JIS X 6331:1998 光メモリカード―直線記録方式―論理データ構造 | ページ 2

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
A.5.1 中程度の記録容量カード このレイアウトは,2 520本のデータトラックをもち,そのうちの2 500
本がユーザトラックとする。基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されている。
備考 このカードには磁気ストライプ,及び/又は署名パネルを付けることができる。
A.5.2 エンボスなしカード このレイアウトは1 128本のデータトラックをもち,そのうちの1 108本はユ
ーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されている。
備考 このカードには磁気ストライプ,端子付きICチップ及び/又は署名パネルを付けることができ
る。
A.5.3 ICチップなしカード このレイアウトは1 128本のデータトラックをもち,そのうちの1 108本は
ユーザデータトラックである。トラックは,基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されてい
る。
備考 このカードには磁気ストライプ,エンボス及び/又は署名パネルを付けることができる。
このレイアウトの基準縁は,カードの上縁及び右縁とする(ISO/IEC 11694-2参照)。
このレイアウトではカード右縁に最も近い第1データビットはX軸上,12.50mm±0.40mmに位置しな
ければならない。カード右縁に最も近い第1データビットとカード左縁に最も近い第1データビットとの
間の距離はX軸上,60.6mm±0.1mmでなければならない。
これらのタイプのカードのトラックレイアウトは,基準トラックから始まり,カードの上から下に配列
しなければならない。
A.5.4 最大記録容量カード このレイアウトは3 593本のデータトラックをもち,そのうちの3 573本はユ
ーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックのトラック番号−10で始まる番号が付されている。
備考 このカードには,磁気ストライプ及び/又は署名パネルを付けることができる。
A.6 トラックガイド トラックガイド幅は,2.3 0.3 ラックガイドの中心から隣接するト
ラックガイドの中心までの距離は,12.0 0.2 ラックガイドには180 譫
ってはならない。
A.7 ガードトラック ガードトラックはすべて,プリフォーマットされたトラックIDと,カードのタイ
プのデータ及び/又はカードID領域データとを含む。カードは,これらのトラックをブランクのまま空
白で発行してはならないし,また,これらのトラックをアプリケーションの書込みに使用してはならない。
各ガードトラックは(その両縁部に)二つのトラックID領域をもち,一つは,カードタイプデータ及
び/又はカードID領域の左に,もう一つは右になければならない(A.10参照)。
備考 カード駆動装置は,カードタイプデータがプリフォーマットされていても,又はカードID領
域データが書き込まれていても,ガードトラックを読み出すことができるものと想定されてい
る。
A.7.1 カードタイプデータ カードタイプデータには,あらかじめ,物理データ,トラックの数と位置及
び/又は特定のタイプのアプリケーションを示す情報が設定されている。トラックにはブロックが二つあ
り,それぞれが8回繰り返される同じカードタイプのパターンをもっている(附属書A図A.1及び附属書
A表A.1参照)。
カードタイプデータは,キャリアバースト変調符号を使用してプリフォーマットしておかなければなら
ない。これらのトラックは,アプリケーションで書込みできるようにしてはならない。また,これらのト
ラックを空白にしたままカードを発行してはならない。

――――― [JIS X 6331 pdf 6] ―――――

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
キャリアバーストパターンはパターンのピッチだけが異なるL−パターン(0データを示す。)とS−パ
ターン(1データを示す。)とで構成する。L−パターンのピッチは240 5 柿 S−パターンピッチ
は120 5 附属書A図A.1及び附属書A表A.1参照)。
事前にフォーマットされたデータビットの長さ,すなわちX軸方向の寸法は6.0 0.6 幅,
すなわちY軸方向の寸法は2.5 0.5 ビットピッチは12.0
0.3 附属書A図A.1参照)
カードの左縁に最も近い左トラックIDの第1データビットとカードの左縁に最も近いカードタイプパ
ターンの第1データビットとの間の距離は,X方向で,14.9 mm±0.1 mmとする。
A.7.2 固有カードID領域 固有なカードの通し番号が必要なアプリケーションでは,カードID領域とし
て,ガードトラックLPT1(トラック−2)とLPT0(トラック−1)を使用する。このときは,これらのト
ラックに,通し番号データとともにそのアプリケーションに関する情報,その他の発行者の情報を入れる
ことができる。
カードID領域データは,製造工程の間に記録する。これらのトラックは,アプリケーションで書込み
できるようにしてはならない。また,これらのトラックを空白にしたままカードを発行してはならない。
A.7.2.1 内容 附属書A図A.2は,カードID領域の構造及びデータ内容を示す。データは,A.11.1及び附
属書A表A.2に定めるように,タイプ2を使用して,記録しておかなければならない。同じ情報はそれぞ
れのトラックのそれぞれのセクタに,二つのトラックに4回繰り返さなければならない。
備考1. すべてのデータ領域を0FFhexに設定することは許されない。
2. カードID領域のコンポーネントが使用されないときは,これら二つのトラックはカードタ
イプデータでプリフォーマットしておかなければならない(A.7.1参照)。
領域コンポーネントには,次のものが含まれる。
アプリケーションID (AID) AIDは,カード製造者とカードの発行者とが同意した16バイトの英数字デ
ータで構成される。AIDが実装されないときは,これら16バイトは,0FFhexに設定しなければならない。
備考 カード製造者は,AIDが異なるカード発行者の間で確実に重複しないことを保証するため,情
報の管理責任を負うものとする。
固有ID (UID) UIDは,6バイトからなり,1バイトはカード製造者のID (CMID) を含み,5バイトはカ
ード固有ID (UCID) を含む。UIDが実装されないときは,これら6バイトは,0FFhexに設定しなければな
らない。
備考1. カード製造者は,その製品に,ただ一つのUIDしか含まれていないことを保証する責任を負
うものとする。
2. 別のカード製造者が同じUCIDを使用することがあり得るので,全UID (CMID+UCID) を使
用することが望ましい。
発行者データのバイト数 (NID) NIDは,カードID領域のISSUERの部分に使用されるバイト数を指定
する二つのバイトで構成されている。NIDが実装されないときは,これら2バイトは,0FFhexに設定しな
ければならない。
任意の発行者データ (ISSUER) ISSUERは,488バイトからなり,カード発行者の独占的使用のため保
留されなければならない。この領域の使用は任意であり,未使用のバイトは,0FFhexに設定しなければな
らない。
備考 カードID領域データは,事前に記録されるので,ISSUERデータは,カード製造時に記録しな
ければならない。

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
A.8 データトラック 各データトラックは,セクタ間のギャップを含めて,書き込まれたデータ及び/又
はプリフォーマットデータが最大60.7mmまで収容できる。
A.8.1 データビット 8-10 NRZI変調コードを使用するためには,書き込まれたデータ及び/又は,フォー
マットされたデータが四つの異なるサイズで構成されていることが必要になる。長さ,すなわち,X軸方
向の寸法は,3.0 0.6 6.0 0.6 9.0 0.6 は12.0 0.6 替
Y軸方向の寸法は2.5 0.5 瀰 ータビットの中心から隣のデータビットの
中心までの最小距離は,6.0 0.3
A.9 トラックコンポーネント
A.9.1 プリアンブル (PRE) カードの左縁の方向から並べられた60の連続したビット列。PREビットパ
ターンは,1010101010···又は0101010101とする(附属書A図A.3参照)。
備考 PREは,光カードが左から右に読まれるときに,カード装置の位相ロックループ (PLL) 回路が
要求するデータクロックを生成する。
A.9.2 同期マーク 8-10 NRZI変調符号がトラックID及び/又はユーザデータに実装されたとき,読出し
出力信号として現れない特定の10ビットパターン。
備考 読出し中に非同期化が発生したとき,続く同期マークを検知した後,データを再度,同期化す
ることができる。
同期マークは,リードソロモンコードを実装しているとき生成されて,ユーザデータを複数のブロック
に分割したデータマトリックスの境界に設定される(附属書A図A.4参照)。
すべてのセクタ及び両方のトラックIDで,カードの左縁からの最初の同期マークは,NRZI変調に先立
って1100010001になる。他のすべての同期マークは,NRZI変調に先立って,1100010001又は0100010001
のいずれかになる。したがって,書き込まれた同期マークは,NRZI変調の後,1000011110又は0111100001
のいずれかになる。
A.9.3 ポストアンブル (PST) カードの左縁の方向から並べられた60の連続したビット列。PSTビット
パターンは,0101010101···又は1010101010とする(附属書A図A.3参照)。
備考 PSTは,光カードが右から左に読み出されるときに,カード装置のPLL回路が要求するデータ
クロックを生成する。
A.10 トラックID トラックIDは,各データトラックの右側と左側にプリフォーマットしておく(附属
書A図A.3及び附属書A図A.5参照)。
備考 この構造は,トラックIDを左から右,又は右から左にいずれの方向からでも読み出すことが
できる。
A.10.1 内容 トラックIDは75バイトの情報からなり,その長さは2.25mm±0.02mmとなる。
トラックIDは,PRE,同期マーク,トラック番号,ECC及びPSTで構成される(A.12.3及び附属書A
図A.3参照)。
トラック番号自体は,カードの左側に最上位ビット (MSB) をもち,トラックIDにつき,2回繰り返す。
A.11 セクタ 各セクタには,PRE,同期マーク,ユーザデータ,ECC及びPSTが含まれ,隣接するセク
タは,ギャップ,すなわち,記録されない領域で分割されなければならない(附属書A図A.4と附属書A
図A.5参照)。

――――― [JIS X 6331 pdf 8] ―――――

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
ユーザデータは,セクタ内に書き込まれるものとし,実行された書込みの方向と関係なく,左から右に
配列される。
備考 セクタは左から右,すなわち,前進方向,又は右から左,すなわち,逆進方向のいずれかの方
向にも書込みができる。
どのセクタにおいても累積許容限度はセクタの長さの3%以内とする。
A.11.1 セクタのタイプ セクタタイプは,附属書A図A.6及び附属書A表A.2による。
備考 附属書A図A.6に示したセクタの長さは,光カードシステムの実際の使用から予測したカード
駆動機構の速度の3%までの変動を考慮に入れた許容最大値である。
セクタのタイプとは関係なく,すべてのセクタの位置は,左のトラックIDの最初のビット位置との相
対関係で決まる。MSBは,常にカードの左縁に最も近いセクタの縁に置かれる。
A.12 データの符号化 ここでは,各種セクタタイプで使用される光カードのデータの符号化及び記録の
方式について規定する。
A.12.1 変調されたデータ すべてのトラックID及びユーザデータは,それらの関連するECCとともに
8-10NRZI変調符号を使用して変調される(附属書A図A.7,附属書A図A.8,附属書A図A.9及び附属
書A表A.3参照)。
備考 符号化のときは,8-10変調テーブルを使用して10ビットが,実際のデータの各8ビットに割
り当てられる。読出しのときは,当初の8ビットが,対応する10ビットパターンから検出され,
復調される。
A.12.2 キャリアバースト変調符号 すべてのカードタイプデータのデータは,キャリアバースト変調符
号を使用してプリフォーマットしておかなければならない(A.7.1と附属書A図A.1及び附属書A表A.1
参照)。
備考 読出しモードでは,この変調符号で,光カード装置の速度変化による影響をなくして,カード
トラックにあるカードタイプの情報をソフトウエアで復調させることができる。
A.12.3 誤り訂正符号 各トラックID及び書込みデータのすべてのセクタは,次の生成多項式で生成され
たリードソロモンECCを使用して,符号化する。

G (X) = (X− X− 愀 X− 愀 X−1)
ここに,
X8+X4+X3+X2+1=0
のGF (28) の原始エレメントである。
リードソロモン符号は附属書A図A.10に示すようにトラックID及びユーザデータのセクタのすべてを
マトリックスに配置され,次いで生成多項式で生成されたECCを適用して,マトリックスに四つのパリテ
ィバイトを追加する。
例 トラックIDは,C1 (6.2) 及びC2 (5.1) リードソロモン符号を使用して符号化される。その結果,
トラックIDを形成する当初の2バイトに28のパリティバイトが追加される。
例 リードソロモンECCを使用したセクタタイプ7の符号化。
次の16進法の整数値を含む16バイトのデータを書き込む。
00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F
このバイトを8×2のマトリックスに整列させると,テータは,次のとおりになる。
00 01 02 03 04 05 06 07

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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F
このマトリックスの各列を生成多項式G (X) を使って符号化すると,上のマトリックスは,次のとおり
になる。
00 01 02 03 04 05 06 07 2C 84 05 AD
08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F D8 4E 65 F3
このマトリックスの各行を生成多項式G (X) を使って符号化すると,上記マトリックスは,次のとおり
になる。
00 01 02 03 04 05 06 07 2C 84 05 AD
08 09 0A 0B 0C 0D 0E 0F D8 4E 65 F3
78 14 A0 CC D5 B9 0D 61 EE FB DB CE
AD CC 6F 0E 34 55 F6 97 18 91 77 FE
E7 4D AE 04 75 DF 3C 96 67 8F E8 00
3A 9D 69 CE 9C 3B CF 68 65 2F 24 6E
A.13 測定
備考1. 光学特性を観測するときには,格別の定めのない限り,ISO/IEC 11694-3に規定された読出し
/書込みのテスト条件を適用する。
2. 物理的測定には,Optical Specialities Inc. のVideo Linewidth System, VLS-I又はその同等品を
使用する。
A.13.1 トラックガイド測定 トラックガイドのピッチ及び幅の測定は,附属書A図A.11に示す九つの領
域で行う。それぞれの領域は,10のトラックからなり,9の領域のそれぞれの平均値は指定された範囲内
になければならない。
A.13.2 トラックIDの測定 トラックIDのビットサイズ,ビットピッチ,及びトラックIDの長さの測定
は,附属書A図A.11のD及びEで指定する六つの領域で行うものとする。各領域は,10のトラックから
なり,六つの領域の平均値は指定された範囲内でなければならない。
A.13.3 ガードトラックの測定 ガードトラックのデータビットのサイズ,ビットピッチ及びキャリアパ
ターンピッチの測定は,附属書A図A.11のA及びCで示した領域の各2トラックで行わなければならな
い。各位置で最低10回の測定値の平均値が指定された範囲内でなければならない。
A.13.4 プリフォーマットデータの特性 次の特性値は,カードタイプのキャリアバーストパターンを含
むアクセス可能の光学領域のフォーマットされた部分を走査したとき,達成されなければならない(附属
書A図A.1参照)。
期待した結果が達成されるため,検査はビーム径2.5 柿 線速度480mm/s±3%の下で行う。
A.13.4.1 低周波復帰は,0.9以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。
A.13.4.2 振幅比較値は,0.8以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。
A.13.4.3 信号重複 (So) を高周波振幅 (AHF) で除した値は,0.8以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3
参照)。
A.13.5 書き込まれたデータの測定 書き込まれたデータビット及びビットピッチの測定は,ビーム径
2.5 柿 読出しパワー0.1mW±5%で,かつ,線速度480mm/s±0.5%の下での読出し信号の波形を使って
決定する。
ビットサイズは,読出し信号の半減値のポイントで,ビットピッチはピークポイントで測定する。最低

――――― [JIS X 6331 pdf 10] ―――――

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JIS X 6331:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 11694-4:1996(IDT)

JIS X 6331:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6331:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称