Uint16 (1.6.1.3)
10 2 記述子CRC長 Uint16 (1.6.1.3)
12 4 タグ位置 Uint32 (1.6.1.5)
3.2.2.1 タグ識別子 (RBP0) 記述子種別を指定する。種別0は,第3章で規定する記述子のフォーマッ
トでないことを示す。種別17及び9は,表3.3で示すとおりに規定する。種別8は,第3章及び第4章
で同一に規定する。種別256265は,第4章で規定する。その他の種別は,将来の標準化のための予備と
する。第3章で規定する記述子種別を,表3.3に示す。
表3.3 記述子の解釈
種別 解釈
1 基本ボリューム記述子 (3.5.1)
2 開始ボリューム記述子ポインタ (3.5.2)
3 ボリューム記述子ポインタ (3.5.3)
4 処理システム用ボリューム記述子 (3.5.4)
5 区画記述子 (3.5.5)
6 論理ボリューム記述子 (3.5.6)
7 未割付け空間記述子 (3.5.8)
8 終端記述子 (3.5.9及び4.9.2)
9 論理ボリューム保全記述子 (3.5.10)
3.2.2.2 記述子版数 (RBP2) 記述子の版数を示し,値2を指定する。
3.2.2.3 タグチェックサム (RBP4) タグの03バイトと515バイトとの和を256で割った余りを指
定する。
3.2.2.4 予備 (RBP5) 将来の標準化のための予備とし,0に設定する。
3.2.2.5 タグ通し番号 (RBP6) 記述子集合の識別を指定する。この欄の内容が0の場合は,記述子集合
の識別を指定しないことを示す。
ボリュームの初期化時に,タグ通し番号の値(一意ではないこともある。)を再設定する。この値は,ボ
リュームの再初期化時には,以前に記録した値と異なる値を設定する。最新基本ボリューム記述子で使用
した値に1だけ加算した値を使用することを推奨する。
3.2.2.6 記述子CRC (RBP8) 記述子タグ直後の先頭バイトから始まる記述子バイトのCRCを指定する。
バイト数は,記述子CRC長欄で指定する。CRCは,16ビットでCRC-ITU-T多項式(ITU-T勧告V.41
参照)で生成する。
x16+x12+x5+1
備考 例えば,#70 #6A #77の3バイトのCRCは,#3299である。処理システムは,記述子CRC長欄
の値を0にすることで,CRCの計算を避けられる。このとき,記述子CRCの値も0とする。
CRCは,各記述子で利用可能であり,計算されなければならない。この欄には,記述子長から記述子タ
グの長さを減算した値を設定する。記述子を読み出すときは,CRCを検証しなければならない。
3.2.2.7 記述子CRC長 (RBP10) 記述子CRCを計算するのに使用したバイト数を指定する。

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3.2.2.8 タグ位置 (RBP12) 記述子の先頭バイトを含む論理セクタの番号を指定する。
参考 タグ位置は冗長に見えるが,その主な目的は,論理セクタ又は論理ブロックの先頭16バイトが
記述子タグと同一フォーマットの場合,高い確度でそれを記述子タグとすることである。
3.3 ボリューム構造
3.3.1 ボリューム中の情報の構成
3.3.1.1 セクタ番号 ボリューム中の各セクタは,一意のセクタ番号で識別する。
3.3.1.2 論理セクタ ボリュームは,等しい長さの論理セクタで構成する。
3.3.1.2.1 論理セクタ番号 ボリューム中の各論理セクタは,一意の論理セクタ番号で識別する。
3.3.1.2.2 論理セクタの記録 論理セクタの未記録セクタは,すべて#00バイトと解釈する。
3.3.2 ボリューム空間 ボリューム中の情報は,ボリュームの論理セクタの集合に記録する。この論理セ
クタの集合を,ボリューム中のボリューム空間と呼ぶ。
典型的なボリューム空間の構成を表3.4に示す。
表3.4 典型的なボリューム空間の構成
論理セクタ番号 内容
015 予備 (#00)
16 拡張領域先頭記述子
17 NSR記述子 (“NSR02”)
18 拡張領域終端子
1931 予備 (#00)
32 基本ボリューム記述子
33 処理システム用ボリューム記述子
34 区画記述子
35 論理ボリューム記述子
36 未割付け空間記述子
37 終端記述子
38255 予備 (#00)
256 開始ボリューム記述子ポインタ
257511 論理ボリューム保全列
512x−1 ファイル集合記述子
終端記述子
ファイル識別記述子
ファイルエントリ/ICB
xN−1 ファイルデータ実体
N 開始ボリューム記述子ポインタ
N : ボリューム内論理セクタ番号の最大値
3.3.3 ボリューム記述子 ボリュームの特性は,3.3.4.2で示すボリューム記述子列に記録するボリューム
記述子で規定する。
3.3.4 ボリューム記述子列
3.3.4.1 ボリューム記述子列の内容 ボリューム記述子列は,1個以上の基本ボリューム記述子,0個以
上の処理システム用ボリューム記述子,0個以上の区画記述子,0個以上の論理ボリューム記述子,及び0
個以上の未割付け空間記述子から成る。各々のボリューム記述子には,ボリューム記述子順序番号を割り
当てる。
3.3.4.2 ボリューム記述子列の記録 ボリューム記述子列は,ボリューム空間の論理セクタのエクステン
ト列として記録する。ボリューム記述子列のエクステントは,図3.1のスキーマに従って記録する。

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[ボリューム記述子列のエクステント]{
<ボリューム記述子>0+
[ターミネータ]{
<ボリューム記述子ポインタ>
|<終端記述子>
|<未記録論理セクタ>
}<後続論理セクタ>0+
図3.1 ボリューム記述子列のスキーマ
3.3.4.2.1 開始点 ボリューム空間の最大論理セクタ番号をnとし,256,n−256,nの論理セクタ番号の
うち2個以上を開始点とする。
3.3.4.2.2 予備ボリューム記述子列集合 予備ボリューム記述子列をボリューム中に記録してもよい。予
備ボリューム記述子列を識別する場合,予備ボリューム記述子列は,主ボリューム記述子列と同等のボリ
ューム記述子列(3.3.4.2.3参照)を規定しなければならない。
3.3.4.2.3 同等ボリューム記述子列 二つのボリューム記述子列の同等性は,ボリューム記述子列の各々
の正規形で決定する。
3.3.4.3 最新記述子 次に示す記述子のクラスにおいて,最大のボリューム記述子順序番号をもつ記述子
を最新記述子として使用する。
a) ボリューム識別子,ボリューム集合識別子及び記述子用文字集合の欄の内容が同じ基本ボリューム記
述子
b) 同じ区画番号をもつ区画記述子
c) 論理ボリューム識別子及び記述子用文字集合の欄の内容が同じ論理ボリューム記述子
d) 未割付け空間記述子
この規格では.最新基本ボリューム記述子を1個,最新区画記述子を1個又は2個,最新論理ボリューム
記述子を1個,最新未割付け空間記述子を1個記録し,最新処理システム用ボリューム記述子を1個以上
記録する。
3.3.4.4 記述子の記録 フォーマットをバイト位置 (BP) で示す第3章の記述子は,論理セクタの先頭バ
イトを記述子の先頭バイトとして記録する。
フォーマットを相対バイト位置 (RBP) で示す第3章の記述子は,記述子の説明で指定する以外に論理
セクタ中の位置に関する制限はない。
記述子を論理セクタに記録するとき,記述子の終端から論理セクタの終端までの空間は,将来の標準化
のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
3.3.5 ボリューム空間の割付け 論理セクタをボリューム空間の割付け単位とする。
3.3.6 ボリューム集合 ボリューム集合は,ボリューム集合の識別情報をもつ1個以上のボリュームで構
成する。
3.3.7 区画 区画は,ボリューム中のエクステントとして記述し,065535の区画番号で識別する。
3.3.8 論理ボリューム 論理ボリューム記述子は,論理ボリューム識別情報,論理ボリュームの論理ブロ
ック長,論理ボリュームを構成する区画リストの順序を規定する。
3.3.8.1 論理ブロック 論理ボリューム中の区画の論理セクタは,等しい大きさの論理ブロックを構成す
る。

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