JIS Z 3317:2011 モリブデン鋼及びクロムモリブデン鋼用ガスシールドアーク溶接溶加棒及びソリッドワイヤ | ページ 2

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Z 3317 : 2011
表1−溶加材及びソリッドワイヤの化学成分(続き)
単位 %(質量分率)
溶加材及び 化学成分a),b)
ソリッドワ
イヤの化学 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cuc) V その他の成分
成分の記号
0.05 0.15 1.60 0.025 0.025 1.00 0.40 0.40
1CM2 − − −
0.15 0.40 2.00 以下 以下 1.60 0.65 以下
0.12 0.30 0.80 0.025 0.025 1.00 0.40 0.40
1CM3 − − −
以下 0.90 1.50 以下 以下 1.60 0.65 以下
0.05 0.40 0.40 0.025 0.025 0.20 1.20 0.40 0.35
1CML − −
以下 0.70 0.70 以下 以下 以下 1.50 0.65 以下
0.05 0.20 0.80 0.025 0.025 1.00 0.40 0.40
1CML1 − − −
以下 0.80 1.40 以下 以下 1.60 0.65 以下
0.05 0.30 0.80 0.025 0.025 1.00 0.40 0.40
1CMT − − Ti 0.020.30
0.15 0.90 1.50 以下 以下 1.60 0.65 以下
0.12 0.30 1.20 0.025 0.025 1.00 0.40 0.40
1CMT1 − − Ti 0.020.30
以下 0.90 1.90 以下 以下 1.60 0.65 以下
0.07 0.40 0.40 0.025 0.025 0.20 2.30 0.90 0.35
2C1M − −
0.12 0.70 0.70 以下 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.05 0.10 0.30 0.025 0.025 2.10 0.85 0.40
2C1M1 − − −
0.15 0.50 0.60 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.05 0.60 0.50 0.025 0.025 2.10 0.85 0.40
2C1M2 − − −
0.15 以下 1.20 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.12 0.30 0.75 0.025 0.025 2.10 0.90 0.40
2C1M3 − − −
以下 0.90 1.50 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.05 0.40 0.40 0.025 0.025 0.20 2.30 0.90 0.35
2C1ML − −
以下 0.70 0.70 以下 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.05 0.30 0.80 0.025 0.025 2.10 0.90 0.40
2C1ML1 − − −
以下 0.90 1.40 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.05 0.10 0.20 0.025 0.025 2.10 0.85 0.40 0.15
2C1MV − −
0.15 0.50 1.00 以下 以下 2.70 1.20 以下 0.50
0.12 0.10 0.80 0.025 0.025 2.10 0.90 0.40 0.15
2C1MV1 − −
以下 0.70 1.60 以下 以下 2.70 1.20 以下 0.50
0.05 0.35 0.75 0.025 0.025 2.10 0.90 0.40
2C1MT − − Ti 0.020.30
0.15 0.80 1.50 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.04 0.20 1.60 0.025 0.025 2.10 0.90 0.40
2C1MT1 − − Ti 0.020.30
0.12 0.80 2.30 以下 以下 2.70 1.20 以下
0.12 0.10 0.20 0.020 0.010 2.00 0.40 0.40 0.10 Nb 0.010.08
2CMWV −
以下 0.70 1.00 以下 以下 2.60 0.65 以下 0.50 W 1.002.00
0.12 0.10 0.80 0.020 0.010 0.30 2.00 0.05 0.40 0.10 Nb 0.010.08
2CMWV−Ni
以下 0.70 1.60 以下 以下 1.00 2.60 0.30 以下 0.50 W 1.002.00
0.12 0.10 0.50 0.025 0.025 2.75 0.90 0.40
3C1M − − −
以下 0.70 1.20 以下 以下 3.75 1.20 以下
0.05 0.50 0.20 0.025 0.025 2.75 0.90 0.40 0.15
3C1MV − −
0.15 以下 1.00 以下 以下 3.75 1.20 以下 0.50
0.12 0.10 0.80 0.025 0.025 2.75 0.90 0.40 0.15
3C1MV1 − −
以下 0.70 1.60 以下 以下 3.75 1.20 以下 0.50
0.10 0.50 0.40 0.025 0.025 0.60 4.50 0.45 0.35
5CM − −
以下 以下 0.70 以下 以下 以下 6.00 0.65 以下

――――― [JIS Z 3317 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
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表1−溶加材及びソリッドワイヤの化学成分(続き)
単位 %(質量分率)
溶加材及び 化学成分a),b)
ソリッドワ
イヤの化学 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cuc) V その他の成分
成分の記号
0.10 0.50 0.40 0.025 0.025 0.50 8.00 0.80 0.35
9C1M − −
以下 以下 0.70 以下 以下 以下 10.50 1.20 以下
Nb 0.020.10
Al 0.04以下
0.07 0.15 1.20 0.010 0.010 0.80 8.00 0.85 0.20 0.15
9C1MV N 0.030.07
0.13 0.50 以下 以下 以下 以下 10.50 1.20 以下 0.30
Mn+Ni 1.50以

0.12 0.50 0.50 0.025 0.025 0.10 8.00 0.80 0.40 0.10 Nb 0.010.12
9C1MV1
以下 以下 1.25 以下 以下 0.80 10.50 1.20 以下 0.35 N 0.010.05
0.12 0.10 1.20 0.025 0.025 0.20 8.00 0.80 0.40 0.15 Nb 0.010.12
9C1MV2
以下 0.60 1.90 以下 以下 1.00 10.50 1.20 以下 0.50 N 0.010.05
0.12 0.10 1.20 0.025 0.025 0.20 8.00 0.80 0.40 0.15 Nb 0.010.12
9C1MV2J
以下 0.60 1.90 以下 以下 1.00 10.50 1.20 以下 0.50 N 0.020.07
0.05 0.10 0.20 0.025 0.025 0.30 9.00 0.40 0.40 0.10 Nb 0.040.16
10CMV
0.15 0.70 1.00 以下 以下 1.00 11.50 0.65 以下 0.50 N 0.020.07
Co 0.801.20
10CMWV 0.12 0.10 0.20 0.020 0.020 0.30 9.00 0.20 0.40 0.10 Nb 0.010.08
−Co 以下 0.70 1.00 以下 以下 1.00 11.50 0.55 以下 0.50 W 1.002.00
N 0.020.07
Co 1.002.00
10CMWV 0.12 0.10 0.80 0.020 0.020 0.30 9.00 0.25 0.40 0.10 Nb 0.010.08
−Co1 以下 0.70 1.50 以下 以下 1.00 11.50 0.55 以下 0.50 W 1.002.00
N 0.020.07
1.00 Nb 0.010.08
10CMWV 0.05 0.10 0.20 0.020 0.020 0.70 9.00 0.20 0.10
W 1.002.00
−Cu 0.15 0.70 1.00 以下 以下 1.40 11.50 0.50 0.50
2.00 N 0.020.07
G 受渡当事者間の協定による。
注a) “−”は,その化学成分を規定しないことを意味する。
b) 鉄以外の成分であって,この表で規定しない成分を溶加材及びソリッドワイヤの分析試験(6.2)の過程で検出
したとき又は意図的に添加したときは,それらの成分の合計は,0.50 %(質量分率)以下でなければならない。
c) 銅めっきが施されている場合は,めっきの銅を含む。

5.3 溶着金属の機械的性質

  溶着金属の引張強さ,0.2 %耐力及び伸びは,6.3の方法によって試験を行ったとき,表2の規定に適合
しなければならない。

――――― [JIS Z 3317 pdf 7] ―――――

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表2−溶着金属の機械的性質
溶加材及びソリッドワイヤの種類 引張強さ 0.2 %耐力 伸び 熱管理条件
溶着金属の 溶加材及びソリッドワイヤ 予熱及び 溶接後熱処理a)
機械的性質 の化学成分の記号 パス間温度 温度 保持時間b)
の記号 MPa MPa % ℃ ℃ min
605
49 3M3,3M3T 490以上 390以上 22以上 135165 60
635
605
1M3,1CML 520以上 400以上 17以上 135165 60
635
675
52 1CML1 520以上 400以上 17以上 135165 60
705
700
2CMWV 520以上 400以上 17以上 160190 120
730
605
CM,CMT,1CM 550以上 470以上 17以上 135165 60
635
1CM1,1CM1J,1CM2, 675
550以上 470以上 17以上 135165 60
1CM3,1CMT,1CMT1 705
2C1ML,2C1ML1,2C1MV, 675
55 550以上 470以上 15以上 185215 60
2C1MV1 705
730
5CM 550以上 470以上 15以上 175235 60
760
730
9C1M 550以上 470以上 15以上 205260 60
760
700
57 2CMWV−Ni 570以上 490以上 15以上 160190 120
730
2C1M,2C1M1,2C1M2, 675
620以上 540以上 15以上 185215 60
2C1M3,2C1MT,2C1MT1 705
675
3C1M,3C1MV,3C1MV1 620以上 530以上 15以上 185215 60
705
62
9C1MV,9C1MV1,9C1MV2, 745
620以上 410以上 15以上 205320 120
9C1MV2J 775
10CMWV−Co, 725
620以上 530以上 15以上 205260 480
10CMWV−Co1 755
725
69 10CMWV−Cu 690以上 600以上 15以上 100200 60
755
675
78 10CMV 780以上 680以上 13以上 205260 480
705
49 G 490以上
52 G 520以上
55 G 550以上 受渡当事者間の協定による。
62 G 620以上
69 G 690以上
注記 1 MPa=1 N/mm2
注a) 試験材を炉に入れるときの炉の温度は,315 ℃以下とする。また,315 ℃以上の温度域において,加熱速度は,
220 ℃/h以下,かつ,冷却速度は,195 ℃/h以下とする。
b) 保持時間の許容差は,0 min,+15 minとする。

6 試験方法

6.1 ロットの決め方

――――― [JIS Z 3317 pdf 8] ―――――

                                                                                              7
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溶加材及びソリッドワイヤのロットの決め方は,JIS Z 3423による。

6.2 溶加材及びソリッドワイヤの分析試験

  溶加材及びソリッドワイヤの分析試験は,JIS G 0320の箇条4(溶鋼分析方法)に規定する方法又はそ
れに対応するISO規格による。
なお,製品と変わらない成分の分析試験は,次のいずれかの試験結果を用いてもよい。
a) 同一ヒートの他線径の製品分析試験
b) 同一ヒートの製造途中の線材分析試験
c) 原料のミルコイルの製品分析値
d) 原料のミルコイルの溶鋼分析値

6.3 溶着金属の引張試験

  溶着金属の引張試験は,次のa)   j)の規定及びJIS Z 3111による。
a) 溶加材は,ティグ溶接で試験を行い,溶加材の径は,2.4 mmとする。ただし,2.4 mmを製造してい
ない場合は,これに最も近い径とする。ソリッドワイヤは,マグ溶接又はミグ溶接で試験を行い,ソ
リッドワイヤの径は,1.2 mmとする。ただし,1.2 mmを製造していない場合は,これに最も近い径
とする。
b) 試験に使用する試験板の材質は,表3による。ただし,JIS Z 3111の規定によってバタリングを行う
場合は,表3に規定する以外の鋼材を試験板として用いてもよい。
c) ティグ溶接の試験を行う試験板の形状及び寸法は,JIS Z 3111の試験板記号1.1を使用する。マグ溶接
及びミグ溶接の試験を行う試験板の形状及び寸法は,JIS Z 3111の試験板記号1.3を使用する。
d) 溶接電流の極性は,ティグ溶接では棒マイナス,マグ溶接及びミグ溶接ではワイヤプラスを用いる。
e) ティグ溶接の試験に使用するシールドガスの種類は,JIS Z 3253に規定するI 1とする。マグ溶接及び
ミグ溶接の試験に使用するシールドガスの種類は,ソリッドワイヤを区分したガスとする。
f) 試験板の予熱及びパス間温度は,表2による。
g) 溶接条件は,表4による。ただし,棒径が2.4 mm以外,又はソリッドワイヤの径が1.2 mm以外の場
合は,製造業者が推奨する溶接条件による。
h) 積層要領は,表5による。
i) 溶接後熱処理の条件は,表2による。
j) 引張試験片は,JIS Z 3111に規定するA0号試験片とする。

――――― [JIS Z 3317 pdf 9] ―――――

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表3−試験板の材質
溶加材及びソリッドワイヤの化学成分の記号 試験板の材質
1M3,3M3,3M3T JIS G 3103に規定するSB450M又はSB480M a)
CM,CMT JIS G 4109に規定するSCMV1 a)
1CM,1CM1,1CM1J,1CM2,1CM3,1CML,1CML1,1CMT,1CMT1 JIS G 4109に規定するSCMV2又はSCMV3 a)
2C1M,2C1M1,2C1M2,2C1M3,2C1ML,2C1ML1,2C1MT,2C1MT1 JIS G 4109に規定するSCMV4 a)
2C1MV,2C1MV1 JIS G 4110に規定するSCMQ4V a)
3C1M JIS G 4109に規定するSCMV5 a)
3C1MV,3C1MV1 JIS G 4110に規定するSCMQ5V a)
5CM JIS G 4109に規定するSCMV6 a)
9C1M,9C1MV,9C1MV1,9C1MV2,9C1MV2J,2CMWV, 溶着金属と同等の機械的性質をもつ鋼材
2CMWV−Ni,10CMV,10CMWV−Co,10CMWV−Co1,
10CMWV−Cu,G
注a) ここで規定する試験板と同等の機械的性質及び化学成分をもつ鋼材を試験板として用いてもよい。
表4−溶接条件
溶接方法 溶加材及びソリッドワイヤの径a)溶接電流a) アーク電圧 コンタクトチップ距離溶接速度
mm A V mm mm/min
ティグ溶接 2.4 220±30 − − 125±25
マグ溶接及び
1.2 290±30 適正電圧 20±3 330±60
ミグ溶接
注記 コンタクトチップ距離は,JIS Z 3001-2の番号24207で定義されており,コンタクトチップ先端からアーク点
(母材)までの距離である。
注a) 径がそれぞれ2.4 mm,1.2 mm以外の場合には,製造業者が推奨する電流範囲とする。
表5−積層要領
区分 溶接方法 溶加材及びソリッドワイヤの径a)各層のパス数a) 層数a)
mm
溶加材 ティグ溶接 2.4 2 b) 811
ソリッドワイヤ マグ溶接及びミグ溶接 1.2 2又は3 610
注a) 径がそれぞれ2.4 mm,1.2 mm以外の場合には,製造業者が推奨するパス数及び層数とする。
b) 最終層は,3又は4パスとしてもよい。

7 検査方法

  検査方法は,次による。
a) 溶加材及びソリッドワイヤの検査項目は,JIS Z 3423に規定する試験スケジュールによる。
b) 検査は,溶加材及びソリッドワイヤのロットごとに,JIS Z 3423による試験スケジュールに従い,箇
条6によって試験し,該当する箇条5の規定に適合しなければならない。
c) 試験スケジュールに従い,箇条6によって実施した分析試験及び引張試験のいずれかの試験結果が,
箇条5の規定に適合しなかった場合には,適合しなかった全ての試験について倍数の再試験を行い,
そのいずれの試験結果も規定に適合しなければならない。この場合の再試験のための試験片は,当初
の試験材の残材から採取するか,又は新たな試験板を用いて作製した試験材から採取する。また,分
析試験において,当初の試験結果が規定に適合した成分は,再試験を行わなくてもよい。

――――― [JIS Z 3317 pdf 10] ―――――

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