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JIS Z 0150:2018 規格概要
この規格 Z0150は、物流過程での取扱い指示を伝えるために包装貨物に慣習的に表示される一連の図記号について規定。あらゆる種類の貨物の包装に適用可能であるが,危険物の取扱いに対する特殊な指示は含まない。
JISZ0150 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z0150
- 規格名称
- 包装―包装貨物の荷扱い図記号
- 規格名称英語訳
- Packaging -- Distiribution packaging -- Graphical symbols for handling and storage of packages
- 制定年月日
- 1966年9月1日
- 最新改正日
- 2018年3月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 780:2015(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.080.99, 55.020, 55.180.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 包装 2020, 物流 2019
- 改訂:履歴
- 1966-09-01 制定日, 1969-08-01 確認日, 1972-12-01 確認日, 1976-02-01 確認日, 1979-02-01 確認日, 1983-12-01 確認日, 1988-03-01 改正日, 1993-04-01 確認日, 1998-10-20 確認日, 2001-02-20 改正日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認日, 2018-03-20 改正
- ページ
- JIS Z 0150:2018 PDF [13]
Z 0150 : 2018
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 図記号・・・・[2]
- 5 図記号の意味及び要求事項・・・・[3]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[11]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 0150 pdf 1] ―――――
Z 0150 : 2018
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
包装技術協会(JPI)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
これによって,JIS Z 0150:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 0150 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 0150 : 2018
包装−包装貨物の荷扱い図記号
Packaging-Distiribution packaging-Graphical symbols for handling and storage of packages
序文
この規格は,2015年に第5版として発行されたISO 780を基とし,我が国の包装貨物の荷扱い及び保管
の実情を反映させるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
包装貨物には,荷扱い及び保管の指示が原産国の言語でしばしば表示される。これは,同じ言語を使用
している地域において輸送品の保護に役立つ一方で,異なる言語を使用している地域,又はこれらの地域
を経由する輸送品の保護にはほとんど価値がなく,更に,包装貨物を扱う人々が言語を理解できないなら
全く価値はない。
図記号は,荷送人の意図を伝える最良の手段であり,図記号の採用で間違った取扱いによる損失及び損
傷を減らすことは疑いの余地はない。さらに,図記号は,包装貨物の構造,重心の位置,特性,強度など
の重要な情報を把握することができない作業員の安全確保に役立つ。
ここで規定されている図記号は,ISO/TC145/SC3,機器・装置用図記号の原則に従っている。
図記号の使用は,満足のいく取扱いを保証するものではない。したがって,安全かつ適切に保護する包
装が最も重要である。
包装貨物は,時間が経過するにつれて劣化することがあり,ときには,最終目的地に到着する前に,通
常の取扱いに耐えられなくなる場合もある。そのような場合,包装貨物の出荷を停止し,保管するか,又
は包装貨物上に適切な図記号を表示することによって,それらの使用を継続するかを決定する必要がある。
いずれの場合でも,この規格は,その場で必要な処置を行うために適切な記号を追加する便宜的な手書き
の記号を容認する。
1 適用範囲
この規格は,物流過程での取扱い指示を伝えるために包装貨物に慣習的に表示される一連の図記号につ
いて規定する。図記号は,必要なときにだけ使用することが望ましい。
この規格は,あらゆる種類の貨物の包装に適用可能であるが,危険物の取扱いに対する特殊な指示は含
まない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 780:2015,Packaging−Distiribution packaging−Graphical symbols for handling and storage of
packages(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
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Z 0150 : 2018
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0146-1 クレーン−用語−第1部 : 一般
注記 対応国際規格 : ISO 4306-1,Cranes−Vocabulary−Part 1: General
JIS D 6201 自走式産業車両−用語
注記 対応国際規格 : ISO 5053-1,Industrial trucks−Terminology and classification−Part 1: Types of
industrial trucks
JIS Z 0108 包装−用語
注記 対応国際規格 : ISO 21067,Packaging−Vocabulary
JIS Z 0111 物流用語
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0146-1,JIS D 6201,JIS Z 0108及びJIS Z 0111による。
4 図記号
4.1 一般
安全で,適切及び効率的な包装貨物の荷扱いを確実にするために,図記号の表示,色,大きさ,数及び
位置を考慮しなければならない。
4.2 図記号の表示
大型の包装の場合は,図記号は,包装の上に抜き型(ステンシル)で直接刷り出すか,又はラベルによ
って表示することが望ましい。図記号は,この規格で規定するように,印刷,塗装,又は複写することが
望ましい。図記号の境界線(四隅の枠)は,表示する必要はない。
それぞれの図記号の図柄は,唯一の指示内容をもつものであり,図柄を変えずに抜き型で刷り出すこと
ができるように意図して設計されている。ただし,抜き型の作成を容易にするため,図柄に変更を加える
ことは差し支えない。
4.3 図記号の色
図記号に使用する色は黒とする。
黒の図記号ではっきりと視認できない包装の色の場合は,対照性がよい色(望ましくは,白)を下地に
用いなければならない。
赤,だいだい色及び黄は,危険物のラベルと混同させないよう注意しなければならない。
4.4 図記号の大きさ
標準的な大きさの図記号は,全高100 mm,150 mm又は200 mmとする。ただし,包装の大きさ又は形
によっては,図記号が視認できる範囲で,標準より大きい又は小さい図記号を使用してもよい。また,図
記号が視認できる範囲で,縦横比を変化させて使用してもよい。
4.5 図記号の数
図記号No. 1,2,3,9及び14については,箇条5に,包装に表示しなければならない図記号の数を規
定する。
――――― [JIS Z 0150 pdf 4] ―――――
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Z 0150 : 2018
包装には,必要に応じて,最少数の種類の図記号を表示しなければならない。
4.6 図記号の位置
図記号No. 1,2,3,9及び14については,箇条5に,図記号を表示しなければならない包装上の位置
を規定する。
5 図記号の意味及び要求事項
5.1 一般
表1表6に示すそれぞれの図記号の意味及び要求事項を満足する図記号を,包装貨物に表示する。
図記号No. 4,5,7,8,10,17及び18の禁止を表す図記号要素は,手書きであってもよい。図記号No.16
の“XX”及び図記号No.17の数字“n”は,手書きで修正してもよい。
5.2 大型の包装貨物に用いる図記号
大型の包装貨物に用いる図記号は,表1による。
5.3 中小型の包装貨物に用いる図記号
中小型の包装貨物に用いる図記号は,次による。
a) 全ての種類の荷扱いに共通して用いる図記号は,表2による。
b) 手作業による荷扱いに用いる図記号は,表3による。
c) 機械を使う荷扱いに用いる図記号は,表4による。
5.4 輸送及び保管の両方に用いる図記号
輸送及び保管の両方に用いる図記号は,表5による。
5.5 保管に用いる図記号
保管に用いる図記号は,表6による。
表1−大型の包装貨物に用いる図記号
No.1 名称 : 重心位置
図記号 意味 :
包装貨物が一つのユニットとして取り扱われるときの重心位置を示
す。
要求事項 :
−重い包装貨物にはこの記号を表示しなければならない。
−可能な場合には,この図記号は,六つの面全てに配置しなければな
らないが,少なくとも,実際の重心位置に関連する四つの側面には
表示しなければならない。
−この図記号は,意味を明確かつ完全に伝達するために,正しい位置
に適用しなければならない。
適用事例 注記1 重い貨物が,輸送のために荷扱い中に転倒すると,当該商品
のみならず,作業員にも損傷を与え,致命的な事故を招く可
能性がある。
注記2 包装貨物上のワイヤロープスリングの位置を決定するために
は,包装貨物の重心を見つけること,及び層状クレートの補
強構造を知ることが必要である。
(ISO 7000,No.0627参照)
――――― [JIS Z 0150 pdf 5] ―――――
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JIS Z 0150:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 780:2015(MOD)
JIS Z 0150:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.99 : その他の図記号
JIS Z 0150:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0146-1:2017
- クレーン―用語―第1部:一般
- JISD6201:2017
- 自走式産業車両―用語
- JISZ0108:2012
- 包装―用語
- JISZ0111:2006
- 物流用語