JIS A 1966:2015 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析―ポンプサンプリング | ページ 6

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附属書B
(規定)
外挿による保持容量の推定
B.1 装置
通常の実験室器具及び次に示すものを用いる。
B.1.1 サンプラ 6.1に規定するもの。
B.1.2 ガスクロマトグラフ FID検出器付き,S/N比5 : 1以上でトルエン1 ngの溶出を検出する能力を
もつもの。
B.1.3 流量計 20200 mL/minの範囲のもの。
B.1.4 温度計 JIS Z 8710に規定する温度計又はそれと同等以上の性能をもつもの。
B.2 試薬
B.2.1 空気中の有機ガス成分の動的標準濃度
標準空気は,一定量の分析対象成分を計量された空気流で希釈して調製できる。標準空気の調製方法の
例は,5.5に記載する。
B.3 定量
狭口径のPTFE配管によって通常のクロマトグラフカラムの代わりに,サンプラ(B.1.1)をガスクロマ
トグラフ(B.1.2)の注入口と検出口とに接続する。保持時間が適切(220分)となるように,恒温槽の
温度を最低5段階設定し,1 mLの標準ガス(B.2.1 20 ℃で300 mg/m3)を導入して保持時間を求める。
保持時間にカラムの流量を乗じて保持容量を計算する。各温度で測定を5回繰り返す。
B.4 結果の表現法
各温度の保持容量の平均値を,相当する絶対温度の逆数に対してプロットし20 ℃に外挿する。

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附属書C
(参考)
吸着剤の種類
C.1 吸着剤の種類
吸着剤の種類の例を,次に示す。
吸着剤名 タイプ
Carbotrap グラファイトカーボン
Carbopack グラファイトカーボン
Carbograph TD-1 グラファイトカーボン
Carbosieve S-III カーボンモレキュラーシーブ
Carboxen 569 カーボンモレキュラーシーブ
Carboxen 1000 カーボンモレキュラーシーブ
Chromosorb 102 スチレン/ジビニルベンゼン
Chromosorb 106 ポリスチレン
Porapak N ビニルピロリドン
Porapak Q エチルビニルベンゼン/ジビニルベンゼン
Spherocarb カーボンモレキュラーシーブ
Tenax TA ポリ(2.6-ジフェニル-p-フェニレンオキシド)
Tenax GR グラファイト化ポリ(フェニレンオキシド)
注記 Carbotrap TM,Carbopack TM,Carbograph TD-1 TM,Carbosieve S-III TM及びCarboxen TMは,Supelco,
Inc., USAの登録商標。Tenax TMは,Enka Research Institute, NV, NLの登録商標。Chromosorb TM
は,Manville Corp, USAの登録商標。Porapak TMは,Waters Associates Inc., USAの登録商標。
Spherocarb TMは,Analabs Inc., USAの登録商標。
この情報はこの規格の利用者の便宜を図るものであり,この名称の製品を推奨するものではない。その
他のものが同じ性能を示すものであれば用いてもよい。

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附属書D
(参考)
吸着剤選択の手引き
D.1 吸着剤選択の手引き
吸着剤選択の手引きを,表D.1に示す。
表D.1−吸着剤選択の手引き
サンプラ用吸着剤 分析できる 最高使用 表面積 分析対象成分例
揮発性の範囲 温度a)
℃ m2/g
CarbotrapTMC n-C8からn-C20 400を超え 12 n-C8からn-C16の揮発性の範囲のアルキルベン
CarbopackTMC ゼン,脂肪族化合物
TenaxTMTA 沸点100400 ℃ 350 35 芳香族,無極性化合物(沸点>100 ℃),揮発
n-C6からn-C26 性の低い極性化合物(沸点>150 ℃)
Tenax GR 沸点100450 ℃ 350 35 アルキルベンゼン,気相の多環芳香族炭化水
n-C7からn-C30 素,ポリ塩化ビフェニル,上記Tenax TAと同

Carbotrap (n-C4) n-C5から 400を超え 100 ケトン,アルコール及びアルデヒド(沸点>
Carbopack B n-C14 75 ℃),揮発性のある全ての無極性化合物,
Carbograph TD-1 パーフルオロカーボントレーサーガス
ChromosorbTM102 沸点50200 ℃ 250 350 含酸素化合物,塩化メチレンより揮発性の低
いハロホルムを含む広範囲なVOC
Chromosorb 106 沸点50200 ℃ 250 750 n-C5からn-C12の炭化水素を含む広範なVOC,
揮発性酸化化合物
PorapakTMQ 沸点50200 ℃ 250 550 含酸素化合物を含む広範なVOC
n-C5からn-C12
Porapak N 沸点50150 ℃ 180 300 揮発性含窒素化合物
n-C5からn-C8
SpherocarbTM b) 沸点−30150 ℃ 400を超え 1 200 塩化ビニル,酸化エチレン,二硫化炭素,高
C3からn-C8 揮発性化合物(例 : CH2Cl2),揮発性化合物
(例 : メタノール,エタノール及びアセトン)
CarbosieveTMS-III b) 沸点−6080 ℃ 400 800 C3,C4炭化水素,揮発性ハロホルム及びフレ
又はCarboxenTM 1000 b) オンなどの高揮発性化合物
Molecular sieve c) 沸点−6080 ℃ 350 − 1,3-ブタジエン及び酸化窒素
注記 登録商標の表示は,附属書Cに示す。
注a) 前処理温度は,最初の処理温度と同一ではない(5.3参照)。
b) これらの吸着剤は,幾らかの水分を保持する。相対湿度が高い(90 %を超える。)場合は,安全試料採取量を
1/10に減らすことが望ましい。
c) 親水性である。特別な対策をしないで高湿度条件下で使用しない。

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附属書E
(参考)
吸着剤使用の手引き
E.1 吸着剤使用の手引き
吸着剤使用の手引きを,次に示す。
サンプラ用吸着剤 最高使用 疎水性 前処理時の温度a) 脱離時の温度 推奨冷却トラップ充剤
温度 及びガス流量 及びガス流量

Carbotrap C 400を超え あり 350 ℃ 325 ℃ Tenax又はCarbopack C
Carbopack C 100 mL/min 30 mL/min
Tenax TA 350 あり 330 ℃ 300 ℃ Tenax
100 mL/min 30 mL/min
Tenax GR 350 あり 330 ℃ 300 ℃ Tenax
100 mL/min 30 mL/min
Carbotrap 400を超え あり 350 ℃ 325 ℃ Tenax又はCarbopack B
Carbopack B 100 mL/min 30 mL/min
Carbograph TD-1
Chromosorb 102 250 あり 250 ℃ 250 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充又は
Chromosorb 102
Chromosorb 106 250 あり 250 ℃ 250 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充又は
Chromosorb 106
Porapak Q 250 あり 250 ℃ 225 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充又は
Porapak Q
Porapak N 180 あり 180 ℃ 180 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充又は
Porapak N
Spherocarb b) 400を超え なし 400 ℃ 390 ℃ CarbopackB+カーボンモレキュ
100 mL/min 30 mL/min ラーシーブ二層充又は
Spherocarb
Carbosieve S-III 400 なし 350 ℃ 325 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
Carboxen 1000 b) 100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充又はカー
ボンモレキュラーシーブの単層
Molecular sieve c) 350 なし 330 ℃ 300 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充又はカー
ボンモレキュラーシーブの単層
Tenax/Carbopack B 350 あり 330 ℃ 300 ℃ Tenax
複合サンプラ 100 mL/min 30 mL/min
Carbopack B/カーボ 400 なし 350 ℃ 325 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
ンモレキュラーシ 100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充
ーブb) 複合サンプ

Carboxen 1000シリ 400 なし 350 ℃ 325 ℃ Carbopack B+カーボンモレキュ
ーズ複合サンプラ 100 mL/min 30 mL/min ラーシーブの二層充

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注記 登録商標の表示は,附属書Cに示す。
注a) 前処理時の温度は,最初の処理温度と同一ではない(5.3参照)。
b) これらの吸着剤は,幾らかの水分を保持する。相対湿度が高い(90 %を超える。)場合は,安全試料採取量は
1/10に減らすことが望ましい。
c) かなり親水性をもつ。特別な対策をしないで高湿度条件下で使用しない。

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JIS A 1966:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16017-1:2000(MOD)

JIS A 1966:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1966:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8710:1993
温度測定方法通則