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Z 8503-6 : 2007 (ISO 11064-6 : 2005)
3.6
等価騒音レベル (LAeq,T ) (equivalent continuous A-weighted sound pressure level)
次の式で与えられる,デシベル表示のA荷重音圧レベル。
t 2
1 pA t
LAeq ,T=10 log
t2−t1 t 12 p
2
0
dt
ここに, t2−t1 : 開始時点t1と終了時点t2間の時間
注記 JIS Z 7779参照。
3.7
グレア (glare)
目が順応している周辺全体の明るさに比べて,視野内の幾つかの部分が極端に明るいときに経験する不
快感又は視覚能力の減退。
注記 ISO 8995の4.4参照。
3.8
照度 (E) (illuminance)
ある点に入射する光束( 湛 度。ルクス(lx)で表す。(1 lx = 1 lm/m2)
注記1 実際には,ある与えられた表面の平均照度は,そこに入射する光束を,照らされている面の
面積(A)で除したものとして次の式で求める。
E
A
注記2 ISO 8995参照。
3.9
輝度 (L) (luminance)
明るさの興奮を引き起こす刺激の物理的尺度。ある方向(通常は観測者の方向)への光度εの,放射,
透過及び反射面の単位面積当たりの量。平方メートル当たりのカンデラで表す。
注記1 これは,ある要素表面からある与えられた方向へ放射又は反射された光の光度を,同じ方
向に放射している要素表面の面積で除したものである。
注記2 完全マット表面の輝度L(平方メートル当たりのカンデラ)は,次の式で求める。
πE
L=
ここに, E : 照度[ルクス(lx)]
対象表面の反射率
注記3 ISO 8995参照。
3.10
輝度バランス (luminance balance)
表示された画像の輝度とそれに隣接する周辺の輝度との比,又は逐次的に視野に入る表面の輝度の間の
比(JIS Z 8516,3.13参照)。
3.11
反射率 ( reflectance)
ある表面から反射される光束(r 滿 その表面に入射する光束(0 歛譫 。
――――― [JIS Z 8503-6 pdf 6] ―――――
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Z 8503-6 : 2007 (ISO 11064-6 : 2005)
注記1 反射率は,マット表面以外の入射光の方向,及びそのスペクトル分布による。
r
注記2 反射率
0
注記3 ISO 8995参照。
3.12
反射グレア (reflected glare)
磨かれた又は光沢のある表面からの鏡面反射によるグレア。
注記 ISO 8995の4.4.3参照。
3.13
相対湿度 (RH) (relative humidity)
空気中の水蒸気分圧の,同じ温度及び全圧における飽和水蒸気圧に対する比(×100)(ISO 13731:2001,
2.96参照)。
3.14
残響 (reverberation)
音源を停止した後で密閉空間に持続して残る音。これは部屋の境界表面からの音反射の結果として起こ
る(JIS Z 8516,3.21参照)。
3.15
室温 (ta) (air temperature)
居住者を取り巻く空気の乾球の温度(ISO 13731:2001,2.2参照)。
注記 摂氏(℃)で表す。
4 環境設計の一般原則
良好な環境を設計するためには,この規格と密接に関係するJIS Z 8503-1,JIS Z 8503-2,JIS Z 8503-3
及びJIS Z 8503-4によるほか,次の9項目の人間工学的一般原則に従わなければならない。
注記1 一つの環境原則に係る設計条件は,他の原則に影響を与え得るということをよく認識してお
くことが重要である。
原則1 : コントロールセンターの環境設計に当たっては,オペレーターのタスク要求及び快適さを第一の
目的としなければならない。
原則2 : オペレーターの作業の成果及び快適さを最適なものにするために,照明及び室温は,オペレータ
ーの要求に応じて調節可能なものとしなければならない。
原則3 : 異なる環境要件(すなわち,温熱,空調,照明,音響,振動の条件並びに内装及び美観)の間に
矛盾する要求がある場合には,運用上のニーズをバランスよく実現しなければならない。
注記2 上記を達成する一つの方法は,人間工学の専門家に相談することである。これによって,例
えば,改造したコントロールセンター内で新旧両方の機器を使用している場合の照明システ
ム設計のような,矛盾する要求に対する最適な妥協点を見極める。
原則4 : コントロールセンターの設計には,運転情報にかかわる外的要因(例えば,安全面及び気候条件)
――――― [JIS Z 8503-6 pdf 7] ―――――
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Z 8503-6 : 2007 (ISO 11064-6 : 2005)
も考慮しなければならない。
原則5 : 環境要因は組合せで作用するので,全体を見通した方法−すなわち,すべての環境の要素を考慮
した方法−を考えなければならない(例えば,騒音発生源である空調設備及び音響環境)。
原則6 : 環境設計は,例えば,早朝の気温の上昇といったような,交替勤務に都合の悪い影響を低減する
ものでなければならない。
注記3 これを補う方法としては,交代勤務のスケジュールを改善することも考えられる。
原則7 : 環境システムの設計には,将来の変更(例えば,機器,ワークステーションの配置,作業組織な
どの変更)を考慮しなければならない。
原則8 : 作業環境の諸特性の検討は,図1に示すように,コントロールセンターの全体的設計過程の一部
として組み込まれていなければならない。
注記4 図1のステップは,JIS Z 8503-1に規定されている,より広範な過程の一部である。
原則9 : 設計は,建物,機器とコントロールセンター環境との間で適切なバランスが保たれるように,繰
り返し,かつ,多部門参加で進めなければならない。こうした進め方は,設計の進展とともに照
査し,評価しなければならない。
注記5 建物及び機器の設計結果は,コントロールセンターの環境設計に大きな影響を与えかねない
ので,原則9のような進め方が必要である。例えば,照明機器の放熱は,空調システムに影
響する。
――――― [JIS Z 8503-6 pdf 8] ―――――
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Z 8503-6 : 2007 (ISO 11064-6 : 2005)
目 的 設計ステップ 特定の要求
環境設計にかかわる運用上 ユーザー母集団
の要求事項の明確化 オペレーターの特性運用
運用目標
の実態
人間工学的
初期環境仕様書
環境の人間工学的
運用目標 許容範囲の特定 建屋・機器
などの見直し
提示された
建屋設計案 潜在的矛盾の見直し
いいえ
人間工学的に
許容できる妥
協案か・
はい
人間工学的
最終環境仕様書
適用した人間工学的基準
及び妥協点の文書化
図1−コントロールセンター環境設計の全体過程
――――― [JIS Z 8503-6 pdf 9] ―――――
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Z 8503-6 : 2007 (ISO 11064-6 : 2005)
5 要求事項及び推奨事項
5.1 温熱環境
5.1.1 適切な温熱環境設計には,建屋の設計,オペレーターの活動,気候要因などの因子を考慮する必要
がある。次の事項を考慮するのがよい。
− オペレーターの行動の性質及びその範囲(座位又は歩行)
− オペレーターが着用する代表的な服装(特殊防護服を含む。)
− オペレーターの人数及び交替勤務形態
− 機器及び照明からの総発熱量
− 日射からみたコントロールルームの立地
− 必要な場合,加圧室についての要求事項
− 外壁部からの熱伝導
− ドア及び窓の数
− 建材の熱遮へい(蔽)性能
− 直射日光の遮へいの必要性
− 建屋の地理的位置
5.1.2 ふく射熱又は高温空気によるコントロールルーム内の局所的温度上昇は,室温条件を適切に制御し
て避けるのがよい。
5.1.3 暖房・換気・空調(HVAC)システムは,屋外の気温条件がどうあろうと,適切な室内環境条件(例え
ば,室温,湿度及び気流速度)を提供するものでなければならない。
注記1 推奨値は,附属書Aに示す。
注記2 非温帯地域のコントロールルームは,大気環境の性質(例えば,高温気候)によって,別の
要求事項を必要とすることがある。
5.1.4 HVACが適切な室内環境条件を整備できないときは,オペレーターが手動で温度を制御・監視でき
る機器を備えなければならない。
5.1.5 熱量を指定する場合,温熱環境に関する次の変量について附属書Aに記載する範囲を考慮するの
がよい。
− 室温(ta)
− 平均放射温度
− 空気流速(va)
− 湿度
注記 温熱環境,空気の質及び音響の関係を,図2に示す。
5.2 空調環境
5.2.1 室内の空気の流れは,人が直接悪影響を受けないように制御しなければならない。このために,空
気の流速を確認しなければならない。
注記 給排気口を注意深く配置すれば,空気の流れを適正にあん(按)配できる。
5.2.2 給排気グリルは,給排気の短絡経路にならず,部屋全体に空気が均等に流れるように配置するのが
よい。
5.2.3 空調システムは,振動を避け,騒音が最小になるように設計するのがよい。
5.2.4 良質な空気を維持するために,換気回数(HVACの容量とコントロールセンターの物理的容積の関
係)を調整できるようにする。
――――― [JIS Z 8503-6 pdf 10] ―――――
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JIS Z 8503-6:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11064-6:2005(IDT)
JIS Z 8503-6:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学
JIS Z 8503-6:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8503-1:2002
- 人間工学―コントロールセンターの設計―第1部:コントロールセンターの設計原則
- JISZ8503-2:2006
- 人間工学―コントロールセンターの設計―第2部:コントロールスウィートの基本配置計画の原則
- JISZ8503-3:1999
- 人間工学―コントロールセンターの設計―第3部:コントロールルームの配置計画
- JISZ8503-4:2006
- 人間工学―コントロールセンターの設計―第4部:ワークステーションの配置及び寸法
- JISZ8516:2007
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―作業環境に関する指針
- JISZ8517:1999
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―画面反射に関する表示装置の要求事項