JIS A 8337:2009 土工機械―運用及び保全―保全性の指針 | ページ 2

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A 8337 : 2009 (ISO 12510 : 2004)
5.2.13 排液箇所は,整備員から目視可能で操作するのに手が届く範囲で,泥又は他の砕片が詰まることの
ないよう配置するのがよい。
5.2.14 排液箇所は,人及び要注意機器の上に排液されないように配置するのがよい。
5.2.15 排液箇所は,廃液タンクで直接排液を受けることができるように配置するのがよい。
5.2.16 排油用プラグ,給油用プラグ及び点検用プラグは,JIS A 8913の要求事項に合致するのがよい。

6 整備員の乗降,移動用設備

  保全作業の必要な領域に行き着くため,JIS A 8302の規定による適切な乗降,移動用設備を備えるのが
よい。

7 接近用開口部

7.1 位置

7.1.1  すべての機器,点検及び補給箇所並びにその他の日常点検,補給,調整,交換又は修理が必要な箇
所に,接近できるようにするのがよい。
7.1.2 できるだけ,単一の構成部品を交換又は補給するには,単一のカバーだけを取り外せばよいように
作業用開口部を配置するのがよい。
7.1.3 何らかの箇所で補給又は交換が必要な場合,そこにたどり着くのに構成部品又は配線を取り外さな
ければならないようなことを最小限とするよう,開口部を設計・配置するのがよい。
7.1.4 開口部は,保全すべき対象の構成部品と一直線上にするのがよい(5.1.4及び5.1.5参照)。
7.1.5 開口部は,関連する表示装置,操作装置及び点検箇所にたどり着くことができるよう配置するのが
よい。

7.2 寸法及び形状

7.2.1  開口部の寸法及び形状は,構成部品がそこを通る経路とするのがよく,着脱のときにその構成部品
を規定の方法でつかむことができるようにし,手工具又は動力工具を使用するのに十分なすき間があるよ
うにするのがよい。
7.2.2 開口部の最小寸法は,JIS A 8301によるのがよい。

8 カバー

8.1   ヒンジ式のカバーは,保全作業のすべてに必要な空間が得られるよう十分に開くのがよい。
8.2 できるだけ,カバーの締結具はすべて同一寸法同一形式とするのがよい。
8.3 ハッチカバーの締付具の数は最小とするのがよく,できるだけ,ヒンジと急速着脱式の締付具とを
用いるのがよい。
8.4 取っ手が危険源となり得る場合は,引込み式又はヒンジ式とするのがよい。
8.5 持ち上げるときの振れ又は傾きを防ぐため,取っ手は,できるだけ,カバーの重心との関連で配置
するのがよい。
8.6 取っ手の位置は,例えば,極端に手を伸ばすのを防ぐため,持ち上げるときにとらなければならな
い姿勢を考慮して配置するのがよい。
8.7 取っ手及びカバーには鋭い端部又は突起がないようにするのがよい。

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9 工具

9.1   できるだけ,機械の現場での日常の保全及び調整作業は,JIS A 8905による工具を使用して実施でき
るように機械を設計するのがよい。
9.2 日常の保全作業に必要な手工具類を,機械上の確実で手が届きやすい所に収容できるように配慮す
るのがよい。

10 サービス診断用計測器具

10.1 機械は,JIS A 8110によるサービス診断用計測器具を適用できるように設計するのがよい。
10.2 診断用測定口は,ISO 8925の要求事項によるのがよい。

11 表示

11.1 一般

11.1.1 識別及び説明による保全活動の補助として,適切な表示を行うのがよい。
11.1.2 表示は,例えば,グリース及び泥によって消されることのないよう配置するのがよい。
11.1.3 表示は,それに関係する作業を実施するときに読むことができるよう配置するのがよい。
11.1.4 表示は,上方から見るよりも側方から見えるようにするのがよい。
11.1.5 情報又は説明のための表示では,確実に読めるようにするため,明りょう(瞭)に目立つように色
を選択するのがよい。
11.1.6 表示された情報が,できるだけ見えなくなりにくい材料を使用するのがよい。
11.1.7 表示は,できるだけ,機械の運用及び環境の影響による損傷の懸念のない位置に置くのがよい。
11.1.8 電線及びケーブルは,JIS A 8324によって識別及び表示を行うのがよい。
11.1.9 作業位置の環境によって個別に表示するのが困難な場合は,複合的な表示で置き換えてもよい。

11.2 構成部品の識別

11.2.1 構成部品の製造番号の表示は,一番見えやすい位置とするのがよい。
11.2.2 構成部品の永久的な構造部分で,通常交換対象とはせず,他の部品の交換用にそのまま用いること
のできない部分に表示するのがよい。

11.3 指示

11.3.1 (保全の)業務が数段階からなり,記憶頼りでは混乱を生じるおそれがあり,作業者が整備解説書
を一々参照するのが不可能であったり,作業に必要な速度ではその暇がない場合,業務の手順及び要求事
項に関する指示は,ラベルに表示するのがよい。
11.3.2 ふた(蓋)のある機器の保全に適用される指示がヒンジ式のふたの内側に表示されている場合,そ
のふたが開いているときに読みやすいように文字の向きをそろえるのがよい。

11.4 警告

  警告表示は,JIS A 8312によるのがよい。

11.5 保全のための情報

  表示は,JIS A 8310-1及びJIS A 8310-2の識別記号を使用するのがよい。

12 附属文書

12.1 一般

  指示内容を記述するのに,次の3種によるのがよく,これらは適宜JIS A 8334によるのがよい。

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− 取扱説明書
− 整備解説書
− 予備部品リスト

12.2 取扱説明書

  取扱説明書は,少なくとも次の事項を含むのがよい。
− 説明図を添えた,機械に関する記述
− 誤解を招かない手法による,機械の使用に関する指示
− 運転員が実施し得る日常(仕業)保全及び点検に関する指示
− 機械及び作業装置の運搬,取扱い及び保管に関する指示

12.3 整備解説書

  整備解説書は,日常保全及び点検(12.2参照)以外に,機械を安全な可動状態に保全するために必要な
作業(及びその頻度)の一覧を含むのがよい。整備解説書は,電気,油圧及び空圧回路図を適宜含むのが
よい。

12.4 予備部品リスト

  予備部品リストは,交換用に予備部品を用意するすべての部品を含み,交換部品の識別及び取付位置を
示すのがよい。

12.5 文書の保管

  取扱説明書及び給油脂図は,機械上に保管するのがよい。

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附属書A
(参考)
保全性マトリックス

序文

  この附属書は,各種構成部品に関する様々な観点からの保全性のマトリックスの例を示すものであって,
規定の一部ではない。
A.1 保全対象構成品
保全作業のため,構成品は次の2種に分類して扱うとよい。
a) 液体(潤滑油,燃料及び水)及び気体 燃料,冷却液,潤滑油(原動機,トルクコンバータ,変速機,
車軸,終減速機,旋回装置),油圧タンク,吸気系,ブレーキリザーバ・タンク,ウィンドウウォッシ
ャ,キャブ換気系(フィルタ),空気調和装置(冷媒,フィルタ)
b) 機構部品 ファンベルト,シリンダ,バルブ,車台のばね,ショックアブソーバ,タイヤ,ホイール,
転輪,リンク,起動輪,リコイルスプリング,ステアリングホイール,かじ取りシリンダ,かじ取り
リンク装置,かじ取り(履帯式),切刃・つめ,空気調和装置,空気圧縮機,空気コンデンサ用ベルト
A.2 様々な観点からのレベルの定義
保全すべき構成部品(A.1参照)は,例えば,次のように,異なったレベルで,異なった視点から考慮
してもよい。
a) 作業位置
− レベル1 : 機械上又は機械のそばで起立又は座って
− レベル2 : 機械の下で起立又は座って
− レベル3 : 機械上又は機械のそばでうつ伏せに
− レベル4 : 機械の下で仰向けに
b) 作業形態
− レベル1 : カバー又はふたの取外しなしに保全作業
− レベル2 : 工具を用いずにカバー又はふたを取り外して保全作業
− レベル3 : JIS A 8905及びISO 4510-2に規定の工具だけを使用して保全作業
− レベル4 : 前記以外の特殊工具又は装置を使用して保全作業
c) 安全性
− レベル1 : 可動部分及び危険なしに保全作業
− レベル2 : 安全装置で保護された可動部分の範囲内(例えば,ブームの下部及び履帯の上)で保全
作業
− レベル3 : 安全装置がなく,指示を正しく守らないとけがをするおそれのある保全作業(例えば,
残圧,高温など)
− レベル4 : 安全装置がなく,指示を正しく守らないと重大災害又は死亡事故のおそれのある保全作

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A.3 保全性マトリックス
保全性マトリックスは,保全すべき各種の構成部品についての様々な視点から作成することができる(表
A.1及び表A.2参照)。
表A.1−液体及び気体の保全性マトリックス
燃 冷 潤滑油 油 吸 バブ シウ 空気調和
料 却 圧 気 ・レ ャィ 装置
液 タ 系 ター ン
原 バ ト 変 車 終 旋 ン ン ド 冷 フ
ク クキ
動 ー ル 速 軸 減 回 ウ 媒 ィ
機 タ ク 機 速 装 a) b) リ ウ ル
コ 機 置 ザ ォ タ
ン ー ッ
A.1.1 検査
A.1.1.1作業位置 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 1 1 1
A.1.1.2作業形態 1 2 2 2 2 3 3 2 1 2 2 2 2 2
A.1.1.3 安全性 1 3 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2
A.1.1.4誤作業の防止 − − − − − + + − − + − − − −
− 点検用の口は,点
検の最中に泥又は
砂が入らないよう
にカバーしている
のがよい。
A.1.2 排液
A.1.2.1作業位置 2 2 2 2 2 2 2 2 2 − − − − −
A.1.2.2作業形態 3 3 3 3 3 3 3 3 3 − − − − −
A.1.2.3 安全性 2 3 3 3 3 3 3 3 3
A.1.2.4 作業の容易 + + − − − + + − − − − − − −

− 排出栓は,岩など
によってきずつい
たり変形したりし
ないよう保護する
のがよい。
A.1.2.5 誤作業の防

− 単一の油圧系に対 + + + + + + + + + − − − − −
して単一の排出口
だけとするのがよ
い。
− 機械の傾斜が各方 − − + + + + + + + − − − − −
向10°以内で,す
べての油類を排出
できるのがよい。

――――― [JIS A 8337 pdf 10] ―――――

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JIS A 8337:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 12510:2004(IDT)

JIS A 8337:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8337:2009の関連規格と引用規格一覧