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JIS Z 8907:2012 規格概要
この規格 Z8907は、工作機械,産業用ロボット,事務機械,建設機械,輸送機械(自動車,鉄道,飛行機,船舶など),情報機器,日用品,公共設備,建築物などに関する空間的方向性,並びにそれらで用いる制御要素の操作方向と制御対象物の運動方向との間の関係に関する,設計原則,設計手順,要求事項及び推奨事項について規定。
JISZ8907 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z8907
- 規格名称
- 空間的方向性及び運動方向―人間工学的要求事項
- 規格名称英語訳
- Spatial orientation and direction of movement -- Ergonomic requirements
- 制定年月日
- 1987年3月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 1503:2008(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.080.01, 13.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1987-03-01 制定日, 1992-02-01 確認日, 2001-01-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2012-04-20 改正日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS Z 8907:2012 PDF [50]
Z 8907 : 2012
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 空間的方向性及び運動方向の設計・・・・[6]
- 4.1 一般・・・・[6]
- 4.2 空間的方向性及び運動方向に関するユーザインタフェース(UI)の人間工学的設計・・・・[6]
- 4.3 方向設計の工程計画・・・・[7]
- 4.4 ヒューマンマシンインタフェース(HMI)の設計要求事項・推奨事項・・・・[7]
- 4.5 グラフィカルユーザインタフェース(GUI)の設計推奨事項・・・・[11]
- 4.6 複合操作系の設計推奨事項・・・・[17]
- 5 適合・・・・[18]
- 5.1 要求事項及び推奨事項の適用・・・・[18]
- 5.2 製品の評価・・・・[18]
- 附属書A(規定)使用性の構成要因・・・・[19]
- 附属書B(規定)参照モデル : 空間的方向性及び運動方向・・・・[20]
- 附属書C(参考)人間中心設計活動の流れ・・・・[27]
- 附属書D(参考)空間的方向性及び運動方向設計チェックリスト・・・・[28]
- 附属書JA(規定)表示及び操作機器の配置・・・・[36]
- 附属書JB(規定)推奨配置領域・・・・[45]
- 参考文献・・・・[46]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[47]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 8907 pdf 1] ―――――
Z 8907 : 2012
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
人間工学会(JES)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 8907:1987は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 8907 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 8907 : 2012
空間的方向性及び運動方向−人間工学的要求事項
Spatial orientation and direction of movement-Ergonomic requirements
序文
この規格は,2008年に第2版として発行されたISO 1503を基とし,対応国際規格中の未発行の引用規
格の引用事項を,附属書JA(規定)として記載するため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。また,側線を施してある箇所,附属書JA及び附属書JBは
対応国際規格にはない事項である。
ユーザオペレータによる操作の方向とそれによって制御される対象物の運動の方向との間の関係が標準
化されていることが,全てのシステム又は製品の安全性及び使用性にとって不可欠である。
例えば,消火器の操作が標準化されていなければ,火事のときの迅速かつ適切な操作は困難である。電
車を加速するレバーの操作が,A形車両では前に押し,B形車両では後ろに引くのであれば,運転者の誤
りを,更には事故さえをも引き起こしやすくなる。画面内容に沿った応答をコンピュータがしなければ,
そのシステムの使用性及びユーザオペレータの効率は損なわれる。土木建設工事で,対象物に動的変化を
もたらそうとするユーザオペレータの意図に従って,工事車両がうまく制御されなければ,土木建設作業
の使用性,すなわち,有効さ,効率及びユーザオペレータの満足度は低下する。
この規格の目的の一つは,システム及び/又は製品使用時に,同じく保守時に,ユーザオペレータが犯
す誤りを防止することによって,安全性の向上に役立つことである。もう一つの目的は,ユーザオペレー
タの意図に沿った対象物の状態及び/又は運動の変化をもたらすことによって,作業の有効さ,効率及び
ユーザオペレータの満足度を向上させることである。
対応国際規格の第1版は,三次元の軸線,空間的方向性,並びに操作機器及び表示物の運動方向の定義
に関する幾何学的枠組みを主として構成していた。対応国際規格の第2版,すなわちこの規格では,より
直接的に現実世界の状況に適用できることを目指して,方向の設計に影響を及ぼす人間工学的な事項を取
り込んでいる。この規格は,製品及び作業システムに向けた,方向に関する人間工学的な原則及び要求事
項を,従来の工学系及び新規の情報技術系の両方に適する形で扱う。
1 適用範囲
この規格は,工作機械,産業用ロボット,事務機械,建設機械,輸送機械(自動車,鉄道,飛行機,船
舶など),情報機器,日用品,公共設備,建築物などに関する空間的方向性,並びにそれらで用いる制御要
素の操作方向と制御対象物の運動方向との間の関係に関する,設計原則,設計手順,要求事項及び推奨事
項について規定する。
この規格は,制御要素の操作方向に対して,対象物の運動方向,状態変化などを決定する上での基本的
――――― [JIS Z 8907 pdf 3] ―――――
2
Z 8907 : 2012
な要求事項を規定する。
この規格は,次の事項について規定する。
− 三次元空間の軸線,観察者,観察方式,並びに動的空間内での直線運動,回転運動,二次元運動及び
三次元運動を定義する。
− 操作機器の操作方向と,対象物及び/又は表示の運動方向との適切な関係を決定するための四つの原
則を記述する。
注記1 四つの原則とは,4.4.2.24.4.2.5を指す。
− コンピュータの操作と画面上に表示されるものの動きとの関係を,人間の特性に沿いながら,コンピ
ュータ支援の作業を安全かつ効率的に行えるように統合設計するための要求事項及び推奨事項を,グ
ラフィカルユーザインタフェース(GUI)環境に向けて提供する。
− 多方向操作機器を用いる複合操作系の操作の方向と対象物の動きとを,行おうとする複雑な操作をユ
ーザオペレータが容易に行えるように決定する上での設計原則及び推奨事項を提示する。
− 既存のシステムだけでなく,最新のシステムについても方向設計についての原則及び推奨事項を提供
する。
注記2 この規格の人間工学上の要求事項又は推奨事項は,医療機器,ゲーム機などの他の産業機
械の運動の方向設計に対しても当てはめることができる。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 1503:2008,Spatial orientation and direction of movement−Ergonomic requirements(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正してい
る”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8501 人間工学−作業システム設計の原則
注記 対応国際規格 : ISO 6385:2004,Ergonomic principles in the design of work systems(IDT)
JIS Z 8520 人間工学−人とシステムとのインタラクション−対話の原則
注記 対応国際規格 : ISO 9241-110:2006,Ergonomics of human-system interaction−Part 110: Dialogue
principles(IDT)
JIS Z 8530 人間工学−インタラクティブシステムの人間中心設計プロセス
注記1 対応国際規格 : ISO 13407:1999,Human-centred design processes for interactive systems(IDT)
注記2 ISO 13407は,2010年にISO 9241-210:2010,Ergonomics of human-system interaction−Part
210: Human-centred design for interactive systemsへと改正された。
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
軸線(axis)
対象物の中心点を通り互いに直交する3本の仮定した直線。
注記1 対象物の前後,左右及び上下の運動方向と一致する軸を,(右手直交座標系に基づいて)それ
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Z 8907 : 2012
ぞれ前後軸(X軸),左右軸(Y軸)及び上下軸(Z軸)と呼ぶ。
注記2 右手直交座標系とは,三次元空間中の直交する三つの軸(X軸,Y軸及びZ軸)の正の方向
を,右手の互いに直交させた親指,人差し指及び中指の指す方向にそれぞれ取った3軸から
なる座標系をいう。
3.2
中心点(centre point)
対象物の方向を決定するために仮定した基準点。
注記 中心点は,三つの軸線又は三つの基準面の交点となる最も基本的な基準である。内視式(3.20.2
参照)の場合には,観察者(3.10参照)の視点の位置が中心点と一致しているものと考える。
また,外視式(3.20.1参照)では,中心点を,観察の目的に応じて対象物内の任意の位置に設
定することができる。
なお,中心点は,対象物の重心と一致しなくてもよい。
3.3
単方向操作機器,一方向操作機器(mono-direction controls, single-direction controls)
対象物の一つの運動方向だけを制御する一つ又は1組の操作機器。
3.4
多方向操作機器(multi-direction controls)
一つの操作機器で,X軸,Y軸又はZ軸のいずれか二つ以上の方向に運動を制御できる操作機器。
3.5
複合操作系(combined control system)
複数の多方向操作機器(3.4参照)を操作して,対象物を三次元に連続した運動で制御できる操作系。
注記 複合操作系は,最近の土木建設車両によく見られる。
3.6
方向(direction)
空間における一つの点の他の点に対する距離にかかわらない相対的な位置。
3.7
人間中心設計,ユーザ中心設計(human-centred design, user-centred design)
ユーザの積極的な設計への関与,ユーザ及び作業の要求項目の明確な理解,ユーザと技術とに対する適
切な機能配分,設計案の繰返し改訂,並びに多種の専門領域に基づいた設計で,特徴付けられる設計方法。
注記1 設計原則については,JIS Z 8530の5.1(一般)参照。
注記2 ユーザビリティ工学が,人間中心設計の代わりをするものとしてしばしば用いられる。しか
し,ユーザビリティ工学の適用では,人間中心設計の本質であるユーザの積極的な関与を必
ずしも想定していない。さらに,ユーザビリティ工学は,評価手法の果たす役割に重点を置
くことが多い。一方,人間中心設計は,利用の状況の分析,ユーザの要求項目の抽出,設計
案の作成,及び要求項目に照らした設計案の評価という過程並びにそれらの過程の繰返しを,
重要視する。
3.8
時計回り(連体修飾,連用修飾),右回り(連体修飾,連用修飾)[clockwise (adjective, adverb), right-hand
(adjective, adverb)]
文字板に正対したとき,時計の針の回転方向と一致する対象物の回転方向。
――――― [JIS Z 8907 pdf 5] ―――――
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JIS Z 8907:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1503:2008(MOD)
JIS Z 8907:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.01 : 図記号一般
JIS Z 8907:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8501:2007
- 人間工学―作業システム設計の原則
- JISZ8520:2008
- 人間工学―人とシステムとのインタラクション―対話の原則
- JISZ8530:2019
- 人間工学―インタラクティブシステムの人間中心設計
- JISZ8530:2021
- 人間工学―人とシステムとのインタラクション―インタラクティブシステムの人間中心設計