JIS Z 3070:1998 鋼溶接部の超音波自動探傷方法 | ページ 2

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図6 距離振幅補償方式の例
2) 距離振幅補正方式 図7に示すように,あらかじめ測定しておいたエコー高さ区分線(H線)に基
づいて,収録したすべてのエコーに対して距離振幅の補正をエコーの収録後に行う方式。ビーム路
程W,エコー高さHで収録したエコーは,当該ビーム路程を挟むスキップ点で作成するエコー高さ
区分線から求められる補正式によって,エコー高さはHTに補正する。
図7 距離振幅補正方式の例
3) 距離振幅併用方式 距離振幅補償方式を用いても距離振幅の補正が不十分な場合,エコーの収録後
に収録したすべてのエコーに対して距離振幅補正方式を用いて距離振幅の補正を行う方式。
5.2.3 カップリングチェック
a) 用語 超音波自動探傷時におけるカップリングチェックは,次に示す事項を規定する。
1) カップリング監視信号 音響結合の状態を監視するエコー。
2) カップリング基準レベル 音響結合が最良な場合のエコー高さのレベル。
3) カップリングチェックレベル 音響結合が良好な場合のエコー高さのレベル。
4) チェックゲート カップリング監視信号を収録するために設定するゲート。
5) チェック用探触子 カップリング監視信号を収録するために配置する探触子。
b) カップリングチェックの方式 超音波自動探傷器は,カップリングチェック方式に応じて得られるエ
コーを収録して画像表示装置で表示し,音響結合の状態を判定する。カップリングチェック方式は,
次に示す3方式又はこれと同等以上の方式とする。
1) 透過方式 図8に示すように,使用斜角探触子の主ビームが到達する母材表面に,探傷用と同一構
造の受信用斜角探触子を配置し,走査して透過パルスの高さをカップリング監視信号とする。

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図8 透過方式
2) 底面エコー方式 図9に示すように,使用斜角探触子内に斜角探傷用振動子と入射点が同じとなる
垂直探傷用振動子を組み込んで,母材の底面エコーのエコー高さをカップリング監視信号とする。
図9 底面エコー方式
3) 林状エコー方式 図10に示すように,エコー収録ゲート内の林状エコーの平均的なエコー高さをカ

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ップリング監視信号とする。
なお,ダイナミックレンジに十分に余裕のある対数増幅器を用いてエコー収録範囲にある波形を
すべて記録する方式の超音波自動探傷器は,林状エコー方式とみなし,特にチェックゲートを設け
たり,改めてカップリング監視信号を収録する必要はない。
図10 林状エコー方式
5.3 探触子 探触子は,JIS Z 3060の規定による。
5.4 走査装置 走査装置は,図11に示すように,試験対象範囲を探触子が走査できるものとする。
a) 用語 走査装置の走査は,次に示す事項を規定する。
1) データ収録点 評価の対象とする最小のきず長さに応じて,直角ピッチ及び平均ピッチで決められ
るデータを収録する位置。
2) 直角ピッチ 溶接線に対して直角方向のデータ収録点間隔。
3) 平行ピッチ 溶接線に対して平行方向のデータ収録点間隔。
4) 直角走査長 1回の探傷試験で探触子を走査させる溶接線に対して直角方向長さ。
5) 平行走査長 1回の探傷試験で探触子を走査させる溶接線に対して平行方向長さ。

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図11 走査
5.5 画像表示装置
5.5.1 表示する画像
a) カップリングチェック画像 カップリングチェック画像は,図12に示すように,溶接線に対して平行
方向及び直角方向を座標軸として,収録したカップリング監視信号とカップリングチェックレベルと
の比較による音響結合の良否を,座標上の探触子位置に画像で表示したもの。
図12 カップリングチェック画像の例
b) スコープ画像 Cスコープ画像は,図13に示すように,溶接線に対して平行方向及び直角方向を座
標軸として,所定のエコー高さを超えるエコーに対して,ビーム路程及び屈折角を用いて反射源の座
標を評価し,反射源の座標位置及びエコー高さ又は領域を平面の画像で表示したもの。

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図13 Cスコープ画像の例
c) スコープ画像 Bスコープ画像は,図14に示すように,溶接線に対して平行方向又は直角方向及び
板厚方向を座標軸として,所定のエコー高さを超えるエコーに対して,ビーム路程及び屈折角を用い
て反射源の座標を評価し,反射源の座標位置及びエコー高さ又は領域を断面の画像で表示したもの。
図14 Bスコープ画像の例
5.5.2 その他の表示事項 その他画像の表示は,次による。
a) 表示の種類(カップリングチェック画像,Cスコープ画像,Bスコープ画像)
b) 各座標軸の両端における座標値

――――― [JIS Z 3070 pdf 10] ―――――

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