JIS A 1965:2015 室内及び試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA(R)吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量

JIS A 1965:2015 規格概要

この規格 A1965は、室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)を定量する方法並びに放散試験チャンバー及び放散試験セルなどを用いて室内で使用される建築製品又は材料及び他の製品から放散されるVOCを定量するためにサンプリングした空気中のVOCを定量する方法について規定。

JISA1965 規格全文情報

規格番号
JIS A1965 
規格名称
室内及び試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA(R)吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量
規格名称英語訳
Determination of volatile organic compounds in indoor and test chamber air by active sampling on Tenax TA(R) sorbent, thermal desorption and gas chromatography using MS or MS-FID
制定年月日
2007年2月1日
最新改正日
2019年10月25日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 16000-6:2011(MOD)
国際規格分類

ICS

13.040.20
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2007-02-01 制定日, 2013-02-25 確認日, 2015-03-25 改正日, 2019-10-25 確認
ページ
JIS A 1965:2015 PDF [38]
                                                                                   A 1965 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 原理・・・・[3]
  •  5 試薬・材料・・・・[3]
  •  6 装置・・・・[5]
  •  7 サンプラの前処理及び保管・・・・[6]
  •  7.1 前処理・・・・[6]
  •  7.2 前処理済みサンプラのサンプリング前の保管・・・・[6]
  •  8 サンプリング・・・・[6]
  •  8.1 室内空気のサンプリング・・・・[6]
  •  8.2 チャンバー内空気のサンプリング・・・・[7]
  •  8.3 試料採取量・・・・[7]
  •  8.4 サンプリングしたサンプラの保管・・・・[7]
  •  8.5 トラベルブランク・・・・[7]
  •  9 分析・・・・[7]
  •  9.1 概要・・・・[7]
  •  9.2 加熱脱離・・・・[8]
  •  9.3 昇温条件・・・・[8]
  •  9.4 サンプラの分析・・・・[8]
  •  10 個々のVOCの同定・・・・[9]
  •  11 サンプリングした空気中の分析対象成分の濃度・・・・[9]
  •  11.1 概要・・・・[9]
  •  11.2 VOC・・・・[9]
  •  11.3 TVOC・・・・[10]
  •  11.4 TVOCの範囲外で検出されるVVOC及びSVOC・・・・[10]
  •  12 性能特性・・・・[10]
  •  13 報告・・・・[11]
  •  14 品質管理・・・・[12]
  •  附属書A(参考)室内空気及びチャンバー内の建築材料から検出されたVOCの例・・・・[13]
附属書B(参考)Tenax TA吸着剤で捕集できる代表的なVOCの安全試料採取量(SSV) 18
附属書C(参考)Tenax TAサンプラでの一定保存期間後の回収率 20
  •  附属書D(参考)高揮発性有機化合物及び準揮発性有機化合物の揮発性有機化合物との同時測定・・・・[22]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[28]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 1965 pdf 1] ―――――

A 1965 : 2015

pdf 目次

ページ

  •  附属書JB(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表・・・・[30]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 1965 pdf 2] ―――――

                                                                                   A 1965 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本
工業規格である。
これによって,JIS A 1965:2007は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS A 1965 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 1965 : 2015

室内及び試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量

Determination of volatile organic compounds in indoor andtest chamber air by active sampling on Tenax TA sorbent,thermal desorption and gas chromatography using MS or MS-FID

序文

  この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 16000-6を基とし,国内の実情を反映させるため,
技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。また,技術上重要な改正に関する新旧対照表を附属書JBに
示す。

1 適用範囲

  この規格は,室内空気中の揮発性有機化合物(以下,VOCという。)を定量する方法並びに放散試験チ
ャンバー及び放散試験セルなどを用いて室内で使用される建築製品又は材料及び他の製品から放散される
VOCを定量するためにサンプリングした空気中のVOCを定量する方法について規定する。
この方法はTenax TA 1)吸着剤を用いて捕集し,加熱脱離(TD)及びキャピラリーカラム又はカラム並
びに,炎イオン化検出器(FID)又は質量分析器(MS)をもつガスクロマトグラフ分析(GC)に基づく[1]。
また,1 g/m3以下から数mg/m3までの濃度範囲の,無極性及び微極性VOCに対して有効な測定方法であ
る。
なお,この規格で規定する原理を用いて,幾つかの高揮発性有機化合物(以下,VVOCという。)及び
準揮発性有機化合物(以下,SVOCという。)を同様に分析することができる(附属書D参照)。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 16000-6:2011,Indoor air−Part 6: Determination of volatile organic compounds in indoor and test
chamber air by active sampling on Tenax TA sorbent, thermal desorption and gas chromatography
using MS or MS-FID(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
注1) ここに示す“Tenax TA”は,この規格の使用者の便宜のために,一般に入手できるものとして

――――― [JIS A 1965 pdf 4] ―――――

2
A 1965 : 2015
掲げた。同じ効果を得られることを証明することができれば,これと同等の他のものを用いて
もよい。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1901 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散
測定方法−小形チャンバー法
JIS A 1960 室内空気のサンプリング方法通則
注記 ISO 16000-1:2004,Indoor air−Part 1: General aspects of sampling strategy(MOD)
JIS A 1966 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロ
マトグラフィーによるサンプリング及び分析−ポンプサンプリング
注記 ISO 16017-1:2000,Indoor, ambient and workplace air−Sampling and analysis of volatile organic
compounds by sorbent tube/thermal desorption/capillary gas chromatography−Part 1: Pumped
sampling(MOD)
ISO 16000-10,Indoor air−Part 10: Determination of the emission of volatile organic compounds from building
products and furnishing−Emission test cell method

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 1966によるほか,次による。
3.1
準揮発性有機化合物(SVOC)
沸点の範囲が240 ℃260 ℃から380 ℃400 ℃までの有機化合物2), 3)。
注2) この分類は,世界保健機構(WHO)が定めたものである。
3) 一部の化合物の沸点は,求めることが困難,又は不可能であることがある。その理由は,それ
らの化合物が大気圧下では沸騰する前に分解するためである。蒸気圧は,化合物の揮発性を分
類するために有機化合物の分類に使用できる別の基準である[3]。
3.2
揮発性有機化合物(VOC)
沸点の範囲が50 ℃100 ℃から240 ℃260 ℃までの有機化合物2), 3)
3.3
高揮発性有機化合物(VVOC)
沸点の範囲が0 ℃5 ℃から100 ℃までの有機化合物2), 3)
3.4
総揮発性有機化合物(TVOC,total volatile organic compounds)
Tenax TAでサンプリングした場合の,水素炎イオン化検出器(以下,TVOC-FIDという。)又は質量分
析計(以下,TVOC-MSという。)を用いて無極性のキャピラリーカラムでn-ヘキサンとn-ヘキサデカンの
範囲で溶出・検出される,クロマトグラムピーク面積の合計をトルエン相当量に換算した値(トルエン換
算)。
注記 この規格は,個々のVOCの測定に関して規定している。しかし実際には,空気中に存在する

――――― [JIS A 1965 pdf 5] ―――――

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JIS A 1965:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16000-6:2011(MOD)

JIS A 1965:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1965:2015の関連規格と引用規格一覧