JIS X 6279:2011 情報交換用90mm/1.3GB 光ディスクカートリッジ | ページ 9

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X 6279 : 2011 (ISO/IEC 17346 : 2005)
奇数バンド
6T 12T 6T 12T 6T 12T 12T 6T 12T 6T 0001 01
スペース
マーク
偶数バンド
6T 12T 6T 12T 6T 12T 12T 6T 12T 6T 000001
スペース
マーク リード
長マークパターン イン
セクタマーク
図16a−セクタマークのパターン

15.3 VFOフィールド

  VFOをチャネルビット同期のために設け,VFO1,VFO2及びVFO3(図16b参照)の三つのフィールド
が存在する。
VFOフィールドの連続チャネルビットパターンは,次による。
VFO1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 ···312
スペース チャネルビット
マーク
VFO2 0 1 0 ・ 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 ···192
スペース チャネルビット
マーク
VFO3 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 ···324
チャネルビット
スペース
マーク
図16b−3種類のVFOパターン
VFO2フィールドの開始ビットは,データビット10からの符号化に相当するチャネルビット010とする。
・で示すVFO2フィールドの第4チャネルビットは,それ以降のマークスペースパターンが図16bに示す
パターンと同じになるように,“1”又は“0”のいずれかにする。VFOの最後をマーク後縁とすることに

――――― [JIS X 6279 pdf 41] ―――――

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よって,アドレスマークの最初のマーク前縁との間を9Tスペースにすることができる。
VFO3フィールドの開始点は,この規格で規定する理想的な位置から6チャネルビット以内でなければな
らない。この許容差は,光駆動装置の回転変動の時間的な誤差を考慮したものであり,VFO3フィールドに
先行するギャップ,及びセクタの終わりにあるバッファフィールドによって補正されることになる。

15.4 アドレスマーク(AM)

  アドレスマーク(AM)は,RLL(1,7)符号では使用しないチャネルビットパターンで構成し,RLL(1,7)
符号に対するランレングス違反である。AMは,駆動装置に次のIDフィールドのバイト同期をとるための
ものであり,次の12ビットのチャネルビットパターンとする。
0000 0000 10x0
xの値は,次のように決定する。
− 後続するIDフィールドの最初のチャネルビットが00の場合,x=“1”とする。
− 後続するIDフィールドの最初のチャネルビットが00でない場合,x=“0”とする。
先行するVFOフィールドの最後のチャネルビットが“1”であり,AMの“1”との間に8個の“0”が
現れるため,AMとして検出することができる。

15.5 IDフィールド

  二つのIDフィールドは,セクタのアドレス情報でできており,トラック番号,セクタ番号及びCRCバ
イトからなる。
IDフィールドは,次の5バイトで構成する。
第1バイト ロジカルトラック番号の最上位バイト
第2バイト ロジカルトラック番号の最下位バイト
第3バイト
ビット7 “0”は,ID1フィールド
“1”は,ID2フィールド
ビット60 2進法表記のセクタ番号
第4バイト及び第5バイト
最初の3バイトから計算した16ビットCRCデータ(附属書C参照)
IDフィールドの最初の2データビットは,AMの最後の1チャネルビットを先行チャネルビットとして,
表3を用いて符号化する。
IDフィールドの最初の3チャネルビットは,AMの最後の2チャネルビットを先行チャネルビットとし
て,表4を用いて復号化する。

15.6 ポストアンブル(PA)

  ポストアンブル(PA)フィールドは,ID2フィールド及びデータフィールドの後に位置し,図16cに示
す12チャネルビット長とする。
PA 0 1 0 ・ 0 1 0 1 0 1 0 1
スペース
マーク
図16c−ポストアンブルのパターン

――――― [JIS X 6279 pdf 42] ―――――

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PAの開始ビットは入力データビット10からの符号化に相当するチャネルビット010とする。
・で示す第4チャネルビットは,PAがマーク後縁で終了するように決める。
データビットからチャネルビットへのRLL(1,7)変換表(箇条16参照)を使用すると,ID2フィールド
のCRC及びデータフィールドのECCの後に2データビットがないと最後の3チャネルビットを確定する
ことができない。
PAによって,ID2フィールドのCRC及びデータフィールドのECCの最後の3チャネルビットを確定し,
ヘッダフィールド及び記録フィールドを常にスペース状態で終了させることができ,次のフィールドとの
連続性を維持することができる。

15.7 ギャップ

  各セクタには,240チャネルビット長のギャップが存在する。ギャップフィールドの内容は,規定され
ず,互換性では無視する。コントロールゾーンのエンボスセクタの場合,ギャップは,連続する2Tエン
ボスパターンとする。ギャップは,記録フィールドの最初のフィールドであり,駆動装置がヘッダの読取
りを終了した後に行う処理,及び,VFO3フィールドの消去,記録又は再生前に行う処理のための時間を,
駆動装置に与える。

15.8 同期バイト(Sync)

  同期バイトは,駆動装置が,後続するデータフィールドのバイトの同期をとることを目的とし,次に示
す48チャネルビット長とする。
0100 0010 0100 0010 0010 0010 0100 0100 1000 0010 0100 10x0
チャネルビットxの値は,次のように規定する。
− 後続するデータフィールドの最初のデータビットが00の場合,xを“1”に設定する。
− 後続するデータフィールドの最初のデータビットが00以外の場合,xを“0”に設定する。

15.9 データフィールド

  データフィールドは,ユーザデータの記録のために用い,次のいずれかで構成する。
− 2 458バイトの構成
2048バイト : ユーザバイト
402バイト : CRC,ECC及び再同期バイト
8バイト : (FF)
データフィールドにおけるこれらのバイトの配置は,附属書Dで規定する。
表3を用いてデータフィールドを符号化するとき,最初の2データビットの符号化には,同期バイト
(Sync)の最後のチャネルビットを使用する。
表4を用いてデータフィールドを復号化するとき,最初の3チャネルビットの復号化には,同期バイト
(Sync)の最後の2チャネルビットを使用する。
15.9.1 ユーザデータバイト
ユーザデータバイトは,ユーザ情報の記録に用いる。
15.9.2 CRC及びECCバイト
巡回冗長検査(CRC)バイト及び誤り訂正符号(ECC)バイトは,間違ったデータを修正するために,
誤り検出及び訂正システムが使用する。ECCは,十六次のリードソロモン符号とする。バイトは,附属書
Dに規定する。
15.9.3 再同期バイト(Resync)
再同期バイト(Resync)によって,駆動装置は,データフィールドに大きな欠陥が生じた場合でも,バ

――――― [JIS X 6279 pdf 43] ―――――

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イト同期を回復することができる。
附属書Fは,再同期バイトとして使用する可能性のある二つのビットパターンを示すと同時に,どちら
を選択するかの基準を示す。
再同期バイトは,附属書Dで規定のとおり,データフィールドのバイト間に挿入する。

15.10 バッファ

  バッファは,コントロールゾーンでは1 452チャネルビット長,その他のゾーンでは696チャネルビッ
ト長とする。このバッファは,データを含まず,駆動装置のモータ回転数誤差,及び,他の電気的及び機
械的誤差を許容するために必要となる。
このフィールドを必要とする理由は,次の四つである。
a) 14.2で規定するヘッダからヘッダまでの距離の変動幅。
b) 15.3で規定するVFO3フィールドの開始位置の誤差。
c) 記録データの実際の長さの誤差。トラックの偏心及びデータ記録中のディスクの回転変動によって生
じる。
d) 記録のときに,事前に記録された全てのデータを上記の許容差の範囲内で確実に消去するために必要
となる長さ。

16 記録符号

  二つのIDフィールド及びデータフィールドは,表3及び附属書Fに従って,ディスク上のチャネルビ
ットに符号化される。これらのフィールドのチャネルビットは,表4及び附属書Fに従ってデータビット
に復号化される。セクタの他の全てのフィールドのチャネルビットは,箇条15によって定義済みである。
記録パルスは,マークとスペースとの間のエッジ又はスペースとマークとの間のエッジが,チャネルビッ
ト“1”に対応するようにマークを形成する。
ディスクのフォーマット領域のデータを記録するために使用する記録符号は,表3及び表4で定義する
RLL(1,7)として知られるランレングス符号とする。
表3−データビットのチャネルビットへの符号化
先行チャネルビット データビット 後続データビット 符号化チャネルビット
RLL(1,7)
“0”又は“1” 00 00又は01 001
“0” 00 10又は11 000
“1” 00 10又は11 010
“0” 01 00又は01 001
“0” 01 10又は11 000
“1” 01 00 010
“1” 01 01,10又は11 000
“0” 10 00又は01 101
“0” 10 10又は11 010
“0” 11 00 010
“0” 11 01,10又は11 100
符号化は,該当するフィールドの第一バイトの第一ビットから開始する。再同期バイトの後では再同期
バイトの最後のチャネルビットを使って符号化を開始する。

――――― [JIS X 6279 pdf 44] ―――――

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表4−チャネルビットのデータビットへの復号化
先行チャネルビット チャネルビット 後続チャネルビット 復号化データビット
10 000 00,01又は10 00
00又は01 000 00,01又は10 01
00 001 00又は01 01
01又は10 001 00又は01 00
00又は10 010 00 11
00又は10 010 01又は10 10
01 010 00 01
01 010 01又は10 00
00又は10 100 00,01又は10 11
00又は10 101 00又は01 10

17 情報ゾーンのフォーマット

17.1 情報ゾーンの概要

  情報ゾーンは,データ交換に関連するディスク上の全ての情報を含む。情報は,エンボストラッキング
条件,エンボスヘッダ,エンボスデータ及びユーザ記録データを含む。この箇条では,“データ”という用
語は,一般にホストに転送されるセクタのデータフィールドの内容に使用する。
箇条17は,情報ゾーンのレイアウトを定義する。情報ゾーンから得られる信号の特性は,第4章で規定
する。

17.2 情報ゾーンの分割

  情報ゾーンは,リードインゾーン,データゾーン,制御トラックゾーン及びリードアウトゾーンの四つ
に分割される。データゾーンは,ユーザデータの記録に用いる。リードインゾーン及びリードアウトゾー
ンは,製造者の試験及び駆動装置の試験に用いる。制御トラックゾーンも駆動装置の制御情報を含む。
情報ゾーンの分割は,表5による。データゾーンの外周半径の許容差は,14.1で規定する。他の半径の
許容差は,13.3で規定するとおり,トラックピッチ上の許容差で規定する。
17.2.1 イニシャルゾーン
イニシャルゾーンは,駆動装置がフォーカスサーボ引込みに用い,鏡面領域,箇条21で規定の完全グル
ーブ領域,エンボスヘッダをもつグルーブ領域,又は上記の組合せをもつトラックのいずれかとする。
17.2.2 バッファゾーン
バッファゾーンは,グルーブ及びエンボスヘッダをもつ。
17.2.3 試験ゾーン
内周試験ゾーン及び外周試験ゾーンがあり,グルーブ,エンボスヘッダ,ギャップ及び記録フィールド
をもつ領域である。
駆動装置の試験ゾーンは,試験によって,駆動装置がその記録パワーを設定できることを目的としてい
る。試験に使用するトラックは,駆動装置の試験ゾーンから無作為に選択し,使用による試験ゾーン全体
の劣化が少しずつ進むようにするのが望ましい。そのため,このゾーンの各トラックは,ディスクのデー
タゾーンのトラックの特性をそのまま表すこととなる。
製造者用の試験ゾーンは,ODC製造者による品質検査を目的としたものである。駆動装置の試験ゾーン
は,試験によって試験ゾーンに重大な劣化をもたらす可能性があるため,このような試験には使用しない。

――――― [JIS X 6279 pdf 45] ―――――

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JIS X 6279:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 17346:2005(IDT)

JIS X 6279:2011の国際規格 ICS 分類一覧