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Z 2343-2 : 2017 (ISO 3452-2 : 2013)
を用いた比較によって決定される。
6.2.1.2.2 対比試験片
適切な対比試験片は,例えばJIS Z 2343-3に規定するタイプ1対比試験片を使用することができる。
JIS Z 2343-3に規定するタイプ1対比試験片は,10 μm,20 μm,30 μm及び50 μmのニッケル−クロム
のめっき厚さをもつ。それぞれのめっき厚さの対比試験片には,一対の同等な割れが存在している。対比
試験片は,蛍光浸透液及び染色浸透液のそれぞれに使われる。同じ対比試験片は,蛍光浸透探傷及び染色
浸透探傷の双方に使用してはならない。
表6−感度及び除去性の一覧
供試剤 供試剤を処理する探傷剤 基準探傷剤
浸透液のシステム
タイプI,方法A,レベル1/2 D-1 FP-1/2 D-1
タイプI,方法A,レベル1 D-1 FP-1W D-1
タイプI,方法B,レベル1 D-1 FP-1PE FE-B D-1
タイプI,方法C,レベル1 D-1 FP-1PE R-1 D-1
タイプI,方法D,レベル1 D-1 FP-1PE FE-D D-1
タイプI,方法A,レベル2 D-1 FP-2W D-1
タイプI,方法B,レベル2 D-1 FP-2PE FE-B D-1
タイプI,方法C,レベル2 D-1 FP-2PE R-1 D-1
タイプI,方法D,レベル2 D-1 FP-2PE FE-D D-1
タイプI,方法A,レベル3 D-1 FP-3W D-1
タイプI,方法B,レベル3 D-1 FP-3PE FE-B D-1
タイプI,方法C,レベル3 D-1 FP-3PE R-1 D-1
タイプI,方法D,レベル3 D-1 FP-3PE FE-D D-1
タイプI,方法A,レベル4 D-1 FP-4W D-1
タイプI,方法B,レベル4 D-1 FP-4PE FE-B D-1
タイプI,方法C,レベル4 D-1 FP-4PE R-1 D-1
タイプI,方法D,レベル4 D-1 FP-4PE FE-D D-1
タイプII,方法A,レベル1 D-2 VP-1PE VE-B D-2
タイプII,方法B,レベル1 D-2 VP-1PE VE-B D-2
タイプII,方法C,レベル1 D-2 VP-1PE R-2 D-2
タイプII,方法D,レベル1 D-2 VP-1PE VE-B D-2
タイプII,方法A,レベル2 D-2 VP-2PE VE-B D-2
タイプII,方法B,レベル2 D-2 VP-2PE VE-B D-2
タイプII,方法C,レベル2 D-2 VP-2PE R-2 D-2
タイプII,方法D,レベル2 D-2 VP-2PE VE-B D-2
除去剤
クラス1 FP-4PE D-1 FP-4PE R-1 D-1
クラス2 FP-4PE D-1 FP-4PE R-2 D-1
現像剤
フォームa FE-4PE FE-B FP-4PE FE-B D-1
フォームb FP-4PE FE-B FP-4PE FE-B D-1
フォームc FP-4PE FE-B FP-4PE FE-B D-1
フォームd FP-4PE FE-B FP-4PE FE-B D-1
フォームe VP-2PE VE-B VP-2PE VE-B D-2
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6.2.1.2.3 試験手順
供試剤の試験では,基準探傷剤の試験と同じ規定化された手順が使われなければならない。基準探傷剤
は,供試剤と同等な感度レベルでなければならない。表7にパラメータの例を示す。それぞれの手順は少
なくとも3回繰り返し,その結果が6.2.1.2.5の要求値を満足しなければならない。
表7−タイプI感度試験の項目
浸透時間 全方法 浸せきした後,垂直から5°10°傾けて5分間排液する。
予備水洗 方法D 1分間水で洗浄する(20 ℃±5 ℃で160 kPa±16 kPa)。
乳化処理 方法B 浸せきした後2分間排液する。
方法D 基準システムは20 %濃度,試験用システムは探傷剤製造業者の推奨濃度でかくは
んしないで5分間乳化剤に浸す。
洗浄処理 方法A 1分間水で洗浄する。
方法B ブラックライトの下で蛍光色のバックグランドがなくなるまで水で洗浄する。も
し,2分以内になくならない場合は,不合格とする。
方法D 水に入れて乳化停止した後,2分間洗浄する。
方法A,B,D 水圧はスプレノズルに最も近いホースの位置で160 kPa±16 kPa,水温20 ℃±5 ℃
とする。
除去処理 方法C 除去剤を付けたきれいなウエスで拭く : 乾燥したきれいなウエスで余剰な除去剤を
取り除く。
乾燥処理 方法A,B,D 5分間乾燥機内で乾かす。乾燥機内温度は50 ℃以下がよい。
フォームb及びcは,現像剤を適用後乾燥する。
方法C 室温で5分間乾かす。
現像処理 全方法 フォームa(乾式)現像剤に5秒間浸せきする。5分間以上放置した後観察を行う。
注記 この表は,探傷剤の性能を確認するための試験条件を示す。
したがって,JIS Z 2343-1に規定する製品検査には,この条件を用いてはならない。
6.2.1.2.4 装置
指示模様を比較するための装置は,適切なものでなければならない。例を附属書Bに示す。
6.2.1.2.5 結果の解釈
指示模様は,目視によって評価しなければならない。目視評価の方法については,試験所又は専門研究
機関で決めておかなければならない。目視評価のための観察条件は,JIS Z 2323に基づき実施しなければ
ならない。これ以外の観察条件で評価を実施した場合には,その旨を記録に残さなければならない。
その結果は,基準探傷剤と同等又はそれ以上の高い性能を示すことを実証しなければならない。定量評
価においては,供試剤が基準探傷剤の少なくとも90 %以上の結果を示さなければならない。
6.2.2 染色浸透液(タイプII)
6.2.2.1 格付け
方法A,B,C及びDの浸透液及び該当する除去剤は,基準速乾式現像剤D-2で格付けしなければなら
ない。方法C(溶剤除去性)の浸透液にあっては,基準除去剤R-2と基準速乾式現像剤D-2とを用いて格
付けしてもよい(表6参照)。
フォームfを除く全ての現像剤は,タイプII(染色浸透液)で使われることを意味し,タイプII基準浸
透液及び方法B乳化剤VP-PE/VE-Bを用いて格付けしなければならない。
6.2.2.2 対比試験片
JIS Z 2343-3のタイプ1対比試験片の中で30 μm及び50 μmの試験片を使用しなければならない。
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6.2.2.3 試験の方法
試験片は最初,タイプI(蛍光),レベル3の浸透探傷システムを用いて校正しなければならない。試験
片幅の80 %以上にわたり可視できる指示模様の本数を記録しなければならない。試験片は校正試験後,十
分に蛍光探傷剤の残りを洗浄・除去し,タイプII探傷剤の試験に使用するため,保管しなければならない。
供試剤を用いて,試験片は表8に合致する手順に従って処理しなければならない。それぞれの手順は,少
なくとも3回繰り返し,その結果は6.2.2.4の要求値を満足しなければならない。
表8−タイプII感度試験の項目
浸透時間 全方法 浸せきした後,垂直から5°10°傾けて5分間排液する。
予備水洗 方法D 30秒間予備水洗する。
乳化処理 方法B 30秒間乳化処理する。
方法D 1.5分間乳化処理する。
洗浄処理 方法A 1分間水で洗浄する。
方法B 可視光線の下で染色浸透液のバックグランドがなくなるまで水で洗浄する。2分間
以内になくならない場合は,不合格とする。
方法D 水に入れて乳化停止した後,2分間洗浄する。
方法A,B,D 水圧はスプレノズルに最も近いホースの位置で160 kPa±16 kPa,水温20 ℃±5 ℃
とする。
除去処理 方法C 除去剤を付けたきれいなウエスで拭く : 乾燥したきれいなウエスで余剰な除去剤を
取り除く。
乾燥処理 方法A,B,D 50 ℃±3 ℃の乾燥機内で5分間乾燥する。
方法C 室温で5分間乾燥する。
現像処理 全方法 表5の基準現像剤D-2を吹きつけ,5分間以上放置した後観察を行う。
注記 この表は,探傷剤の性能を確認するための試験条件を示す。
したがって,JIS Z 2343-1に規定する製品検査には,この条件を用いてはならない。
6.2.2.4 結果の解釈
目視に関する評価及び観察条件は,JIS Z 2323に従わなければならない。これ以外の観察条件で評価を
実施した場合には,その旨を記録に残さなければならない。
きず検出率は,次の二つの値の比1)を用いてパーセント表示する。
− 肉眼(もし普段眼鏡を使っている場合は眼鏡で)ではっきりと確認できる,試験片幅の80 %以上にわ
たり断続していない指示模様の本数
− 6.2.2.3で最初に校正された指示模様の本数
注1) 肉眼(もし普段眼鏡を使っている場合は眼鏡で)ではっきりと確認できる,試験片幅の80 %以
上にわたり断続していない指示模様の本数を分子,6.2.2.3で最初に校正された指示模様の本数
を分母とする値。
6.2.2.5 感度レベル
感度レベルは,表9に示す基準によって決定しなければならない。
表9−染色浸透探傷試験の感度レベルの決定
感度レベル きず検出率 %
30 μm 50 μm
1 適用外 ≧90
2 ≧75 100
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6.3 密度
6.3.1 試験方法
20 ℃における精度が,±1 %以内となる方法を用いて密度を測定しなければならない。
6.3.2 要求事項
形式試験の結果(社内基準値)は,報告しなければならない。ロット試験に対しては,社内基準値の±5 %
まで許容される。
6.4 粘度
6.4.1 試験方法
粘度は,精度が±1 %となる適切な方法で粘度を測定する。形式試験に用いた温度は,記録しなければ
ならない。ロット試験は,規定された温度で実施しなければならない。
6.4.2 要求事項
形式試験の結果(社内基準値)は,報告しなければならない。ロット試験に対しては,社内基準値の±
10 %まで許容される。
6.5 引火点
6.5.1 試験方法
引火点が100 ℃未満の供試剤については,精度が±2 ℃以内となる方法で,引火点が100 ℃以上の供試
剤については精度が±5 ℃以内となる方法で,引火点を測定しなければならない。ロット試験に対しては,
予想される引火点が20 ℃110 ℃の範囲のときだけ引火点測定が要求される。引火点は,適切な方法で
測定しなければならない。
6.5.2 要求事項
形式試験の結果(社内基準値)は,報告しなければならない。ロット試験に関しては,引火点は社内基
準値より5 ℃以上低くてはならない。
6.6 洗浄性(方法A 浸透液)
20 ℃±5 ℃において,JIS Z 2343-3に規定するタイプ2対比試験片に試験する浸透液を塗布し,水スプ
レで静かに洗浄したとき,Ra : 5 μm,Ra : 10 μmの粗さ部に残留した浸透液は,同一条件で探傷した基準
浸透液よりバックグラウンドが多くあってはならない。タイプIについては,この試験は,10 W/m2以上
のA領域紫外線を照射,白色光は最大20 lxで実施しなければならない。タイプIIについては,この試験
は,最小500 lxの可視光の下実施しなければならない。タイプIIIについては両方の試験によって実施さ
れる。目視によって新ロットと同一の浸透探傷システムとによって受け入れられたロットの控え供試剤と
比較される。
6.7 蛍光光度
6.7.1 試験方法
タイプI浸透液の蛍光光度は,附属書Aに基づき測定しなければならない。
6.7.2 要求事項
形式試験では,供試剤の蛍光光度は基準探傷剤FP-4PEの蛍光光度に比べ,次の値以下であってはなら
ない(表5参照)。
感度レベル1/2浸透液 50 %
感度レベル1 浸透液 65 %
感度レベル2 浸透液 80 %
感度レベル3 浸透液 90 %
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感度レベル4 浸透液 95 %
ロット試験は,形式試験供試剤と比較して行わなければならない。許容値は±10 %としなければならな
い。しかし,蛍光光度は形式試験供試剤の要求事項より下回ってはならない。
6.8 紫外線安定性
6.8.1 試験方法
10枚のろ紙を供試用浸透液でぬらし,ろ紙試験片を作製する。作製の詳細は,附属書Aに示す。
そのうち5枚は,熱,光及び気流の影響を受けない状態で保管し,残りの5枚は,熱及び気流の影響を
受けない状態で,10 W/m2±1 W/m2の365 nm付近を中心としたA領域紫外線を1時間照射する。各試験
片の蛍光光度は,附属書Aの方法によって決める。
6.8.2 要求事項
A領域紫外線を照射した浸透液の平均蛍光光度は,紫外線を照射しない浸透液の蛍光光度に比べ,次の
値以上でなければならない。
感度レベル1/2浸透液 50 %
感度レベル1 浸透液 50 %
感度レベル2 浸透液 50 %
感度レベル3 浸透液 70 %
感度レベル4 浸透液 70 %
6.9 熱安定性
6.9.1 試験方法
10枚のろ紙を供試用浸透液でぬらし,ろ紙試験片を作製する。作製の詳細は,附属書Aに示す。
そのうち5枚は,熱,光及び気流の影響を受けない状態で保管し,残りの5枚は清浄な金属板の上に置
き,気流のない加熱器で115 ℃±2 ℃の状態に1時間保持する。各試験片の蛍光光度は,附属書Aの方法
によって決める。
6.9.2 要求事項
加熱した浸透液の平均蛍光光度は加熱しない浸透液の蛍光光度に比べ,次の値以上でなければならない。
感度レベル1/2浸透液 60 %
感度レベル1 浸透液 60 %
感度レベル2 浸透液 60 %
感度レベル3 浸透液 80 %
感度レベル4 浸透液 80 %
6.10 水分許容性
6.10.1 試験方法
水分許容性は探傷剤と水とを均一に混ぜ,正確に測定した供試用探傷剤(一般的に20 mL)に,異なっ
た外観,例えば,濁り,粘度上昇又は分離が生じるまで水を正確に加えることによって測定しなければな
らない。この試験は,15 ℃±0.5 ℃で実施しなければならない。含水量は,最後の体積のうちの加えられ
た水の割合で示される(水及び供試用探傷剤に濁り,粘度上昇を生じるまで。)。
6.10.2 要求事項
含水量は,5 %(体積分率)以上でなければならない。
――――― [JIS Z 2343-2 pdf 15] ―――――
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JIS Z 2342:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.020 : 流体貯蔵装備 > 23.020.30 : 圧力容器,ガスボンベ
JIS Z 2343-2:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISQ17025:2018
- 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
- JISQ9001:2015
- 品質マネジメントシステム―要求事項
- JISZ2305:2013
- 非破壊試験技術者の資格及び認証
- JISZ2323:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験及び磁粉探傷試験―観察条件
- JISZ2343-1:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
- JISZ2343-3:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第3部:対比試験片
- JISZ2343-5:2012
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第5部:50℃を超える温度での浸透探傷試験
- JISZ2343-6:2012
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第6部:10℃より低い温度での浸透探傷試験