JIS Z 9090:1991 測定―校正方式通則 | ページ 2

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か月後の校正時に,また残りの半数は1年後の校正時に修正している。この場合,点検の間隔は
6か月,平均的な修正の間隔は9か月になる。
3.3.5 校正の手順 校正の手順及び校正のための関係式を求め直す計算手順を定める。
点検及び修正の作業の一般的な手順並びに注意事項を次に示す。
なお,校正における測定手順は,個々の計測器の測定方法による。
(1) 点検の手順
(1.1) 点検の一般的な手順及び注意事項は,次による。
手順1 定められた標準を測定し,次の読みのデータを得る。
標準 : Mi (i=1, ···, k)
読み : yij (i=1, ···, k ; j=1, ···, n)
手順2 現行の校正式によって,測定値(3) Mij(Miの推定値)及びその誤差eijを,次aの及び bの計
算から求める。
注(3) 計測器の目盛によって読み取られた値yは読みであり,校正式に基づいて推定された
測定量の真の値の推定値Mが測定値である。
a 測定値Mijの計算は,校正の種類によって異なり,表3による。
表3 校正の種類による測定値Mijの計算式
校正の種類 測定値Mijの計算式
(a) 点検だけの校正 M yij
ij
(b) 零点校正 M yij y0
ij
(ただし,y0は零点の読み)
(c) 基準点校正 M M0 yij y0 (ただし,y0は基準点M0
ij
の読み)
(d) 目盛間隔校正 yij y0
M (ただし,y0は始点の読み)
ij
(e) 零点比例式校正 yij
M
ij
(f) 基準点比例式校正 yij y0
M M0 (ただし,y0は基準点M0の
ij
読み)
(g) 1次式校正 yij y
M M
ij
備考 戰 定値を と表記する。
備考 修正によって計測器の目盛を変更若しくは調整してある場合,無校正の場合,又は校
正のための関係式の定数が求められていない最初の点検の場合,測定値Mijの計算は,
式(1)による。
M yij (1)
ij
b 誤差の計算は,式(2)による。
eij Mij Mi (2)
手順3 計算された誤差eijをあらかじめ定めてある修正限界Dと比較する。誤差eijが,修正限界D

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を超えた場合には,(2)の修正を行う。誤差eiiが修正限界Dを超えない場合には,現行の
校正式を採用する。
(1.2) 零点比例式校正の例を,次に示す。
抵抗計の点検の例
手順1 抵抗計の点検のために,標準M=10.00 (k 圀 ‰ 定し,読みy=9.98を得た。
手順2 抵抗計は零点比例式校正を行って使用している。現時点での感度係数の値は =0.993であ
るから,測定値Mは,
.998
M
.0993
=10.05 (k圀
となり,また,その誤差eは,
e=10.05−10.00
=0.05 (k圀
となる。
手順3 標準M=10.00 (k 圀 ‰湘 ,抵抗計の修正限界D=0.04 (k 圀 ‰ 検のための測定の
結果,誤差e=0.05 (k 圀 ‰ 正限界D=0.04 (k 圀 ‰ 柿 校正式を求め直
ために修正を行うこととした。
(1.3) 基準点比例式校正の例を,次に示す。
はかりの点検の例
手順1 はかりの点検のために,標準M=20.10 (kg) を測定し,読みy=20.11を得た。
手順2 はかりは,M0=20.00 (kg) を基準点とした基準点比例式校正を行っている。現時点での感
度係数は
=1.001,基準点の読みはy0=19.99であるから,測定値Mは,
20.11 19.99
M 20.00
.1001
=20.12 (kg)
となり,また,その誤差eは,
e=20.12−20.10
=0.02 (kg)
となる。
手順3 はかりの修正限界D=0.03 (kg) である。点検のための測定の結果,誤差e=0.02 (kg) が修
正限界以内なので,修正は行わないでそのまま使用する。
(2) 修正の手順
(2.1) 修正の一般的な手順及び注意事項を,次に示す。
手順1 定められた標準を測定し,次の読みのデータを得る。
標準 : Mi (i=1, ···, k)
読み : yij (i=1, ···, k ; j=1, ···, n)
備考 定点の校正だけの場合,k≧1とする。
傾斜の校正を含む場合,k≧2とする。
手順2 校正のための関係式の定数を計算し,校正式を定める。

――――― [JIS Z 9090 pdf 7] ―――――

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校正式の定数の計算式は校正の種類によって異なり,校正式の求め方は表4による。
表4 校正の種類による校正式の求め方
校正の種類 校正式の求め方
0y次のように求め
(a) 零点校正及び基準点校正1零点又は基準点M0での読みの平均
る。
yj
j0
y0
n
2校正式を次のように求める。
M M0 y y0
ただし,零点校正の場合は,M0=0とする。
0yは,1による他,あらかじ
備考 基準点での読み
め定めた方法によって計算する。基準点での
定点校正の方法については,附属書3で規定
する。
(b) 目盛間隔校正 1始点での読みy0を求める。
2感度係数 戰
i j yij y0 Mi
n iMi2
3校正式を次のように求める。
y 0y
M
(c) 零点比例式校正 1感度係数 戰
i jMiyij
2
n iMi
2校正式を次のように求める。
y
M
(d) 基準点比例式校正 1基準点M0での読みの平均 0yを次のように求める。
(M0が基準点) yj
j0
y0
n
2感度係数 戰
i j yij y0 Mi M0
n iMi M0
3校正式を次のように求める。
y y
M M0 0
備考 基準点での読み 0yは,1による他,あらかじ
め定めた方法によって計算する。基準点での
定点校正の方法については,附属書3で規定
する。

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校正の種類 校正式の求め方
(e) 1次式校正 1すべての読みの平均y,を次のように求める。
i
jyij
y
nk
2感度係数 戰
i jMi M yij
n i Mi M
Mi
ただし, M
k
3校正式を次のように求める。
y y
M M
(2.2) 零点比例式校正の例を次に示す。
抵抗計の修正の例
手順1 抵抗計の修正のための測定を行い,次のデータを得た。
標準M1=10.00 (k 圀 みy1=9.99,
標準M2=40.00 (k 圀 みy2=40.08
手順2 抵抗計の零点比例式校正の場合の校正のための関係式の計算を行う。
1感度係数の 戰
10.00 .999 40.00 40.08
2
1 10.00 40.002
=1.002 1
2校正式を求めると,次のようになる。
y
M
.1002 1
(2.3) 基準点比例式校正の例を,次に示す。
はかりの修正の例
手順1 はかりの修正のための測定を行い,次のデータを得た。
標準M1=20.00 (kg) 読みy1=19.99,
標準M2=21.00 (kg) 読みy2=21.01,
標準M3=22.00 (kg) 読みy3=22.01
手順2 はかりのM1=20.00kgを基準点M0とする基準点比例式校正の場合の校正のための関係式の
計算を行う。
1基準点M0の読みは y0 19.99 である。
2感度係数 戰
21.01 19.99 21.00 20.00 22.01 19.99 22.00 20.00
2 2
1 21.00 20.00 22.00 20.00
.1012
3校正式を求めると,次のようになる。
y 19.99
M 20.00
.1021

――――― [JIS Z 9090 pdf 9] ―――――

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3.3.6 校正の作業後の処置 校正の作業を行った後の処置について定める。
校正式を求め直す修正を行った場合の処置は,新たに求められた校正式又は校正表を計測器に添付する,
計測器の調整をする,校正表に有効期限を明記する,次の校正時期を明記する,などを行う。
例 抵抗計の修正を行ったときには,読みと測定値との関係を表す校正表を作成し,次回の校正の時
期をその表に書き込むことにした。
3.3.7 校正の間隔内の計測器の使用条件による誤差 計測器を使用する環境条件の,校正の間隔内におけ
る変化による誤差を予測して,計測器の使用条件の範囲を定める。
環境条件の変化による誤差が大きくなると予測されるときには,次に従って対策を決める。
(1) 使用条件の影響が分からない場合は,附属書2によって実験を行い,その影響の大きさを求め,対策
を決める。
(2) 予測した使用条件の影響が無視できず,それに対する対策が可能な場合には,対策を行う。
(3) 予測した使用条件の影響及び対策の結果を合わせて,附属書2及び3によって,測定の誤差の大きさ
を推定し,対策の妥当性の判断を行う。
備考 使用条件に対する対策には,次のようなものがある。
(a) 制御可能な使用条件について,その影響を抑えるため,条件を固定する,又は校正間隔内
の変動の幅を狭くするように制御する。これらの場合には,限定した条件を使用条件とし
て設定する。使用条件を限定した場合の誤差の求め方は,附属書2による。
(b) 制御が難しい使用条件について,その影響をできるだけ避けるために,補助測定による補
正を行う。この場合には,補正式を明記する。このような補正は,広義の校正と考えられ
る。
(c) 使用条件の固定,又は制御を行わない場合には,その条件は誤差の原因となる。
例 計測器の使用条件の例
温度 : 1030℃(5℃以上変化したときは修正を行う。)
湿度 : 4080%
電源電圧 : 70110V
温度の条件は,1030℃で使用可能であるが,温度変化が5℃以上あった場合には,その影響
が無視できないので,改めて校正するという対策を取って,計測器を使用することを意味してい
る。
3.3.8 測定の手順 校正をした計測器を使用して,未知試料を測定したときの測定値を求める手順を定め
る。
測定において測定値を求める一般的な手順及び注意事項は,次による。
手順1 未知試料の測定を行い,計測器の目盛による読みyを得る。
手順2 読みyを現行の校正式に代入して,測定値Mを計算する。
測定値 Mの計算式は,校正の種類によって異なり,表3による。
ij
手順3 測定値を次のように表示する。
M 2 T
2
ただし, T 4.の手順6で求められる誤差分散の推定値とする。
例 基準点比例式校正の例
電圧計による未知試料の測定の例
手順1 電圧計による未知試料の測定における読み

――――― [JIS Z 9090 pdf 10] ―――――

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JIS Z 9090:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 9090:1991の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8101:1981
品質管理用語
JISZ8103:2019
計測用語