この規格ページの目次
13
X 6320-4 : 2017 (ISO/IEC 7816-4 : 2013)
がそこまで完了したことを意味する。警告表示は,5.6に規定する。さらに,次の特定の誤りが生じること
がある。
− SW1-SW2が“6883”に設定される場合,連鎖の最後のコマンドが期待されている。
− SW1-SW2が“6884”に設定される場合,コマンド連鎖を提供しない。
5.3.4 レスポンス連鎖
SW1=“61”及びGET RESPONSEコマンドは,レスポンスペイロードのオーバサイズ伝送を提供する。
− レスポンス連鎖に関係したコマンドのCLAバイトは,全て同じでなければならない。定義によって,
SW1が“61”に設定されている場合,レスポンス連鎖のC-RPを開始する。
− 連鎖の最初のコマンドAPDUを除いて,全てのコマンドAPDUのINS P1-P2バイトは“C0 00 00”(GET
RESPONSE)でなければならない。
− コマンド連鎖と同じく,ペイロード伝送は,GET RESPONSEコマンドと異なるC-RP又は他の論理チ
ャネルのC-RPによっても中断されなければならない。
− コマンド連鎖とは逆に,データの交換は,普通に任意のC-RPを続行することが望ましいが,カード
の外部世界が十分なデータを受け取ったと考えるとき,正常終了することができる。
− この規格は,カードの外部世界がレスポンス連鎖を再開しようとする(例えば,別の論理チャネルに
おけるコマンドの実行後に再開する。)場合のカードの動作を定義しない。カードの動作は,アプリケ
ーションで定義してもよい。
アプリケーションで定義される場合,レスポンス連鎖は,必須というわけではないが,データの有用性
をチェックするのに使用してもよい。カードは,レスポンスデータを送らずに,SW1 SW2=“61XY”によ
る有用性を示してもよい。カードの外部世界は,GET RESPONSEコマンドを送っても,送らなくてもよい。
図1においてc=0及びc=1は,CLAのビットb5の値を示す。Lc maxは,ICCが提供する短縮又は拡張
Lcフィールドの最大値を示す。
警告 これは,接続装置が,カードが提供する最も長いコマンドデータフィールドを送り,カードによって利用可能
にされた全てのデータを回復することを選択した例である。両方の選択のいずれも必須ではない。
図1−コマンド連鎖を使用してオーバサイズのコマンドペイロードをカードへ伝送,それに続いて
レスポンス連鎖を使用してオーバサイズのレスポンスペイロードをカードから伝送
5.4 クラスバイト
5.4.1 符号化
CLAは,コマンドのクラスを示す。CLAのビットb8は,産業間共通利用クラス及び個別利用クラスを
区別する。
− 0に設定されたビットb8は,産業間共通利用クラスを示す。
――――― [JIS X 6320-4 pdf 16] ―――――
14
X 6320-4 : 2017 (ISO/IEC 7816-4 : 2013)
− 1に設定されたビットb8は,JIS X 6320-3の規定で無効としている値“FF”を除いて,個別利用クラ
スを示す。個別利用クラスを用いるアプリケーションが,個別利用クラスCLAの他のビットを定義す
る。
値000x xxxx及び01xx xxxxは,次で規定する。値001x xxxxは,ISO/IEC JTC 1/SC 17が将来使用する
ために予約している。
表2は,第一の産業間共通利用値として000x xxxxを規定する。
− ビットb8,b7及びb6は,000に設定する。
− ビットb5は,コマンド連鎖を制御する(5.3.3参照)。
− ビットb4及びb3は,セキュアメッセージングを示す(箇条10参照)。
− ビットb2及びb1は,03の論理チャネル番号を符号化する(5.4.2参照)。
表2−第一のCLAの産業間共通利用値
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 意味
0 0 0 x − − − − コマンド連鎖制御(5.3.3参照)
0 0 0 0 − − − − − コマンド連鎖の最後又は連鎖なしのコマンド
0 0 0 1 − − − − − コマンド連鎖途中のコマンド
0 0 0 − x x − − セキュアメッセージング指示
0 0 0 − 0 0 − − − 非セキュアメッセージング,又は指示なし。
0 0 0 − 0 1 − − − 個別利用セキュアメッセージング書式
0 0 0 − 1 0 − − − 箇条10に従ったセキュアメッセージング,10.2.3.1に
従ったコマンドヘッダの処理が行われない。
0 0 0 − 1 1 − − − 箇条10に従ったセキュアメッセージング,10.2.3.1に
従ってコマンドヘッダが認証される。
0 0 0 − − − x x 03の論理チャネル番号(5.4.2参照)
表3−第二のCLAの産業間共通利用値
b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 意味
0 1 x − − − − − セキュアメッセージング指示
0 1 0 − − − − − − 非セキュアメッセージング又は指示なし。
0 1 1 − − − − − − 箇条10に従ったセキュアメッセージング,10.2.3.1に
従ったコマンドヘッダの処理が行われない。
0 1 − x − − − − コマンド連鎖制御(5.3.3参照)
0 1 − 0 − − − − − コマンド連鎖の最後又は連鎖なしのコマンド
0 1 − 1 − − − − − コマンド連鎖途中のコマンド
0 1 − − x x x x 419の論理チャネル番号(5.4.2参照)
表3は,第二の産業間共通利用値として01xx xxxxを規定する。
− ビットb8及びb7は,01に設定する。
− ビットb6は,セキュアメッセージングを示す(箇条10参照)。
− ビットb5は,コマンド連鎖を制御する(5.3.3参照)。
ビットb4b1は,015の数を符号化する。この数に4を加えた値は,419の論理チャネル番号とす
る(5.4.2参照)。
――――― [JIS X 6320-4 pdf 17] ―――――
15
X 6320-4 : 2017 (ISO/IEC 7816-4 : 2013)
5.4.2 論理チャネル
ここでは,C-RPが,論理チャネルを参照することができる産業間共通利用クラスにおける機構を規定す
る。各論理チャネルは,自身のセキュリティステータス(9.3参照)及び自身の有効領域(7.2参照)をも
っている。セキュリティステータスを共有する方法は,この規格の範囲外とする。
カードがこの機構を提供する場合,管理情報バイト(12.1.1参照)内,又はEF.ATR/INFO(12.2.2参照)
内で利用可能な論理チャネルの最大の数(表119参照)を示す。
− 示された数が4以下の場合,表2だけを適用する。
− 示された数が5以上の場合,表3も適用する。
産業間共通利用クラスでの論理チャネルの参照に,次の規則を適用する。
− CLAは,C-RPの論理チャネル番号を符号化する。
− 物理インタフェース(5.1参照)を活性化すると,基本論理チャネルが開かれ,物理インタフェースを
無効にするまで開いた状態が維持される。チャネルは,後述する方法でリセットしてもよい。基本論
理チャネル番号は0とする。
− 追加の論理チャネルを提供しない(省略時値)カードは,基本論理チャネルだけを使用する。
− 基本論理チャネル以外の追加の論理チャネルを開くには,未使用の論理チャネル番号を符号化した
CLAで指定したSELECTコマンド若しくはSELECT DATAコマンド(11.1.1及び11.4.2参照),又は
チャネルを開く機能のMANAGE CHANNELコマンド(11.1.2参照)のいずれかの完了による。
− チャネルを閉じる機能をもつMANAGE CHANNELコマンド(11.1.2参照)の完了によって基本論理
チャネル以外の追加の論理チャネルを閉じることができる。閉じた後,その論理チャネルは再使用可
能である。
− 二つ以上の論理チャネルが開かれている場合において,C-RPの挟み込みはしてはならない(5.2参照)。
− ファイル記述子バイト(表11のビットb7参照)によって共用を明示的に除外していない場合,同じ
構造(箇条7参照),すなわち,DF,場合によってアプリケーションDFに対して,さらに,場合に
よってはEFに対して,複数の論理チャネルを開いてもよい。
− データ記述子バイト(表13のビットb7参照)によって共用を明示的に除外していない場合,複数の
論理チャネルで同じDOを開いてもよい。
− 論理チャネルは,MANAGE CHANNELコマンドのリセット機能(11.1.2参照)の完了によってリセッ
トできる。
5.5 コマンドバイト
INSは,処理されるコマンドを示す。JIS X 6320-3の規定によって,値“6X”及び“9X”は無効とする。
表4は,この規格の発行時にJIS X 6320 [6] 規格群で規定する全てのコマンドの一覧を示す。
− 表4.1は,一覧をコマンド名のアルファベット順に示す。
− 表4.2は,一覧をINSコードの数値順にINSコードを示す。
JIS X 6320 [6] 規格群は,産業間共通利用クラスでのコマンドの使用を規定する。
− この規格は,交換のためのコマンド(箇条11参照)を規定する。
− ISO/IEC 7816-7は,構造化カード照会言語(SCQL)のためのコマンドを規定する。
− JIS X 6320-8は,セキュリティ処理のためのコマンドを規定する。
− JIS X 6320-9は,カード管理のためのコマンドを規定する。
− JIS X 6320-13は,マルチアプリケーション環境のアプリケーション管理のためのコマンドを規定す
る。
――――― [JIS X 6320-4 pdf 18] ―――――
16
X 6320-4 : 2017 (ISO/IEC 7816-4 : 2013)
産業間共通利用クラスでは,INSのビットb1が,次のデータフィールドの書式を示す。
− ビットb1が0(偶数INSコード)に設定される場合には,指定しない。
− ビットb1が1(奇数INSコード)に設定される場合には,ペイロードは,BER-TLV符号化(8.1参照)
を適用しなければならない。
表4.1−アルファベット順のコマンド一覧
コマンド名 INS 参照先a)
ACTIVATE FILE “44” 第9部
ACTIVATE RECORD(S) “08” 11.3.9
APPEND RECORD “E2” 11.3.6
APPLICATION MANAGEMENT REQUEST “40”,“41” 第13部
CHANGE REFERENCE DATA “24”,“25” 11.5.7
COMPARE “33” 11.6.1
CREATE FILE “E0” 第9部
DEACTIVATE FILE “04” 第9部
DEACTIVATE RECORD(S) “06” 11.3.10
DELETE DATA “EE” 第9部
DELETE FILE “E4” 第9部
DISABLE VERIFICATION REQUIREMENT “26” 11.5.9
ENABLE VERIFICATION REQUIREMENT “28” 11.5.8
ENVELOPE “C2”,“C3” 11.7.2
ERASE BINARY “0E”,“0F” 11.2.7
ERASE RECORD(S) “0C” 11.3.8
EXTERNAL (/MUTUAL) UTHENTICATE “82” 11.5.4
GENERAL AUTHENTICATE “86”,“87” 11.5.5
GENERATE ASYMMETRIC KEY PAIR “46”,“47” 第8部
GET ATTRIBUTE “34”,“35” 11.6.2
GET CHALLENGE “84” 11.5.3
GET DATA/GET NEXT DATA “CA”/“CC” 11.4.3
GET DATA/GET NEXT DATA “CB”/“CD” 11.4.4
GET RESPONSE “C0” 11.7.1
INTERNAL AUTHENTICATE “88” 11.5.2
LOAD APPLICATION “EA”,“EB” 第13部
MANAGE CHANNEL “70” 11.1.2
MANAGE DATA “CF” 第9部
MANAGE SECURITY ENVIRONMENT “22” 11.5.11
PERFORM BIOMETRIC OPERATION “2E”,“2F” 第8部
PERFORM SCQL OPERATION “10” Part 7
PERFORM SECURITY OPERATION “2A”,“2B” 第8部
PERFORM TRANSACTION OPERATION “12” Part 7
PERFORM USER OPERATION “14” Part 7
PUT DATA “DA”,“DB” 11.4.6
PUT NEXT DATA “D8”,“D9” 11.4.7
READ BINARY “B0”,“B1” 11.2.3
READ RECORD(S) “B2”,“B3” 11.3.3
REMOVE APPLICATION “EC”,“ED” 第13部
RESET RETRY COUNTER “2C”,“2D” 11.5.10
SEARCH BINARY “A0”,“A1” 11.2.6
――――― [JIS X 6320-4 pdf 19] ―――――
17
X 6320-4 : 2017 (ISO/IEC 7816-4 : 2013)
表4.1−アルファベット順のコマンド一覧(続き)
コマンド名 INS 参照先a)
SEARCH RECORD “A2” 11.3.7
SELECT “A4” 11.1.1
SELECT DATA “A5” 11.4.2
TERMINATE CARD USAGE “FE” 第9部
TERMINATE DF “E6” 第9部
TERMINATE EF “E8” 第9部
UPDATE BINARY “D6”,“D7” 11.2.5
UPDATE DATA “DE”,“DF” 11.4.8
UPDATE RECORD “DC”,“DD” 11.3.5
VERIFY “20”,“21” 11.5.6
WRITE BINARY “D0”,“D1” 11.2.4
WRITE RECORD “D2” 11.3.4
− 産業間共通利用クラスで,JIS X 6320 [6] 規格群の対応国際規格であるISO/IEC 7816 [6]
規格群に定義されなかった全ての有効なINSコードは,将来利用するためにRFUとす
る。ただし,ISO/IEC 7816-7は,現時点ではJIS X 6320規格群 [6] には含まれないので,
Part 7として記す。
注a) “参照先”欄で記載する規格類は,次による。
− “X.X.X”は,この規格の細分箇条を示す(例 11.3.9)。
− “第···部”は,JIS X 6320規格群 [6] を示す(例 第9部)。
− “Part···”は,ISO/IEC 7816規格群を示す(例 Part 7)。
表4.2−コマンド符号順のコマンド一覧
INS コマンド名 参照先a)
“04” DEACTIVATE FILE 第9部
“06” DEACTIVATE RECORD(S) 11.3.10
“08” ACTIVATE RECORD(S) 11.3.9
“0C” ERASE RECORD(S) 11.3.8
“0E”,“0F” ERASE BINARY 11.2.7
“10” PERFORM SCQL OPERATION Part 7
“12” PERFORM TRANSACTION OPERATION Part 7
“14” PERFORM USER OPERATION Part 7
“20”,“21” VERIFY 11.5.6
“22” MANAGE SECURITY ENVIRONMENT 11.5.11
“24”,“25” CHANGE REFERENCE DATA 11.5.7
“26” DISABLE VERIFICATION REQUIREMENT 11.5.9
“28” ENABLE VERIFICATION REQUIREMENT 11.5.8
“2A”,“2B” PERFORM SECURITY OPERATION 第8部
“2C”,“2D” RESET RETRY COUNTER 11.5.10
“2E”,“2F” PERFORM BIOMETRIC OPERATION 第8部
“33” COMPARE 11.6.1
“34”,“35” GET ATTRIBUTE 11.6.2
“40”,“41” APPLICATION MANAGEMENT REQUEST 第13部
“44” ACTIVATE FILE 第9部
“46”,“47” GENERATE ASYMMETRIC KEY PAIR 第8部
“70” MANAGE CHANNEL 11.1.2
“82” EXTERNAL (/MUTUAL) UTHENTICATE 11.5.4
――――― [JIS X 6320-4 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS X 6320-4:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 7816-4:2013(IDT)
JIS X 6320-4:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.15 : IDカード及び関連装備
JIS X 6320-4:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX6320-3:2009
- 識別カード―ICカード―第3部:外部端子付きICカードの電気的インタフェース及び伝送プロトコル
- JISX6320-6:2006
- ICカード―第6部:交換のための産業間共通データ要素