JIS A 7201:2009 遠心力コンクリートくいの施工標準 | ページ 3

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2) くいの建込み及び挿入
2.1) くい頭部には,くいのつり込み又はくい回転用の金具を確実な方法で取り付けなければならない。
2.2) くいは,回転キャップをくい頭部に装着させてつり込み,自沈又は回転によって,所定位置に設
置する。
3) 根固め液及びくい周固定液
3.1) 根固め液及びくい周固定液は,所定の圧縮強度が得られる配合とする。
3.2) 根固め液及びくい周固定液が硬化する以前に,くいが動くことがないように注意しなければなら
ない。
3.3) くい周固定液を使用する場合は,各工法の施工要領による。
なお,予備調査によって液面が沈降することが確認された場合には,くいを設置後,補充する
などの処置を講じる。
3.4) 支持層中の地下水に流れがあり,根固め球根部の築造に支障が生じるおそれのある場合は,この
工法を用いてはならない。
4) 支持力の確保 くい先端支持力を確保するために,各工法の施工計画書及び仕様書に示されたそれ
ぞれの条件に従って,先端部の処理を行わなければならない。
7.4.2.2 中掘り工法
a) 共通事項
1) 掘削深さは,土質柱状図及び試験くいなどによって定める。
2) 中掘り工法に用いるアースオーガの外径は,くい内径に対して適度の余裕があるものとする。
3) アースオーガは,ブレードに変形のないもので,継ぎ足しする場合は,ブレードピッチがそろって
いるものを使用する。
4) 中掘り工法では,沈設時の外周面に生じる摩擦力を一時的に緩和するために,フリクションカッタ
を取り付ける。
5) くい心へのセットは,くい外径と同径の円定規を用いてマーキングを行い,直角2方向に逃げ心を
取り,くい設置時にくいずれが生じないように管理する。
6) くいの建込みは,オーガ駆動装置とアースオーガとを連結後に,くい頭にキャップを載せ,くい及
びリーダが沈設方向となるように調整する。
7) 掘削地盤にれき(礫)が存在する場合は,れき(礫)をかみ込んで,くいの縦割れの原因となるの
で,くい中空部内面とアースオーガ軸部外面との間隔から施工が可能かどうかを判断しなければな
らない。
8) 粘性の強い地盤では,ブレード間に掘削土が付着し中空部が閉そくして,くいに縦割れが生じない
ように掘削中に注水し,泥状化して排土するなどの補助的な手段を用いる。
9) 掘削沈設中は,過度の先掘り又は拡大掘りをしてはならない。
10) 排土時のアースオーガ引抜きは負圧が生じないようゆっくり行い,被圧水が作用する場合は,ボイ
リングが生じやすくなるので対策を講じなければならない。
11) くいの沈設は,くい質量及びドロップハンマによるほか,くい打ちやぐらの質量を利用した圧入方
式によって行い,沈設速度は,周囲の地盤を乱さないようにゆっくり行う。
12) 掘削排土の補助として,圧縮空気を用いる場合は,吐出圧及び吐出量に十分注意する。
13) 家屋などが隣接している場合は,排土時の土砂の飛散防止対策を講じなければならない。
14) 支持力の確保は,各工法の施工要領による。

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b) 中掘り打撃工法
1) 掘削沈設
1.1) 中掘り打撃工法に用いるくいの先端部は,支持層の打撃貫入に対する補強対策を講じることが望
ましい。
1.2) くいの掘削沈設深さは,その後に行う打込みに支障のない深度までとする。
2) 支持力の確保
2.1) 打撃はアースオーガを抜いた後に,ハンマで所定支持力が得られるまで行う。ただし,中掘りで
の施工後,まとめて打込みを行ってもよい。
2.2) 打止めの管理は,打撃工法の打止めに準じる。
2.3) 支持層中にくい先端がくい径以上打ち込めない場合は,掘削沈設深さの変更を工事監理者と協議
し,処置する。
c) 中掘り根固め工法
1) 掘削沈設 共通事項による。
2) 根固め液
2.1) 根固め液は,所定の圧縮強度が得られる配合とする。
2.2) 支持層中の地下水に流れがあり,根固め球根部の形成に支障が生じるおそれのある場合は,この
工法を用いてはならない。
3) 支持力の確保 先端支持力を確保するために,各工法の施工計画書及び仕様書に示されたそれぞれ
の条件に従って,くい先端部の処理を行わなければならない。
d) 中掘り拡大根固め工法
1) 掘削沈設 共通事項による。
2) 根固め液及びくい周固定液
2.1) 根固め液及びくい周固定液は,所定の圧縮強度が得られる配合とする。
2.2) 支持層中の地下水に流れがあり,根固め球根部の形成に支障が生じるおそれのある場合は,この
工法を用いてはならない。
2.3) くい周固定液を使用する場合は,各工法の施工要領による。
3) 支持力の確保 先端支持力を確保するために,各工法の施工計画書及び仕様書に示されたそれぞれ
の条件に従って先端部の処理を行わなければならない。
7.4.2.3 回転工法
a) 回転根固め工法
1) くいの建込み及び貫入
1.1) くいの回転埋設施工性は,地盤状況によって大きく左右されるので,事前に土質柱状図を基に施
工について検討し,試験くいによって確認を行うようにする。
1.2) くい心へのセットは,先端金具が取り付けられた既製コンクリートくいを,くいの回転埋設時に
ずれが生じないように,くい心から直角方向に2点の逃げ心を取り,建て込むようにする。
1.3) 建込み時に,くい中空部へ挿入されたロッドをオーガ駆動装置と先端金具とに接続し,ロッドに
よって駆動力が先端金具に伝達されたことを確認し,リーダの鉛直度を調整しながら,くいの回
転埋設の初期では埋設速度をゆっくり行うようにする。
1.4) くいの地盤への貫入は,装置の質量,掘削水の吐出又は圧縮空気を併用し,くい先端地盤を掘削
しながら沈設する。このとき,回転時に,くいに無理な応力を与えないようにする。

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1.5) くいの回転埋設時の補助工法として圧力水を使用する場合は,近隣の地下水の汚濁の確認調査を
行うなど環境保全に努めなければならない。
1.6) 砂れき(礫)層が介在するような地盤では,あらかじめアースオーガなどで掘削する補助工法を併
用する。
2) 根固め液
2.1) 根固め液は,所定の圧縮強度が得られる配合とする。
2.2) 根固め液が硬化する以前に,くいが動くことがないように注意しなければならない。
2.3) 支持層中の地下水に流れがあり,根固め球根部の築造に支障が生じるおそれのある場合は,この
工法を用いてはならない。
3) 支持力の確保 先端支持力を確保するために,各工法の施工計画書及び仕様書に示されたそれぞれ
の条件に従って先端部の処理を行わなければならない。

7.5 施工管理

7.5.1  くい施工管理
くいの施工管理は,各種の既製コンクリートくい工法によって施工されたくいが,所定の支持力を確保
するために,各工法に関する十分な知識及び経験をもった,くい施工管理者のもとで行わなければならな
い。
a) 共通事項
1) くいの受入れ,保管及び施工管理は,設計図書及び施工計画書に基づいて行う。
2) くいの施工は,各工法の施工要領によって管理しなければならない。
3) 支持層の確認は,土質柱状図などから行うものとする。
4) くいが障害物などに遭遇し,施工が不可能となった場合は工事監理者と協議し,その処置及び対策
を講じる。
5) くい長が設計図書などと異なった場合には,工事監理者と協議し定める。
6) 掘削深度及びくいの設置深度は,レベルを使用して管理を行う。
7) 施工中のくいずれの管理は,直角2方向の逃げ心位置から検尺棒などを使用し,掘削装置などの軸
心及びくいの外周の距離によって行う。
b) 打込み工法
1) 打撃エネルギー,貫入量,リバウンド量などからくいの動的支持力式によって所定の支持力を算定
する。
2) くいに過大な打撃を与えることのないように総打撃回数を確認し,支持層中への無理な貫入を行っ
てはならない。
3) 支持層中への根入れ長さは,支持層の状況などを総合的に判断し,工事監理者と協議し決定する。
4) 打撃中のリバウンド量が大きい場合は,施工能率の低下と,くい体に大きい引張応力が発生するの
で,工事監理者と協議しその対策を講じなければならない。
c) プレボーリング工法
1) 掘削及びアースオーガの引上げ速度は,孔壁の安定に大きく影響するので,施工条件を満足するよ
うに管理しなければならない。
2) 根固め液及びくい周固定液の使用量は,各工法の施工条件による。
3) 注入したくい周固定液の液面が沈降した場合には,くい頭部まで充てんすることを原則とする。
4) 根固め液及びくい周固定液用の材料の受入れ,保管などの管理を行わなければならない。

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5) 根固め液及びくい周固定液の圧縮強度管理のための材齢は28日とし,1回の試験の供試体3個の平
均値とする。
6) 各種注入液に用いる材料の計量は,袋単位又は質量による。ただし,水の計量は水管計又は水量計
によってもよい。
7) 支持層の確認は,土質柱状図,試掘,試験くい施工結果,掘削時のオーガ駆動装置の電流値などか
ら行う。
8) くいを回転して設置する場合は,くい体に過度なトルクが作用しないように行わなければならない。
d) 中掘り工法
1) くい長に対するアースオーガの検尺を事前に行い,過度な先掘りが生じないようにしなければなら
ない。
2) 掘削作業中は,排土状況を常に確認しながら,土砂の閉そく又はれき(礫)のかみ込みによるくい
の縦割れが生じないように管理する。
3) アースオーガの引上げ時は,ボイリングが生じやすいので,引上げ速度はゆっくりと,細心の注意
を払って行う。
4) 打撃による支持力の確保の場合,所定の支持力が得られた以後は,くい先端部の損傷を防ぐため,
無理な打撃は行わない。
5) くい先端に取り付けるフリクションカッタの厚さ及び幅は,土質柱状図及びくい径・くい長から決
め,試験くい施工結果を参考にして決定する。
6) 根固め液などの材料の受入れ,保管などの管理を行わなければならない。
7) 根固め液の圧縮強度管理のための材齢は28日とし,1回の試験の供試体3個の平均値とする。
8) 各種注入液に用いる材料の計量は,袋単位又は質量による。ただし,水の計量は水管計又は水量計
によってもよい。
9) 支持層の確認は,土質柱状図,試験くい施工結果,試掘時のオーガ駆動装置の電流値などを参考に
して行う。
e) 回転工法
1) くい回転ロッドの検尺を事前に行い,くい回転設置時の掘削水の吐出圧力及び支持層付近のオーガ
駆動装置の電流値について管理する。
2) 所定の深度まで,くいを回転圧入することが不可能となった場合は,施工を中止し,工事監理者の
指示によって処置しなければならない。
3) 回転が異常なとき又はオーガ駆動装置の電流値が過大となった場合は,工事監理者の指示によって
処置しなければならない。
4) 根固め液の材料の受入れ,保管などの管理を行わなければならない。
5) 根固め液の圧縮強度管理のための材齢は28日とし,1回の試験の供試体3個の平均値とする。
6) 各種注入液に用いる材料の計量は,袋単位又は質量による。ただし,水の計量は水管計又は水量計
によってもよい。
7) 支持層の確認は,土質柱状図,試掘,試験くい施工結果,掘削時のオーガ駆動装置の電流値などか
ら行う。
7.5.2 工事報告
工事報告は,実施作業をまとめたもので,工事概要,使用くい,地盤概要,くい深度,くいの施工方法,
設計支持力,主要機械一覧,使用材料,くい配置図,施工記録,記録写真及びその他工事監理者に指示さ

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れた事項をまとめて報告する。

8 くいの接合

8.1 共通事項

a) くいの接合は,溶接継手又は無溶接継手による。
b) くいの接合に当たっては,上下くいの端面を合わせ,かつ,軸線は同一直線上とする。
c) くいの継手部を清掃し,ごみ,泥土などを除去しなければならない。

8.2 溶接継手による場合

a) 溶接は,くいの機能上,有害な欠陥を生じないように,適切な準備及び条件のもとに施工を行わなけ
ればならない。
b) 溶接方法は,通常アーク溶接とする。溶接棒及びワイヤは,表1に適合するもの又はこれと同等以上
の性能をもつものを使用する。
表1−溶接棒及びワイヤの種類及び径
単位 mm
手溶接 半自動溶接
種類 層 棒径 種類 ワイヤ径
JIS Z 3211のE 4319イルミナ 1層目 3.2以下 JIS Z 3313の 2.4,3.2
イト系又はE 4316 H15低水素 2層目 3.26 T430TX-XNX-XXX
系 T490TX-XNX-XXX
T490TX-XNX-XXX-U
T492TX-XNX-XXX
T49TX-XNX-G
c) 溶接技能者は,JIS Z 3801若しくはJIS Z 3841に基づく技術検定試験又はこれらと同等以上の技術試
験に合格した者とする。
d) 準備作業は,次のとおりとする。
1) 必要な溶接機のほか,開先の手直し,乾燥,清掃,溶接後の手直し,溶接上の保安などのための工
具及び器具を溶接前に現場に準備しなければならない。
2) 開先は,変形があれば修正し,溶接部及びその近傍を清掃する。特に,溶接面及び隣接部分に付着
した泥土,ごみ,さび,油脂,塗料,スケールなどは,ワイヤブラシ,ハンマ,グラインダなどで
除去し,水分がある場合は,乾燥させなければならない。
e) 開先の食違い量及び許容できるルート間隔は,次のとおりとする。
1) 開先の食違い量は,2 mm以下。
2) 許容できるルート間隔の最大値は,4 mm以下。
f) 溶接作業は,次のとおりとする。
1) 溶接に当たっては,使用する溶接方法及び条件に適した溶接電流,溶接電圧及び溶接速度を選定し,
欠陥のない溶接をしなければならない。
2) 降雨若しくは降雪で溶接部が濡れるとき,又は毎秒10 m以上の風が吹いているときは,溶接を行っ
てはならない。ただし,溶接部が天候の影響を受けないような処置を行う場合は,工事監理者の承
認を受けて溶接を行うことができる。

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