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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
B.4 フォーマット構造 ここでは,製造中及び/又はカードの初期化のときに,光記録領域を形成し,カ
ード上に位置する情報について規定する。
領域 サブ集団
光記録領域 ガードトラック及びデータ領域
データ領域 フォーマット記述領域,テストトラック,アプリケーション記述トラック
及びアプリケーション領域
アプリケーション領域 アプリケーションデータ及びユーザデータ
B.5 トラックレイアウト トラックは基準トラックから始まり逆順に配列するものとし,最後の下部ガー
ドトラックは,基準縁の最も近くに位置する。
次に,トラックのレイアウトは,次のとおりとする。トラックの総数は変わることがあるため,ユーザ
データトラックの最後のトラックと基準トラックとの間の位置するすべてのトラック番号は,助変数の形
で表した。ここに,nは公称番号,n+9は基準トラックである最後の下部ガードトラック番号とする。
トラックの記述 トラック番号 16進表示
ガードトラック(下,最後) n+9
・ ・ ・
・ ・ ・
ガードトラック(下,最初) n
フォーマット記述トラック n−1(1)
テストトラック1(下) n−2(1)
・ ・ ・
・ ・ ・
テストトラック4(下) n−5(1)
アプリケーション記述トラック n−6(1), (2)
ユーザデータトラック(最後) n−7(1), (2)
・ ・ ・
・ ・ ・
ユーザデータトラック(最初) 6(1), (2) 0006
アプリケーション記述トラック 5(1), (2) 0005
テストトラック4(上) 4(1) 0004
・ ・ ・
・ ・ ・
テストトラック1(上) 1(1) 0001
フォーマット記述トラック 0(1) 0000
ガードトラック(上,最後) −1 3FFF
・ ・ ・
・ ・ ・
ガードトラック(上,最初) −10 3FF6
注(1) データ領域
(2) アプリケーション領域
――――― [JIS X 6331 pdf 26] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
トラックは基準トラックである最後の下部ガードトラックに始まり,逆順で番号を付ける。
B.6 トラックレイアウトのデータ構造 ここでは,ISO/IEC 11694-2に定める任意機能のカードレイアウ
トを使用可能にするデータ構造に関する情報を記述する。
B.6.1 中程度の記録容量カード
備考 このカードには,磁気ストライプ及び/又は署名パネルを付けることができる。
B.6.1.1 標準密度モード 公称トラック数は,2 583とする。このレイアウトのデータトラック数は,2 603
であり,そのうち2 571はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック2 592
に始まり,逆順で番号を付ける。
B.6.1.2 高密度モード 公称トラック数は,4 144とする。このレイアウトのデータトラック数は,4 164
であり,そのうち4 132はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック4 153
に始まり,逆順で番号を付ける。
B.6.2 任意機能付きのエンボスなしカード
備考 このカードには,磁気ストライプ,端子付きICチップ及び/又は署名パネルを付けることがで
きる。
B.6.2.1 標準密度モード 公称トラック数は,1 000とする。このレイアウトのデータトラック数は,1 020
であり,そのうち988はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 009
に始まり,逆順で番号を付ける。
B.6.2.2 高密度モード 公称トラック数は,1 612とする。このレイアウトのデータトラック数は,1 632
であり,そのうち1 600はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 621
に始まり,逆順で番号を付ける。
B.6.3 任意機能付きのICチップなしカード
備考 このカードには,磁気ストライプ,エンボス及び/又は署名パネルを付けることができる。
これらレイアウトの基準縁は,カードの上の縁と右の縁とする(ISO/IEC 11694-2参照)。
これらレイアウトでは,カード左縁に最も近い最初のデータビットは,X軸上の77.4mm±0.7mmの位
置とする。
これらタイプのカードレイアウトは,基準トラックに始まり,カードの上から下へ表示される。
B.6.3.1 標準密度モード 公称トラック数は,1 000とする。このレイアウトのデータトラック数は1 020
であり,そのうち988はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 009
に始まり,逆順で番号を付ける。
B.6.3.2 高密度モード 公称トラック数は,1 612とする。このレイアウトのデータトラック数は1 632で
あり,そのうち1 600はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック1 621
に始まり,逆順で番号を付ける。
B.6.4 最大記録容量カード
備考 このカードには,磁気ストライプ及び/又は署名パネルを付けることができる。
B.6.4.1 標準密度モード 公称トラック数は,3 425とする。このレイアウトのデータトラック数は,3 445
であり,そのうち3 413はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック3 434
に始まり,逆順で番号を付ける。
――――― [JIS X 6331 pdf 27] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
B.6.4.2 高密度モード 公称トラック数は,5 492とする。このレイアウトのデータトラック数は5 512で
あり,そのうち5 480はユーザデータトラックとする。トラックは,基準トラックであるトラック5 501
に始まり,逆順で番号を付ける。
B.7 トラックガイド トラックガイドの幅は,2.2 0.5 ラックガイドの中心から隣の
トラックガイドの中心までの距離は,標準密度モードで12.0 0.1 高密度モードで7.5m±0.1
する。
100 譫 最大で10のトラックガイドとし,500 譫
ならない。
B.8 ガードトラック −1から−10まで及びnからn+9までのガードトラックには,セクタタイプ13で
フォーマットされたフォーマット記述トラックのコピーが含まれていなければならない。71の過剰バイト
は,ゼロで埋めなければならない。
B.9 フォーマット記述トラック フォーマット記述トラックは2本なければならない。1本はデータ領域
のトップ(上)に位置し,もう1本はボトム(下)に位置する。それらのトラックは,カード装置がフォ
ーマットに合わせ,自動的に切替えでき,かつ,次の世代のカードフォーマットが前の世代のものと並ん
で取り入れできるような情報を付けて,プリフォーマットしなければならない。この上位互換性を達成す
るため,フォーマット記述トラックは,カードフォーマットのすべての世代において,フォーマット及び
位置が同じでなければならない。
フォーマット記述トラックは,カードの製造時に作成されなければならない。カード装置はこのトラッ
クへの書込みを禁止し,光カードは,このフォーマット記述トラックが存在しなければ,無効とみなされ
る。
B.9.1 内容 各フォーマット記述トラックには,1セクタが162バイトからなるセクタが六つなければなら
ない。セクタ0,セクタ2及びセクタ4にはデータフォーマットとカード製造情報とが含まれ,セクタ1,
セクタ3及びセクタ5にはカードが不適正に使用されたとき,復帰する誤りメッセージが含まれなければ
ならない。
各フォーマット記述トラックには,次に示すフィールド及び附属書B表B.1と附属書B表B.2とに必要
なフィールドが含まれなければならない。
− データフォーマットID : 異なるフォーマットのそれぞれに特有のフォーマットID。
− トラックピッチ : あるトラックガイドの中心から隣のトラックガイドの中心までの距離。
− データトラックの公称数 : データ領域内のデータトラックの数で0.01 mm単位で表される。
− 使用可能トラック長 : 書き込まれた情報及びプリフォーマットされたデータに使用できる最大トラ
ック長。
− プリフォーマットデータのタイプ : プリフォーマットデータの符号化方式。
− データの符号化ID : 使用されている符号化論理体系(スキーム)を定義する符号化スキームID。
− トラック当たりの最大セクタ数 : トラック当たりのセクタの許容最大数。
− プリフォーマットされたデータのビットサイズ : プリフォーマットされたデータビットの公称サイ
ズ。
− 書き込まれたデータのビットサイズ : 書き込まれたデータのビットの公称サイズ。
――――― [JIS X 6331 pdf 28] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
− 書き込まれたデータピッチ : 書き込まれたデータの中心から,隣の書き込まれたデータの中心まで
の最小スペース。
− セクタタイプID : カードセクタタイプを示すIDコード。
− EDACスキームID : 使用されているEDACスキームを示すID符号。
− メディアタイプID : 使用されているメディアのタイプを示すID符号。
− カードタイプID : 使用されているカードのタイプを示すID符号。
− 製造工場ID : カードが作られたところを示すために使用されるID符号。
− マスタID : カードを作るのに使われたマスタを示す4文字のID。
− マスタの一連番号 : カードを作るのに使われたマスタの一連番号を示す4文字のID。
− 将来のための予備 : 将来の使用のための予備領域。
Stdの印のついたフィールドは,値を割り当て,割り当てた値の管理レジスタを保有する標準化機構に
よって管理される。Mfgの印のついたフィールドは,カード製造者がカードの発行者と連携して,値を割
り当てるフィールドとする(附属書B表B.1.2参照)。
B.10 テストトラック カード装置の自己診断と校正のため,八つのテストトラックがあり,このうち四
つはデータ領域の上(トップ)に,四つは下(ボトム)にある。
B.10.1 テストトラック1(トップとボトム) 第1のテストトラックは一つの同期マーク,このうちの四
つのリードイン,六つのBOS(B.13.2参照),長さ12784ビットの連続高周波パターン (0000) ,24のセ
クタパディングビット,一つのシンクマーク,六つのBOS及び四つのリードインで終わる。
B.10.2 テストトラック2(トップとボトム) 第2のテストトラックは一つの同期マーク,四つのリード
イン,六つのBOS,長さ12784ビットの連続低周波パターン (0101) ,24のセクタバディングビット,一
つの同期マーク及び四つのリードインで終わる。
B.10.3 テストトラック3(トップとボトム) 第3のテストトラックは,次に示すアルゴリズム(xは符
号なし16ビット数)に従って,B.16.3で定義する生成多項式を使用して生成されたランダムデータを含む
一つの長いセクタで構成される。
ステップ0 最初生成された値をx=8000hex設定したときはステップ4に進む。
ステップ1 xを最後に生成された値に設定する。
ステップ2 xを1ポジションだけ左にシフトする。すなわち,216を除いて2を乗ずる。
ステップ3 最後に生成された値ビットのビット15を設定したときは,xと1021hexとの排他的論理和に
よるビットとなり,結果はxとなる。
ステップ4 xに戻る。
ランダム番号の集合は,hex 8000, 1021, 2042, 4084, 8108, 1231, 2462, 48C4, 9188, 3331, 6662, CCC4, 89A9,
···で始まる。
B.10.4 テストトラック4(トップとボトム) 第4のテストトラックは,増分データの00, 01, 02, ···, FF,
00, 01, 02, ···, FF, 00, 01, 02, ···, 84hexを含む,タイプ0のセクタ15で構成される。
B.11 アプリケーション記述トラック 一つはデータ領域の上(トップ),もう一つは下(ボトム)にある二
つのアプリケーション記述トラックには,カードアプリケーションの記述,及びカードとアプリケーショ
ンの間に矛盾が存在したとき,復帰する誤りメッセージが含まれる。
これらのトラックは任意機能であり,カード製造時にあらかじめ書き込まれるか,又は,アプリケーシ
――――― [JIS X 6331 pdf 29] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
ョンプログラムを使用して書込みできる。各アプリケーション記述トラックには,162バイトの6セクタ
(セクタタイプ1),又は233バイトの4セクタ(セクタタイプ13)で構成される。アプリケーション識別
トラックが必要ないときは,これらのトラックは空白のままにしておかなければならない。
B.12 データトラック 書込みデータ及び/又はプリフォーマットデータをもつ部分のデータトラック長
は,最大69.64mmとする。
B.12.1 データビット 書込みデータ及び/又はプリフォーマットデータとも,ビットの大きさは,2.2
±0.5 隣接するデータビットの中心から中心までの距離は,5.0 0.3
B.13 トラック構成要素
B.13.1 補助フィールド EDACスキーム(機構)は,190ビット長のメッセージブロックを使用し,かつ,
セクタデータは整数バイトから構成されているので,メッセージブロックも整数になるようにビットが追
加される。この追加ビット群を補助フィールドと呼び,EDACスキームによって処理され,アプリケーシ
ョンで使われる。補助フィールドの大きさ (Sd) は,そのセクタに含まれるメッセージブロック数から次
式によって計算する。
Sd=190m mod8
備考 mが4の倍数の場合は,補助フィールドの大きさは0とする。そのようなセクタは,補助フィ
ールドがない(附属書B表B.3参照)。
B.13.2 セクタの始まり (BOS) BOSは,48ビットで構成され,トラックの右端から14ビットのトラッ
クアドレス,6ビットのセクタアドレス,4ビットのポジションフィールド(BOSの繰返し回数をカウン
トする。),16ビットのEDC(誤り検出符号),及び8ビットの同期マークの順に配置される。
EDC多項式の変数は,トラックセクタアドレスとポジションフィールドとによって計算される(附属書
B図B.1参照)。
B.13.3 誤り検出符号 (EDC) EDCは,B.16.3に示す生成多項式を用いて計算される符号。
B.13.4 リードイン リードインはすべて“1”で構成される40ビットと,それに続く8ビットの同期マ
ークとの合計48ビットで構成される。
B.13.5 ポジションフィールド 同一BOSデータの繰返し回数を計数する4ビットからなるフィールド。
計数は,−1で終わる負の数で行われ,2の補数で表される。BOSデータは6回繰り返されるので,ポジ
ションフィールドはそれぞれ−6, −5, −4, −3, −2, −1となる。
例 (−1) は1111で表され, (−5) は1011で表される。
B.13.6 セクタパディングビット セクタ長がBOSの整数倍になるように,それぞれのセクタに付加され
る連続した“0”ビット。このビットはEDACで処理されないので、アプリケーションには有効でない。
B.13.7 同期マーク このシステムで使用している変調符号では生成されない特定の8ビットパターン(附
属書B図B.2参照)。
備考 読出し中に同期がとれなくなった場合,続く同期マークを検出して同期をとる。
B.13.8 データフレーム 40ビットのユーザデータとそれに続く8ビットの同期マークとからなる48ビッ
トで構成されているフレーム(B.3参照)。
B.13.9 トラックセクタアドレス (TSA) 05のセクタアドレス6ビットと619のトラックアドレス
14ビットとの合計,20ビットのワード(附属書B図B.4参照)。
――――― [JIS X 6331 pdf 30] ―――――
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JIS X 6331:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 11694-4:1996(IDT)
JIS X 6331:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.15 : IDカード及び関連装備
JIS X 6331:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称