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JIS B 1855:1991 規格概要
この規格 B1855は、JIS K 6368に規定する細幅Vベルトを用いる細幅Vプーリについて規定。
JISB1855 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B1855
- 規格名称
- 細幅Vプーリ
- 規格名称英語訳
- Grooved pulleys for narrow V-belts
- 制定年月日
- 1978年4月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 4183:1989(NEQ)
- 国際規格分類
ICS
- 21.220.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 機械要素(ねじを除く) 2021, ゴム・エラストマー II 2020, ポンプ 2019
- 改訂:履歴
- 1978-04-01 制定日, 1983-06-01 確認日, 1988-02-01 確認日, 1991-09-01 改正日, 1996-02-01 確認日, 2001-09-20 確認日, 2005-07-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS B 1855:1991 PDF [18]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 1855-1991
細幅Vプーリ
Grooved pulleys for narrow V-belts
1. 適用範囲 この規格は,JIS K 6368に規定する細幅Vベルトを用いる細幅Vプーリ(以下,Vプーリ
という。)について規定する。
備考1. ISO 4183-1989に規定するISO形細幅Vプーリの品質,溝部の形状・寸法及びデータム径は,
附属書に規定する。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0405 普通公差−第1部 : 個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 0407 鋳鉄品普通許容差
JIS B 7503 0.01mm目盛ダイヤルゲージ
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS G 5502 球状黒鉛鋳鉄品
JIS K 6368 細幅Vベルト
3. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 4183-1989 Belt drives−Classical and narrow V-belts−Grooved pulleys (system based on datum
width)
2. 種類 Vプーリの種類は,対応するVベルトの種類及び溝の数によって表1のとおりとする。
表1 Vプーリの種類
Vベルトの種類 溝の数
1 2 3 4 5 6 8 10
3V 3V1 3V2 3V3 3V4 3V5 3V6 − −
5V − 5V2 5V3 5V4 5V5 5V6 5V8 5V10
8V − − − 8V4 − 8V6 8V8 8V10
3. 品質
3.1 外観 Vプーリには,使用上有害な鋳巣,きず,き裂などの欠陥があってはならない。
3.2 外周の振れ及びリム側面の振れの許容値 Vプーリの軸穴中心に対する外周の振れ及びリム側面の
振れの許容値は,表2による。
――――― [JIS B 1855 pdf 1] ―――――
2
B 1855-1991
表2 Vプーリの外周の振れ及びリム側面の振れの許容値
単位 mm
呼び外径 外周の振れの許容値 リム側面の振れの許容値
67以上 125以下 0.2 0.2
125を超え 315以下 0.3 0.3
315を超え 710以下 0.4 0.4
710を超え1 000以下 0.6 0.6
1 000を超え1 250以下 0.8 0.8
3.3 釣合い良さ Vプーリの釣合い良さは,Vプーリの質量の0.1%又は2gのいずれか大きい方を許容値
とし,これを満足しなければならない。
4. 形状及び寸法
4.1 Vプーリの形状及び寸法 Vプーリの形状及び寸法(溝部を除く。)は付表1による。
4.2 溝部の形状及び寸法 Vプーリの溝部の形状及び寸法は,表3による。
表3 Vプーリの溝部の形状及び寸法
単位 mm
Vベルト 呼び外径 (1) 愀 be hg k e f r1 r2 r3
の種類 (最小寸法)
3V 67以上 90以下 36° 8.9 9 0.6 10.3 8.7 0.20.5 0.51 12
90を超え 150以下 38°
150を超え 300以下 40°
300を超えるもの 42°
5V 180以上 250以下 38° 15.2 15 1.3 17.5 12.7 0.20.5 0.51 23
250を超え 400以下 40°
400を超えるもの 42°
8V 315以上 400以下 38° 25.4 25 2.5 28.6 19 0.20.5 11.5 35
400を超え 560以下 40°
560を超えるもの 42°
注(1) 溝の幅beが表中の値となるところの直径deで,一般に外径と同じである。
なお,ベルト長さの測定,回転比の目安などの計算には直径dmを用いる。
備考 de及びdmは,付表1による。
4.3 外径の許容差 Vプーリの外径の許容差は,表4による。
――――― [JIS B 1855 pdf 2] ―――――
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B 1855-1991
表4 Vプーリの外径の許容差
単位 mm
呼び外径 外径の許容差
67以上 125以下 ±0.6
125を超え 315以下 ±0.8
315を超え 710以下 ±1.2
710を超え 1 000以下 ±1.6
1 000を超え 1 250以下 ±2
4.4 溝部の各部の寸法許容差 Vプーリの溝部の各部の寸法許容差は,表5による。
表5 Vプーリの溝部の各部の寸法許容差
単位 mm
Vベルトの種類 差 beの許容差 hgの許容差 eの許容差(2)
3V ±0.5° ±0.13 05.0 ±0.25
5V
8V ±0.4
注(2) プーリ1個の中でのe寸法の誤差の累積は,3V形,5V形及び8V形とも±
0.8mm以内とする。
4.5 寸法許容差の規定がない部分の寸法許容差 Vプーリの寸法許容差の規定がない部分で,削り加工
部分の寸法許容差は,JIS B 0405のC(粗級)による。
鋳放し部分の寸法許容差は,JIS B 0407の並級による。
5. 材料 Vプーリに用いる材料は,JIS G 5501の3種 (FC200) 若しくはJIS G 5502の2種 (FCD450) 又
はこれと同等以上の品質をもつものとする。
6. 検査
6.1 外観 Vプーリの外観は,目視によって検査を行い,3.1の規定を満足しなければならない。
6.2 形状及び寸法 Vプーリの形状及び寸法は,4.の規定を満足しなければならない。
参考 溝のピッチe,溝の角度 湮 定及び溝の幅beを求めるためには,参考図13のようなノギス
及び限界ゲージを用いる。
備考 図中の 表3の溝角度( 懿 36°, 38°, 40°, 42°)を示す。
参考図1 溝のピッチe及び溝のピッチの累積の測定
――――― [JIS B 1855 pdf 3] ―――――
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B 1855-1991
参考図2 溝の角度 湮 定
参考図3 溝の幅beの測定
6.3 外周の振れ及びリム側面の振れ Vプーリの軸穴中心に対する外周の振れ及びリム側面の振れは,
円筒マンドレルにVプーリを取り付けて1回転したときのダイヤルゲージの読みの最大値と最小値との差
を測定し,3.2の規定を満足しなければならない。
なお,測定器は,JIS B 7503によるダイヤルゲージとする。
6.4 釣合い良さ Vプーリの外周における釣合い良さは,軸穴中心について測定し,3.3の規定を満足し
なければならない。
7. 製品の呼び方 Vプーリの呼び方は,規格番号又は規格の名称,呼び外径,種類及びハブの位置の区
別(付表1の1形4形)による。
例1. JIS B 1855 250-3V1-2形
例2. 細幅Vプーリ 250-5V3-2形
8. 表示 Vプーリには,見やすい箇所に次の事項を表示する。
(1) 呼び外径
(2) 種類
(3) 製造業者名又はその略号
――――― [JIS B 1855 pdf 4] ―――――
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B 1855-1991
付表1 Vプーリの形状及び寸法(溝部を除く。)
――――― [JIS B 1855 pdf 5] ―――――
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JIS B 1855:1991の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4183:1989(NEQ)
JIS B 1855:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.220 : フレキシブル駆動及び動力伝達 > 21.220.10 : ベルト駆動及びその部品