この規格ページの目次
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B 0683-1 : 2017
3.3 基準直線に関する用語
3.3.1
基準直線(reference line)
3.3.1.13.3.1.2に示す基準直線に関する定義を,真直度曲線に当てはめた直線。基準直線に対する偏差
データセット(真直度曲線の偏差)に基づいて,真直度及び真直度に関連するパラメータを求める。
3.3.1.1
最小領域基準直線(minimum zone reference lines)コメントを反映して修正
真直度曲線の最大値(外側)及び最小値(内側)に接し,間隔が最小になる二つの平行直線。外側の最
小領域基準直線及び内側の最小領域基準直線で構成される(図3参照)。
注記 最小領域基準要素であることを示すために略号MZを用いる。
1 外側の最小領域基準直線
2 平均の最小領域基準直線
3 内側の最小領域基準直線
a 最小間隔
図3−最小領域基準直線
3.3.1.1.1
外側の最小領域基準直線(outer minimum zone reference line)
最小領域基準直線の外側の直線(図3参照)。
3.3.1.1.2
内側の最小領域基準直線(inner minimum zone reference line)
最小領域基準直線の内側の直線(図3参照)。
3.3.1.1.3
平均の最小領域基準直線(mean minimum zone reference line)
最小領域基準直線の算術平均直線(図3参照)。
注記 最小領域法では平均の基準直線を必要としないが,寸法の算出に利用可能なので,便宜的に基
準直線に含める。
3.3.1.2
最小二乗基準直線(least squares reference line)
真直度曲線の最小二乗直線(図4参照)。
注記 最小二乗基準要素であることを示すために略号LSを用いる。また,最小二乗基準におけるパ
ラメータ値であることを示すための略号として接頭語G(Gaussian)を用いる。
――――― [JIS B 0683-1 pdf 6] ―――――
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1 最小二乗基準直線
a 正の偏差
b 負の偏差
図4−最小二乗基準直線
3.4 フィルタに関する用語
3.4.1
開曲線フィルタ(profile filter)
波長軸の片側又は両側で減衰する伝達特性をもつデジタルフィルタ。
開いた曲線に対して適用する(JIS B 0634参照)。
3.4.2
カットオフ値(cut-off wavelength)
測得真直度曲線に適用するフィルタによって,振幅の50 %が真直度曲線に伝達される正弦波信号の波長。
3.4.3
振幅伝達特性(transmission band for straightness profiles)
測得真直度曲線に適用するフィルタの通過帯域。上下限のカットオフ波長で規定する。
注記 フィルタのカットオフ値は,通常,伝達特性の50 %位置として指定する。
3.5 パラメータに関する用語
3.5.1
真直度測定値(peak-to-valley straightness deviation)
真直度曲線の偏差における最大値と最小値との差。
注記1 真直度測定値は,あらゆる基準直線に対して適用できる。
注記2 真直度測定値は,最小領域基準直線に対して適用できる唯一のパラメータである。
注記3 最小二乗基準要素に対する真直度測定値に適用する形状公差であることを示すために指定条
件の略号GTを用いる。
注記4 真直度測定値の“測定値”とは,真直度曲線から求めたパラメータの値をいう。
3.5.2
真直度曲線の山高さ測定値(peak-to-reference straightness deviation)
最小二乗基準直線に対する真直度曲線の偏差の最大値。
注記1 真直度曲線の山高さ測定値は,最小二乗基準直線だけに適用できる。
注記2 最小二乗基準要素に対する山高さ測定値に適用する形状公差であることを示すために指定条
――――― [JIS B 0683-1 pdf 7] ―――――
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B 0683-1 : 2017
件の略号GPを用いる。
3.5.3
真直度曲線の谷深さ測定値(reference-to-valley straightness deviation)
最小二乗基準直線に対する真直度曲線の偏差の最小値の絶対値。
注記1 真直度曲線の谷深さ測定値は,最小二乗基準直線だけに適用できる。
注記2 最小二乗基準要素に対する谷深さ測定値に適用する形状公差であることを示すために指定条
件の略号GVを用いる。
3.5.4
二乗平均平方根真直度測定値(root-mean-square straightness deviation)
最小二乗基準直線に対する真直度曲線の偏差の二乗平均平方根。
注記1 二乗平均平方根真直度測定値は,最小二乗基準直線だけに適用できる。
注記2 最小二乗基準要素に対する二乗平均平方根測定値に適用する形状公差であることを示すため
に指定条件の略号GQを用いる。
――――― [JIS B 0683-1 pdf 8] ―――――
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B 0683-1 : 2017
附属書A
(参考)
用語,パラメータ及びそれらの記号の一覧表
形体の指示は,図面上に簡潔に製品仕様を一意に記載できるように略語と修飾語との組合せによって行
うことが基本である。しかし,例えば,測定報告書又はその他の技術文書のように設計図の図示記号では
実用的ではないところで製品仕様及び検査仕様を記載したいことがあることから,この規格,ISO 12180-1,
JIS B 0682-1及びISO 12781-1で規定されている用語並びにパラメータに対する記号を,表A.1及び表A.2
に示す。
表A.1−用語及び記号
記号 用語 対応規格
LSCI 最小二乗基準円 JIS B 0682-1の3.3.1.2
LSCY 最小二乗基準円筒 ISO 12180-1:2011の3.3.1.2
LSLI 最小二乗基準直線 この規格の3.3.1.2
LSPL 最小二乗基準平面 ISO 12781-1:2011の3.3.1.2
LCD 円筒度曲面の偏差 ISO 12180-1:2011の3.2.3
LFD 平面度曲面の偏差 ISO 12781-1:2011の3.2.3
LRD 真円度曲線の偏差 JIS B 0682-1の3.2.3
LSD 真直度曲線の偏差 この規格の3.2.3
MICI 最大内接基準円 JIS B 0682-1の3.3.1.4
MICY 最大内接基準円筒 ISO 12180-1:2011の3.3.1.4
MCCI 最小外接基準円 JIS B 0682-1の3.3.1.3
MCCY 最小外接基準円筒 ISO 12180-1:2011の3.3.1.3
MZCI 最小領域基準円 JIS B 0682-1の3.3.1.1
MZCY 最小領域基準円筒 ISO 12180-1:2011の3.3.1.1
MZLI 最小領域基準直線 この規格の3.3.1.1
MZPL 最小領域基準平面 ISO 12781-1:2011の3.3.1.1
UPR 1周当たりの山数 JIS B 0682-1の3.4.1
――――― [JIS B 0683-1 pdf 9] ―――――
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表A.2−パラメータ及び記号
記号 パラメータ 対応規格
CYLtt 円筒テーパ測定値(LSCY)a) ISO 12180-1:2011の3.5.2.5
STRsg 母線方向の真直度測定値 ISO 12180-1:2011の3.5.2.3
STRlc 母線方向の局部真直度測定値 ISO 12180-1:2011の3.5.2.2
CYLp 円筒度曲面の山高さ測定値(LSCY)a) ISO 12180-1:2011の3.5.1.2
FLTp 平面度曲面の山高さ測定値(LSPL)a) ISO 12781-1:2011の3.4.2
RONp 真円度曲線の山高さ測定値(LSCI)a) JIS B 0682-1の3.6.1.2
STRp 真直度曲線の山高さ測定値(LSLI)a) この規格の3.5.2
CYLt 円筒度測定値(MZCY),(LSCY),(MICY),(MCCY)a) SO 12180-1:2011の3.5.1.1
FLTt 平面度測定値(MZPL),(LSPL)a) ISO 12781-1:2011の3.4.1
RONt 真円度測定値(MZCI),(LSCI),(MCCI),(MICI)a)
JIS B 0682-1の3.6.1.1
STRt 真直度測定値(MZLI),(LSLI)a) この規格の3.5.1
CYLv 円筒度曲面の谷深さ測定値(LSCY)a) ISO 12180-1:2011の3.5.1.3
FLTv 平面度曲面の谷深さ測定値(LSPL)a) ISO 12781-1:2011の3.4.3
RONv 真円度曲線の谷深さ測定値(LSCI)a) JIS B 0682-1の3.6.1.3
STRv 真直度曲線の谷深さ測定値(LSLI)a) この規格の3.5.3
CYLq 二乗平均平方根円筒度測定値(LSCY)a) ISO 12180-1:2011の3.5.1.4
FLTq 二乗平均平方根平面度測定値(LSPL)a) ISO 12781-1:2011の3.4.4
RONq 二乗平均平方根真円度測定値(LSCI)a) JIS B 0682-1の3.6.1.4
STRq 二乗平均平方根真直度測定値(LSLI)a) この規格の3.5.4
STRsa 中心軸線の真直度測定値 ISO 12180-1:2011の3.5.2.1
注a) パラメータ名称に続く括弧内の記号は,パラメータが適用可能な基準要素を示している。
――――― [JIS B 0683-1 pdf 10] ―――――
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JIS B 0683-1:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 12780-1:2011(MOD)
JIS B 0683-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.040 : 線及び角度の測定 > 17.040.20 : 表面の特性
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.17 : 度量衡及び測定.物理的現象(用語集)
JIS B 0683-1:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0021:1998
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―幾何公差表示方式―形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式
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- 製品の幾何特性仕様(GPS)―フィルタ処理―線形の輪郭曲線フィルタ:ガウシアンフィルタ
- JISB0672-1:2002
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- 製品の幾何特性仕様(GPS)―形体―第2部:円筒及び円すいの測得中心線,測得中心面並びに測得形体の局部寸法
- JISB0683-2:2017
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―真直度―第2部:仕様オペレータ