JIS B 1585-1:2017 滑り軸受―つば付き及びつばなし薄肉半割り軸受―第1部:公差,設計及び検査方法 | ページ 3

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6 設計要素

6.0A 一般

  寸法は,受渡当事者間の協定による。公差は,表3及び表4による。

6.1 位置決めつめ及びつめ溝

  位置決めつめ及びつめ溝は,図5図7による。
b1≧1.5×s3かつb1は3 mm以上
注a) 3が2 mm未満の場合,この領域(つめ部分)は周方向a2の長さはライニングなしでもよい。これは,軸受内
面を機械加工する際にライニングの破損を避けるためである。位置決めつめを油溝内に設けてもよい。
b) 位置決めつめをつばなし薄肉半割り軸受の端部に設けてもよい。このとき,b1=0。
図5−つばなし薄肉半割り軸受の位置決めつめ
b1≧1.5×s3かつ3 mm以上
注a) 3が2 mm未満の場合,この領域(つめ部分)は周方向a2の長さはライニングなしでもよい。軸受内面を機械
加工する際にライニングの破損を避けるためである。位置決めつめを油溝内に設けてもよい。
図6−つば付き薄肉半割り軸受の位置決めつめ

――――― [JIS B 1585-1 pdf 11] ―――――

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図7−ハウジングのつめ溝

6.2 リリーフ及び面取り

  クラッシリリーフは,通常(つば付き又はつばなし)薄肉半割り軸受の両側において幅方向全域にわた
って設ける。目安として,寸法a6は,おおよそ内径Diの1/10といわれているが,実際の値は,用途に応
じて定められ,受渡当事者間の協定による(図8参照)。
面取りは,つばなし薄肉半割り軸受の両端部に設ける(図9参照)。
つばのリリーフは,つばの滑り面の縁部に設ける(図10,詳細X参照)とともに,合せ面全体に設ける
(図10のA-A断面参照)。
寸法及び許容差は,表3による。
図8−クラッシリリーフ
図9−面取り

――――― [JIS B 1585-1 pdf 12] ―――――

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ISO 6526の規定による組立つば付き軸受の
滑り面リリーフ
つば合せ面リリーフ スラスト面の合せ面リリーフ
図10−つばのリリーフ(製造業者の任意設計による。)

6.3 つば付け根部

  典型的なつば付け根部の例を,図11に示す。実際に使用される形状は,製造方法及び肉厚とつば厚との
比に左右される。
つば付け根部は,クラックの発生を防ぐために寸法a9に従う。
つば付け根部の形状は,軸のスラスト面の半径及びハウジングの内径との干渉を防ぐために,軸の形状
に適応させなければならない。
組立つば付き薄肉半割り軸受のつば付け根部の例を,図12に示す。
つば部を最大限に強化するつば付け根部寸法の推奨値を,図12に示す。
図11−ラジアル部とつば部との中間領域の例

――――― [JIS B 1585-1 pdf 13] ―――――

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1 つば
s5 薄肉半割り軸受の肉厚の66 %以上
s6 つば厚の50 %以上かつs4(溝底厚)未満
角部の形状は,つば部と半割り軸受部の厚さ部分が次のように常に重なるのがよい。
a10=0.5 mm(最小値)
b6=0.25 mm(最小値)
図12−組立つば付き薄肉半割り軸受の半割り軸受部とつば部との中間領域の例
表3−中間領域・つばリリーフの寸法及び許容差
単位 mm
ハウジング内径 dH a7 a8 a9 i2 i3
120以下 寸法 5.5 3 2 0.1 0.3
許容差 +0.2 +0.3
±2 ±0.5 以上
0 0
120を超え250以下 寸法 8 3 3 0.2 0.3
許容差 +0.2 +0.3
±2 ±0.5 以上
0 0

6.4 重ね取りスラストワッシャを使用した組立つば

  この形態は材料の歩留まりを改善するためのものであり,任意に使用するものとして図13に示す。
注記 ISO 6526に従った材料歩留まりを向上させるための結合部における重ね取り
図13−重ね取りスラストワッシャを使用した組立つばの例

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6.5 油溝,油穴及び止まり溝

  油溝,油穴及び止まり溝は,図14図17に示す。
油溝,止まり溝及び油穴の寸法は,その機能上の要求によって決定するが,この規格では規定しない。
ラジアル部における好ましい油溝の形状は,図14に示す。
つば面の油溝及び止まり溝は,ライニングを鋼裏金の面まで削るのが好ましい。通常,つば径Dflが160
mmまでの軸受に対して設ける。この寸法を超えるものについては,他の形状の油溝又は止まり溝を設け
ることができる。
油穴は,ドリル加工又は打抜き加工によって形成する。いずれの場合も,(油溝への連通部を除いて)縁
部にばりがあってはならない。面取りを設ける場合は,その形状は製造業者が任意に決めることができる。
滑り面には面取りが必要である。
β 通常30°又は45°
s4 おおよそ0.35×s3かつ0.7 mm以上
図14−油溝の例
注記 公差xは,表4を参照。
図15−油溝及び油穴の位置

――――― [JIS B 1585-1 pdf 15] ―――――

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JIS B 1585-1:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3548-1:2014(MOD)

JIS B 1585-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1585-1:2017の関連規格と引用規格一覧