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JIS Z 9290-1:2014 規格概要
この規格 Z9290-1は、設備,内容物及び人間を含む建築物等の従う雷保護の一般原則について規定。
JISZ9290-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z9290-1
- 規格名称
- 雷保護―第1部 : 一般原則
- 規格名称英語訳
- Protection against lightning -- Part 1:General principles
- 制定年月日
- 2014年12月25日
- 最新改正日
- 2019年10月25日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 62305-1:2010(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 29.020, 91.120.40
- 主務大臣
- 経済産業,国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2014-12-25 制定日, 2019-10-25 確認
- ページ
- JIS Z 9290-1:2014 PDF [57]
Z 9290-1 : 2014 (IEC 62305-1 : 2010)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[2]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[3]
- 4 雷電流パラメータ・・・・[8]
- 5 落雷による損傷・・・・[8]
- 5.1 建築物等への損傷・・・・[8]
- 5.2 損失の種類・・・・[10]
- 6 雷保護対策の必要性及び経済的正当性・・・・[12]
- 6.1 雷保護対策の必要性・・・・[12]
- 6.2 雷保護対策の経済的正当性・・・・[13]
- 7 保護対策・・・・[13]
- 7.1 一般事項・・・・[13]
- 7.2 感電による生物の死傷を低減するための保護対策・・・・[13]
- 7.3 物的損傷を低減するための保護対策・・・・[13]
- 7.4 電気・電子システムの故障を低減するための保護対策・・・・[13]
- 7.5 保護対策の選定・・・・[14]
- 8 建築物等の保護に対する基本的な基準・・・・[14]
- 8.1 一般事項・・・・[14]
- 8.2 雷保護レベル(LPL)・・・・[14]
- 8.3 雷保護ゾーン(LPZ)・・・・[16]
- 8.4 建築物等の保護・・・・[18]
- 附属書A(参考)雷電流パラメータ・・・・[20]
- 附属書B(参考)解析のための雷電流の時間関数・・・・[29]
- 附属書C(参考)試験のための雷電流シミュレーション・・・・[34]
- 附属書D(参考)LPS構成部材に関する落雷の影響を解析するための試験パラメータ・・・・[38]
- 附属書E(参考)各設置場所における雷サージ・・・・[51]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 9290-1 pdf 1] ―――――
Z 9290-1 : 2014 (IEC 62305-1 : 2010)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人電気設備学会(IEIEJ)及び一
般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣及び国土交通大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Z 9290の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 9290-1 第1部 : 一般原則
JIS Z 9290-3 第3部 : 建築物等への物的損傷及び人命の危険
JIS Z 9290-4 第4部 : 建築物内の電気及び電子システム
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 9290-1 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 9290-1 : 2014
(IEC 62305-1 : 2010)
雷保護−第1部 : 一般原則
Protection against lightning-Part 1: General principles
序文
この規格は,2010年に第2版として発行されたIEC 62305-1を基に,技術的内容及び構成を変更するこ
となく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
雷放電を防止できるような,自然の気象現象を変更できる装置又は方法は,存在しない。建築物等への
直接又は近傍(若しくは建築物等に接続した引込線・管類)への落雷は,人間,建築物等自体,それらの
内容物及び装置,並びに引込線・管に対して危険を及ぼすこととなる。これが,雷保護対策の適用が極め
て重要であることの理由である。
保護の必要性,保護対策の施工の経済的利益及び適切な保護対策の選定は,リスクマネジメントの条件
の下に決定することが望ましい。リスクマネジメントについては,IEC 62305-2に規定している。
JIS Z 9290(IEC 62305)規格群(以下,この規格群という。)で考慮している保護対策は,危険の低減
に効果的であることが立証されている。
雷に対する保護の全ての対策は,総括的な雷保護を形成している。実際には,雷保護対策の設計,施工
及び保守に対する基準を,次の二つのグループに分けて考える。
a) 第1グループ(JIS Z 9290-3) : 建築物等への物的損傷及び人命の危険を低減するための保護対策
b) 第2グループ(JIS Z 9290-4) : 建築物内の電気・電子システムの故障を低減するための保護対策
この規格群の各規格間の関係を図1に示す。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
――――― [JIS Z 9290-1 pdf 3] ―――――
2
Z 9290-1 : 2014 (IEC 62305-1 : 2010)
図1−この規格群の各規格間の関係
1 適用範囲
この規格は,設備,内容物及び人間を含む建築物等の従う雷保護の一般原則について規定する。
注記1 この規格群では,建築物又は煙突,塔,油槽などの工作物その他のものを,“建築物等”とい
う。
次の設備などは,この規格の適用範囲外とする。
a) 鉄道システム
b) 車両,船,航空機及び沖合に設けた設備
c) 地下に埋設した高圧配管
d) 建築物等の外部の配管,電力線及び通信線
注記2 a) d) のシステムは,通常,種々の専門機関が規定する基準の範囲である。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 62305-1:2010,Protection against lightning−Part 1: General principles(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 9290-3 雷保護−第3部 : 建築物等への物的損傷及び人命の危険
注記 対応国際規格 : IEC 62305-3:2010,Protection against lightning−Part 3: Physical damage to
structures and life hazard(MOD)
――――― [JIS Z 9290-1 pdf 4] ―――――
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Z 9290-1 : 2014 (IEC 62305-1 : 2010)
JIS Z 9290-4 雷保護−第4部 : 建築物内の電気及び電子システム
注記 対応国際規格 : IEC 62305-4:2010,Protection against lightning−Part 4: Electrical and electronic
systems within structures(IDT)
IEC 62305-2:2010,Protection against lightning−Part 2: Risk management
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
落雷(lightning flash to earth)
雲と大地との間に発生する1回以上の雷撃からなる大気中の電気的な放電現象。
3.2
下向きの雷放電(downward flash)
雲から大地への下向きリーダによって開始する雷放電。
注記 下向きの雷放電は,第1雷撃と,それに引き続き発生することのある後続雷撃とからなる。一
つ以上の雷撃に引き続き,長時間雷撃が起こることもある。
3.3
上向きの雷放電(upward flash)
接地した建築物等から雲に向かう上向きリーダによって開始する雷放電。
注記 上向きの雷放電は,第1長時間雷撃からなる。この長時間雷撃には,短時間雷撃が多重に重畳
する場合としない場合とがある。一つ以上の雷撃に引き続き,長時間雷撃が起こることもある。
3.4
雷撃(lightning stroke)
落雷の構成要素となる1回の電気的な放電現象。
3.5
短時間雷撃(short stroke)
一つのインパルス電流に相当する雷放電の一部。
注記1 この電流は,通常,2 ms未満の波尾長T2をもつ(図A.1参照)。
注記2 インパルス電流とは,単極の衝撃波状の電流のことである。
3.6
長時間雷撃(long stroke)
連続電流に相当する雷放電の一部。
注記 この連続電流の継続時間TLONG(波頭部の10 %値の瞬間から波尾部の10 %値の瞬間までの時間)
は,普通2 ms1 sである(図A.2参照)。
3.7
多重雷撃(multiple strokes)
平均3回から4回の雷撃からなる雷放電。雷撃の代表的な間隔は,50 msである。
注記 雷撃の間隔が10 ms250 msの範囲で,数十回の雷撃の事例の報告がある。
3.8
雷撃点(point of strike)
大地又は突出した物体に雷撃があった場所(突出した物体の例 : 建築物等,LPS,引込線・引込管,樹
――――― [JIS Z 9290-1 pdf 5] ―――――
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JIS Z 9290-1:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62305-1:2010(IDT)
JIS Z 9290-1:2014の国際規格 ICS 分類一覧
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- 規格番号
- 規格名称
- JISZ9290-3:2019
- 雷保護―第3部:建築物等への物的損傷及び人命の危険
- JISZ9290-4:2016
- 雷保護―第4部:建築物等内の電気及び電子システム