JIS X 4151:1992 文書記述言語SGML | ページ 11

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公開文表示版は,その公開文種別が “CAPACITY”, “CHARSET”, “NOTAT10N” 又は “SYNTAX” で
ある場合,指定してはならない。公開文が装置に依存するものである場合,公開文表示版を指定して,対
象とする装置又は符号化方式を明記しなければならない。
システムは,公開文を扱うのに際して,公開文表示版の指定があって当然なのにもかかわらず指定がな
い場合には,使用する表示装置に最もふさわしい装置依存の版を選定して補充しなければならない。ただ
し,該当するものがないときは,この限りでない。
備考 この仕組みは,文字実体の集合に対して特に有用である。

9.3 注釈宣言

    注釈宣言 =mdo,(注釈,(s|注釈)*)・,mdc                                      −(91)
注釈 =com,SGML文字*,com −(92)
注釈の中では,その終わりとなる区切り子comを除いて,マークの認知を行わない。

9.4 マーク区間宣言

    マーク区間宣言 =マーク区間開始,状態見出し語指定,dso,
マーク区間,マーク区間終了 −(93)
マーク区間開始 =mdo,dso −(94)
マーク区間終了 =mso,mdc −(95)
マーク区間 =SGML文字* −(96)
マーク区間宣言のマーク区間は,そのマーク区間宣言が位置する文脈での構文上及び意味上の要件に従
わなければならない。
マーク区間宣言の外側に現れたマーク宣言終了は,誤りとする。

9.4.1 量的制限

 開いているマーク区間宣言の個数は,量TAGLVLの値以下でなければならない。

9.4.2 状態見出し語指定

    状態見出し語指定 =(ps+,(状態見出し語| “TEMP” ))*,ps*                   −(97)
状態見出し語 =“CDATA” | “IGNORE” |
“INCLUDE” | “RCDATA” −(100)
それぞれの状態見出し語の意味は,次の(1)(5)のとおりとする。
(1) GNORE そのマーク区間に文字がないものとして扱う。ただし,入れ子になったマーク区間宣言の
終わりを見いだすために,マーク区間開始及びマーク区間終了の認知だけは行う。
(2) NCLUDE そのマーク区間を無視しない。
(3) DATA そのマーク区間を文字データとして扱う。
(4) CDATA そのマーク区間を置換可能文字データとして扱う。
(5) EMP そのマーク区間を,いずれ取り除くことになるかもしれない一時的な部分として扱う。
指定に重複がある場合,次の順位で有効な状態見出し語を定める(左のものほど優先する。)。
IGNORE,CDATA,RCDATA,INCLUDE
指定がない場合,有効な状態見出し語はINCLUDEとする。
マーク区間宣言は,その有効な状態がCDATA又はRCDATAである場合,最初に現れたマーク区間終了
によって終わる。
備考 CDATA又はRCDATAのマーク区間では,それが1個の実体の中にある限り,マークの認知を
行わないので,その中に入れ子になったマーク区間宣言が現れることはない。
有効な状態見出し語がIGNOREであるマーク区間には,Eeが現れてはならない。

――――― [JIS X 4151 pdf 51] ―――――

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備考 CDATA,RCDATA又はIGNOREのマーク区間の走査では,マーク区間終了を除いてすべての
マークを無視する。この結果,処理指令,属性値,表記,文字データの要素及び注釈も認知せ
ずに,その中身を走査する。したがって,その中身にマーク区間とみなせるものがあれば,誤
りが生じ得る。この問題を回避するには,多くの場合,これらを直接に書かずに,参照として
書くようにすればよい。

9.5 実体宣言

    実体宣言 =mdo, “EMITY”,ps+,
実体名,ps+,実体文,ps*,mdc −(101)
実体宣言は,その実体名が既に宣言してあるものであれば無視し,誤りとはしない。
備考 この規定によって,文書型宣言部分集合の実体宣言は,その後に現れる公開文書型定義に同じ
実体に対する宣言があったとしても,それに優先することになる。

9.5.1 実体名

    実体名     =一般実体名|引数実体名                                              −(102)
一般実体名 =名前| (rni, “DEFAULT”) −(103)
引数実体名 =pero,ps+,名前 −(104)
一般実体名での “DEFAULT” は,その実体が省略時の実体であることを示す。
引数実体名のperoは,この文脈では文脈上の制約なしで区切り子として認知する。
引数実体名のpsは,区切り子の直後に位置しているにもかかわらず,文脈上必すとする。

9.5.1.1 量的制限

 引数実体名の名前の長さは,量NAMELENの値から区切り子peroの文字数を減じた
値以下でなければならない。

9.5.1.2 容量

 省略時の実体及びその名前での参照が省略時の実体を表すことになった異なる実体名は,
容量 “ENTCAP” に対するよう容量点として計算する。
省略時の実体は,容量 “ENTCHCAP” に対する容量点を計算する。

9.5.2 実体文

    実体文 =引数表記|データ文|くくった文|外部実体指定                            −(105)
実体文として引数表記を指定した場合,その実体への参照は,その引数表記を解釈して得た文で置換す
る。
この置換する文の最後には,Eeを補って扱う。直接にEeを書いてはならない。
備考 文の中に引数表記を含む実体は,その表記の解釈のときに決定する実体参照を含んでいた場合
でも一つの実体とみなす。その場合には,Eeは明示しない。

9.5.3 データ文

 実体文としてデータ文を指定した場合,その実体への参照は,それがどんな場所にあっ
ても,そのデータ文を文字データとして扱って置換する。その文字データは,データ文の引数表記の中の
参照を普通に解釈して得た文とする。
データ文 = (“CDATA” | “SDATA” | “PI”),
ps+,引数表記 −(106)
データ文での見出し語の意味は,次の(1)(3)のとおりとする。
(1) DATA その引数表記を解釈した結果は,文字データ実体として置換する文となる。
(2) DATA その引数表記を解釈した結果は,特定文字データ実体として置換する文となる。
(3) I その引数表記を解釈した結果は,処理指令実体として置換する文となる。
CDATA及びSDATAは,その実体名が一般実体名である場合に限って指定することができる。

――――― [JIS X 4151 pdf 52] ―――――

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データを返す処理指令は,その実体をSDATAと指定して定義しなければならない。
備考1. CDATA又はSDATAと指定した実体は,データ文字が現れ得る文脈で参照しなければならな
い。PIと指定した実体は,処理指令が現れ得る文脈で参照しなければならない。
2. SDATAの指定は,通常,応用,システム又は出力装置ごとに定義し直すような実体に対して
行う。例えば,処理指令や,構文参照文字集合にない文字などを含んだデータに対して指定
する。
3. データ内容記法は,明示的な内容参照の対象となる内部データ実体には適用しない。記法を
指定したければ,その実体を外部データ実体として宣言しなければならない。

9.5.4 くくった文

    くくった文 = (“STARTTAG” | “ENDTAG” | “MS” | “MD”),
ps+,引数表記 −(107)
くくった文は,その実体への参照を置換する際に,その引数表記を解釈して得た文を,その見出し語の
指定に従って次のとおりに区切り子でくくって置換する。
(1) TARTTAG stagoとtagcとでくくる。
(2) NDTAG etagoとtagcとでくくる。
(3) S マーク区間開始とマーク区間終了とでくくる。
(4) D mdoとmdcとでくくる。
備考 くくった文は,区切り子でくくった単なる文にすぎない。それが,正当な開始タグなどになっ
ている必要はない。したがって,その実体としての正否は,その参照が現れた文脈によって決
まる。

9.5.4.1 量的制限

 くくった文の引数表記を解釈した結果の長さは,量LITLENの値からくくる区切り子
の長さを減じた値以下でなければならない。

9.5.5 外部実体指定

    外部実体指定 =外部識別子,(ps+,実体型)・                                     −(108)
実体型 = “SUBDOC” |
((“CDATA” | “NDATA” | “SDATA”),
ps+,記法名,データ属性指定・) −(109)
実体型での見出し語の意味は,次の(1)(4)のとおりとする。
(1) UBDOC その実体は,SGML部分文書実体とする。
(2) DATA その実体は,文字データ実体とする。
(3) DATA その実体は,非SGMLデータ実体とする。
(4) DATA その実体は,特定文字データ実体とする。
実体型が指定できるのは,その実体名が共通識別子で指定してある場合に限る。
実体型の指定を省略した場合,その実体は,SGML文書実体とする。
記法名は,この実体宣言と同一の文書型定義の中で宣言していなければならない。その宣言は,この実
体宣言に先立っていなくても差し支えないが,その実体への参照よりも前になければならない。
それぞれのデータ実体は,他のデータ実体及びSGML部分文書実体への参照を含んでいてもよい。その
参照するデータ実体及び更に入れ子にして参照するデータ実体は,この実体宣言と同一の文書型定義の中
で宣言することが望ましい。
SUBDOCが指定できるのは,SGML宣言で “SUBDOC YES” と指定してある場合に限る。

――――― [JIS X 4151 pdf 53] ―――――

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10. マーク宣言-文書型定義

10.1 文書型宣言

    文書型宣言         =mdo,
“DOCTYPE”,ps+,文書型名,
(ps+,外部識別子)・,
(ps+,dso,文書型宣言部分集合,dsc)・,
ps*,mdc −(110)
文書型名 =共通識別子 −(111)
文書型宣言部分集合 =(実体集合|要素集合|短縮参照集合)* −(112)
実体集合 =(実体宣言|ds)* −(113)
要素集合 =(要素宣言|
属性定義並び宣言|記法宣言|ds)* −(114)
短縮参照集合 =(実体宣言|短縮参照対応表宣言|
短縮参照使用宣言|ds)* −(115)
文書型宣言に指定する文書型名は,同じ前書きの中で文書型名又は連結型名として現れていない共通識
別子でなければならない。
文書型宣言に指定する外部識別子が表す実体は,その文書宣言部分集合の最後に参照してその一部(又
は全部)とする。文書型宣言で有効となる文書型定義は,その文書型部分集合及びこの外部実体の中の宣
言の組合せとする。
備考 文書型部分集合の中の引数実体宣言は,外部実体の構文解析に先立って構文解析するので,外
部実体の中での実体の宣言に優先する。
文書型宣言は,その文書型に対する要素宣言を含んでいなければならない。
短縮参照集合は,基本文書型宣言の中でだけ指定することができる。
文書型宣言の中で,Ee及び引数実体参照は,その文書型宣言部分集合の中にしか現れてはならない。

10.2 要素宣言

    要素宣言 =(mdo, “ELEMEM”,ps+,要素型,
(ps+,タグ省略最小化)・,
ps+,(宣言内容|内容モデル),ps*,mdc −(116)
要素宣言は,その要素型に対する要素型定義となる。文書実現値の中の要素に現れる要素及び文字の順
序は,その要素の要素型定義に従わなければならない。
要素宣言の中のタグ省略最小化は,SGML宣言で “OMITTAG NO” と指定してある場合に限って,その
直前のpsとともに省略することができる。

10.2.1 要素型

    要素型 =共通識別子|名前群|付番要素|付番群                                    −(117)
共通識別子は,一つの文書型定義の中で,要素宣言の要素型として1度しか現れてはならず,更に,付
番要素の付番核又は付番核に付番をつないでできる共通識別子と同じであってはならない。
要素型としての名前群は,その成分の名前を要素型名として出現の順に定義し,それぞれの名前に対し
て同じ定義を与える。
要素型としての名前群に並べた名前は,それぞれ共通識別子とする。

――――― [JIS X 4151 pdf 54] ―――――

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10.2.1.1 付番要素

    付番要素 =付番核,ps+,付番                                                    −(118)
付番群 =grpo,ts*,付番核,(ts*,接続子,ts*,付番核)*,
ts*,grpc,ps+,付番 −(119)
付番核 =名前 −(120)
付番 =数 −(121)
要素型としての付番要素又は付番群は,その付番核に付番をつないでできる共通識別子を指定する。

10.2.1.2 量的制限

 共通識別子の長さは,量NAMELENの値以下でなければならない。

10.2.2 タグ省略最小化

    タグ省略最小化 =開始タグ最小化,ps+,終了タグ最小化                            −(122)
開始タグ最小化 =“O” |minus −(123)
終了タグ最小化 =“O” |minus −(124)
タグ省略最小化は,次の(1)(2)のとおりに開始タグ及び終了タグの最小化の扱い方を指定する。
(1) そのタグの省略(6.3.1参照)を許す。
(2) inus そのタグの省略をマークの誤りとする。
タグ省略最小化の中のminusは,文脈上の制約なしで区切り子として認知する。
開始タグの省略が6.3.1によって禁止になっている場合には,開始タグ最小化にminusを指定すること
が望ましい。
その要素の宣言内容がEMPTYである場合及びその要素に内容参照属性がある場合には,終了タグ最小
化に “O” を指定することが望ましい。
備考 “O” と指定しておくことで,その空の要素に終了タグがないことの備忘となる(指定しても
しなくても,マークの最小化には何ら影響しない。)。

10.2.3 宣言内容

    宣言内容 =“CDATA” | “RCDATA” | “EMPTY”                                  −(125)
宣言内容での見出し語は,次のとおりにその要素の内容を指定する。
(1) DATA その内容は,文字データとする。
(2) CDATA その内容は,置換可能文字データとする。
(3) MPTY その内容は,空とする。

10.2.4 内容モデル

    内容モデル =(モデル群| “ANY”),
(ps+,例外)・ −(126)
モデル群 =grpo,ts*,内容字句,
(ts*,接続子,内容字句)*,
ts*,grpc,出現標識・ −(127)
内容字句 =素内容字句|モデル群 −(128)
素内容字句 (rni, “PCDATA”) |
要素字句|データタグ群 −(129)
要素字句 =共通識別子,出現標識・ −(130)
内容モデルでの見出し語は,次の(1)(2)のとおりとする。
(1) NY その内容モデルとして,同じ文書型定義の中で要素型と定義してある共通識別子及び

――――― [JIS X 4151 pdf 55] ―――――

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JIS X 4151:1992の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8879:1986(MOD)
  • ISO 8879:1986/AMENDMENT 1(MOD)

JIS X 4151:1992の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 4151:1992の関連規格と引用規格一覧