4
B 1757-4 : 2013
時計回り
zs 1
2
zs-1 3
注記 zsは,ピッチ用球の総数
図4−ピッチ用球の番号の例
3.12
単一角ピッチ,θt
2π radを,円周上に等間隔に配置したピッチ用球の総数zsで除した角度。
3.13
累積角ピッチ,θi
ピッチ用球の総数をzsとして,zs番目のピッチ用球から,i番目のピッチ用球までの単一角ピッチの和。
3.14
単一角ピッチ偏差,fθi
測定平面上の実際のi-1番目ピッチ用球の中心とi番目ピッチ用球の中心との基準軸まわりの角度(θ'ti)
と,理論的に計算した単一角ピッチ(θt)との差(図5参照)。測定した値が理論的に計算した値より大き
いとき,単一角ピッチ偏差は正とする。
3.15
累積角ピッチ偏差,Fθi
ピッチ用球の総数をzsとして,測定平面上の実際のzs番目ピッチ用球の中心とi番目ピッチ用球の中心
との基準軸まわりの角度(θ'i)と,理論的に計算した累積角ピッチ(θi)との差(図5参照)。測定した値
が理論的に計算した値より大きいとき,累積角ピッチ偏差は正とする。
――――― [JIS B 1757-4 pdf 6] ―――――
5
B 1757-4 : 2013
椀
椀
3
2
1 i-1
椀
zs i
ピッチ用球の中心距離
ピッチ用球の中心
基準軸
注記1 一点鎖線は,ピッチ用球の理論的な中心を結ぶ円。
注記2 破線は,ピッチ用球の理論的な位置。
注記3 f 槿 槿
注記4 F 槿 槿 椀
図5−球基準器の単一角ピッチ偏差及び累積角ピッチ偏差の例
3.16
測定円
基準軸上に中心をもつ測定平面上の円。この測定円上で球基準器の単一円周ピッチ偏差又は累積円周ピ
ッチ偏差を測定する。
3.17
単一円周ピッチ,pt
測定円の円周の長さを,等間隔に配置したピッチ用球の総数zsで除した長さ。
3.18
累積円周ピッチ,pi
ピッチ用球の総数をzsとして,zs番目のピッチ用球から,i番目のピッチ用球までの単一円周ピッチの和。
3.19
単一円周ピッチ偏差,fpi
実際に測定した単一円周ピッチ(p'ti)と理論的に計算した単一円周ピッチ(pt)との差(図6参照)。i
番目のピッチ用球の単一円周ピッチ偏差は,(i-1)番目のピッチ用球と,i番目のピッチ用球との間の単一円
周ピッチ偏差とする。測定した値が理論的に計算した値より大きいとき,単一円周ピッチ偏差は正とする。
3.20
累積円周ピッチ偏差,Fpi
――――― [JIS B 1757-4 pdf 7] ―――――
6
B 1757-4 : 2013
実際に測定した累積円周ピッチ(p'i)と理論的に計算した累積円周ピッチ(pi)との差(図6参照)。i
番目のピッチ用球の累積円周ピッチ偏差は,ピッチ用球の総数をzsとして,zs番目のピッチ用球から,i
番目のピッチ用球までの累積円周ピッチ偏差とする。測定した値が理論的に計算した値より大きいとき,
累積円周ピッチ偏差は正とする。
p'i
ip
測定円 3
2
1 i-1
p'ti
tp
i
zs
R
基準軸
注記1 一点鎖線は,ピッチ用球の理論的な中心を結ぶ円。
注記2 破線は,ピッチ用球の理論的な位置。
注記3 fpi=p'ti−pt
注記4 Fpi=p'i−pi
図6−球基準器の右面の単一円周ピッチ偏差及び累積円周ピッチ偏差の例
3.21
被評価装置の測定座標系
歯車の回転軸をZ軸とするX,Y及びZの三つの軸をもつ右手直交座標系(図7参照)。+X軸は,Z
軸から測定子の側にとる。Y軸は基礎円接線(作用線ともいう。)に平行で,+Y軸の方向は,右手直交座
標系の方向に従うものとする。+Z軸の方向は,鉛直上方とする。回転角 ‰湫 きは,Z軸の正の方
向に右ねじが進む方向とする。
――――― [JIS B 1757-4 pdf 8] ―――――
7
B 1757-4 : 2013
+Z
+
+X
+Y
図7−被評価装置の測定座標系
3.22
単一ピッチ測定誤差
測定した単一円周ピッチ偏差とその校正値との差。
3.23
累積ピッチ測定誤差
測定した累積円周ピッチ偏差とその校正値との差。
3.24
累積ピッチ測定誤差線図
ピッチ用球の番号を横軸として,その番号のピッチ用球に対して測定した累積円周ピッチ偏差とその校
正値との差である累積ピッチ測定誤差を縦軸とする線図(図8参照)。
図8−累積ピッチ測定誤差線図の例(zs=20の場合)
――――― [JIS B 1757-4 pdf 9] ―――――
8
B 1757-4 : 2013
4 記号
この規格で用いる主な記号は,表1による。
表1−記号
記号 記号の意味
Ci ピッチ用球の中心距離
ec 偏心量
fpi 単一円周ピッチ偏差
Fpi 累積円周ピッチ偏差
fθi 単一角ピッチ偏差
Fθi 累積角ピッチ偏差
i ピッチ用球の番号
R 測定円半径
rb 基礎円半径
rc 測定平面上のピッチ用球断面円半径
pt 単一円周ピッチ
pi 累積円周ピッチ
X 被評価装置の測定座標系の軸
Y 被評価装置の測定座標系の軸
Z 被評価装置の測定座標系の軸(歯車の回転軸)
zs ピッチ用球の総数
愀瓰 正面圧力角
θt 単一角ピッチ
θi 累積角ピッチ
5 測定
5.1 測定環境
測定機製造業者が,被評価装置の精度を保証する環境(温度,振動など)下に被評価装置を置く。この
被評価装置に球基準器を設置し,被評価装置及び球基準器が環境に十分順応した後,測定を行う。
5.2 球基準器
球基準器は,次のa) 又はb) の項目について,JIS Q 17025の要求事項に適合した計量機関で校正し,
校正証明書に校正値が明記されていなければならない。全てのピッチ用球に対して校正が行われ,国家計
量標準へのトレーサビリティが確保されていなければならない。また,単一円周ピッチ偏差又は累積円周
ピッチ偏差は,ピッチ用球の右面及び左面のそれぞれについて校正されていなければならない。球基準器
を校正したときの温度と,被評価装置での測定時の温度とが異なる場合は,校正値を,測定時の温度に補
正してもよいし,測定値を,校正時の温度に補正してもよい。
なお,球基準器に用いるピッチ用球の形状精度は,測定精度に直接影響を及ぼすので,被評価装置の評
価にふさわしい高精度なものを使用しなければならない。
球基準器の設計については,附属書Aを参照。
a) 測定平面上のピッチ用球の断面円半径(rci),
ピッチ用球の中心距離(Ci),
単一角ピッチ偏差(fθi),
累積角ピッチ偏差(Fθi)
――――― [JIS B 1757-4 pdf 10] ―――――
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JIS B 1757-4:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.200 : 歯車
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.040 : 線及び角度の測定 > 17.040.30 : 測定機器
JIS B 1757-4:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0102:1999
- 歯車用語―幾何学的定義
- JISB1702-1:2016
- 円筒歯車―精度等級―第1部:歯車の歯面に関する誤差の定義及び許容値
- JISQ17025:2018
- 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項