JIS X 7012-1:1999 行政/産業情報交換用構文規則(CIIシンタックスルール)―第1部:構成要素 | ページ 2

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4.2.15 メッセージグループ見出し 一つのメッセージグループの先頭にあって,それを開始し,識別する
ための251 バイト固定長の論理レコード。メッセージグループ見出しは,固定長データ要素で構成され,
メッセージグループの発信元,送信先及び種類なども示す。
4.3 論理レコードの構造
4.3.1 暗示的繰返し利用者TFD集合 二つ以上の,同一データタグ番号をもつ利用者TFDの集合。
4.3.2 可変長データ要素 データ長の最大値が決められているデータ要素。可変長データ要素を識別する
ために,データ要素名及び/又は記号名を用いる。記号名にはデータタグ番号を用いる。
4.3.3 繰返し要素 マルチ明細の繰返しの単位で,単純明細及び/又はマルチ明細で構成される集合。
4.3.4 固定長データ要素 データ長が一義に決められているデータ要素。固定長データ要素を識別するた
めに,データ要素名及び/又は記号名を用いる。記号名は,先頭の1文字をAZの英字とし,それに2
文字の数字を組み合わせて構成する3文字の文字列を用いる。
4.3.5 制御TFD データタグが制御データタグのTFD。TFD領域に置かれ,TFD領域の状態を制御する。
4.3.6 伝送形式データ要素 (TFD) 可変長データ要素を扱う形式。データタグ,長さタグ及び可変長デ
ータ要素でTFDを構成する。TFDには,制御TFD(データタグが制御データタグのとき)と利用者TFD
(データタグが利用者データタグのとき)との2種類がある。
4.3.7 伝送形式データ要素領域(TFD領域) TFDが置かれるメッセージ内の特定の領域。メッセージ
は,メッセージ見出しとTFD領域で構成される。
4.3.8 データタグ TFDを構成する可変長データ要素の種類及び意味を識別する13バイトのビット列。
データタグには,制御データタグと利用者データタグとの2種類があり,左側先頭1バイトの値で識別す
る。制御データタグはTFD領域の状態制御を行う。利用者データタグには,値としてデータタグ番号を割
り当て,可変長データ要素の意味,データ型及び最大データ長を識別する。
4.3.9 データタグ番号 この規格で用いる可変長データ要素を識別するために,ユニークに割り当てた
524287以下(6144065535を除く)の番号。この番号を符号無2進数で表現し,データタグの値として使
用する。
この番号を割り当てる可変長データ要素については,データ要素の意味,データ型及び最大データ長が
定義されていなければならない。161000及び65535524287の番号を割り当てるデータ要素はEDI利用
者が定義する。0及び6100161439の番号は,この規格自身で使用するデータ要素を割り当てるために,
予約する。EDI利用者は,誤解や混乱を避けるために,データタグ番号と可変長データ要素の対照表(デ
ータ要素ディレクトリ)を整備する必要がある。
データタグ番号は,データ要素の記号名としても使用する。
4.3.10 長さタグ TFDを構成する可変長データ要素の長さを表すバイナリ数値。1バイト又は3バイトの
ビット列である。
4.3.11 分割区分 すべての論理レコードの左端にあって,論理レコードの種類の識別に用いる長さ1バイ
トの固定長データ要素。論理レコードの種類の識別は,この分割区分とレコード区分を組み合わせて行う。
附属書1に論理レコードの種類及び分割区分並びにレコード区分の値の関係を示す。
4.3.12 マルチ明細 繰返し要素を繰返しの単位とし,値が異なる一つ以上の繰返し要素からなる集合。繰
返し要素が一つもない空のマルチ明細もある。マルチ明細はマルチ明細見出し,一つ以上の繰返し要素(繰
返し要素がない場合は空のマルチ明細),改行指示子及びマルチ明細終端子で構成される。
4.3.13 メッセージ見出し メッセージを開始し,メッセージを一意に識別する複数の固定長データ要素か
らなるメッセージ内の特定の領域。メッセージは,メッセージ見出しとTFD領域で構成される。

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4.3.14 利用者TFD データタグが利用者データタグのTFD。TFD領域に置かれ,EDI利用者のデータを
格納する。
4.3.15 レコード区分 バイナリ単位を除く論理レコードの分割区分の右側にあって,論理レコードの種類
の識別に用いる長さ1バイトの固定長データ要素。論理レコードの種類の識別は,分割区分とこのレコー
ド区分を組み合わせて行う。附属書1に論理レコードの種類及び分割区分並びにレコード区分の値の関係
を示す。
4.4 使用文字及び文字符号化規則
4.4.1 1バイト標準文字集合 JIS X 0201のローマ文字・片仮名用8単位符号で,集合と符号化とが規定
されている,1バイトの図形キャラクタの集合。ただし,未定義のキャラクタを除く。
4.4.2 1バイト標準文字 1バイト標準文字集合に含まれる1バイト文字。
4.4.3 2バイト標準文字集合 JIS X 0208又はJIS X 0221で集合と符号化とが規定されている2バイト文
字集合。
JIS X 0208については,JIS X 0201で定める8単位符号系とし,各バイトともX“21”X“7E”の94
の符号の位置を使用する。
JIS X 0221については,UCS2(16ビット)BMP形式の基本多言語面を使用する。
2バイト標準文字集合の符号化と文字の種類は,メッセージグループ見出しの“2バイト文字集合”で識
別する。したがって,情報交換用符号の拡張法 (JIS X 0202) は,使用しない。また,JIS X 0208及びJIS X
0221を同一のメッセージグループ内で,同時に使用することはできない。
4.4.4 2バイト標準文字 2バイト標準文字集合に含まれる2バイト文字。
4.4.5 標準制限文字 標準制限文字集合に含まれる文字。メッセージグループ見出し,メッセージグルー
プ後書き及び同報見出しは,標準制限文字で構成される。
4.4.6 標準制限文字集合 1バイト標準文字集合に含まれる間隔文字,数字文字の09,英文字の@及び
英文字のAZの38種類の文字から成る集合。
4.4.7 標準数字文字 標準数字文字集合に含まれる文字。
4.4.8 標準数字文字集合 1バイト数字文字の09の10種類の文字からなる集合。符号化はJIS X 0201
に従わなければならない。
4.4.9 文字集合 EDI利用者が使用可能な文字の集合。1バイト文字集合と2バイト文字集合とがある。

5. データ要素の種類並びにデータ型及び長さの表記方法

 データ要素は,固定長か可変長かの違い及び
データ型の違いによって,9種類ある。それぞれのデータ要素の特性や表記方法を示す。附属書2に,デ
ータ要素の標準メッセージ上での表記方法を示す。
5.1 固定長データ要素の種類と表記
a) 固定長1バイトデータ列データ要素 1バイトデータで構成される長さが固定のデータ列。データ型
及び長さを
X〔n〕···············nは長さでバイト数
のように表記する。固定長1バイト文字列も固定長1バイトデータ列として扱う。
b) 固定長数字データ列データ要素 1バイト文字の09で構成される,けた数が固定のデータ列。デー
タ型及び長さを
9〔n〕···············nはけた数(バイト数でもある。)
のように表記する。

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c) 2進数ビット列データ要素 長さが固定の符号無2進数のデータ列。長さはバイト単位であり,次の
ように表す。
Bin8 ···············1バイト符号無2進数
Bin16 ···············2バイト符号無2進数
Bin24 ···············3バイト符号無2進数
Bin32 ···············4バイト符号無2進数
5.2 可変長データ要素の種類と表記
a) 可変長1バイトデータ列データ要素 最大長32767バイトの1バイトデータで構成される長さが可変
のデータ列。
データ型及び長さを
X (n) ···············nは最大長でバイト数
のように表記する。可変長1バイト文字列も可変長1バイトデータ列として扱う。
このデータ列に文字列を収容する場合,その集合及び符号化方式は,メッセージグループ見出し内の
データ要素“1バイト文字符号化方式”によって決まる。
シフトJISコードの文字列は,2バイトの文字コードが含まれていても,可変長1バイトデータ列
として扱う。
b) 1バイト単位可変長ビット列データ要素 最大長32767バイトの1バイト単位(8ビット単位)のビッ
ト列で構成される長さが可変のデータ列。データ型及び長さを
B (n) ···············nは最大長でバイト数
のように表記する。
c) 可変長2バイトデータ列データ要素 最大長32766バイトの2バイト単位のデータで構成される長さ
が可変のデータ列。最大16383文字の2バイト文字を取り扱うことができる。データ型及び長さを
K (n) ···············nは最大長でバイト数(文字数は半分になる。)
のように表記する。奇数の最大長は許されない。
このデータ列に2バイト文字列を収容する場合,その集合及び符号化方式は,メッセージグループ見
出し内のデータ要素“2バイト文字符号化方式”によって決まる。
このデータ列は,2バイト文字だけで構成され,いかなる場合も,1バイト文字を含めることはでき
ない。
d) 小数点暗示形符号無可変長数字データ列データ要素 1バイト文字の09で構成される最大30けた
以下の,けた数が可変の数字データ列。整数部のけた数は可変であるが,小数部のけた数は固定であ
り,数字データ列の右側の指定けた数を小数部と見なし,左側の残りの部分を整数部と見なす。デー
タ型,整数部の最大けた数及び小数部の固定けた数を
9 (n) (m) ···············nは整数部の最大けた数,mは小数部の固定けた数
のように表記する。mの値がゼロのときは,V (m) の表記を省略することができる。
この数字データ列を構成する文字の符号化方式は,メッセージグループ見出し内のデータ要素“1
バイト文字符号化方式”によって決まる。
e) 小数点明示形符号付可変長数字データ列データ要素 1バイト文字の09,+(正符号),−(負符
号)及び.(小数点記号)で構成される最大30けた以下の,けた数が可変の数値データ列。数値デー
タ列内の小数点記号の左側を整数部とし,右側を小数部とする。データ型及び整数部の最大けた数及
び小数部の最大けた数を

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N (n) (m) ···············nは整数部の最大けた数,mは小数部の最大けた数
のように表記する。最大けた数に正符号,負符号及び小数点記号は含まれない。mの値がゼロのとき
は,V (m) の表記を省略することができる。
正符号及び負符号の両方を,同時に用いることはできない。正符号又は負符号は,常に数字データ
列の先頭(左側)になければならない。正符号及び負符号の両方とも省略されたときは正数を表し,
小数点記号が省略されたときは整数を表す。
この数字データ列を構成する文字の符号化方式は,メッセージグループ見出し内のデータ要素“1
バイト文字符号化方式”によって決まる。
f) 年月日可変長データ要素 1バイト文字の09で西暦年月日を表す可変長数字データ列。YYMMDD
型の6けた表示とYYYYMMDD型の8けた表示とがあり,データ型及び表示けた数を
Y (n) ···············nは表示けた数で,6又は8
のように表記する。
6けた表示の西暦年2けたは,
1) 5199は,1951年から1999年までを表す。
2) 0050は,2000年から2050年までを表す。
とする。
この数字データ列を構成する文字の符号化方式は,メッセージグループ見出し内のデータ要素“1
バイト文字符号化方式”によって決まる。

6. 伝送形式データ要素

 伝送形式データ要素 (TFD : Transfer Form Data element) は,通信上で可変長デ
ータ要素を取り扱う形式。TFDは,データタグ,長さタグ及び可変長データ要素を,一つづつ左から順番
にすき間なく並べたデータ列である。附属書3に,その構造を示す。
TFDは,メッセージ内のTFD領域内になければならない。
6.1 データタグの構造
6.1.1 データタグの長さ データタグは,1バイト,2バイト又は3バイトの長さのビット列データであ
り,その長さは最初の1バイト(左端の1バイト)の値によって決まる。表1に,データタグの最初の1
バイトの値とデータタグの長さの関係を示す。
表1 データタグの最初の1バイトの値とデータタグの長さ
データタグの最初の1バイトの値 データタグの長さ
X“00”X“EF” 2バイト
X“F0” 1バイト
X“F1”X“F7” 3バイト
X“F8”, X“F9” 未定義(将来の機能拡張用)
X“FA” 2バイト
X“FB”, X“FC” 1バイト
X“FD” 3バイト
X“FE” 1バイト
X“FF” 未定義(将来の機能拡張用)
データタグの最初の1バイトの値が,X“F8”,X“F9”及びX“FF”のデータタグは,長さ及び機能と
もに未定義であり,将来の機能拡張用に予約されている。将来の機能拡張のときに,長さが決定される。

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6.1.2 データタグの種類 データタグには,利用者データタグと制御データタグの2種類がある。データ
タグの最初の1バイトの値によって,データタグの種類が決まる。表2に,データタグの最初の1バイト
の値とデータタグの種類の関係を示す。
表2 データタグの最初の1バイトの値とデータタグの種類
データタグの最初の1バイトの値 データタグの種類
X“00”X“EF” 利用者データタグ
X“F0” 制御データタグ
X“F1”X“F7” 利用者データタグ
X“F8”X“FF” 制御データタグ
6.1.3 利用者データタグの機能 利用者データタグは,その値によって,可変長データ要素の識別と意味
の識別を行う。利用者データタグの値はデータタグ番号といい,次に示す意味をもつ。
a) 利用者データタグの長さが2バイトのときは,16ビット符号無2進数としての値で,061439 (X“0000”
X“EFFF”) のデータタグ番号を表す。
b) 利用者データタグの長さが3バイトのときは,右側19ビット(下位19ビット)の符号無2進数とし
ての値で,65536524287(X“F10000”X“F7FFFF” : 上位5ビットは無視する)のデータタグ番
号を表す。
6.1.4 制御データタグの機能 制御データタグは,メッセージ内TFD領域内の状態制御を行う。
a) 制御データタグの最初の1バイトの値がX “F0” のとき TFD領域の先頭に置かれ,TFD領域を開始
するTFD領域開始子である。
b) 制御データタグの最初の1バイトの値がX “FA” のとき マルチ明細の先頭に置かれ,マルチ明細を
開始するA形マルチ明細見出しである。A形マルチ明細見出しの長さは2バイトあり,第2バイトの
1バイト符号無2進数の値によって明細番号を表す。明細番号として,X“31”X“7E”までの値の
使用を可能とする。
c) 制御データタグの最初の1バイトの値がX “FB” のとき マルチ明細の途中に置かれ,繰返し要素の
繰り返しを指示する改行指示子である。
d) 制御データタグの最初の1バイトの値がX “FC” のとき マルチ明細の末尾に置かれ,マルチ明細を
終了させるマルチ明細終端子である。
e) 制御データタグの最初の1バイトの値がX “FD” のとき マルチ明細の先頭に置かれ,マルチ明細を
開始するD形マルチ明細見出しである。D形マルチ明細見出しの長さは3バイトあり,第2及び第3
バイトの2バイト符号無2進数の値によって明細番号を表す。明細番号として,X“000A”X “EFFF”
までの値の使用を可能とする。
f) 制御データタグの最初の1バイトの値がX“FE”のとき TFD領域の末尾に置かれ,TFD領域を終
了させるTFD終端子である。
6.2 長さタグの構造 長さタグは,利用者データタグと一緒に用いられ,可変長データ要素の長さを特
定する。長さタグは,1バイト符号無2進数又は2バイト符号無2進数の値で,可変長データ要素の実長
を表す。長さタグ自身の長さは,1バイトか又は3バイトであり,1バイトか3バイトかは,長さタグの最
初1バイト(一番左側の1バイト)の値で決まる。
a) 長さタグの最初の1バイトの値がX“00”X“FE”のときは,長さ1バイトである。
b) 長さタグの最初の1バイトの値がX“F2”のときは,長さ3バイトである。
長さ1バイトの長さタグは,1バイトの符号無2進数で,それに引き続く可変長データ要素の実長をバ

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