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X 33020 : 2019 (ISO/IEC 33020 : 2015)
附属書B
(参考)
プロセスパフォーマンスモデルの例
プロセスパフォーマンスモデルは,プロセス要素とプロセスパフォーマンスとの関係を示す。例えば,
多くのプロセスの有効性はその出力に欠陥がないことによって測定される。出力に混入した欠陥数と次の
プロセスへ流出した欠陥数とは入力の品質,プロセス実行者の知識及び経験,使用したツール,実施され
たアクティビティ,並びに出力に対して実施された検証の影響を受ける。
プロセスパフォーマンスモデルを証明する必要はなく,プロセス変更の影響を調査する客観的なモデル
を提供することだけが求められる。
プロセスパフォーマンスモデルの例は,“プロセスパフォーマンスモデル(process performance models)”
との術語に対して一般的な検索を実施することで容易に入手できる。この附属書では,二つの例を示す。
考えられるモデルの一つを図B.1に示す。このようなモデルを使用することによって,組織は,プロセ
ス成果の最新の状態及び成果に影響を受けてもよいプロセス要素への考えられる変化について説明するこ
とができる。
プロセスガバナンス
達成される プロセス成果
組織目標
組織方針
作り出す 一種である
組織文化
制約を受ける
入力 使用する アクティビティ及びタスク 作り出す 出力
リーダーシップ
調整する
調整 実施される
影響を受ける
達成される
入る チーム
人
依存する
インフラストラクチャ 使用する
チームワーク
スキル及び経験
資源
ツール
テンプレート及びチェックリスト
図B.1−プロセスパフォーマンス概念モデル
――――― [JIS X 33020 pdf 16] ―――――
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X 33020 : 2019 (ISO/IEC 33020 : 2015)
幾つかのプロセスモデルは,スプレッドシートで表現できる。表B.1は,ソフトウェア開発の異なる工
程の間の欠陥の混入と検出とのモデルである。
表B.1−欠陥の混入と検出とのモデル
検出工程
要求定 設計 コー 統合テ システ ユーザ 各工程 各工程 全実施 混入し 各工程
義 ディ スト ムテス テスト で混入 から流 済み工 た欠陥 からの
ング ト した欠 出した 程から の工程 流出率
b)
陥数 欠陥数 流出し ごとの
た欠陥 割合a) (%)
数 (%)
要求定義 355 150 120 60 300 120 1 105 750 750 9 68
設計 2 400 600 1 200 700 100 5 000 2 600 3 200 41 52
コーディ 3 800 1 200 400 140 5 540 1 740 4 220 46 31
ング
統合テス 300 50 5 355 55 1 815 3 15
ト
システム 100 0 100 0 365 1 0
混 テスト
入 ユーザテ 5 5 0 0 0 0
工 スト
程 合計 12 105 5 145 10 350 100
各工程で 355 2 550 4 520 2 760 1 550 370
検出した
欠陥数
各工程自 355 2 400 3 800 300 100 5
体で検出
した欠陥
数
各工程で 32 44 52 60 81 100
の残存欠
陥の検出
率c)(%)
各工程自 32 48 69 85 100 100
体での検
出率d)(%)
注a) 混入した欠陥の工程ごとの割合=各工程で混入した欠陥数/全工程で混入した欠陥数
b) 各工程からの流出率=各工程から流出した欠陥数/各工程で混入した欠陥数
c) 各工程での残存欠陥の検出率=各工程で検出した欠陥数/(全実施済み工程で混入した欠陥数−前の工程ま
でに検出した欠陥数)
d) 各工程自体での検出率=各工程自体で検出した欠陥数/各工程で混入した欠陥数
――――― [JIS X 33020 pdf 17] ―――――
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X 33020 : 2019 (ISO/IEC 33020 : 2015)
参考文献
[1] BRIAND, L., K. EL EMAM and S. MORASCA, "On the application of Measurement Theory in Software
Engineering. Empir. Softw. Eng. 1996, 1 pp. 61-88
[2] JIS X 0141:2009 システム及びソフトウェア技術−測定プロセス
注記 原国際規格では,ISO/IEC 15939:2007,Systems and software engineering−Measurement process
を記載している。
[3] JIS X 33002 情報技術−プロセスアセスメント−プロセスアセスメント実施に対する要求事項
注記 原国際規格では,ISO/IEC 33002,Information technology−Process assessment−Requirements for
performing process assessmentを記載している。
[4] ISO/IEC 33004,Information technology−Process assessment−Requirements for process reference, process
assessment and maturity models
[5] JUNG. H.-W., et al., "Findings from Phase 2 of the SPICE trials," Software Process: Improvement and Practice,
vol. 6, pp. 205-242, 2001.
[6] SPICE Trials (1999), SPICE Phase 2 Trials Final Report, ISO/IEC JTC 1/SC 7/WG 10
[7] SPICE Trials (1998), SPICE Phase 2 Trials Interim Report, ISO/IEC JTC 1/SC 7/WG 10
JIS X 33020:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 33020:2015(IDT)
JIS X 33020:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 33020:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX33001:2017
- 情報技術―プロセスアセスメント―概念及び用語