この規格ページの目次
- 序文
- 1. 適用範囲
- 2. 適合性
- 2.1 フレキシブルディスクカートリッジ
- 2.2 作成システム
- 2.3 受領システム
- 3. 引用規格
- 4. 用語の定義
- 4.1 平均信号振幅
- 4.2 ケース
- 4.3 データトラック
- 4.4 誤り検出符号
- 4.6 磁束反転周波数
- 4.7 ハブ
- 4.8 ライナ
- 4.9 MFM記録方式
- 4.10 標準フレキシブルディスク
- 4.11 ピーク値
- 4.12 第1識別孔
- 4.13 基準磁界
- 4.14 副標準フレキシブルディスク
- 4.15 第2識別孔
- 4.16 セクタサーボ
- 4.17 サーボトラック
- 4.18 シャッタ
- 4.19 標準信号振幅
- 4.20 ティピカル磁界
- 4.21 書込み禁止孔
- 5. 表現及び略号
- 5.1 数字の表現
- 5.2 略号
- 6. 構造及び表示
- 6.1 概要
- 6.2 構成品
- 6.3 構造
- 6.4 フレキシブルディスクの表示
- 7. 一般的要求事項
- 7.1 環境及び輸送
- 7.1.1 試験環境
- 7.1.2 使用環境
- 7.1.3 保存環境
- 7.1.4 輸送
- 7.2 材料
- 7.2.1 ケース
- 7.2.2 ライナ
- 7.2.3 ディスク
- 7.2.4 ハブ
- JIS X 6227:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS X 6227:1997の国際規格 ICS 分類一覧
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 6227: 1997
(ISO/IEC 13422 : 1994)
90mmフレキシブルディスクカートリッジ−記憶容量10メガバイト90mm flexible disk cartridges for information interchange−10MBytes formatted capacity
序文
JIS X 6227 : 1992は,日本工業規格(日本産業規格)制定後,ISO/IEC JTC1の規定によるFast-trackの手続きによっ
て,ISO/IEC 13422 : 1994として制定された。
ISO/IEC 13422 : 1994は,ISO/IECの審議を経て制定されたもので,JIS X 6227 : 1992と一部に相違が生じ
ている。今回の改正は,ISO/IECの審議結果を反映させたISO/IEC 13422 : 1994 Information technology−
Data interchange on 90mm Flexible Disk Cartridges 10MBytes capacity using sector servo tracking−ISO Type 304
と技術的内容及び規格票の様式を一致させるために改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲
この規格は,両面を磁束反転密度33 157磁束反転/rad,データトラック数255本/面(ト
ラック密度16.9トラック/mm)でセクタサーボ及びMFM記録方式を用いた90mmフレキシブルディス
クカートリッジを規定する。このフレキシブルディスクカートリッジの呼称番号は,ISOタイプ304とす
る。
この規格は,情報処理システム間で物理的情報交換をするために,フレキシブルディスクカートリッジ
の機械的特性,物理的特性及び磁気的特性を規定する。
この規格は,データトラック並びにサーボトラックの記録方式,記録信号の品質,記録様式及びトラッ
クフォーマットについて規定する。
この規格は,JIS X 0605の適用とともに,情報処理システム間での情報交換を可能にするために規定す
る。
2. 適合性
2.1 フレキシブルディスクカートリッジ
90mmフレキシブルディスクカートリッジは,この規格に適
合するすべての要求事項を満たすとき,この規格に適合する。
2.2 作成システム
情報交換用フレキシブルディスクカートリッジに情報を書き込む作成システムは,
作成するフレキシブルディスクカートリッジの様式がこの規格の要求事項を満たすとき,この規格に適合
する。
2.3 受領システム
情報交換用フレキシブルディスクカートリッジの情報を読み取る受領システムは,
この規格に従って作成したフレキシブルディスクカートリッジ上の記録が読み取り可能のとき,この規格
に適合する。
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X 6227: 1997 (ISO/IEC 13422 : 1994)
3. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
備考 ISO 683-13 : 1986, Heat-treatable steels, alloy steels and free-cutting steels−Part 13 : Wrought
stainless steelsがこの規格と一致している。
JIS X 6221 90mmフレキシブルディスクカートリッジ
備考 ISO 8860-1 : 1987, Information processing−Data interchange on 90mm (3.5 in) lexible disk
cartridges using modified frequency modulation recording at 7 958 ftprad on 80 tracks on each
side−Part 1 : Dimensional, physical and magnetic characteristicsがこの規格と一致している。
JIS X 0605 情報交換用ディスクカートリッジのボリューム及びファイル構成
備考 ISO/IEC 9293 : 1994, Information technology−Volume and file structure of disk cartridges for
information interchangeがこの規格と一致している。
JIS X 6223 90mmフレキシブルディスクカートリッジ(13 262/15 916磁束反転/rad)
備考 ISO/IEC 9529-1 : 1989, Information processing system−Data interchange on 90mm (3.5 in) lexible
disk cartridges using modified frequency modulation recording at 15 916 ftprad, on 80 tracks on
each side−Part 1 : Dimensional, physical and magnetic characteristicsがこの規格と一致して
いる。
JIS X 6226 90mmフレキシブルディスクカートリッジ−31 831磁束反転/rad
備考 ISO/IEC 10994 : 1992, Information technology−Data interchange on 90mm flexible disk cartridges
using modified frequency modulation recording at 31 831 ftprad on 80 tracks on each side−ISO
Type 303がこの規格と一致している。
ISO/IEC 9983 : 1995, Information processing system−Designation of unrecorded flexible disk cartridges
4. 用語の定義
この規格に用いる用語の定義は,次による。
4.1 平均信号振幅
(Average Signal Amplitude) 該当トラックの1周を再生したとき,ピーク出力電圧
(P-P) の平均値。
4.2 ケース
(case) シャッタ機構,書込み禁止孔,第1識別孔及び第2識別孔をもつディスクの保護用
封入箱。
4.3 データトラック
(data track)データ情報を記録・再生するために設けたトラック。
4.4 誤り検出符号
(Error Detecting Code) データ中の誤りのビットを検出するために,特定の生成規
則に従って符号化した冗長な符号。
4.5 ケースにディスクを内蔵し,両面の
フレキシブルディスクカートリッジ (Flexible Disk Cartridge)
記録面に情報処理システム及びそれに関連するシステムの情報を,磁気的に記録保持する可とう(撓)形
情報記録媒体(以下,フレキシブルディスクという。)。
4.6 磁束反転周波数
(flux transition frequency)特定の速度で回転するディスクを試験するための1秒
当たりの磁束反転数 (ftps)。
4.7 ハブ
(hub) ディスクの中心に取り付けたディスク駆動用円板。ハブは,特定の角度の孔に,駆動
軸をはめこむことによって,ディスクの同心回転を確実にする。
ディスクの清掃と摩耗防止のために,ディスクとケースの間に設けた保護用シート。
4.8 ライナ
(liner)
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X 6227: 1997 (ISO/IEC 13422 : 1994)
4.9 MFM記録方式
(MFM recording mode) 情報を記録する際,データ“1”の場合には,ビットセル
の中心で磁束反転し,データ“0”が連続した場合には,データ“0”のビットセルの境界で磁束を反転す
る方式。
基準磁界,信号振
4.10 標準フレキシブルディスク
(Master Standard Reference Flexible Disk Cartridge)
幅,分解能,ピークシフト及び重ね書きの標準として用いるもので,その特性値を規定したフレキシブル
ディスク。両面のトラック000及びトラック254は,基準トラックで定義され,回転数360rpmで校正さ
れている。
参考 標準フレキシブルディスクは,〒203 東京都東久留米市八幡町1−1−12 財団法人 日本電
子部品信頼性センタ (RCJ) によって管理されている。
4.11 ピーク値
(peak value)再生した出力電圧の0Vを基準にした波高値 (0-P)。
4.12 第1識別孔
(Primary Identification hole) この規格のフレキシブルディスクを識別するために,ケ
ースに設けた貫通孔。
4.13 基準磁界
(Reference Field) 標準フレキシブルディスクのティピカル磁界。基準磁界は,ディスク
の各面にそれぞれ1個とする。
標準フレキ
4.14 副標準フレキシブルディスク
(Secondary Standard Reference Flexible Disk Cartridge)
シブルディスクとの特性の偏差が明示され,試供フレキシブルディスクと標準フレキシブルディスクとの
特性の比較ができるフレキシブルディスク。
参考 副標準フレキシブルディスクは,〒203 東京都東久留米市八幡町1-1-12 財団法人 日本電子
部品信頼性センタ (RCJ) が部品番号JRM 6227で,西暦2004年まで供給する(附属書L参照)。
副標準フレキシブルディスクは,通常使用する第3標準ディスクの校正に使用する。
4.15 第2識別孔
(Secondary Identification hole) この規格のフレキシブルディスクを識別するために,
ケースの0面に設けた孔。
4.16 セクタサーボ
(Sector Servo) データ情報を記録するセクタとセクタとの間に,磁気ヘッドの位置
決めの情報を記録したサーボセクタを形成する方式。
4.17 サーボトラック
(Servo Track) サーボ情報を記録・再生するために設けたトラック。
4.18 シャッタ
(shutter)フレキシブルディスクを装置に着脱するときに,自動的にヘッドウィンド部を
開閉する機構。
4.19 標準信号振幅
(Standard Reference Amplitude) 標準フレキシブルディスクの特定トラックについ
て,試験記録電流を用い,規定の磁束反転周波数で記録し,これを再生したときの平均信号振幅 (SRAs) 。
トラック000のf1の標準信号振幅をSRAf1とし,トラック254のf2の標準信号振幅をSRAf2とする。
4.20 ティピカル磁界
(Typical Field) フレキシブルディスクの特定トラックについて,特定の磁束反転
周波数で記録し,これを再生したとき,平均信号振幅がその最大出力値(飽和値)の95%となる最小記録
磁界。
4.21 書込み禁止孔
(write-inhibit hole) 開いた状態のときにディスクへの記録を禁止するために,ケー
スに設けた貫通孔。
5. 表現及び略号
5.1 数字の表現
数字の表現は,次による。
− 測定した値は,対応する規定値に対して有効数字に丸める。
すなわち,規定値40.00±0.15は,39.845以上40.155未満の測定値を許容する。
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X 6227: 1997 (ISO/IEC 13422 : 1994)
− 16進数は,丸括弧内に数字及び文字AFで表す。
− ビットの設定は,“0”又は“1”で表す。
− 2進数表現の数字及びビットの組合せは,“0”及び“1”の連続で表す。
− 2進数表現の数字及びビットの組合せは,最上位ビットを左とする。
− 2進数表現の負の数字は,2の補数の値とする。
− 各フィールドのデータは,バイト0を最上位とし,最初に記録する。
各バイトのビットは,ビット8を最上位とし最初に記録し,ビット1を最下位とし最後に記録する。
この記録の順序は,EDCのデータ入出力にも適用する。
5.2 略号
略号は,次による。
ASA 平均信号振幅 (Average Signal Amplitude)
EDC 誤り検出符号 (Error Detecting Code)
FDC フレキシブルディスクカートリッジ (Flexible Disk Cartridge)
FFT 高速フーリエ変換 (Fast Fourier Transform)
ftprad 1ラジアン当たり磁束反転数 (flux transition per radian)
ftps 1秒当たり磁束反転数 (flux transition per second)
MFM 変形周波数変調 (Modified Frequency Modulation)
SRA 標準信号振幅 (Standard Reference Amplitude)
SVDT サーボデータ (Servo Data)
SVID サーボ識別子 (Servo Identifier)
6. 構造及び表示
6.1 概要
フレキシブルディスクカートリッジ(以下,フレキシブルディスクという。)は,ディスク,
ライナ及びケースからなり,構造は次の図による。
図13 0面側並びに基準孔及び第2識別孔の断面を示す。
図14 1面側を示す。
図15 シャッタを取り外した0面側の上部の拡大を示す。
図16 ディスク及びハブを示す。
図17 フレキシブルディスクとディスク装置との接触断面を示す。
6.2 構成品
フレキシブルディスクの主な構成品は,ディスク,ライナ及びケースとする。
6.3 構造
フレキシブルディスクの構造は,次による。
ケースは,片面にハブ操作孔,両面にシャッタで覆ったヘッドウィンド,識別孔及び書込み禁止孔を設
ける。
ライナは,ケースとディスクの間に設ける。
ディスクは,金属ハブを取り付けた中心孔をもつ。
6.4 フレキシブルディスクの表示
フレキシブルディスクのケースに,次の事項を明りょうに表示する。
− フレキシブルディスクの種別,形式(両面),記録形式,トラック数及びISO呼称番号
− 製造年月又はその略号
− 製造業者名又はその略号
7. 一般的要求事項
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X 6227: 1997 (ISO/IEC 13422 : 1994)
7.1 環境及び輸送
7.1.1 試験環境
試験環境は,次による。
温度 : 23℃±2℃
相対湿度 : 40%60%
試験前放置時間 : 24時間以上
温度及び相対湿度の測定は,10.3の各項を試験する場合には,ディスク装置の近傍の空気中で行い,そ
の他の場合には,フレキシブルディスクの近傍の空気中で行う。
周辺磁界は,ヘッドによる磁束の集中効果を含めたフレキシブルディスク面上の値とし,4 000A/m以下
とする。
7.1.2 使用環境
使用環境は,次による
温度 : 10℃51.5℃
相対湿度 : 20%80%
湿球温度 : 29℃以下
温度及び相対湿度の測定は,フレキシブルディスクの近傍の空気中で行うこととし,温度変化率は,20℃
/h以下とすることが望ましい。
フレキシブルディスクの外面及び内面に結露してはならない。
周辺磁界は,ヘッドによる磁束の集中効果を含めたフレキシブルディスク面上の値とし,4 000A/m以下
とする。
7.1.3 保存環境
保存環境は,次による。
温度 : 4℃53℃
相対湿度 : 8%90%
周辺磁界は,4 000A/m以下とする。フレキシブルディスクは,外面及び内面に結露してはならない。
備考 使用環境外の温湿度に長時間さらされたフレキシブルディスクは,使用環境に24時間以上なじ
ませた後に使用することが望ましい。
7.1.4 輸送
発送者は,輸送中のフレキシブルディスクに対し十分な注意を払わなければならない。保護
箱は,内部が清浄で,ほこりや水が入らない構造とする。
周辺磁界の影響を避けるため,フレキシブルディスクと外装表面との間には十分な間げき(隙)をもた
せる。
輸送中は,次の条件を満たすことが望ましい。
温度 : −40℃+60℃
最大温度変化率 : 20℃/h
相対湿度 : 8%90%
フレキシブルディスクは,外面及び内面に結露しないことが望ましい。
7.2 材料
7.2.1 ケース
ケースは,8.7の要求事項を満たす適切な材料とする。
7.2.2 ライナ
ライナは,ディスクをきずつけないでほこりを除去できる材料とする。
7.2.3 ディスク
ディスクは,適切なベース(例えば,2軸に延伸したポリエチレンテレフタレート)の
両面に柔軟性がある磁性材(例えば,メタル粉)塗膜を形成したものとする。
7.2.4 ハブ
ハブは,適切な磁気特性をもつ材料(例えば,JIS G 4303のSUS430)とする。
――――― [JIS X 6227 pdf 10] ―――――
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