JIS A 1191:2021 コンクリート補強用FRPシートの引張試験方法

JIS A 1191:2021 規格概要

この規格 A1191は、含浸接着樹脂を用いて含浸硬化させたコンクリート部材補強用のFRPシートの引張試験方法について規定。

JISA1191 規格全文情報

規格番号
JIS A1191 
規格名称
コンクリート補強用FRPシートの引張試験方法
規格名称英語訳
Test method for tensile properties of fiber reinforced polymer (FRP) sheets for reinforcement of concrete
制定年月日
2004年9月10日
最新改正日
2021年5月25日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 10406-2:2015(MOD)
国際規格分類

ICS

83.120, 91.080.40
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2004-09-10 制定日, 2011-11-29 確認日, 2016-10-25 確認日, 2021-05-25 改正
ページ
JIS A 1191:2021 PDF [18]
                                                                                   A 1191 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 試験片・・・・[2]
  •  4.1 試験片の種類・・・・[2]
  •  4.2 試験片の作製・・・・[3]
  •  4.3 試験片の養生・・・・[4]
  •  4.4 試験片の定着部・・・・[4]
  •  4.5 試験片の状態調節・・・・[5]
  •  4.6 試験片の数・・・・[5]
  •  5 試験機及び計測器・・・・[5]
  •  5.1 試験機・・・・[5]
  •  5.2 ひずみゲージ及び伸び計・・・・[5]
  •  6 試験方法・・・・[5]
  •  6.1 試験片の寸法測定・・・・[5]
  •  6.2 ひずみゲージ及び伸び計の取付け・・・・[5]
  •  6.3 試験片の取付け・・・・[6]
  •  6.4 載荷速度・・・・[6]
  •  6.5 試験室温度・・・・[6]
  •  6.6 試験の範囲・・・・[6]
  •  7 試験の結果・・・・[6]
  •  7.1 一般・・・・[6]
  •  7.2 荷重−ひずみ曲線・・・・[6]
  •  7.3 引張強度・・・・[6]
  •  7.4 ヤング係数・・・・[7]
  •  7.5 終局ひずみ・・・・[7]
  •  8 報告・・・・[7]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[9]
  •  附属書JB(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表・・・・[13]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 1191 pdf 1] ―――――

           A 1191 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人
日本コンクリート工学会(JCI)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があ
り,日本産業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本産業規格である。これによって,
JIS A 1191:2004は改正され,この規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 1191 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                              A 1191 : 2021

コンクリート補強用FRPシートの引張試験方法

Test method for tensile properties of fiber reinforced polymer (FRP) heets for reinforcement of concrete

序文

  この規格は,2015年に第2版として発行されたISO 10406-2を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本産業規格である。
  なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。技術的差
異の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。また,技術上重要な改正に関する新旧対照表を,附
属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,含浸接着樹脂を用いて含浸硬化させたコンクリート部材補強用のFRPシートの引張試験方
法について規定する。
  注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
        ISO 10406-2:2015,Fibre-reinforced polymer (FRP)   einforcement of concrete−Test methods−Part 2: FRP
            sheets(MOD)
          なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”こと
        を示す。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS B 7721 引張試験機·圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法
    JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
    JIS Z 8401 数値の丸め方

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS K 7100による。
3.1
FRPシート
  ドライシートに含浸接着樹脂を含浸·硬化させたもので,コンクリート部材の補強に供するもの

――――― [JIS A 1191 pdf 3] ―――――

           2
A 1191 : 2021
3.2
ドライシート
  1本の太さが数μmから十数μm程度までのフィラメントを数千本から数万本の単位で束ねたものを,
平面上の一方向又は二方向に配列してシート状又は織物状にしたもの
3.3
含浸接着樹脂
  ドライシートに含浸·硬化後フィラメントどうしを結合し,複合体としての機能を発揮させる樹脂で,
FRPシートをコンクリート表面に接着させる作用を併せもつもの
3.4
定着部(anchoring portion)
  試験片端部にタブを接着した部分
3.5
タブ(tab)
  荷重を伝達するために試験片端部に接着する繊維強化プラスチック,アルミニウムなどの板
3.6
プレート(plate)
  試験片を切り出す前のFRPシート
3.7
最大引張荷重
  試験片が破壊するまでに試験機が示す最大荷重
3.8
終局ひずみ(ultimate strain)
  最大引張荷重に対応するひずみ
3.9
繊維束(fibre bundle)
  幾つかのフィラメントを束ねたもの

4 試験片

4.1 試験片の種類

  試験片は,次の2種類のいずれかとする。
a)   形試験片 A形試験片は,4.2 a)に規定する方法で作製した試験片で,試験片の形状及び寸法は,図
    1による。
b)   形試験片 B形試験片は,4.2 b)に規定する方法で作製した試験片で,一つの繊維束に含まれるフィ
    ラメントの数が比較的多く,繊維束ごとに分離が可能なFRPシートの場合に用いる。試験片の形状及
    び寸法は,図1による。

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                                                                                             3
                                                                                   A 1191 : 2021
                                                                     単位 mm
                   記号          寸法           A形試験片      B形試験片
                   Ltot  全長                            200以上
                   Lend  両端での幅              12.5±0.5       1015
                   Lth   厚さ                        2.5以下を推奨する
                   Lga   試験部の長さ                    100以上
                   LA1   タブのつかみ部の長さ             35以上
                   LA2   タブの厚さ                        12
                   LA3   定着部の長さ                     50以上
                    タブでの離及びつかみ部での引抜けが起こらない場合は,試験片の厚
                  さLthは,2.5 mmを超えてもよい。試験片の厚さLthが2.5 mm以下で,定
                  着部で破壊する場合は,定着部の仕様を見直すものとする。
                                   図1−試験片の形状及び寸法

4.2 試験片の作製

  試験片は,温度5 ℃35 ℃の室内で,次の方法で作製する。
a)   形試験片
  1) 作製する試験片の寸法を考慮して,十分な長さに切り出したドライシートを準備する。
  2) 離型性フィルムに含浸接着樹脂を下塗りし,その上にドライシートを置き,繊維軸の直線性を保ち
      ながら含浸接着樹脂を含浸させるとともに脱泡し,更に含浸接着樹脂を上塗りし脱泡する。
        離型性フィルムとしては,プレートの作製に用いる含浸接着樹脂が硬化した後,接着しない材料
      であればよい。通常,ポリエステル製又はポリエチレン製のフィルムを用いる。
  3) プレート表面に凹み,気泡が残らないように,必要に応じて,含浸接着樹脂を追加で上塗りする。
      含浸接着樹脂層の厚さが均一なプレートが得られるように適切な圧力を加えてならす。離型性フィ
      ルムをかぶせて平滑になるようにするのがよい。
  4) 製造業者の定める方法を考慮してプレートを所定の期間養生し,幅12.5 mm±0.5 mm,長さ200 mm
      以上に切り出す。工具は,ダイヤモンドカッタなどを用いるのがよい。
  5) 試験片端部にタブを取り付けて定着部とする。タブとして繊維強化プラスチックを用いる場合には,
      プレートと接着した後に切り出してもよい。
  6) 試験前に,製造業者の定める方法を考慮して4.5によって試験片の状態調節を行う。
b)   形試験片
  1) 作製する試験片の寸法を考慮して十分な長さに切り出したドライシートを準備する。ドライシート
      の繊維軸が直線となるように固定する。

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A 1191 : 2021
  2) 固定したドライシートの中央付近に,図2に示すようにドライシートの繊維軸と直交方向に200 mm
      以上の間隔をあけて2直線X1,X2のマーキングをし,その外側のおおむね100 mmにもマーキング
      を行う。
  3) 試験片となる繊維束の数が5本以上となるように,その両側の繊維束を1束3束程度繊維軸に沿
      ってX1−X2区間にわたり取り除く。幅が10 mm15 mmであることを計測する。
        なお,同一のFRPシートから複数の試験片を作製する場合には,図2のように繊維軸と直交方向
      に50 mm以上の間隔をあけて試験片を作製する。
  4) 離型性フィルムに含浸接着樹脂を下塗りし,その上にドライシートを置き,繊維軸の直線性を保ち
      ながら含浸接着樹脂を含浸させるとともに脱泡し,更に含浸接着樹脂を上塗りし脱泡する。
  5) プレート表面に凹み,気泡が残らないように,必要に応じて,含浸接着樹脂を追加で上塗りする。
      含浸接着樹脂層の厚さが均一なプレートが得られるように適切な圧力を加えてならす。離型性フィ
      ルムをかぶせて平滑になるようにするのがよい。
  6) 製造業者の定める方法を考慮してプレートを所定の期間養生し,幅10 mm15 mm,長さ200 mm以
      上に切り出す。工具は,ダイヤモンドカッタなどを用いるのがよい。
  7) 定着部にタブを取り付けて試験片とする。
  8) 試験前に,製造業者の定める方法を考慮して4.5によって試験片の状態調節を行う。
                                                                                      単位 mm
           a) 切り出し後マーキング位置
             b) ドライシート固定概略                             c) (S)部詳細
                             図2−B形試験片の作製のためのプレート

4.3 試験片の養生

  製造業者の定める方法を考慮して所要の強度が得られるように養生期間を定め,試験片を養生する。
  なお,養生期間は7日間,養生温度は5 ℃35 ℃が一般的であるが,特別な施工条件及び使用環境で
用いる場合には,その施工条件及び使用環境を考慮して養生期間及び養生温度を変更してもよい。

4.4 試験片の定着部

  試験片の定着部は,試験片にねじれ及び曲げを生じさせるような形状としてはならない。定着部は,繊

――――― [JIS A 1191 pdf 6] ―――――

                                                                                             5
                                                                                   A 1191 : 2021
維強化プラスチック又はアルミニウムのタブを,樹脂又は接着剤によって適切な圧力で,接着層の厚さが
均一になるように固着する。試験片が破壊する前に接着層がせん断破壊しないような樹脂又は接着剤を使
用しなければならない。

4.5 試験片の状態調節

  試験片の状態調節は,受渡当事者間の同意がない限り,JIS K 7100から最も適切な標準雰囲気を選択し
て行うものとする。試験室と同等の状態下での事前の試験によって,湿度が試験結果に与える影響がない
場合又は無視できることが確認されている場合には,相対湿度を管理する必要はない。同様に,試験室と
同等の状態下での事前の試験によって,温度又は相対湿度のいずれかが試験結果に与える顕著な影響がな
い場合には,温度又は相対湿度のいずれかを管理する必要はない。このとき,状態調節雰囲気を周囲温度
という。

4.6 試験片の数

  試験片の数は,試験の目的に応じて適切に決定する。試験片の数は,5個を下回ってはならない。

5 試験機及び計測器

5.1 試験機

  試験機は,JIS B 7721に適合するもので,試験片の最大引張荷重以上の載荷能力をもち,かつ,規定の
載荷速度で載荷が可能なものでなければならない。

5.2 ひずみゲージ及び伸び計

  ひずみゲージ又は伸び計は,試験中において伸びの変化に正しく追従し,10×10-6以上の精度で計測で
きるものでなければならない。
  注記 ひずみゲージを用いる場合は,一般的にはゲージ長20 mmのひずみゲージを用いるが,同様の精
        度でひずみが測定できる場合には,異なるゲージ長のひずみゲージを用いることがある。

6 試験方法

6.1 試験片の寸法測定

  試験片の試験部の幅及び厚さを測定する。試験片の幅及び厚さは,試験片の異なる3か所以上の測定値
の最小幅及び最小幅位置の厚さとする。測定は,次の精度で行う。
a)   形試験片 : 0.01 mm
b)   形試験片 : 0.1 mm
  なお,B形試験片では,試験片に含まれる繊維束の数も測定する。

6.2 ひずみゲージ及び伸び計の取付け

  試験片のヤング係数及び終局ひずみを求める場合には,ひずみゲージを試験部の中央位置に引張方向に
正しく取り付ける。また,伸び計で測定する場合も同様に試験部の中央位置に引張方向に正しく取り付け
る。

――――― [JIS A 1191 pdf 7] ―――――

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6.3 試験片の取付け

  試験片は,試験機の上下のつかみ具の中心線と試験片の長軸とが一致するように取り付ける。

6.4 載荷速度

  載荷速度は,1分間につきひずみ1 %3 %に相当する定ひずみ速度とする。

6.5 試験室温度

  一般に,受渡当事者間の同意がない限り(例えば,高温又は低温環境下の試験),試験は,試験片の状態
調節と同じ標準雰囲気で行う。温度が試験結果に与える影響がないことが確認されている場合には,試験
室温度は,5 ℃35 ℃としてもよい。

6.6 試験の範囲

  載荷試験は破壊まで行い,荷重は最大引張荷重まで連続的に又は等間隔に10点以上で計測·記録する。
ひずみは,最大引張荷重の少なくとも2/3程度まで連続的に又は等間隔に10点以上で計測·記録する。

7 試験の結果

7.1 一般

  試験部で破壊した試験片の試験結果を採用する。定着部で破壊又は抜けたと明らかに判断される場合に
は,その試験結果を破棄し,同一のプレートから作製した試験片を用いて,あらかじめ定められた試験片
の数を下回らないように再度試験を実施する。
  また,測定値及びその平均値は,JIS Z 8401の規則B(四捨五入)によって丸める。

7.2 荷重−ひずみ曲線

  測定した荷重とひずみとの関係を示す荷重−ひずみ曲線を描く。

7.3 引張強度

  引張強度ffuは,次の式(1)によって算出し,有効数字3桁に丸める。
                             Fu
                         ffu     (1)
                             A
                       ここで,  ffu :  引張強度(N/mm2)
                                  Fu :  最大引張荷重(N)
                                   A :  試験片の断面積(mm2)
  試験片の断面積Aは,A形試験片の場合は次の式(2)によって,B形試験片の場合は次の式(3)によって算
出し,有効数字4桁に丸める。
  なお,引張耐力方向の単位面積当たりの繊維量ρs及びドライシートの繊維の密度ρshは,製造業者が指
定する値を使用してもよい。
                               s        3
                         AA     bt,min
                                      10   (2)
                              sh

――――― [JIS A 1191 pdf 8] ―――――

                                                                                             7
                                                                                   A 1191 : 2021
                               s Nt    3
                         AB         10  (3)
                              sh nu
                       ここで,   AA :  A形試験片の断面積(mm2)
                                   AB :  B形試験片の断面積(mm2)
                                   ρs :  引張耐力方向の単位面積当たりの繊維量(g/m2)
                                   ρsh :  ドライシートの繊維の密度(g/cm3)
                                 bt,min :  試験片の最小幅(mm)
                                   Nt :  試験片に含まれる繊維束の数
                                   nu :  FRPシートの幅1 mm当たりに含まれる繊維束の数

7.4 ヤング係数

  ヤング係数Efは,荷重−ひずみ曲線から,最大引張荷重の20 %及び50 %の値を用いて,次の式(4)によ
って算出し,有効数字3桁に丸める。
                               F
                         Ef        (4)
                                A
                       ここで,   Ef :  ヤング係数(N/mm2)
                                  ΔF :  最大引張荷重の20 %及び50 %における2点間の荷重差(N)
                                  Δε :  最大引張荷重の20 %及び50 %におけるひずみの差
                                   A :  A形試験片の断面積又はB形試験片の断面積(mm2)

7.5 終局ひずみ

  終局ひずみεfuは,試験片のひずみが破断まで計測できた場合には,最大引張荷重Fuに対応するひずみ
の測定値とする。また,ひずみが破断まで計測できなかった場合には,ひずみが計測できた最大の引張時
の荷重Flastと同時に計測できた最大のひずみεlastは,最大引張荷重Fuから,次の式(5)によって算出し,有
効数字3桁に丸める。
                                   Fu
                          fu last     (5)
                                  Flast
                       ここで,  εfu :  終局ひずみ
                                 εlast :  計測できた最大のひずみ
                                  Fu :  最大引張荷重(N)
                                 Flast :  ひずみが計測できた最大の引張時の荷重(N)

8 報告

  報告は,次の事項について行う。
a) 必ず報告する事項
  1) 試験年月日
  2)   RPシートの種類,名称,製造年月日,ロット番号及び製造業者名
  3) 含浸接着樹脂の種類及び名称
  4) ドライシートの引張方向の単位面積当たりの繊維量及び繊維束の数(B形試験片の場合)並びに繊
      維の密度
  5) 試験片の種類及び作製年月日並びに作製時の温度
  6) 養生期間及び養生温度

――――― [JIS A 1191 pdf 9] ―――――

           8
A 1191 : 2021
  7) 状態調節の温度,相対湿度,期間,標準雰囲気の記号及び級別
  8) 試験温度(℃),載荷速度(%/min)
  9) 各試験片の形状·寸法及び算出された試験片の断面積
  10) 各試験片の最大引張荷重及び平均値
  11) 各試験片の引張強度及び平均値
  12) 各試験片のヤング係数及び平均値
  13) 各試験片の終局ひずみ及び平均値
  14) 各試験片の荷重−ひずみ曲線
b) 必要に応じて報告する事項
  1) 引張強度の標準偏差
  2) ヤング係数の標準偏差
  3) 終局ひずみの標準偏差
参考文献
  [1] JIS K 7165 プラスチック−引張特性の求め方−第5部 : 一方向繊維強化プラスチック複合材料の
      試験条件
  [2] JIS R 7603 炭素繊維−密度の試験方法
  [3] JIS Z 8000-1 量及び単位−第1部 : 一般

――――― [JIS A 1191 pdf 10] ―――――

                                                                                             9
                                                                                   A 1191 : 2021
                                         附属書JA
                                          (参考)
                            JISと対応国際規格との対比表
 JIS A 1191                   ISO 10406-2:2015,(MOD)
 a)   ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご                                        e)   ISと対応国際
                                     d)   ISと対応国際規格との技術的差異の内容
    条番号     規格の対    との評    及び理由                              規格との技術的
                応する箇    価                                               差異に対する今
                条番号                                                        後の対策
 3 3           削除                                             ISOへの提案は行わ
                                     ISOから削除した用語 : “fibre mass per unit
                          追加      area”,“tensile capacity”          ない。
                                     JIS独自に定義した用語 : FRPシート,ドライ
                                     シート,含浸接着樹脂,最大引張荷重。
                                     “fibre mass per unit area”は,国内で統一され
                                     た用語がないため,定義しなかった。“tensile
                                     capacity”は,最大引張荷重と同義語であるが,
                                     試験結果を説明する上では,測定値の最大引張
                                     荷重が適しており,旧規格の定義を残した。
                                     FRPシート,含浸接着樹脂は旧規格の定義を残
                                     した。
                                     ドライシートはISO規格でも使用されている
                                     が定義がないため,JISでは定義した。
 4.2        5.1.2       追加                                             ISOへの提案は行わ
                                     JIS : 試験片は温度5 ℃35 ℃の室内で,次の
                                     方法で作製する。                      ない。
                                     ISO : 規定なし
                                     我が国で使用される樹脂の使用温度範囲及び
                                     作業性の影響を受ける繊維の直線性の要求精
                                     度を考慮し,温度範囲及び屋内の規定を残し
                                     た。
 4.2        5.1.2.1     追加                                             ISOへの提案は行わ
                                     JIS : 離型性フィルムとしては,通常,ポリエ
                                                                            ない。
                                     ステル製又はポリエチレン製のフィルムを用
                                     いるが,プレート作製に用いる含浸接着樹脂が
                                     硬化した後,接着しない材料であればよい。
                                     ISO : 記載なし
                                     参考情報として有用であることから,JISで
                                     は,通常使用する離型性フィルムの材質の説明
                                     を残した。
                                     JIS : タブとして繊維強化プラスチックを用い
                                     る場合には,プレートと接着した後に切り出し
                                     てもよい。
                                     ISO : 記載なし
                                     接着後に切り出したものと切り出した後にタ
                                     ブを接着したものとに実質的な差異はない。

――――― [JIS A 1191 pdf 11] ―――――

           10
A 1191 : 2021
 a)   ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご                                        e)   ISと対応国際
                                     d)   ISと対応国際規格との技術的差異の内容
    条番号     規格の対    との評    及び理由                              規格との技術的
                応する箇    価                                               差異に対する今
                条番号                                                        後の対策
 4.2        5.1.2.1                                                       ISOへの提案は行わ
                                     JIS : 更に含浸接着樹脂を上塗りし脱泡する。
             5.1.2.2                                                       ない。
                                     5) プレート表面に凹み,気泡が残らないよう
                                     に,必要に応じて,含浸接着樹脂を追加で上塗
                                     りする。
                                     ISO : 5) 含浸接着樹脂を上塗りする。
                                     よりボイドの少ない試験片,及び凹み,離型性
                                     フィルムをかぶせた場合に気泡が残らない試
                                     験片の作製に必要であり,JISでは規定を残し
                                     た。
                                     JIS : 含浸接着樹脂層の厚さが均一なプレート
                                     が得られるように適切な圧力を加えてならす。
                                     ISO : 含浸接着樹脂層の厚さが均一なプレート
                                     が得られるようにならす。
                                     圧力を加えすぎると繊維の蛇行の要因となる
                                     ため,JISでは適切な圧力を加えることを残し
                                     た。
 4.3        5.1.3       追加                                             ISOへの提案は行わ
                                     JIS : なお,養生期間は7日間,養生温度は5 ℃
                                     35 ℃が一般的であるが,特別な施工条件及ない。
                                     び使用環境で用いる場合には,その施工条件及
                                     び使用環境を考慮して養生期間及び養生温度
                                     を変更してもよい。
                                     ISO : 記載なし
                                     低温又は高温での施工条件及び使用環境の試
                                     験評価も想定されることから,JISでは規定を
                                     残した。
 5.2        5.2         追加                                             ISOへの提案は行わ
                                     JIS : ひずみゲージを用いる場合は,一般的に
                                                                            ない。
                                     はゲージ長20 mmのひずみゲージを用いるが,
                                     同様の精度でひずみが測定できる場合には,異
                                     なるゲージ長のひずみゲージを用いてもよい。
                                     ISO : 記載なし
                                     参考情報として有用であることから,JISで
                                     は,注記にゲージ長の説明を残した。
 6.1        5.3.1       変更                                             ISO規格の見直しの
                                     JIS : 試験片の幅及び厚さは,試験片の異なる
                                     3か所以上の測定値の最小幅及び最小幅位置際,提案を検討する。
                                     の厚さとする。
                                     ISO : 試験片の幅及び厚さは,試験片の異なる
                                     3か所以上の測定値の平均値とする。
                                     7.3のA形試験片の断面積の算出に使用するの
                                     は試験片の最小幅であるため,JISでは最小値
                                     を規定した。
 6.1        5.3.1       追加                                             ISO規格の見直しの
                                     JIS : なお,B形試験片では,試験片に含まれ
                                     る繊維束の数も測定する。              際,提案を検討する。
                                     ISO : 記載なし
                                     断面積の算出に必要な事項であり,最大引張荷
                                     重及び引張強度にも影響を与えるため,JISで
                                     は規定を残した。

――――― [JIS A 1191 pdf 12] ―――――

                                                                                            11
                                                                                   A 1191 : 2021
 a)   ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご                                        e)   ISと対応国際
                                     d)   ISと対応国際規格との技術的差異の内容
    条番号     規格の対    との評    及び理由                              規格との技術的
                応する箇    価                                               差異に対する今
                条番号                                                        後の対策
 6.5        5.3.5       追加                                             ISOへの提案は行わ
                                     JIS : 温度が試験結果に与える影響がないこと
                                                                            ない。
                                     が確認されている場合には,試験室温度は,
                                     5 ℃35 ℃としてもよい。
                                     ISO : 記載なし
                                     これまでのデータの蓄積を考慮し,許容事項と
                                     して残した。
 6.6        5.3.6       変更                                             ISO規格の見直しの
                                     JIS : 載荷試験は破壊まで行い,荷重は最大引
                                                                            際,提案を検討する。
                                     張荷重まで連続的に又は等間隔に10点以上で
                                     計測·記録する。ひずみは,最大引張荷重の少
                                     なくとも2/3程度まで連続的に又は等間隔に
                                     10点以上で計測·記録する。
                                     ISO : 載荷試験は破壊まで行い,荷重及びひず
                                     みは,最大引張荷重の少なくとも2/3程度まで
                                     連続的に又は等間隔に計測·記録する。
                                     最大引張荷重は重要な結果であるため,荷重は
                                     破壊まで計測する規定を残した。計測点数も計
                                     測精度に影響を与えるためJISでは規定を残
                                     した。
 7.1        5.4.3       変更                                             ISOへの提案は行わ
                                     JIS : JIS Z 8401の規則B(四捨五入)によっ
             5.4.4                  て丸める。                            ない。
             5.4.5                  ISO : ISO 31-0 ANNEX Bによって丸める。ISO
                                     5725 (all parts) によって丸める。
                                     試験片の断面積はISO 31-0 ANNEX Bも電算
                                     上の四捨五入と同等のため,四捨五入及び有効
                                     数字の記載を残した。
                                     ISO 5725 (all parts)も実質的な差異はないため,
                                     四捨五入の記載を残した。
 7.3        5.4.3       追加      JIS : 試験片の断面積Aは,A形試験片の場合ISOへの提案は行わ
                                                                            ない。
                                     は次の式(2)によって,B形試験片の場合は次
                                     の式(3)によって算出し,有効数字4桁に丸め
                                     る。
                                     ISO : 有効数字の記載なし
                                     これまでのデータの蓄積,我が国の実情を考慮
                                     し,有効数字の記載を残した。
                                     JIS : ドライシートの繊維の密度
                                     ISO : ドライシートの密度
                                     引張耐力方向の繊維断面積を算出することか
                                     ら,繊維の密度であることを明記するために,
                                     繊維の記載を残した。
 8 5.5         追加      JIS : 標準雰囲気の記号及び級別         ISOへの提案は行わ
                                     ISO : 記載なし                         ない。
                                     JIS K 7100の引用によって,JISでは必ず報告
                                     する事項に規定した。

――――― [JIS A 1191 pdf 13] ―――――

           12
A 1191 : 2021
   注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
          − 削除 : 対応国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
          − 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
          − 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
   注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
          − MOD : 対応国際規格を修正している。

――――― [JIS A 1191 pdf 14] ―――――

                                                                                                                                         13
                                                                                                                                 A 1191 : 2021
                                                                  附属書JB
                                                                  (参考)
                                                技術上重要な改正に関する新旧対照表
                  現行規格(JIS A 1191:2021)                         旧規格(JIS A 1191:2004)                       改正理由
     箇条番号                   内容                   箇条番号                   内容
     及び題名                                           及び題名
     3 用語及                                           3. 定義
               この規格で用いる主な用語の定義は,次によるほ       この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
                                                                                                             対応国際規格に整合させるため,こ
     び定義   か,JIS K 7100による。                             a) コンクリート補強用連続繊維シート      の規格に状態調節について規定した
               3.1                                                                                          ことに伴い,状態調節に関する引用
               FRPシート                                                                                    規格JIS K 7100を追記し,JIS用語
               3.2                                                                                          の一貫性を保つ必要がある。
               ドライシート                                                                                 対応国際規格及び我が国の動向を踏
                                                                                                             まえ,我が国独自の呼称を改め,対応
                                                                                                             国際規格の呼称に変更した。
     4 試験片 4) 製造業者の定める方法を考慮してプレート 4. 試験片 d) 含浸接着樹脂が十分に硬化するのに必要な A形試験片は繊維を切断することか
     4.2 試験                                           4.2 試験
                  を所定の期間養生し,幅12.5±0.5 mm,長さ                                                  ら,幅の寸法精度が要求される。対応
                                                                      温度条件で所定期間養生し,離型性フィルム
     片の作製                                           片の作製
                  200 mm以上に切り出す。工具は,ダイヤモン           をはがしたプレートから,幅12.5±2.5 mm,
                                                                                                             国際規格との整合も考慮し,許容値
     a)   形試    ドカッタなどを用いるのがよい。        4.2.1 A形   長さ200 mm以上に切り出す。工具はダイヤ を±2.5 mmから±0.5 mmに変更し
     験片                                               試験片      モンドカッタなどを用いる。            た。
               6) 試験前に,製造業者の定める方法を考慮して             備考 養生期間は20 ℃で1週間(7日間) 養生期間,養生温度は,対応国際規格
                  4.5によって試験片の状態調節を行う。                       程度が一般的であるが,施工条件とに整合させるため,4.3に規定した。
                                                                             して535 ℃が考えられるので,そ 状態調節は,対応国際規格に整合さ
                                                                             のときの温度条件に合った養生期間せるため,4.5に規定した。
                                                                             をとる。特別な施工条件及び使用環
                                                                             境で用いる場合には,その施工条件
                                                                             及び使用環境を考慮して,養生期間
                                                                             及び養生温度を変更してもよい。
                                                                               ただし,その場合には,試験結果に
                                                                                                                                              A1
                                                                             養生方法を明確に記述しなければな
                                                                                                                                                1 9
                                                                             らない。
                                                                                                                                                   1 : 2
                                                                                                                                                      021
                                                                                                                                                  2

――――― [JIS A 1191 pdf 15] ―――――

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  • ISO 10406-2:2015(MOD)

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