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X 6279 : 2011 (ISO/IEC 17346 : 2005)
Df
ハブ
Dg
磁石
Hc
Hd
バックヨーク
Dd スペーサ
De
中心軸
図M.1−ハブ吸着力の測定
He
Dh
Di
図M.2−測定装置の校正板
――――― [JIS X 6279 pdf 96] ―――――
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附属書N
(参考)
トラックの振れ量の測定方法
トラックの規定位置からの振れ量は,トラッキングサーボを掛けて駆動装置上で測定する。測定に用い
る基準サーボの強度は,駆動装置のサーボの強度を超えてはならない。サーボの強度の差は,駆動装置の
余裕度を示す。トラックの振れ量は,基準サーボを印加した状態で測定するトラックと光ビーム焦点間と
のずれ量であるトラッキングエラー量となる。
トラックの振れ量の測定方法は,光軸方向のトラック振れ量及び半径方向のトラック振れ量のどちらに
も適用する。
N.1 許容値との関係
トラックの振れ量は,トラッキングサーボモータに要する加速度,及びトラッキングエラーの測定によ
る。加速度及びトラッキングエラーとの関係を周波数の関数として図N.1に示す。
log(xmax)
emax
log(f)
図N.1−単一周波数,正弦波状振れ量の許容値
低周波数領域での許容振幅(xmax)は,式(N.1)によって算出する。
amax
xmax (N.1)
2(f ) 2
ここに, аmax : サーボモータの最大加速度
高周波数領域での許容振幅(xmax)は,式(N.2)によって算出する。
xmax emax (N.2)
ここに, еmax : 最大許容エラー量
二つの周波数領域の合成は,N.3による。
N.2 基準サーボ
トラックの振れ量の許容値は,基準サーボに対するトラック振れ量の許容値と等しい。基準サーボは,
――――― [JIS X 6279 pdf 97] ―――――
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所定の伝達関数をもち,図N.1に示したように,振幅(xmax)の単一の正弦波状のトラック振れ量を最大
許容エラー量(еmax)に圧縮する。
基準サーボの開ループ伝達関数(Hs)は,式(N.3)によって算出する。
i c
2 1
1 0 0
Hs i (N.3)
c i i
1
c 0
ここに, Hs : 開ループ伝達関数
i 1
2 f
0 2 f0
f0 : 開ループ伝達関数上で,ゲインが0 dBとなる周波数
c : サーボのクロスオーバー周波数(f1及びf2)を与える定数
f1=f0/c
f2=f0×c
基準サーボによるトラック振れ量(x)のエラー量(e)への圧縮は,式(N.4)によって算出する。
e 1
(N.4)
x 1 Hs
ここに, x : トラックの振れ量
e : エラー量
Hs : 開ループ伝達関数
0 dBとなる周波数ω0は,式(N.5)によって算出する。
amaxc
0 (N.5)
emax
このとき,ω0より低い周波数のトラックの振れは,最大許容エラー量(еmax)に圧縮される。また,ω0
より高い周波数のトラックの振れは,圧縮されない。図N.1に示す許容振幅(xmax)は,式(N.6)によって
算出する。
xmax emax 1|HS | (N.6)
この基準サーボのモータに要求される最大加速度は,式(N.7)によって算出する。
2
emax
amax (motor ) 1| HS | (N.7)
ここに, amax(motor) : 基準サーボのモータに要求される最大加速度
f2
0emax
amax (track)
amax (motor ) (N.8)
c
ここに,11.4.6及び11.4.8の低周波数領域で基準サーボのω0計算にamax(motor)を用いてもよい。
N.3 トラックの振れの許容量
トラックの振れは,所定の周波数で回転しているディスクに対し,基準サーボでトラッキングを行った
とき,7.2 μs以上にわたって,エラー量(еmax)を超えてはならない。
軸方向及び半径方向の基準サーボの開ループ伝達関数は,50 Hz170 kHzの帯域で,公称値からの相違
が±20 %の範囲を超えない精度の|1+H|を用い,式(N.3)によって求める。定数cは,3とする。0 dB周
波数ω0/(2π)は,20.2.4,11.4.6及び11.4.8の軸方向,及び半径方向のаmax及びеmaxを用いて,式(N.5)によ
――――― [JIS X 6279 pdf 98] ―――――
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X 6279 : 2011 (ISO/IEC 17346 : 2005)
って求める。
N.4 測定方法
軸方向又は半径方向の測定システムとして,3種類の方法を示す(図N.2,図N.3及び図N.4参照)。図
中,Haは駆動装置の実際のトラッキングサーボの開ループ伝達関数を,Hsは式(N.3)によって求める基準サ
ーボの伝達関数を,x及びyはトラックの位置及び光ビームの焦点の半径方向の位置を,еsは基準サーボを
経た後のエラー量を示す。
最適な測定方法は,Ha及びHsの特性に依存する。板ばね方式サーボモータでは,低周波数及び高周波
数に分けて二系統の測定回路を用いると,良い測定結果が得られる。測定方法のうち,図N.2の方法は,
低周波数の測定系に用い,図N.3及び図N.4の方法は,高周波数の測定系に用いる。二つの測定系の出力
信号を,逆特性の交差形フィルタ(reversed cross-filter)を用いて加算し,必要なエラー量を求める。低周
波数の測定では,サーボモータにヒステリシスがないときには,サーボモータの加速度の測定としてサー
ボモータに流れる電流を利用してもよい。このとき,電流は,サーボモータの伝達関数によって校正する。
式(N.4)に等しい伝達関数e/a=e/(xω2) をもつフィルタによって,サーボモータに流れる電流をエラー量に
変換する。
位置センサ
+ フィルタ
1
y+ x 1+Hs es
サーボ ea
図N.2−基準サーボによって圧縮されたトラック位置信号にフィルタを印加して
esを得るようにした基準サーボ方法
es
+ Hs
x Ha y
Ha
−
図N.3−実際のサーボの伝達関数を変換することによって
esを得るようにした基準サーボ方法
――――― [JIS X 6279 pdf 99] ―――――
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X 6279 : 2011 (ISO/IEC 17346 : 2005)
1+Ha
ea es
1+Hs
+
x Ha y
−
図N.4−実際のサーボのエラー信号を変換することによって
esを得るようにした基準サーボ方法
――――― [JIS X 6279 pdf 100] ―――――
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