JIS Z 8843:1998 工業用板ふるい | ページ 2

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6.3 ピッチ及びその許容差 ピッチpは,表2に示す五つのピッチとあなの寸法比 (p/w) からその比を
選択して計算する。計算値は,R40の数列の中の最も近い数値に丸めるものとする。表2には,その比に
対応する丸あな及び角あなの開孔率近似値を示してある。
ピッチの許容差は,未使用の板ふるいに適用するもので,板厚によって6.3.1及び6.3.2によるものとす
る。
表2 ピッチとあなの寸法比及び開孔率
開孔率近似値 (%)
ピッチとあなの寸法比
p/w 丸あな 角あな
1.25 58 64
1.4 46 51
1.6 35 39
1.8 28 31
2 23 25
備考 附属書1表1及び附属書1表2に,
ピッチの選択例を示す。
6.3.1 板厚3mm以上の場合
a) ピッチの平均値の許容差p ピッチの平均値の許容差は,次の式によってp以内とする。
p4( lg p)
p (4)
100
ここに, p及びpの単位は,ミリメートルとする。
備考 ピッチの平均値の許容差の例を,附属書1表3に示す。
b) 個々のピッチの許容範囲 個々のピッチの測定値は,呼び値から2p以上偏ってはならない。
6.3.2 板厚3mm未満の場合
a) ピッチの平均値の許容差p ピッチの平均値の許容差は,次の式によってp以内とする。
ここに,p及びpの単位は,ミリメートルとする。
1) ピッチが6.3mm以上の場合 :
p4( lg p)
p (5)
100
2) ピッチが6.3mm未満の場合 :
5p
p (6)
100
備考 ピッチの平均値の許容差の例を,附属書2表3に示す。
b) 個々のピッチの許容範囲 ブリッジ幅の測定値が,あなの呼び値の0.5倍未満になってはならない。
6.4 板厚(図1参照) 板厚tは,あなの寸法より小さく,また,ブリッジ幅より小さいものとする。打
抜き前の板厚は,受渡当事者間で合意するものとする。
備考 打抜き前の板厚の一様性は,打抜き原板を供給する圧延機の許容差に依存し,いわゆる圧延許
容差に一致する。特別な許容差が必要な場合には,発注前に合意するものとする。
6.5 板幅及び板長さ(図1参照) 板のエッジを切断する場合の板幅a1及び板長さb1の許容差は,表3
のとおりとする。
備考 打抜き板は,通常はあなを打ち抜き,ローラー矯正した後,切断せずに保管する。この場合,
打抜き中に伸びて幅及び長さの偏差が圧延許容差よりも大きいことがある。その場合には,表

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3の許容差は適用しない。
表3 板幅及び板長さの許容差
単位 mm
板幅又は板長さ 板厚tに対するa1及びb1の許容差
a1又はb1 t≦3 3 a1又は b1≦100 ±0.8 ±1.1 ± 1.5 ±2
100 300 1 000 2 000 4 0006.6 直角度(図5参照) 切断した打抜き板の直角度は,通常は直角からのずれで表し,長手方向のエ
ッジ(板長さb1)上において,横方向エッジ(板幅a1)の直交投影から,直角からのずれcを定量化し,
a1に対する割合で表す。
100c
直角度=
a1
直角度の許容差は,表4に示すとおりとする。
図5 直角度の測定
表4 直角度の許容差
板厚 直角度の許容差
t mm a1に対する割合 %
t≦ 3 0.75
3 5 106.7 マージン(図1参照) マージンe及びfの許容差は,表5のとおりとする。

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表5 マージンの許容差
単位 mm
ピッチ マージンの許容差
e及びf
p ≦5,開孔率≦25% ±5
p ≦5,開孔率>25% ±10
5

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6.8 平面度 打抜き後,ロール矯正した打抜き板の平面度に関する許容差は,次に示す板に適用するも
ので,表6のとおりとする。
− 長さが,最大2000mmのもの
− マージンが,板厚t+0.5pを超えないもの
− 開孔率が,20%から40%の範囲のもの
これら以外の打抜き板,又は打抜きしていない面をもつ金属板に対する平面度の許容差は,発注前に合
意することとする。
表6 平面度の許容差
単位 mm
板幅又は板長さ 板厚に対する平面度の許容差
a1又はb1 t<0.7 0.7≦t<1.2 1.2≦t<3 3≦t<5 5≦t≦12.5
a1又は b1≦1 20020 18 15 12 10
28
1 200 30
1 5007. 材料 打抜き板の材料は,板厚3mm以上の場合は低炭素鋼とし,板厚が3mm未満の場合には,受渡
当事者間で協議して決定する。
8. 寸法試験 あなの寸法及びピッチは,8.1及び8.2に従って板のパンチ側で行う。
8.1 板厚3mm以上の場合のあなの寸法及びピッチ(図6参照)
8.1.1 あなの寸法 打抜き板全体から測定箇所を任意に定め,長さ100mm以上の直線を2本取り,各直
線上にあるあなを5個以上測定する。2本の直線間の角度は,丸あなの場合は60°又は90°,角あなの場
合は90°とする。角あなの場合は,1本の斜めの直線上で測定してもよいが,その場合には,直線は150mm
以上で8個以上のあなを含むものとする。
なお,測定に当たって,最少個数のあなを取れない場合は,ふるい面にある全部のあなを測定する。
注 丸あなの90。及び角あなの斜めの場合は,あなの寸法だけの試験とする。

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図6 測定方向
8.1.2 ピッチ ピッチの試験は,8.1.1によるあなの寸法の試験と同時に行う。
8.2 板厚3mm未満の場合のあなの寸法及びピッチ
8.2.1 一般事項 試験するふるいは,あなの寸法又はブリッジ幅が一定していない場合は,その位置を記
録する。同時に,不規則なあな,破れたブリッジ,板の変形についても試験する。
次の8.2.2及び8.2.3の試験は,ここで記録した位置について,板のパンチ側で行う。さらに,サンプル
用の板の測定も行うこととする。
8.2.2 あなの寸法 あなの寸法は,JIS B 7420に規定する限界ゲージを使用して試験する。平均寸法は,
できる限り20個の連続したあなを測定して決定する。
8.2.3 ピッチ ピッチは,例えば,連続したピッチ20個分をマークした透明定規を使って,最少20個間
のピッチを測定して求める。個々のピッチは,8.2.1に述べた位置で測定する。
8.3 板幅及び板長さ(図1参照) ミリメートル目盛の付いたスケールで,板幅及び板長さを測定する。
300mm以下の寸法の場合には,副尺を使用してもよい。完全な板厚tをもつ範囲について測定を行う。
備考 エッジが直角でない場合には,エッジの板厚t以下の部分は除いて測定する。
8.4 直角度(図5参照) 板幅及び板長さを測定する際に,切断した打抜き板の直角度を決定する。c
の値は,直角定規を使って測定する。
8.5 平面度 打抜き板を,基準となる滑らかな平面上にパンチ側を上にして置く。板を平らに押さえな
いで,ミリメートル目盛のスケールを使って,基準平面から板の最上点までの距離を測定する。
9. 品質試験
9.1 打抜き工程における加工欠陥
9.1.1 あなの破断(図7参照) パンチが金属板にパンチ側から深く貫通するとき,板は主として反対側
から裂けたり,又は破断したりする。
その正確な形と破断面の大きさを予測することは困難であるが,その高さt3は通常は板厚tの32を超え
ることはない。破断の幅wbは,ほぼ板厚tと関係し,通常はあなの寸法wから0.15t以上超えることはな
い。

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図7 打抜き板の断面
9.1.2 あなのばり及び切断ばり(図7参照) ばりは,打抜き操作及び切断操作の両工程で生じる。あな
のばりは板の反対側だけで生じるのに対して,切断ばりは製造工程によって,パンチ側でも反対側でも生
じる。
表7の値を超える高さのばりが,あなの数の10%以上,又は打抜き板の加工面長さの10%以上あっては
ならない。
あなのばりはJIS B 7544に規定するデプスマイクロメータで測定し,切断ばりはJIS B 7507に規定する
ノギスで測定する。
表7 ばりの最大高さ
単位 mm
板厚 ばりの最大高さ
t t4
t≦0.6 0.15
0.6 1.5 3 6 10 9.1.3 エッジうねり(図8参照) あなの打抜き中の応力は,板をねじり,マージンの平面度を変える原
因となり,特に反対側のマージンが,板厚t+0.5pより大きくなると,いわゆる“エッジうねり”を起こ
す。
エッジの平面度からの最大許容ずれgは,発注前に協議し,決定することとする。

――――― [JIS Z 8843 pdf 10] ―――――

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JIS Z 8843:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10630:1994(MOD)
  • ISO 2194:1991(MOD)
  • ISO 7805-1:1984(MOD)
  • ISO 7805-2:1987(MOD)

JIS Z 8843:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8843:1998の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7420:1997
限界プレーンゲージ
JISB7507:2016
ノギス
JISB7544:1994
デプスマイクロメータ