この規格ページの目次
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A 8910 : 2012 (ISO 3471 : 2008)
図している。
3.13
転倒時保護構造,ROPS(roll-over protective structure)
機械が転倒したときに,シートベルトを装着した運転員が押し潰される可能性を減らすことを主要な目
的とした構造部材からなる装置。
注記1 図1図5及びJIS A 8911参照。
注記2 ROPSには,これを機械フレームに取り付けるためのサブフレーム,ブラケット,マウント,
ボルト,ピン,サスペンション又は可とう(撓)性のショックアブソーバなどの構成部品を
含めてもよい。
注記3 耐負荷構造部材以外は,考慮していない。
3.13.1
ロールバーROPS(rollbar ROPS)
片持ちはり式耐負荷構造部材をもたない,成形又は構成した1柱式又は2柱式のROPS。
3.13.2
1柱式又は2柱式ROPS(one or two post ROPS)
一つ以上の片持ちはり式の耐負荷構造部材をもつように成形又は構成した1柱式又は2柱式ROPS。
3.13.3
多柱式ROPS(multiple-post ROPS)
(頂部)耐負荷構造部材と結合された3柱以上で成形又は構成したROPS。
注記 片持ちはり式の耐負荷構造部材との結合でもよい。
3.14
ROPS構造部材(ROPS structural member)
負荷した荷重に耐え,又は負荷エネルギーを吸収するように設計した金属製構造部材。
3.15
仮想地面,SGP(simulated ground plane)
機械が転倒後その面で止まると想定した平らで堅固な仮想の地表面。
3.16
ソケット,S(socket)
荷重分布器具(LDD)に,集中荷重を拘束せずに与えるための試験用部材。
3.17
DLVの垂直投影(vertical projection of the DLV)
JIS A 8909に規定する寸法のDLVの脚部を除く4隅の垂直投影で形成する範囲。
3.18
天頂仮想地面,VSGP(vertical simulated ground plane)
上下逆さまに転倒した姿勢で静止した機械を支える,ROPS頂部横断部材と機械の前部又は後部とに接
するように設定した平面(図16参照)。
注記 VSGPは,ロールバーROPS並びに1柱式及び2柱式ROPSに適用する。VSGPはROPSの変形
に追随する。
――――― [JIS A 8910 pdf 6] ―――――
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A 8910 : 2012 (ISO 3471 : 2008)
4 記号及び略語
この規格で用いる記号及び略語は,次による。
U ROPSによって吸収されるエネルギーで,機械の製造業者が指定する最大質量に関係し,ジュール
(J)で表示する。
F ROPSに加える荷重で,ニュートン(N)で表示する。
m 機械の製造業者が指定する最大質量で,キログラム(kg)で表示する。
− 製造業者が指定する最大質量は,作業に必要なアタッチメント,規定量の燃料,潤滑油,作動
油など,携行工具及びROPSを含む。被けん引ローラ及び被けん引スクレーパのような被けん
引エクイップメントは含まない。
− 自走式スクレーパ及び車体屈折式ダンパ(重ダンプトラック)については,けん引部分(駆動
部)だけの質量とし,ROPSを支える部材又は取り付ける部材は含めなければならない。キン
グピン,ヒッチ,及びヒッチ又は被けん引部に附属している車体屈折式かじ取り用構成部品は,
質量mに含めない。
− 固定フレーム式ダンパ(重ダンプトラック及び不整地運搬車)で,“ROPSだけ”の基準を選ぶ
場合の機械の質量mは荷台及び積載質量を含まない。“荷台含む”の基準を選ぶ場合の機械の
質量mは荷台を含むが積載質量は含まない。
注記1 例として表1参照。
− ローラ及びランドフィルコンパクタで,転倒時には機械から放出される非固定のバラストも,
機械の質量mには含めない。
注記2 通常,使用中の機械に付着した土,岩石,枝,破片などは,機械の質量の一部とは
みなしていない。試験要求事項を決定する際に,掘削,運搬又は取り扱う土木資材
は,いかなる場合も機械の質量の一部とはみなさない。
L ROPSの長さで,ミリメートル(mm)で表示する。
− Lは,ロールバーROPSには適用しない。
− 片持ちはり式耐負荷構造部材をもつ1柱式又は2柱式ROPSにあっては,Lは,ROPSの頂部
において,ROPS支柱の端面から片持ちはり式耐負荷構造部材の他端面までの前後方向距離と
する(図1及び図4参照)。ROPSの構造部材がDLVの垂直投影を完全に覆うことは,必ずし
も必要としない。
− 多柱式のROPSでは,Lは(ROPSの頂部において),前部端面から後部ROPS支柱の(外)端
面までの前後方向最大距離とする(図2参照)。
− 構造部材が折れ曲がり形状のROPSでは,Lは上部構造部材の高さの3倍をHとし,その上部
構造部材の頂点を通る平面をHだけ下げた平面を定義し,その平面と前後の構造部材との交差
外側端面間の距離とする(図3参照)。
− 構造部材が湾曲した形状のROPSでは,Lは次のようにして求める。
湾曲したROPS構造部材の両端が上下の隣接する部材と交差する2点を通る平面をD平面と
し,これに平行で湾曲したROPS構造部材の外側を通る接線(接平面)をB平面とする。B平
面とROPS上部構造部材の頂部表面の投影面Cとがなす角を二等分する平面をA平面とする。
Lは,A平面が湾曲した構造部材の外側端面と交差する点間の長さとして設定する(図3参照)。
W ROPSの幅で,ミリメートル(mm)で表示する。
− ロールバー式ROPSでは,Wは,構造部材の最外側端面間の最大幅とする。
――――― [JIS A 8910 pdf 7] ―――――
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A 8910 : 2012 (ISO 3471 : 2008)
− 片持ちはり式耐負荷構造部材をもつ1柱式又は2柱式ROPSにあっては,Wは,ROPSの頂部
において,少なくともDLVの幅方向の垂直投影を覆う部分で,片持ちはり式耐負荷構造部材の
端面間の幅方向の距離とする(図1,図4及び図5参照)。
− 他の全てのROPSでは,Wは,ROPSの頂部において耐負荷構造部材の両外側端面間の左右方
向最大距離とする(図2参照)。
− 構造部材が折れ曲がり形状のROPSでは,Wは上部構造部材の高さの3倍をHとし,その上部
構造部材の頂点を通る平面をHだけ下げた平面を定義し,その平面と構造部材外側表面とが交
差する投影面の幅とする(図3参照)。
− 構造部材が湾曲した形状のROPSでは,Wを次のように設定する。
湾曲したROPS構造部材の両端が上下の隣接する部材と交差する2点を通る平面をD平面と
し,これに平行で湾曲したROPS構造部材の外側を通る接線(接平面)をB平面とする。B平
面とROPS上部構造部材の頂部表面の投影面Cとがなす角を二等分した平面をA平面とする。
Wは,A平面が湾曲部構造部材の外側端面と交差する点間の幅として設定する(図3参照)。
Δ ROPSのたわみで,ミリメートル(mm)で表す。
H 次に示す荷重負荷領域の範囲(高さ)で,ミリメートル(mm)で表示する。
− 直線部材では,Hは,図1に示す頂部部材の頂部から底部までの距離。
− 湾曲した形状の部材では,Hは,図3に示すように,長さLの端から下ろした垂直面が湾曲し
た形状の部材の内面と交差する部位Yまでの,部材の頂部からの垂直距離。
− 折れ曲がった形状の部材では,Hは,図3に示すように頂部部材の桁の高さの3倍。
――――― [JIS A 8910 pdf 8] ―――――
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A 8910 : 2012 (ISO 3471 : 2008)
BP DLVの境界面 LAP 着力点
E ROPS上部構造部材の上下方向の中央 LDD 荷重分布器具
F 荷重 S ソケット
H 上部構造部材の範囲(高さ) W ROPSの幅
L ROPSの長さ
注記 荷重分布器具(LDD)は,寸法Hの範囲を超えて延長してもよい。
図1−2柱式ROPSの側方着力点(LAP)の例
――――― [JIS A 8910 pdf 9] ―――――
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A 8910 : 2012 (ISO 3471 : 2008)
BP DLVの境界面
E ROPS上部構造部材の上下方向の中央
F 荷重
L[W] ROPSの長さ又は幅
LDD 荷重分布器具
S ソケット
注記 LAP及びLDDの詳細については,図1の例を参照。この図2では,所要の荷重を同時にかけるために,
2か所以上のソケットを使用する例として,2か所のソケットを図示している。
図2−4柱式ROPSの着力点(LAP)の例
――――― [JIS A 8910 pdf 10] ―――――
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JIS A 8910:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3471:2008(IDT)
JIS A 8910:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8910:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8308:2003
- 土工機械―基本機種―用語
- JISA8318:2001
- 土工機械―座席基準点(SIP)
- JISA8322:2001
- 土工機械―寸法,性能及び容量の単位並びに測定の正確さ
- JISA8909:2017
- 土工機械―保護構造の室内評価試験―たわみ限界領域の仕様
- JISB1051:2014
- 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質―強度区分を規定したボルト,小ねじ及び植込みボルト―並目ねじ及び細目ねじ
- JISB1052-2:2014
- 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質―第2部:強度区分を規定したナット―並目ねじ及び細目ねじ
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法