JIS X 6232:2022 情報の交換及び蓄積用のデジタル記録媒体―１２０ｍｍ単層（２５ギガバイト／ディスク）及び２層（５０ギガバイト／ディスク）ＢＤ書換形ディスク | ページ 47

                                                                                           225
                                                                                   X 6232 : 2022
                                          附属書M
                                          (参考)
                            グルーブ偏移及びウォブル振幅
M.1 正規化ウォブル信号及びウォブル振幅の関係
  nm単位のウォブル振幅を直接測定することは,簡単には不可能である。しかし,正規化ウォブル信号か
ら,求めることが可能である。このように求めた誘導の近似式を,次に示す。
  ウォブル信号のピーク値IWpは,式(M.1)で表すことが可能である。
                        IWp=A×sin2×π×a
                                               (M.1)
                                      Tp
                       ここで,    a :  ナノメートル(nm)単位のウォブル振幅
                                   Tp :  半径方向エラー信号のトラックピッチ
                                    A :  半径方向エラー信号のピーク値
  図M.1に,パラメタa,Tp,A及びIWpが示される。トラックの平均中心は,“O”点にとられる。トラッ
クは,トラックの平均中心から実際のトラック中心までピーク偏移“a”(ウォブル振幅)となる。正規化
ウォブル信号は,それらを用いて,式(M.2)で定義される。
                          IWpp
                         I1−I2pp=2×IWp
                                   2×A=sin2×π×a
                                                          (M.2)
                                                 Tp
                       ここで, (I1−I2)   pp=2×A
  ウォブル信号IWpは,ウォブル振幅aだけではなく,トラックピッチTpにも依存する。
  正規化によってグルーブ構造及びスポット形状並びに光学収差要因を除く。
M.2 正規化ウォブル信号の許容値
  上記の正規化ウォブル信号の式によって,27.3の許容値は,与えられたトラックピッチTp=0.32 μmで
のナノメートル(nm)単位のウォブル振幅に変換可能である。
− 下限 : 0.20は,10 nmに相当する。
− 上限 : 0.55は,30 nmに相当する。

――――― [JIS X 6232 pdf 231] ―――――

           226
X 6232 : 2022
                                              Tp
                   半径方向
                   エラー信号               A
                                                     IWp
                                        O
                                                                    半径方向
             ランド                       グルーブ                        ランド
                                                  a    ウォブル振幅
                                                                    平均の
                                                                    トラック中心
                   実際の
                   トラック中心
                                                接線方向
                             図M.1−グルーブ上のウォブル信号生成
参考文献
  [1] ASTM D1044:2005,Standard Test Method for Resistance of Transparent Plastic to Surface Abrasion.
      American Society for Testing and Materials
  [2] JIS Z 8901 試験用粉体及び試験用粒子

――――― [JIS X 6232 pdf 232] ―――――

                                                                                           227
                                                                                   X 6232 : 2022
                                         附属書JA
                                          (参考)
                            JISと対応国際規格との対比表
 JIS X 6232                   ISO/IEC 30192:2021,(MOD)
 a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異の内容e) JISと対応国際
    条番号     規格の対    との評    及び理由                               規格との技術的
                応する箇    価                                                差異に対する今
                条番号                                                         後の対策
 3 3           変更      対応国際規格では,ISO及びIECのOBPの参  ISO/IEC規格の修
                                     照URL及びISO/IEC 30193の適用を箇条3で  正検討をSC23専門
                                     記載し,箇条2の引用規格にISO/IEC 30193を委員会に通知する。
                                     記載しているが,この規格ではいずれも不記載
                                     とし,箇条3に,この規格で必要な用語及び定
                                     義を記載した。
 F.3        F.3         変更                                              ISO/IEC規格の修
                                     記録パルス幅の設定条件式の3番目の式の条件
                                                                             正検討をSC23専門
                                     説明で数字が欠落しているので,1を15に修正
                                     した。                                 委員会に通知する。
                                     0≦p+q≦15
   注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
          − 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
   注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
          − MOD : 対応国際規格を修正している。