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JIS X 6127:1992 規格概要
この規格 X6127は、電子計算機,関連周辺端末機器などの機器及びシステム間で情報交換用に用いる磁気テープ長60mのAタイプ及び磁気テープ長90mのBタイプの2種類の,3.81mm幅,ヘリカル走査記録,DDS様式,磁気テープカートリッジの構造・寸法,物理的特性及び電気的特性・磁気的特性並びに情報交換記録様式について規定。
JISX6127 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X6127
- 規格名称
- 3.81mm幅,ヘリカル走査記録情報交換用磁気テープカートリッジ,DDS様式
- 規格名称英語訳
- 3.81 mm wide magnetic tape cartridge for information interchange -- Helical scan recording -- DDS format
- 制定年月日
- 1992年11月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO/IEC 10777:1991(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 35.220.23
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1992-11-01 制定日, 1998-02-20 確認日, 2002-08-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 6127:1992 PDF [79]
X 6127 - 1992
pdf 目次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 適合性・・・・[1]
- 3. 関連規格・・・・[2]
- 4. 用語の定義・・・・[2]
- 5. 環境条件及び安全性・・・・[3]
- 6. ケースの寸法及び機械的特性・・・・[4]
- 7. テープの機械的特性,物理的特性及び寸法・・・・[21]
- 8. 磁気記録特性・・・・[24]
- 9. フォーマット・・・・[25]
- 10. 記録方式・・・・[46]
- 11. トラック・・・・[47]
- 12. テープ上へのブロックの記録・・・・[48]
- 13. トラックのフォーマット・・・・[48]
- 14. シングルパーティションテープの構成・・・・[50]
- 15. ダブルパーティションテープの構成・・・・[56]
- 16. ハウスキーピングフレーム・・・・[59]
- 附属書A(規定) プリズムの光透過率の測定法・・・・[60]
附属書B(参考) 識別孔
附属書C(参考) 前ふたの開放方法
- 附属書D(規定) テープの光透過率の測定法・・・・[61]
- 附属書E(規定) 信号対雑音比 (S/N) 特性の測定法・・・・[63]
- 附属書F(規定) 記録レベルの公称値及び最大許容値の決定法・・・・[64]
- 附属書G(規定) 8ビットバイトから10チャネルビットパターンヘの変換・・・・[65]
- 附属書H(規定) ビットシフトの測定法・・・・[72]
- 附属書J(参考) 輸送条件・・・・[74]
- 附属書K(規定) トラックエッジの直線性の測定方法・・・・[75]
- 附属書L(参考) 記録時再生 (RAW)・・・・[76]
- 附属書M(参考) 基本グループ番号0の内容の例・・・・[77]
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS X 6127 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 6127 - 1992
3.81mm幅,ヘリカル走査記録情報交換用磁気テープカートリッジ,DDS様式3.81 mm wide magnetic tape cartridge forinformation interchange−Helical scan recording−DDS format
日本工業規格(日本産業規格)としてのまえがき
この規格は,1991年初版として発行されたISO/IEC 10777 (Information technology−3.81mm wide magnetic
tape cartridge for information interchange−Helical scan recording−DDS format) を翻訳し,原国際規格の様式
によって作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,規格の名称を“3.81mm幅,ヘリカル走査記録情報交換用磁気
テープカートリッジ,DDS様式”とし,規定内容の一部を我が国の実情に即して変更した。
なお,この規格で下線(波線)を施してある箇所は,原国際規格の規定内容を変更した事項又は原国際規
格にはない事項である。
1. 適用範囲
この規格は,電子計算機,関連周辺端末機器などの機器及びシステム間で情報交換用に用
いる磁気テープ長60mのAタイプ及び磁気テープ長90mのBタイプの2種類の3.81mm幅,ヘリカル走
査記録,DDS様式,磁気テープカートリッジ(以下,カートリッジという。)の構造・寸法,物理的特性・
機械的特性及び電気的特性・磁気的特性並びに情報交換記録様式について規定する。
2. 適合性
2.1 カートリッジ カートリッジは,この規格のすべての規定を満たすとき,この規格に適合する。デ
ータフォーマットは,シングルパーティションテープ又はダブルパーティションテープとする。
2.2 書込み装置 書込み装置は,作成されたテープ上の記録がすべてこの規格の規定を満足し,追記録,
又は重ね記録のいずれか一方又は両方が可能な場合,この規格に適合する。
また,次の任意機能の有無について明記する。
(1) 記録時再生によるチェックと不良フレームの再記録。
(2) 基本グループの多重記録。
(3) 誤り訂正用C3フレームの付加。
2.3 読出し装置 読出し装置は,この規格によって作成されたテープから,少なくとも次の処理を行っ
て読み出さなければならない。
(1) 再記録フレームを識別し,これらのフレームの中の一つだけからユーザデータ及びセパレータを取り
出す。
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X 6127 - 1992
(2) 基本グループの多重記録を識別し,これらのグループの一つだけからユーザデータ及びセパレータを
取り出す。
(3) 書込み禁止孔が書込み可能な状態では,システムログを更新する。
(4) オプションである誤り訂正用C3符号の復号機能がない場合は,誤り訂正用C3フレームを識別し,そ
れを使わずにテープ上の記録を読み出す。
また,誤り訂正用C3符号の復号機能の有無についても明記する。
3. 関連規格
この規格の関連規格は,次による。
ISO/R 527 : 1966 Plastics−Determination of tensile properties
ISO 1302 : 1978 Technical drawings−Method of indicating surface texture on drawings
IEC 950 : 1988 Safety of information technology equipment (ITE)
4. 用語の定義
この規格で用いる主な用語は,次による。
4.1 AFN (absolute frame number) フレームに付けた連続番号。
4.2 ATF (automatic track finding) トラックに記録した制御信号によってテープのトラック位置と磁
気ヘッドとの相対位置を検出すること。
4.3 ID領域 (area ID) テープの領域の定義及びフレームの形式を記述する識別子。
4.4 平均信号振幅 (average signal amplitude) 規定の記録密度で記録したテープ上のミッシングパル
スのない部分を7.8mm以上にわたって測定した読出しヘッドの平均せん頭 (P-P) 出力電圧。
4.5 アジマス (azimuth) 磁束反転とトラックの中心線に垂直な直線との角度。
4.6 裏面 (back surface) データの記録に使う磁性面の反対側のテープの面。
4.7 バイト (byte) 一単位として取り扱われるビット列。
4.8 一組のハブに巻かれた磁気テープを収容したケース。
カートリッジ (cartridge)
4.9 チャネルビット (channel bit)8−10変換後のビット。
4.10 データフォーマットID (data format ID) データフォーマットの識別子。
4.11 EWP (early warning point) パーティションの境界又はPEOTに近づいたことを示す箇所。
4.12 EOD (end of data) 最後のユーザデータが含まれるグループの終端。
4.13 誤り訂正符号 (error correcting code)誤りを自動訂正できるように設計された誤り訂正符号。
テープ表面に垂直の方向に磁束密度が最大となる点。
4.14 磁束反転位置 (flux transitio position)
4.15 磁束反転間隔 (flux transition spacing)一つのトラックに沿って連続する磁束反転位置の長さ。
4.16 フレーム (frame) 正のアジマスとこれに続く負のアジマスからなる一対のトラック。
4.17 ハウスキーピングフレーム (housekeeping frame) ユーザデータを含まないフレーム。
4.18 LBOT (logical beginning of tape)パーティション始端での記録開始位置。
4.19 磁気テープ (magnetic tape) 磁気記録によってデータを記憶できる磁性表面層をもつテープ(以下,
テープという。)。
交流消去されたテープ上に正ア
4.20 信号振幅基準テープ (master standard amplitude calibration tape)
ジマス,23.0 ラック幅,公称トラック間隔で標準信号振幅を記録し,信号振幅の校正の基準として
用いるテープ。
参考 テープには83.4ftpmm,333.6ftpmm,500.4ftpmm,1 001ftpmm及び1 501ftpmmの信号が記録さ
れている。
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参考 このテープは,ソニー株式会社によって管理されている。
基準磁界,信号振幅,分解能,重ね書き,信号対雑
4.21 標準テープ (master standard reference tape)
音比などの磁気特性のテープの標準として用いるもので,その特性値を国際標準化機構 (ISO) が規定する
テープ。
参考 このテープは,ソニー株式会社によって管理されている。
4.22 最適印加磁界 (optimum recording field) 記録密度3 002ftpmmで記録して,再生したとき,その平
均信号振幅が最大値を示す印加磁界。
4.23 パーティション境界 (partition boundary) パーティション1が終わりパーティション0が始まる
磁気テープの長さ方向に沿った点。
4.24 PBOT (physical beginning of tape) テープ始端でのリーダテープとの接合箇所。
4.25 PEOT (physical end of tape) テープ終端でのリーダテープとの接合箇所。
4.26 記録密度 (physical recording density) トラックの長さ1mm当たりに記録された磁束反転数
(ftpmm)。
4.27 削除
4.28 レコード (record) 情報の単位として扱うデータ。
標準テープの最適印加磁界。
4.29 基準磁界 (reference recording field)
信号振幅基準テープと同
4.30 信号振幅副基準テープ (secondary standard amplitude calibration tape)
じ種類の信号が記録され,そのテープの信号振幅と信号振幅基準テープのそれとの偏差を明示したテープ。
供試テープの信号振幅と信号振幅基準テープのそれと比較するために用い,供試テープの実測値を補正す
ることによって,間接的に供試テープと信号振幅基準テープとの特性の比較を行うことを可能にするテー
プ。
参考 信号振幅基準テープは,東京都港区高輪4-10-18,ソニー株式会社コンポーネント営業本部,オ
ーディオ営業部が,部品番号TY-7000Gで2000年まで供給する。
4.31 副標準テープ (secondary standard reference tape)テープの基準磁界,信号振幅,分解能,オーバ
ーライト及び信号対雑音比を標準テープのそれと比較するために用い,その特性と標準テープの特性との
偏差を明示して,実測値の偏差を補正することによって,間接的に供試テープと標準テープとの特性の比
較を行うことを可能にするテープ。
参考 副標準テープは,東京都品川区北品川6-7-35,ソニー株式会社記録メディア営業本部,メジャ
ーカストマー営業部が,部品番号RSD1079で2000年まで供給する。
4.32 セパレータ (separator) データの区切りに使用するユーザデータを記録しないレコード。
標準信号振幅基準テープに記録された標準信号の平
4.33 標準信号振幅 (standard reference amplitude)
均信号振幅。
4.34 テープ基準縁 (tape reference edge) PEOTが右側となるようにテープの記録面を見たときのテー
プの下縁。
4.35 試験記録電流 (test recording current)標準テープに基準磁界を生じさせる記録電流。
磁気信号が直列に記録されるテープ上の斜めの領域。
4.36 トラック (track)
4.37 VEOT (virtual end of tape) パーティション1の終端。
5. 環境条件及び安全性
5.1 試験環境条件 カートリッジの試験環境条件は,規定がない限り,次による。
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X 6127 - 1992
温度 23±2℃
相対湿度 4060%
試験前放置時間 24時間
5.2 使用環境条件 使用環境条件は,カートリッジの近傍の大気中で測定し,次による。
温度 545℃
相対湿度 2080%
湿球温度 26℃以下
カートリッジの内部及び表面は,結露してはならない。
カートリッジが保存時又は輸送時に使用環境条件を超えた場合は,使用環境条件以外の環境条件に放置
した時間と同等以上又は最大24時間,使用環境条件に放置してから使用しなければならない。
参考 急激な温度変化は,避けなければならない。
5.3 保存環境条件 保存環境条件は,次による。
温度 532℃
相対湿度 2060%
湿球温度 26℃以下
周辺磁界は,カートリッジ面で4 000A/mを超えてはならない。
カートリッジの内部及び表面は,結露してはならない。
5.4 輸送 カートリッジの輸送条件及び輸送での損傷を最小限にするための参考情報は,附属書Jによ
る。
5.5 安全性 カートリッジ及びその構成部品は,IEC-950の要求を満足しなければならない。
5.6 燃焼性 カートリッジ及びその構成部品の材料は,マッチの炎によって着火してもよいが,二酸化
炭素中で燃焼し続けてはならない。
6. ケースの寸法及び機械的特性
6.1 概要 カートリッジのケースは,上ハーフ,下ハーフ,スライダ及び前ふたからなり,具体図は,
次による。
図1 上側から見たカートリッジの外観
図2 下側から見たカートリッジの外観
図3 後側から見た書込み禁止孔の外観
図4 基準面X,Y,Z
図5 前ふた(蓋)が閉じた状態の正面
図6 前ふたが閉じた状態の上面
図7 前ふたが閉じた状態の左側面
図8 前ふたが開いた状態の上面
図9 前ふたが開いた状態の左側面
図10 前ふた及びスライダが閉じた状態の底面
図11 前ふた及びスライダが開いた状態の底面
図12 上側から見た下ハーフ内側の見取図
図13 前ふた及びスライダが開いた状態の下ハーフ底面
図14 前ふた及びスライダが開いた状態の左側面
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JIS X 6127:1992の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 10777:1991(MOD)
JIS X 6127:1992の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.220 : データ蓄積装備 > 35.220.23 : 磁気テープ用カセット及びカートリッジ