この規格ページの目次
4
Z 3284-3 : 2014
付回転円板及びプレートを適切な間隙で平行に配置された構造をもち,ソルダペーストはその間隙
に充され,SPPロータの回転に伴い,ソルダペーストが受けるずり応力をSPPロータが受けるト
ルクとして検出し,粘度特性を求める。この粘度特性から他の流動特性を算出する。
3) ノズルフロー方式 規定の一定圧力下で,供給装置(ディスペンサー)によって一定時間ガラス板
上に塗布したソルダペーストの質量によって,ソルダペーストの流動特性を評価する。
b) 試薬 2-プロパノール JIS K 8839に規定するもの。
c) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) スパイラル方式粘度測定法
1.1) スパイラル方式粘度計
1.2) 恒温槽 測定器本体内蔵の恒温槽又は外部恒温槽
1.3) ソルダペースト用容器 容量500 gのソルダペースト用容器又はポリ容器
1.4) 記録計 ペンレコーダなど。
2) 渦状溝付回転円板方式粘度測定法
2.1) 渦状溝付回転円板方式粘度計
2.2) 恒温槽
2.3) ソルダペースト定量塗布用附属品 採取用・かき混ぜ用スパチュラなど。
2.4) 記録装置 プリンターなど。
3) ノズルフロー方式流動性測定法
3.1) 供給装置 0.2 MPa,0.3 MPa,0.4 MPa及び0.5 MPaに設定可能な圧力調整機能,圧力を伝達して
ソルダペーストを塗布するための耐圧ホース及び蓋が付いた供給用カートリッジをもつもの。
3.2) 注入器又はカートリッジ 10 mL注入器にソルダペーストを移すための器具で,内径23 mm以上
のもの。
3.3) 10 mL注入器 内径16 mmで適切なワックス・ピストン付きのもの。
3.4) 供給針 内径0.84 mm,長さ15 mmのもの。
3.5) ガラス板 寸法は,75 mm×25 mm×1 mmのもの。
3.6) 温調器
3.7) 密閉容器
3.8) 化学天びん
3.9) スパチュラ
d) 試験の手順 試験の手順は,次による。
1) スパイラル方式粘度測定
1.1) 必要がある場合,ソルダペーストが室温になるまで放置する。
1.2) スパチュラでかき混ぜ,ソルダペーストを均一にする。
1.3) ソルダペースト用容器を恒温槽に入れる。
1.4) 粘度計の回転速度を10 r/minに調節し,恒温槽の温度を25 ℃にセットし,約3分後にロータに吸
引されたソルダペーストが排出口から現れたことを確認後,ロータの回転を停止させ,恒温槽の
温度が安定するまで待つ。
1.5) 恒温槽の温度が安定した後,10 r/minに調節し,3分後の粘度値を読み取る。
1.6) 次に3 r/minに回転速度を設定し,回転させた状態で6分間放置する。
1.7) 6分後の粘度を読み取る。
――――― [JIS Z 3284-3 pdf 6] ―――――
5
Z 3284-3 : 2014
1.8) 回転速度を3 r/minで6分間,4 r/minで3分間,5 r/minで3分間,10 r/minで3分間,20 r/minで
1分間,30 r/minで1分間,10 r/minで1分間と変化させ,3 r/min,10 r/min,30 r/min及び10 r/min
における最終粘度値を読み取る。
2) 渦状溝付回転円板方式粘度測定
2.1) 必要がある場合,ソルダペーストが室温になるまで放置する。
2.2) スパチュラでかき混ぜ,ソルダペーストを均一にする。
2.3) ソルダペースト定量塗布用附属品を用いて,ソルダペーストを渦状溝付回転円板方式粘度の円板
(プレート)に塗布し,測定用の試料とする。
2.4) 2.5 r/min,144秒で粘度値( を読み取り,更に10 r/min,36秒及び2.5 r/min,60秒で粘度値(
を読み取る。
2.5) サンプルを拭き取り,再度2.3)の操作によって測定用のサンプルを更新する。
2.6) さらに,10 r/min,36秒で粘度値( を読み取る。
3) ノズルフロー方式流動性測定
3.1) 必要によって,ソルダペーストが室温になるまで放置する。
3.2) スパチュラでかき混ぜ,ソルダペーストを均一にする。
3.3) 気泡が混入しないように,ソルダペーストを内径23 mm以上の注入器又はカートリッジに注入す
る。
3.4) この内径23 mm以上の注入器又はカートリッジを逆さにし,10 mLの注入器をまっすぐにして,
ソルダペーストを加圧装置及び適切なアダプターを用いて,ノズルを介して10 mLの注入器に移
す。10 mLの注入器の2/3程度までソルダペーストを満たし,ワックスピストンでソルダペースト
を塞ぐ。
3.5) 10 mLの注入器を供給用カートリッジに入れる。
3.6) この密閉した供給用カートリッジを垂直にして,温度25±0.25 ℃の恒温槽内で4時間以上保存す
る。
3.7) 2-プロパノールでガラス板をきれいに拭く。
3.8) ガラス板の質量を0.001 g単位まで量る。
3.9) 恒温槽から密閉した供給用カートリッジを取り出し,サポートによって支える。
3.10) ソルダペーストを0.2 MPaで測定用のガラス板とは別の場所に,ソルダペーストを0.2 MPaで20
秒吐出し,捨てる。
3.11) ガラス板を水平にして,供給針から2 mm下の位置に設定する(図2参照)。
――――― [JIS Z 3284-3 pdf 7] ―――――
6
Z 3284-3 : 2014
図2−ノズルフロー方式流動特性測定における供給装置
3.12) 供給装置を用いてソルダペーストをガラス板の上に,0.2 MPa,0.3 MPa,0.4 MPa及び0.5 MPaの
圧力で,それぞれ10秒移す。一つの圧力条件下で3回行う。
3.13) ソルダペーストの付いたガラス板の0.001 g単位まで質量を量る。
3.14) 上記の各条件でのソルダペーストの平均質量を算出する。
4) 結果の記録は,附属書JAによって記載する。
4.1) 粘度−ずり速度特性 粘度−ずり速度曲線(log logD)は,4.2 d) 1.8)の測定によって得られた
粘度値から求める。
粘度( を測定するずり速度(D)は,次による。
− スパイラル方式の場合。D1=1.8 s-1(3 r/min),D2=18 s-1(30 r/min)
− SPP方式の場合。 D1=5 s-1(2.5 r/min),D2=20 s-1(10 r/min)
4.2) チクソトロピー指数(TI) チクソトロピー指数(TI)は,4.2 d) 1.8)の測定によって得られた粘度
−ずり速度曲線図(図3参照)を用いて,ずり速度の変化による粘度の変化の傾き(常用対数で
表す。)から求める。
TI=log ( 一 最 D2/D1)
ここに, ずり速度D1のときの粘度
ずり速度D2のときの粘度
D1 : ずり速度1
D2 : ずり速度2
ただし,スパイラル方式の場合
D1=1.8 s-1(3 r/min),D2=18 s-1(30 r/min)
SPP方式の場合
D1=5 s-1(2.5 r/min),D2=20 s-1(10 r/min)
――――― [JIS Z 3284-3 pdf 8] ―――――
7
Z 3284-3 : 2014
図3−チクソトロピー指数の求め方
4.3) 粘度非回復率(R,RS) 粘度非回復率は,ある設定回転数において粘度 打 は 定後,順次
回転数を変化させて,粘度を測定し,再び元の設定回転数に戻したときの粘度測定値 慓 は 図
4及び図5参照)から,次のいずれかの式によって粘度非回復率R又はRSを算出する。
4.3.1) スパイラル方式による粘度非回復率(R)
R=[{( 拿 愀 戀紀 100 %
ここに, 懿 ずり速度6 s-1(10 r/min)のときの回復後の粘度
拿 ずり速度6 s-1(10 r/min)のときの初期粘度
4.3.2) PP方式による粘度非回復率(Rs)
Rs=[{( 紀 100 %
ここに, ずり速度5 s-1(2.5 r/min)のときの初期粘度
ずり速度5 s-1(2.5 r/min)のときの回復後の粘度
図4−粘度非回復率の求め方 図5−粘度非回復率の求め方
(スパイラル方式の場合) (SPP方式の場合)
4.4) ノズルフロー方式での流動特性 各条件下でのソルダペーストの吐出質量(m)及びその変動(
――――― [JIS Z 3284-3 pdf 9] ―――――
8
Z 3284-3 : 2014
で流動特性を次の式によって評価する。
mmax−mmin
ここに, mmax : mの最大値
mmin : mの最小値
4.3 印刷時のだれ試験
この試験は,ソルダペーストの印刷後からリフロー工程の加熱直前までのだれ挙動を評価する方法につ
いて規定する。試験は,次による。
a) 試験の概要 ソルダペーストが特定の条件下で銅張積層板上での広がりの度合いによって評価する。
b) 試薬 2-プロパノール JIS K 8839に規定するもの。
c) 装置及び器具 装置及び器具は,次による。
1) メタルマスク 図6及び図7で示すパターン孔を配した0.2 mmの厚さのステンレス製メタルマス
ク,図8で示すパターン孔を配した0.1 mmの2種類の厚さのステンレス製メタルマスク。
2) スキージ
3) 銅張積層板 寸法が80 mm×60 mm×1.6 mmのもの。
4) 空気循環式加熱炉 空気循環型で加熱温度が200 ℃以上にできるもの。
5) 研磨紙 JIS R 6252に規定するP600(耐水)のもの。
単位 mm
図6−0.20 mm厚だれ評価試験用のメタルマスク
(開口部がストレートエッチングされているもの)
――――― [JIS Z 3284-3 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS Z 3284-3:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61189-5:2006(MOD)
JIS Z 3284-3:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.50 : ろう付け及びはんだ付け
JIS Z 3284-3:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC5603:1993
- プリント回路用語
- JISK5500:2000
- 塗料用語
- JISK8839:2007
- 2-プロパノール(試薬)
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISZ3001:1999
- 溶接用語
- JISZ3001:1950
- 医療用刀
- JISZ3282:2017
- はんだ―化学成分及び形状
- JISZ3284-1:2014
- ソルダペースト―第1部:種類及び品質分類