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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
B.13.10 フルトラックの構造で,セクタタイプ05の場合 セクタタイプ05のフルトラックは,プリ
フォーマットされたトラックヘッダ(同期マーク+リードイン+BOS),少なくとも一つのセクタと,最小
2個で最大4個のリードインとで構成される。
トラックの構造は,左右対称で、常に同期マークで終わる(附属書B図B.5参照)。
備考 この構造は,トラックをどちらの方向からでも読めるようにするためである。
B.13.11 部分的に書き込まれたトラックの構造で,セクタタイプ03の場合 部分的に書き込まれたトラ
ックはプリフォーマットされたトラックヘッダと少なくとも一つのデータセクタとで構成される。最終セ
クタの終わりに6個のBOSを付けて終結する。そのトラックに追記されるデータは,最後のBOSに含ま
れる同期マークの後に続けて書き込まれる。同期マークと次のセクタとの間にギャップがあってはならな
い(附属書B図B.6参照)。
備考 この構造は,トラックをどちらの方向からでも読むことを可能にする。
B.13.12 フルトラックの構造で,セクタタイプ715の場合 最大インタリーブセクタで満たされている
トラックのタイプ715は,プリフォーマットされたトラックヘッダ(同期マーク+リードイン+BOS)
と,272個のフレームと,書き込まれたトラックヘッダ(BOS+リードイン)とで構成される。かつ,そ
のトラックが双方向に読出しできるように,少なくとも二つのリードインで終わらなければならない。最
初のフレームの40ビットの中に,各セクタの最初のビットが含まれなければならない。かつ,各フレーム
の最後の8ビットには同期マークを書き込む。書き込まれたトラックヘッダのセクタ番号は,1に設定さ
れる。
セクタタイプ715をもつトラックの構造を附属書B図B.7に示す。
B.13.13 セクタタイプ715で,部分的に書き込まれているトラックの構造 セクタタイプ715で,最
大インタリーブセクタで部分的に書き込まれているトラックの構造は,フルトラックに書き込まれている
トラックの構造と同じとする。
部分的に書き込まれているトラックの場合,いまだ書き込まれていないセクタは,すべてのフレームに
ビットが存在しない。最大インタリーブをもつセクタは,任意の順番で書かれる(附属書B図B.7参照)。
B.14 トラックID トラックIDは,データ領域の右側にプリフォーマットされる。すべてのトラックは,
20ビットを使用して付番されなければならない(附属書B図B.4参照)。
備考 この構造は,トラックIDを右からでも左からでも読める。
B.14.1 プリフォーマットされたトラックヘッダ プリフォーマットされたトラックヘッダは,一つの同期
マークと,最小2個で最大4個のリードインと,6個のBOS(トラックセクタアドレスのセクタ番号は0
である。)とからなる488ビットで構成される。
備考 トラックに書き込む場合,プリフォーマットされたトラックヘッダを最初に読み出してから書
き込まれる。書かれたトラックは,左右いずれの方向からも読み出せる。
B.15 セクタ 各セクタタイプに関して,ユーザデータ容量,補助フィールドのビット数,パッディング
ビット数などを附属書B表B.3に示す。
B.15.1 セクタタイプ05 セクタの構造を附属書B図B.8に示す。各セクタは,次のもので構成される。
− ユーザデータ,補助フィールド及びB.16.3とB.16.4に示すEDACで符号化されたシステムデータ
(ただし,セクタタイプ5を除く。)。
− 同期マーク
――――― [JIS X 6331 pdf 31] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
− 次のセクタのアドレスが書かれている六つのBOS
備考 タイプ5の各セクタは,ユーザデータだけで構成される。
B.15.2 セクタタイプ715 これらのセクタタイプは,可能な最大インタリービングファクタ (48) で書
き込む。各フレーム内には一つの同期マークがなければならず,かつ,タイプ715のセクタを含むトラ
ックへの最初の書込み時に,トラック内のすべての同期マークを同時に書き込まなければならない。
これらのセクタタイプに関しては,2個のBOSに挟まれた領域は,それぞれ48ビットからなる272フ
レームで構成される(附属書B図B.7参照)。
i番目のフレームは,1個の同期マークとそのトラックに書かれる各コードワードのi番目のビットとか
らなる40ビットで構成されなければならない(附属書B図B.9参照)。
これらのセクタタイプは,セクタ内に書き込まれるメッセージブロック数mとそのセクタを書くために
使われるインタリービングファクタとによって規定される。与えられたセクタに書き込まれるユーザデー
タ量Sd(バイト)は,次式によって表される。
Sd=floor (190 m/8) −4
セクタデータ中に使用できる補助フィールドの大きさSa(ビット)は,次式よって表される。
Sa=190 m mod8
B.15.2.1 セクタタイプ7 同一トラック中にあるそれぞれのセクタが異なった大きさをもつことができ
るように,一つのセクタに書き込まれるメッセージブロック数を変えることができる。しかし,タイプ7
の場合,1本のフルトラック内に含まれるすべてのセクタのメッセージブロック数の合計は40とする。
B.15.2.2 セクタタイプ815 1トラック当たりの最大セクタ数nは,メッセージブロック数mから求め
られる。
n=m/40
与えられたあるトラック上のすべてのセクタは,同じ長さとする。
備考 別のセクタタイプも容認される。しかし,すべてのカード装置は,少なくとも,附属書B表
B.3に定めるセクタタイプをサポートするものとして考えられている。別のセクタタイプを使
用するアプリケーションはアプリケーション記述トラックで,このことを明記する。別のセク
タタイプを使用すると,他のカード装置でのカードの互換性がなくなる可能性がある。
B.16 データの符号化 ここでは,各種セクタタイプを使って,光カード上へのデータの符号化方式と記
録方式とについて規定する。
B.16.1 誤り検出及び訂正 光カードのセクタにデータを書き込む前に,二つのレベルの誤り制御を適用
する。最初に,ユーザデータを含むブロック及びシステム情報を含むブロックに集める。
第1レベルのEDCが,一つのセクタデータブロックを形成するために,このブロックに適用される。さ
らに,このセクタデータブロックは,インタリーブされたEDAC符号化スキームを使用して,符号化され
る。
インタリービングの程度は,セクタのタイプによって決まる。セクタコードワードは,セクタデータブ
ロックから生成され,ビット誤りの検出を可能にするパリティチェックビットとデータとを含んでおり,
結果として復号化時のビット誤りの部分の修正を可能にする。
最終コードワードは,バイナリビットで表すため,変調符号を使って光カードに書き込まれる。
備考 EDAC符号化スキームは,ユーザデータに加えて,すべてのセクタタイプに書き込まれる
(EDACなしで書き込まれるタイプ5を除く。)。
――――― [JIS X 6331 pdf 32] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
B.16.2 セクタデータブロックの構造
B.16.2.1 長さ セクタデータのブロック長は,190ビットの倍数とする。この倍数は,附属書B表B.3に
示すセクタタイプによって決まる。その値は,後で使用するEDAC符号のインタリービングファクタと同
じとする。セクタデータブロックは,ユーザデータ,16ビットのトラックセクタアドレス,補助フィール
ド(ある場合)及び16ビットのEDC(前記3項目に適用して得られた)で満たされる(附属書B図B.10
参照)。
B.16.2.2 構造 タイプ5のセクタを除き,すべてのセクタタイプについて,セクタデータブロックは,次
の方法で構築される。
− トラックセクタアドレスの下位16ビットは,その最上位ビットから先に,ユーザデータブロックに
付加する。
− データを190ビットのメッセージブロックに分割し,その最後のブロックはトラックセクタアドレ
ス16ビットと補助ビットとを加え,更に16ビットのEDACを加えて,完全な190ビットのメッセ
ージブロックにする。
− 第1レベルのEDCは,すべての190ビットメッセージブロックにわたって計算し,算出された16
ビットのEDCパリティチェックビットは,最後のメッセージブロックに最上位ビットを先にして,
補助ビットがあれば補助ビットの後ろに付加する。そして,最終的にブロックが190ビットになる
ようにする。
B.16.3 第1レベルの誤り検出符号 第1レベルのEDCは,次の生成多項式で計算する。
G (X) =X16+X12+X5+1
B.16.4 第2レベルのセクタブロックの符号化 セクタデータブロックは,長さn×272ビットのセクタコ
ードワードを形成するよう,B.16.4.1に示すEDACを使用して符号化する。nは,インタリービングファ
クタで,190ビットのセクタデータブロックからなるメッセージブロック数に等しい(附属書B図B.12参
照)。
B.16.4.1 誤り検出・訂正符号 各セクタのデータブロックは,次の多項式で生成したBEST EDAC符号に
基づくインタリーブ符号を使用して符号化する。
G (X) =X82+X77+X76+X71+X67+X66+X56+X52+X48+X40+X36+X34+X24+X22
+X18+X10+X4+1
190ビットのメッセージブロックの基本コードワードは,長さ272ビットとし,B.16.4.2に示す各セクタ
タイプに使用した異なるインタリーブ符号の基本をなす。
B.16.4.2 セクタタイプ05のインタリービング 各種セクタタイプのインタリーブセクタコードワード
は,セクタブロックを形成する190ビットメッセージブロックを符号化することによって構築する。その
結果できる272ビットコードワードは,く(矩)形マトリックス配列の,寸法n行×272列のインタリー
ビングフレームに配列される。nはインタリービングファクタとする。nの値は,附属書B表B.3のセク
タタイプによって決まる。インタリービングフレームは,行で満たされ,かつ,附属書B図B.12及び附
属書B図B.13に示すように,各行列1から始めて,1列ずつ光カードに書き込まれる。このコードワード
は,MFM-RZ符号化を使用して光カードに書き込まれる。
B.16.4.3 セクタタイプ5 セクタタイプ5の場合は,セクタデータブロックは,ユーザデータだけで構成
する(附属書B図B.11参照)。トラックセクタアドレスも,補助ビットも加えてはならない。また,第1
レベルEDCも,適用してはならない。データは,B.16.4.2に示したように,インタリーブされて,272ビ
ットブロックで配列される(附属書B図B.14参照)。
――――― [JIS X 6331 pdf 33] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
B.16.4.4 セクタタイプ715のインタリービング 最大インタリーブをもつセクタタイプに関しては,与
えられたセクタタイプのインタリーブされたセクタコードワードは,セクタブロックを形成する。190ビ
ットのメッセージブロックを符号化することによって82ビットのパリティビットを生成して,これを190
ビットのメッセージブロックに付加して272ビットのコードワードを形成することによって構築される。
そしてこのようにして生成された272ビットのワードは,反転され,40行×272列のインタリービングフ
レームの長方形マトリックスに配列される。
第1のメッセージブロックのある行は,トラックに沿ったセクタ位置に対応する位置に置かれる。使用
しない行は,ゼロに設定する。
例 タイプ9の第2のセクタを書き込むときは,3行と4行だけがコードワードで埋められる。残り
の行は0で埋める。
272フレームが読み出され,変調ユニットに送られる。附属書B図B.15に示すように,1列が一つのデ
ータフレームに対応する。データフレームは,NRZI-RZ符号化を使用して書き込まれる。このNRZI-RZ
符号化は,使用されない行に相当する位置が確実に書き込まれないようにする。トラックが空いていると
きは,同期マークを各データフレームの端に書き込む。トラックが部分的に満たされているときは,同期
マークは書き込まれない。附属書B図B.9は,インタリービングプロセスの結果できたフレームを示す。
B.17 測定
備考1. 光学特性を観察するときは,別に定めのない限り,ISO/IEC 11694-3に規定した読出し及び書
込みの試験条件を適用する。
2. 物理的測定には,Nanometrics Nanoline4C寸法測定システム,又は,反射光モードで,しき
い値が35 %に設定されている同等品を使用する。
B.17.1 プリフォーマットデータの測定 トラックピッチ,トラックガイド幅及びプリフォーマットされ
たデータビットの大きさを測定する。最小10個の測定値の平均値が規定された範囲内になければならない。
B.17.2 プリフォーマットデータの特性 高周波データ(5 ットピッチ)及び低周波データ(10
ットピッチ)を含む光記録領域のプリフォーマットされた部分を走査するとき,次の特性を満たさなけれ
ばならない。
期待される結果を得るために,検査は直径2.5 ーム,媒体の線速度100mm/sの下で行う。
B.17.2.1 低周波復帰は,0.7以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。
B.17.2.2 振幅比は,0.4以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。
B.17.2.3 信号重複 (So) を高周波振幅 (AHF) で除した値は,0.5以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3
参照)。
B.17.3 書き込まれたデータの特性 高周波データ(6 ットピッチ)及び低周波データ(10 ット
ピッチ)を含む光記録領域の書き込まれた部分を走査するとき,次の特性が得られなければならない。
期待した結果を得るため,直径3.2 ームを使用し,かつ,媒体の線速度100mm/sの下で行う。書
込みパワーは,6.5mWで,パルス幅は7
B.17.3.1 低周波復帰は,0.7以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。
B.17.3.2 振幅比は,0.4以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3参照)。
B.17.3.3 信号重複 (So) を高周波振幅 (AHF) で除した値は,0.5以上でなければならない(ISO/IEC 11694-3
参照)。
――――― [JIS X 6331 pdf 34] ―――――
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X 6331 : 1998 (ISO/IEC 11694-4 : 1996)
附属書B図B.1 セクタの始まりの構造
附属書B図B.2 同期マークの構造
附属書B図B.3 データフレームの構造
附属書B図B.4 トラックセクタのフォーマット
附属書B図B.5 セクタタイプ05,フルトラックの構造
附属書B図B.6 部分的に書き込まれたトラックの構造,セクタタイプ03
――――― [JIS X 6331 pdf 35] ―――――
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JIS X 6331:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 11694-4:1996(IDT)
JIS X 6331:1998の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.15 : IDカード及び関連装備
JIS X 6331:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称