JIS Z 6000:1996 マイクログラフィックス用語

JIS Z 6000:1996 規格概要

この規格 Z6000は、マイクログラフィックスに関する用語及びその定義について規定。

JISZ6000 規格全文情報

規格番号
JIS Z6000 
規格名称
マイクログラフィックス用語
規格名称英語訳
Micrographics -- Vocabulary
制定年月日
1990年2月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 6196-1:1993(MOD), ISO 6196-4:1987(MOD), ISO 6196-5:1987(MOD), ISO 6196-6:1992(MOD), ISO 6196-7:1992(MOD), ISO 6296-2:1993(MOD), ISO/DIS 6196-3(MOD), ISO/DIS 6196-8(MOD)
国際規格分類

ICS

01.040.37, 37.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1990-02-01 制定日, 1992-02-01 改正日, 1993-02-01 改正日, 1996-04-01 改正日, 2001-02-20 確認日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2011-10-20 改正日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS Z 6000:1996 PDF [28]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 6000-1996

マイクログラフィックス用語

Micrographics−Vocabulary

1. 適用範囲 この規格は,マイクログラフィックスに関する主な用語及びその定義について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 7652 写真−濃度測定−第2部 透過濃度の幾何条件
JIS K 7653 写真−濃度測定−第3部 分光条件
JIS K 7654 写真−濃度測定−第4部 反射濃度の幾何条件
JIS Z 8120 光学用語
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 6196-1 Micrographics−Vocabulary−Part 01 : General terms
ISO 6196-2 Micrographics−Vocabulary−Part 02 : Image positions and methods of recording
ISO/DIS 6196-3 Micrographics Vocabulary−Part 03 : Film processing
ISO 6196-4 Micrographics−Vocabulary−Part 04 : Materials and packaging
ISO 6196-5 Micrographics−Vocabulary−Part 05 : Quality of image, legibilit, inspection
ISO 6196-6 Micrographics−Vocabulary−Part 06 : Equipment
ISO 6196-7 Micrographics−Vocabulary−Part 07 : Computer micrographics
ISO/DIS 6196-8 Micrographics−Vocabulary−Part 08 : Application
2. 分類 用語は,次のように分類する。
(1) 一般
(2) 画像の配置及び撮影方法
(3) フィルムの処理
(4) 材料及び包装
(5) 画像の品質,可読性及び検査
(6) 機器
(a) 機器一般
(b) 撮影機
(c) 処理機
(d) フィルム装てん(填)機器
(e) 複製装置
(f) 検査装置
(g) 投影及びハードコピー作製装置
(7) コンピュータマイクログラフィックス

――――― [JIS Z 6000 pdf 1] ―――――

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Z 6000-1996
(8) 応用
(a) 応用
(b) 焼付け
(c) 投影
(d) ハードコピー
(e) 検索
(f) 検索コード方式
3. 用語,定義及び対応英語 用語,定義及び対応英語は,次のとおりとする。
なお,番号の右肩の*印は,その用語がISO 6196-18に規定されていないものであることを示す。
また,対応英語の中には,参考として示してあるものがあり,これには英語の後に“(参考)”と付記し
てある。
備考1. 用語欄で,二つ以上の用語が“,”で区切って併記してある場合,その順位に従って優先使用
する。
2. 用語及び対応英語で,丸括弧が付いている部分は,紛らわしくない場合は省略することがで
きる。この場合は,丸括弧内を省略したときと省略しないときの間に優先順位はない。
例“(フィルム)処理”は,“処理”又は“フィルム処理”を表す(03.01参照)。
3. 用語で,誤読のおそれがあるものについては,用語欄で,その用語の1行下に丸括弧を付け
て平仮名書きで“読み方”を示す。
4. 使用分野を限定する用語及び対応英語については,用語に続く角括弧内にそのことを示す。
5. 定義の文章で,太字で示してある用語は,この規格の中に規定されている用語である。
参考(1) 分類の(1)(5)及び(7)の番号は,4個の数字によって表す。
最初の2けたの数字は分類(例えば,01は一般,02は画像の配置及び撮影方法,03はフィルム
の処理)を,次の2けたの数字は,同一分類内の一連番号を意味する。
(2) 分類の(6)及び(8)の番号は,6個の数字によって表す。
最初の2けたの数字は分類(06は機器)を,次の2けたの数字は同一分類内の区分(例えば,
01は機器一般,02は撮影機)を,最後の2けたは,同一分類同一区分内の一連番号を意味す
る。
(1) 一般
番号 用語 定義 対応英語
01.01 マイクログラフィッ micrographics
マイクロフォームの作成,保管,保存及び活用にかか
クス わる技術。
01.02 マイクロフォーム microform
マイクロ像を収めた情報媒体の総称。通常,フィルム
形態のものが多い。
例 ロール状又はストリップ状のマイクロフ
ィルム,シート状のマイクロフィッシュ,
アパーチュアカード,ジャケット。
01.03 マイクロ像 microimage
光学的手段によって得られる画像で,肉眼で直接視読
できないほど微細なもの。
備考 通常,フィルムのこま内に撮影した画
像をいう。

――――― [JIS Z 6000 pdf 2] ―――――

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Z 6000-1996
番号 用語 定義 対応英語
01.04 被写資料 撮影される文書,図面など。 original source document
例 被写(体)文書,被写(体)図面
備考 被写体ともいう。
01.05 画像 image
1被写資料を光学的手段によって,スクリーン又は感
光面上に目に見える形に再現したもの(01.06*を参照)。
2被写資料を電磁的手段によって,表示器上で目に見
える形に再現したもの。
01.06* 写真画像 連続した階調をもつ画像。 photographic image(参考)
01.07 潜像 latent image
露光その他によって写真乳剤層に作られた現像可能
の目に見えない像。
01.08 ネガ状画像 黒い背景に線・文字が白く表された画像。 negative-appearing image
01.09 ポジ状画像 白い背景に線・文字が黒く表された画像。 positive-appearing image
01.10 極性 polarity
被写資料又は画像での背景に対する文字,線の明暗の
関係。
備考 被写資料又は前世代の画像に対して,画
像の明暗の関係が変化したか,しなかった
かを表すときに使う。例えば,第一世代の
ネガ状画像が,第二世代でポジ状画像に
なるのを,画像の極性が逆になったといい
第一世代のネガ状画像が,第二世代でネ
ガ状画像になるのを,画像の極性が変わ
らないという。
01.11 露光 exposure
画像を得るために,感光材料が光,レーザビーム,電
子ビームなどで照射されること。
01.12 露光時間 exposure time
感光材料が光,レーザビーム,電子ビームなどで照射
される時間。
01.13 露光量 light exposure
感光材料に照射される光,レーザビーム,電子ビーム
などの時間の積分値。
01.14 こま 1回の露光で撮影されたフィルムの区域。 frame
備考 フレームともいう(01.29*及び01.30*を参
照)。
01.15 画像域 image area
フィルムのこま内に撮影されたマイクロ像の区域。
備考 その区域は被写資料の大きさ及び縮小率
で決まる。
01.16 画像ブロック image block
マイクロフィッシュでマイクロ像が占有できる区
域。
01.17 こまピッチ (英)frame pitch,
連続して隣り合う二つのこま上の対応する点と点との
間の距離。 (米)pull down
備考 プルダウンともいう。

――――― [JIS Z 6000 pdf 3] ―――――

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Z 6000-1996
番号 用語 定義 対応英語
01.18 世代 撮影したフィルム(第一世代フィルム)を基準とし, generation
それから系統的に複製を重ねていくときの呼び。
備考 第一世代フィルムは,オリジナルフィル
ムともいう。
01.19 マイクロフォームの nth generation of a
第一世代フィルムを1番とし,第一世代からn番目
第n世代 の世代。 microform
01.20 マスタ master
複製又は複製専用マスタの製作に使用するマイクロ
フォーム。
01.21 (複製)専用マスタ intermediate
大量の複製を作るために特別に作られた複製による
マイクロフォーム。
01.22 複製 duplicate
密着又は光学的手段による焼付けによってマイクロ
フォームを複写すること,又は複写したマイクロフ
ォーム。
備考 通常,その比は1 : 1である。
01.23 ハードコピー hard-copy
光学機器を用いないで直接目で読むことができるよう
に,マイクロ像を主として紙に拡大したもの。
01.24 拡大 enlargement
主として紙又はスクリーン上へ,マイクロ像をより大
きく投影すること。又は投影した画像。
01.25 コピー マイクロ像を複製又は復元すること。 copy
01.26 縮小率 reduction ratio
マイクロ像の大きさ(長さ)と,被写資料の大きさ
(長さ)との比。
例 縮小率は,1 : 24のように表す。
備考 縮率ともいう。
01.27 拡大率 enlargement ratio
拡大による画像の大きさ(長さ)と,マイクロ像の大
きさ(長さ)との比。
例 拡大率は,24 : 1のように表す。
01.28 復元倍率 reproduction ratio
マイクロ像からのハードコピーの大きさ(長さ)と,
被写資料の大きさ(長さ)との比。
例 1/2復元(A0判図面のマイクロ像から,A2
判のハードコピー)
01.29* 単こま こまの最小単位。 single frame(参考)
備考 シングルフレームともいう。
01.30* 倍こま double frame(参考)
横に隣接した二つの単こまが組み合わさったもの。
備考 ダブルフレームともいう。
01.31* 表読み right reading(参考)
文字,文書及び図を表面から読む状態。それらの向き
(おもてよみ) が横又は逆さの状態を含む。
備考1. 表読みを表現する代表的文字は“F”
で表示する。
2. 文字,文書及び図を裏面から読む状態
を裏読み (reverse reading) という。そ
れらの向きが横又は逆さの状態を含
む。
3. 裏読みを表現する代表的文字は“”
で表示する。

――――― [JIS Z 6000 pdf 4] ―――――

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Z 6000-1996
(2) 画像の配置及び撮影方法
番号 用語 定義 対応英語
02.01 コミックモード comic mode,
マイクロフィルムの画像配置の一つの方法で,左書
(英)horizontal mode,
き文書の場合,文章の行がフィルムの長さ方向に対し
て平行であるマイクロ像の配置。 (米)orientation B
また,右書き文書の場合,文章の行がフィルムの長さ
方向に対して垂直であるマイクロ像の配置。
02.02 横モード (英)horizontal
マイクロフィッシュの画像配置の一つの方法で,左
microfiche,
書き文書の場合,画像ブロックのマイクロ像が順に
左から右へ,上の行から下の行へと続く配置。(米)horizontal mode
また,右書き文書の場合,画像ブロックのマイクロ
像が順に右から左へ,上の行から下の行へと続く配置。

――――― [JIS Z 6000 pdf 5] ―――――

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  • ISO 6196-1:1993(MOD)
  • ISO 6196-4:1987(MOD)
  • ISO 6196-5:1987(MOD)
  • ISO 6196-6:1992(MOD)
  • ISO 6196-7:1992(MOD)
  • ISO 6296-2:1993(MOD)
  • ISO/DIS 6196-3(MOD)
  • ISO/DIS 6196-8(MOD)

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